一柳万才

登録日:2011/12/29(木) 17:15:55
更新日:2024/04/14 Sun 15:04:03
所要時間:約 5 分で読めます





一柳万才(いちやなぎばんさい)とは、『逆転検事2』に登場する人物の1人である。
第4話『忘却の逆転』から登場。


検事審査会会長で、名字が示す通り一柳弓彦検事の父親。
年齢は68歳で、年の割に腹筋バキバキ。

もろく、ちょっとしたことでも付けているゴーグルから涙が溢れるほど泣きじゃくる。
この涙もろい性質は弓彦にしっかりと受け継がれている。

服装はゴーグル、両肩と背中に巨大な秋霜烈日章があしらわれた真っ赤なライダースーツにドクロベルトと厨二病全開。
狩魔豪の「バッジは付けないのがオシャレ」という持論が浸透している逆転裁判の検事界では珍しく、検事バッジを服に付けている人物。それも28個も。*1
シリーズ全体を通しても、着用しているのは彼と弓彦ぐらいである。

異議ありボイスは怖い。

年齢から逆算すると、弓彦が産まれた時点での彼の年齢は51歳という事になる。
狩魔親子(48歳差)よりも年齢差の大きい親子である。


「僕くらいになるとね、追記修正くらい作れちゃうの。チョイチョイと。」
























以下ネタバレ注意。



















大 体 こ い つ の せ い。



おそらく逆転シリーズ最大のド外道。
自分の目的のためなら人の生死すらなんとも思っていない。

一人息子である弓彦に対しても使えない駒扱い。
弓彦が万才に似なくて良かった。ホント良かった。
母親似だったんだな、きっと。


「SS-5号事件」の首謀者のひとり。
立場を利用して証拠品や証言を捏造しまくるわ都合の悪い人物を消しまくるわとやりたい放題。
おそらくだが、弓彦の母親も万才に消されている。

それ以外でも、判決を操作しようと裁判官の息子を自分の部下に誘拐させたり、(部下が人違いをやらかしてよりにもよって弓彦を誘拐してしまったが)
祖母思いの女性を脅して検死結果を改ざんさせたり、
闇オークションのマスターだったりと…

まあ何というか…
悪行を重ねる司法界の大物というポジションこそ狩魔豪や巌徒海慈に通じるものがあるものの、
こいつは巌徒の様に自分なりの方法で犯罪と戦っていた訳でもなく、狩魔の様な己の立場に対する信念やプライドさえ欠片も持ち合わせてはいない。

むしろその行動原理は徹頭徹尾私利私欲オンリー、間違いなく性格の悪さでは歴代最悪の部類に入る。


狩魔が自らの人生の汚点とする、たった一度の処罰にも関わっている人物(初代『逆転裁判』の回想シーンでもセリフのみ登場している)。
この処罰は「IS-7号事件」の裁判における証拠の不正が、御剣怜侍検事の父親である御剣信弁護士によって発覚したため下されたもの。
そのため狩魔は信を恨んでいたが、不正の背景には、狩魔を疎ましく思った当時の検事局長・万才による工作、捜査攪乱があった。
狩魔も恨むなら信さんじゃなく万才を恨めば良かったのに…

お気づきかもしれないが、多くの人々の人生を狂わせた「DL6号事件」発生のきっかけになった事件である。
風見豊を脅した氷堂伊作、氷堂を殺害した風見、そしてこの事件を利用した万才は、『逆転裁判』シリーズのすべての元凶と言えるかもしれない。


万才が付けている大量の検事バッジは今まで剥奪してきた戦利品。
一個分スペースが空いているが、ここに御剣から剥奪した検事バッジをつける予定だったらしい。

以上のように好き放題やらかしてきた万才だが、第5話で自分の一人息子である弓彦に引導を渡された。
強く生きてね弓彦…。

ダメージモーションは、手慰みとして燻らせているライターの火力調整を動揺したはずみに誤り、
ヒゲに引火してゴーグルに溜まった自らの涙で消火するというもの。

そして、真犯人特有のブレイクモーションでは、ライターの火力調整を盛大に誤って火柱が吹き上がり、
消火する間もなくヒゲどころか髪にまで引火して焼け落ちてしまい丸坊主になってしまう。
しかも、顔が丸出しになってしまった事で、真犯人を指し示すある証拠までもがむき出しになってしまい、
御剣に自ら証拠を差し出してしまう形となった。

尚、第4話の終盤で前述した経緯によって丸坊主になったはずの万才だが、何故か続く第5話ではヒゲや髪を伸ばした姿で登場した。
恐らくは付けヒゲとカツラなのだろうが、第5話の終盤で弓彦の巣立ちに動揺したはずみでまたもやライターの火力を盛大に間違えている。
…そのまま丸コゲになってしまうが良い。

因みに、付け髭は第4話の時点からつけていた。

そしてこの男、検事シリーズのスタッフが携わっている後半や大物的立ち位置の犯人らしく、結構ヒニクな符号が盛り込まれた造形をしている。
  • オークションの時につけていた仮面はある特撮番組の悪役のもので、彼が終わる切っ掛けを作った人間はヒーローを配したファッションをしていた
  • 自分の使っていたグローブには「DEATH」が刻まれているが、皮肉にも処分できなかったそれの発見が彼を終わらせるに至った
この傾向は地味に『逆転裁判5』や『6』あたりでも発揮・強化されている。


「ぼ、僕が、有罪になるというのか?追記される ‥‥‥‥?この僕が?こんなガキ共に修正されるだとッ!何かの間違いだろう?」

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最終更新:2024年04月14日 15:04

*1 襟についた1つ+左胸からあばら辺りにかけて、縦に7個、横4個ずつの長方形状に付けられている27個。右下だけバッジが無く、スペースが空いている。