潜航母艦エアロ・シャーク

登録日:2011/05/04(水) 19:33:12
更新日:2024/02/03 Sat 12:15:56
所要時間:約 5 分で読めます





深き水底から浮上せよ! 潜航母艦エアロ・シャーク!


エクシーズ・効果モンスター
ランク3/水属性/魚族/
攻1900/守1000
レベル3モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する事ができる。
自分の手札の枚数×400ポイントのダメージを相手に与える


遊戯王ZEXALのライバルキャラ神代凌牙の切り札として登場した、水属性・魚族のエクシーズモンスター。
そして、作中において記念すべき初のエクシーズ召喚されたモンスター。
攻撃名は「ビッグ・イーター」、バーン効果は「エアー・トルピード」

ランク3の中でも平均的な攻撃力を持ち、エクシーズ素材が展開しやすいレベル3モンスター×2なので比較的出しやすい。

バーン効果をもつため手札をしっかり補充すれば
効果発動→ダイレクトアタックの流れで相手のライフをごっそり持って行けるので、まさに切り札クラスの活躍をしてくれる。
あの悪名高きDDBの再来とも呼ばれ、新しいカードであるエクシーズモンスターの代表格とも言える。

その超強力な効果によりモンスター人気投票で、ガガガ先輩やベビー・トラゴン
凌牙のエースモンスターであるブラック・レイ・ランサーなどを抑えて2位となった。








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シャークさん「デュエル!初めようぜ!」



「今週の問題!」


潜航母艦エアロ・シャークの効果は何だ?


「どうした?早く答えろよ」


「答えてくれよ……」


1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する事ができる。
ゲームから除外されている自分のモンスターの数×100ポイントダメージを 相手ライフに与える。

これがこのモンスターのOCG効果であり、前述はアニメ効果。

どうしてこうなった……


アニメでシャークがこのカードでダイレクトアタックした時は手札が無かったので発動しなかっただけで、アニメで一瞬写った時は上記の効果だった。

アニメ版の効果では、相手に与えるダメージは「自分の手札の枚数×400ポイント」だった。
さすがにこれでは強力すぎてDDBの悪夢が再来しかねないし、似た効果を持つライトニング・ウォリアーが相手を参照する効果に変わっていたので
このカードも本来ならそれが妥当な調整だっただろう。


……しかし


これでは強力すぎると判断したのはいいのだが、何を血迷ったのか
同パックで多数収録された除外に関連する効果を持つ水族・魚族・海竜族のサポートカードと連動する形へと変更された。

だが、それだけならばまだいい。除外も今や選択の一つ。良いダメージソースとして使用できる可能性もあった。だが……


ゲームから除外されている自分モンスターの数×100ポイントダメージを 相手ライフに与える。


どういう……ことだ……


カード1枚当たりのダメージ倍率が余りにも低く設定され、大幅に弱体化してした。
てか、100ってなんだよ100って! しかも自分のモンスターだけ!?
デッキ40枚分のモンスター除外してやっと4000!? 低い……低すぎる……せめて200くらいくださいよ

除外軸でも、除外したモンスターを展開できる『虚空海竜リヴァイエール』がいるし、
バーンダメージを狙うにしても、攻撃力は上で安定したダメージを狙える『グレン・ザウルス』がいるので
基本的に出番は少ない。(そっちもすごく弱いし)

一体エアロ・シャークがなにしたっていうんだ……


しかし専用デッキならば話は別である。

フュージョン・ゲートやチェーン・マテリアル等を駆使して除外を大量に増やし、さらにこのカードを大量オーバーレイすれば1killすら可能になる。
幸いレベル3融合モンスターは豊富なので、エクシーズは容易である。

決まれば相手は絶望すること間違いなし。

……ただこのマテリアルゲートを使う場合、同じことが出来る「重爆撃禽 ボム・フェネクス」というカードがすでにある。
しかもあっちは融合モンスターなのでオーバーレイとかいう手間もない。

一応チェーン・マテリアルの制約を受けずに場に残るという利点はある。
が、こちらはレベル3融合モンスターを使用する関係上、デッキに弱小バニラモンスターを詰まなければならない。

一方ボム・フェネクスはゲート軸HEROのギミックを丸々利用可能。
どちらの安定性が高いかは言うまでもない。


【TG代行天使】ではランク3が出し易くそれなりの除外モンスターが貯まるため、
採用されたレシピも僅かに見られたが実際召喚されたかどうかは定かではない。

もし実戦的に使いたいならインフェルニティでブリューナクとエメラルのループを使いバーン効果を何度も使用する手はある。
実戦でそこまでやってる余裕があるかはこれも定かではないが。

一応、ライフを半減させる某アトランタルさんを絡めればフィニッシャーになれるらしい……?

が、最近になってガガガガンマンという恐怖の転校生が出現。
わざわざ除外などせずとも手軽にバーンできる上に、エメループをそのまま流用できてしまうという有り様…

エアロ・シャーク「忘れちまったぜ……満足なんて言葉……」


それでも、バーン効果を持った稀有なエクシーズモンスターであることに変わりはないため、
今後のカード次第では化ける可能性も0ではない。

実際、大量にモンスターを除外しつつ自身を特殊召喚できる妖精伝姫-シラユキが登場したことでバーンダメージを稼ぎやすくなり、
ランク3軸で搭載してダメージで詰めに使うデッキもあった。




そして時は流れ……



奴が来た



バハムート・シャーク「来い、エアロ・シャーク!」

なんと漫画版遊戯王ZEXALからバハムート・シャークという救世主が登場。
このカードの効果はオーバーレイユニットを使い、エクストラデッキからランク3以下のエクシーズモンスターを呼び出せるのだが、登場当時のその効果対象が

オーバーレイユニットがないと何もできないので、専用デッキを組んで転移に特化するしかないアシッド・ゴーレム
オーバーレイユニットがないのでダイレクトアタック不可のデメリットを持つリバイス・ドラゴン
攻守共に微妙なゼンマイティ

の中で、デメリットもなく一応1900のアタッカーになれるエアロシャークはバハムート・シャークから呼び出すモンスターの筆頭となったのだ!

バハムート・シャークは効果を使った場合攻撃できなくなるが、
攻撃してから効果を使うのは全く問題ないので攻撃後にとりあえず置いておける1900アタッカーという立ち位置だった。

しかも、エアロ・シャークを呼び出した後に水霊術やフィッシャーチャージを伏せておき、
呼び出したエアロシャークを弾にするというとてもいやらしい動きがとれる。

このように、エアロ・シャークは汎用性こそないが水属性デッキのエクストラの十分な選択肢となれたのだ!
効果? 使いませんが何か

しかし、後にエアロ・シャークを上回るステータスを持つNo.47 ナイトメア・シャークが登場してしまった。

こちらにしかない利点もあるにはあるが、相性という面で再び海底の底に沈んでいった。



…そして「それ」は突然にやって来た。

《エアー・トルピード》
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドの水属性Xモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのX素材を1つ取り除き、自分の手札の数×400ダメージを相手に与える。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、この効果で与えたダメージの数値分アップする。
(2):自分の墓地からこのカードと水属性Xモンスター1体を除外して発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。

なんと、エアロ・シャークの効果が必殺技カード化!
しかもご丁寧にX素材を消費する形でアニメ効果を再現している上に与えたダメージ分攻撃力をアップさせるオマケ付きで強化されている
更にこのカードと水属性Xを墓地から除外する事で2ドローまで出来るのでOCG版エアロ・シャークの効果のカウントも増やせるとまるでエアロ・シャークの為に誂えたかの様な効果となっている。ダイレクトアタックが出来るナイトメア・シャークの方が相性が良いのは内緒だ

またFA-ブラック・レイ・ランサーとも相性が良い。
このカードとXモンスター自身の効果でX素材を2個消費出来るのでX素材が空になりやすくなるのでFAが出しやすくなる上、
バハムート・シャークで呼び出したXに重ねて出す
→このカードで素材となった水属性Xを取り除いてバーン
→次のターン、このカードと水属性Xを墓地から除外して2ドロー
と言うコンボも可能。



そして2024年、ライトロードの強化に伴い、遂にエアロシャークが大会環境で通用する先攻ワンキルのフィニッシャーとして注目を集める事となった。
ライトロードの墓地肥やし性能が格段に上昇してデッキ全てを掘り尽くす事が可能となったため、先述の妖精伝姫-シラユキによる大量除外で除外枚数を稼ぎ、ルミナスの効果でレベル3を並べてエアロシャークを出してバーン。
その後はエアロシャークの効果に同名制限がない事を利用し、リンク素材などで墓地に送ってから予め墓地に落としておいた宿神像ケルドウや剣神官ムドラでエアロシャークをEXへ戻し、再び場に出したルミナスからエアロシャークを出してバーン、と繰り返す事で相手のライフを焼き切ると言う恐怖の戦艦と化したのである。
デッキの原型そのものは以前から存在していたが安定しない浪漫デッキでしかなかった。しかしライトロードの強化により安定して行える様になった上に先攻ワンキルに頼らずとも勝てるデッキとなったため、活躍次第では先攻ワンキルの引導火力であるエアロシャークの規制もあり得るんじゃないかと決闘者の間では噂にもなっている。



ちなみに人気投票で2位になったのは本当のことである。

ただ、コイル五条勝の影が見え隠れしているのは言うまでもないが…

まぁ、とはいえそいつらと違って大活躍しているのは本当の事だし、アニメ効果はかなり強いので
OCGとのギャップを考えればわりと本気で投票した人も多いと思われる。ちなみに追記者は本気で彼に投票した。















究極のネタバレ





実は、シャークさんはエアロ・シャークを召喚したデュエルにおいては無敗だったりする。
ただし「ZEXAL II」になって初めてその法則が崩れてしまった。
もっともほんのちょびっとシャークさんがプレイする順番を変えれば勝利で来ている程、このカードの効果は強い。
というより、この時のデュエルは失意の底にあった九十九遊馬を立ち直らせるためのものであり、いわば元々負けるつもりだったと言っても過言ではない。
もちろんアニメ効果だがな!

余談

遊戯王デュエルリンクスでは、ZEXALワールド登場後に新規実装するカードについては一律効果ダメージ半減という設定がされるようになった。
…そう、このカードとて例外ではない。
「除外されている水属性モンスターの数×50ダメージを相手に与える」という、惨めという言葉では済まされない悲惨なカードになったのであった…。


追記・修正は水霊術やフィッシャーチャージの弾にしない方のみお願いします。


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最終更新:2024年02月03日 12:15