空念(喰いしん坊!)

登録日:2012/06/23 Sat 01:04:26
更新日:2023/09/19 Tue 22:22:46
所要時間:約 4 分で読めます




空念とは、土山しげる作の漫画、「喰いしん坊!」の登場人物。

滋賀県の寺にて修行をしていた修行僧。縁寺の子息であったらしい。
色欲、物欲、出世欲など、ほとんどの煩悩を捨て去っていたが、食欲だけは抑えられず、普段から人の三倍の量の飯を平らげるなどしていた。
だが、ある日、法事客用の精進料理10人分を平らげてしまい、ついに和尚の怒りを買い、損害額である10万円を補填するまで托鉢行を命じられる。
しかし、流石に托鉢で10万円稼ぐなど不可能であり、空腹の余り行き倒れになってしまい、親切な人に助けられ、ソバをごちそうになる。
そして、その店が偶然大食い挑戦をしていた店(ざるそば20枚20分完食で1万円)だった事から、大食い挑戦で金を稼ぐ事を思い付き、同時に、挑戦中だった大原満太郎と運命的な出会いを果たし、その後、ドラ焼き50個を見事な大食いで平らげた満太郎に憧れ、弟子入りを志願。
その後、彼の後ろをちょこちょこ付いていく存在となる。

■人物

大食らいの煩悩こそ抜けていないが、修行僧らしく信心深く真面目な性格であり、「一粒の米にも一つの仏性。残したら罰が当たる」「受けた恩は別の人に返す」と言った感じに、お坊さんらしい態度を見せる。だからこそ、食を尊ぶ大食いの姿勢を見せる満太郎にも感動し、食を冒涜する邪道食いを行うOKFFに強い憤りを感じていた。

が、満太郎自身は「自分も修行中の身」として彼を弟子と認める事は無かった。
ステーキ大食いの後に満太郎と別れ、彼を迎えに来た先輩達と供に寺へと帰り(和尚も、なにも本気で托鉢で10万円稼がせるつもりは無く、罰のつもりであった)、寺の食事にて大食い修行をする事を誓った。

その後、寺から許可を貰い、喰いワングランプリの予選に参加するも、予選参加店のスタンプ3つで断念(5個で予選通過。一つ一つハードルは高い)し、スタジアムの客席から満太郎を応援したり、彼の調整のために自分の寺の精進料理をごちそうしたりしていた。

■大食い甲子園において

続編である大食い甲子園にて、桃太郎高校大食い部の合宿の話にて再登場した。
この時には長浜の寺の住職になっており、名前も空界に改めていた。

この寺は彼が住職になってからは大食い人達の聖地になっており、数多くのフードファイター達がここで修行をしていたと言う(主人公・空太郎も、賞金稼ぎで荒んだ生活をしていた際、世話になったらしい)。

ここでは、精進料理を際限無く出される「精進地獄」や挽き肉料理を同じく際限無く出される「挽き肉地獄」、
更には池いっぱいのそうめんを食べされられる「滝の白糸素麺地獄」などの修行が出来た(全て胃の拡張を見越したもの)。

空念(喰うねん)だった男も年月を経て空界(喰うかい)となり、他者を導く存在となったようである。

■主な大食い記録

◆精進料理十人前

前述通り檀家さんに出す予定だったもの。これを補填すべく托鉢を命じられた。

◆盛りそば5枚

行き倒れたところを助けられおごってもらったが、少し図々しい。

◆2キロのオムライス

15分完食で1万円と聞いて挑戦したが失敗。30分完食で無料に出来たので助かった。

◆一キロステーキセット×2

一キロステーキとライス、サラダのセット。満太郎に認められたくて挑戦。一緒に参加したOKFFのオクレの邪道喰い(ミキサー食い)に唖然としたのもあり一度は失敗するも、満太郎に教わった方法により二回目で完食。賞金1万円を手にした。
ちなみに、彼の宗派は肉食OK。

◆大盛りカレー10杯、カツ丼10杯、ショートケーキ50個

続編の大食い甲子園にて、過去にフードファイターとして名を馳せていたと説明される際に判明。
彼も修行により関西では有名な大食い人となっていたようである。


追記・修正は、精進料理を10人前平らげ、托鉢で10万円稼いでからお願いします。

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最終更新:2023年09月19日 22:22