キミの記憶(川村ゆみ)

登録日:2011/06/12(日) 00:21:09
更新日:2024/03/03 Sun 23:14:51
所要時間:約 5 分で読めます




儚く たゆたう 世界を君の手で守ったから
今はただ 翼をたたんで ゆっくり眠りなさい
永遠の安らぎに包まれて love through all eternity

優しく 見守る 私の この手で眠りなさい
笑ってた 泣いてた 怒ってた 君の事覚えている

忘れない いつまでも決して until my life is exhausted


キミの記憶

作詞:目黒将司
作曲:目黒将司
歌:川村ゆみ

「キミの記憶」は川村ゆみが歌う、PS2専用ソフト「ペルソナ3」のED曲。「Persona3 Original Snundtrack」に収録。
「ペルソナ3フェス」(Episode yourself)及びPSP専用ソフト「ペルソナ3ポータブル」でも共通して使用。
「ペルソナ3」のリメイクである「ペルソナ3リロード」では高橋あず美を新たにボーカルにアレンジが加えられた「キミの記憶 -Reload-」が収録されている。
川村ゆみは「ペルソナ3」ではこの曲以外にもOP「Burn my dread」等、多くの楽曲のボーカルを担当している。

ペルソナ~トリニティ・ソウル~』のOP「Breakin' through」を歌った喜多修平によるカバー版もある(同曲CDのカップリング)。キタの記憶。
ゲームの楽曲ということで残念ながらカラオケで歌うことはできないようである。一時期喜多verは歌えたらしいが…
(現在はオリジナルver(川村ゆみ)が再び収録されている模様)



【背景】
詳しいストーリー・ゲーム内容は「ペルソナ3」で。

全てが終わった後、3年生である桐条美鶴・真田明彦らの卒業式が開かれていた。
卒業生代表の美鶴がスピーチをする中、彼女が自らの父の死因にひっかかるものを感じ、無意識に言葉を止めたのをきっかけに、
美鶴を含む特別課外活動部…『S.E.E.S.』に所属していた生徒たちは忘れていた記憶と『約束』を思い出し、式を放り出してある場所へと走り出した。

一方、『約束』を忘れていなかった主人は、自身を呼びに来たアイギスと共に、一足先にそこにいた。
体調が優れない主人公は、アイギスに膝枕されながら、彼女が『S.E.E.S.』としての活動を通して得たものやそれにまつわる想いについての話をまどろみつつ聞いていた。

そこに、『約束』を思い出した仲間たちが現れた。
その中には、主人公への想いを吐露しながら、まどろむ彼/彼女の元に駆け寄ってくる恋人の姿もあった。

そんな中で主人公に提示される最後の選択―

そして…(Continue to 「Episode Aegis」)



【概要】
歌詞で描かれるのは、主人公の面影、共に戦い乗り越えた夜。そして皆で過ごしたかけがえのない思い出…

主人公と共に特別課外活動部のメンバーの成長を見てきたプレイヤーの中には涙した人も多いはずである。

しかし、その中には、
「今はただ大切に偲ぶよう」
「無くしても取り戻す」
「I will never leave you(あなたを一人にしない)」
等など、まるで仲間のうち、だれか一人と別れることになるとも受け取れるフレーズが存在する。
そこに『ペルソナ3』の上述のラストの描写を加味すれば、別れるのはおそらく主人公であろう。

これらが何を意味するのか?それを描いたのが「ペルソナ3Fes」で追加された後日談、「Episode Aegis」である。
様々な理由で賛否両論ある「Episode Aegis」だが、あのラストの先を知りたいのなら、プレイするといいだろう。

なお、PSP移植版(P3P)では、上述のラストシーンで無印になかった展開が追加されている。
それは、「主人公の元に駆け寄り、アイギスから彼/彼女を託されて膝枕する恋人(S.E.E.S.限定)」という展開。
まどろむ主人公をアイギスから託され、膝枕しながら主人公への想いを吐露する姿は胸にくる。
主人公が女性(ハム子)であり、かつ、コミュを進めて恋人になっていた場合、あの人との再会も果たされる。
ちなみに、無印と同じようにずっとアイギスに膝枕してもらうことも可能。


【その他】
フレーズはゲーム中のBGM「学園の記憶」「街の記憶」に、歌詞の一部は「ペルソナ3Fes」にも使用されている。
サビ部分に息継ぎのタイミングが無く、川村さんは何度か意識を失ったことがあるとか。

「PERSONA MUSIC LIVE」でも勿論毎回歌われる曲である。
「2009」では、アンコールの最後として川村ゆみ&「ペルソナ4」の平田志穂子の二人で最高の締めくくりを演出してくれた。
DVDも発売されているので、気になる人は買って盛り上がれ!

たまに「ペルソナ4」のED「Never more」とどちらがいいかと比較されたりするが、
どの曲もそれぞれのゲームのEDとして、最高の曲である。
それを作品の垣根を踏み越えて比較するのはとんだ見当ちがいであろう。

曲にも、ゲームにも、両方を作詞・作曲した目黒氏や歌っている両人にも失礼であるのは言うまでもない。
やめておいた方がいいだろう。…まぁそんなことする奴のことなんかどうでもいいけど。






プレイヤーがこの曲に感動を覚える理由の一つに、「ペルソナ3」というゲームのストーリーの進み方があるかもしれない。

「ペルソナ3」はマップを進むと次のステージへ、といった感じのRPGとは違い、1日ごとのカレンダーによりゲームが進行する。
すなわちプレイヤーは主人公や仲間と共に「一年間」を過ごすことに他ならない。

ゲームの中とはいえ、「主人公=プレイヤー」はその中で一年間を過ごしたのだ。
多くのプレイヤーはゲーム中のキャラクターに感情移入したことだろう。


「一年間」の中で経験した多くの出会いと別れ…。
それら全てを見てきた者へのこの曲が最後の別れとなる。噛み締めながら聴こう。
それから1つ。NeverMoreも君の記憶もどちらも最高の曲だということだ。





2周目はじめれば、また会えるんだけどな!






追記・修正はアイギスの膝の上でお願いします。

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最終更新:2024年03月03日 23:14