オエコモバ(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日 :2012/09/18 (火) 02:55:25
更新日 : 2017/08/22 Tue 19:46:44 NEW!
所要時間 :約 7 分で読めます




オエコモバはジョジョの奇妙な冒険第7部『STEEL BALL RUN』の登場人物。
名前の由来はアメリカのミュージシャン、ティト・プエンテの曲「Oye Como Va」。1970年にサンタナもカバーしている。


【人物】
北米横断レース『スティール・ボール・ラン』の出場選手。
メッシュ状の日除けが付いた帽子からチューブ状にまとまった髪を何本か飛び出させ、
顔にはUSAの星条旗を模した星とストライプのフェイスペイントやメイクをしている。ハイライトの無い真っ黒な瞳は第6部のミラションにそっくり。

男性だが、後述の能力の特性との兼ね合いからか大きく背中の開いた露出の多い服装をしており、
下がスカートだったりすることもあってどこか女性的なスタイル。
剥き出しの手脚には時計(時限爆弾のシンボル?)と思しき模様の刺青をビッシリ彫っている。

ミステリアスでダウナーな雰囲気を漂わせており、本人も荒木キャラによくある語尾をだらしなく延ばした気だるげな口調で喋るが、
一度火が点くとテンションが上がるタイプ らしく、戦闘中は口調も表情もノリノリであった。ただし、
『借金でクビがまわらないヤツが『闇金融』からカネ借りちゃったのと同じ』
『網カゴに入れられたまま火にくべられるネズミ』
などと『抜き差しならないピンチ』の比喩がやけにエグイ。


その正体はジャイロ・ツェペリと同じネアポリス王国の出身で、反国王の思想を掲げるテロリスト。
火薬を用いた爆弾テロを得意とし、国王の馬車を爆破した罪で投獄・処刑を待つばかりの状況であったが、
隠し持っていた爆薬を看守の耳の穴に注いで爆殺 。脱獄した後、国外脱出の末に新天地アメリカでヴァレンタイン大統領と取引をし、
国王のために走るジャイロを抹殺したい という利害の一致から大統領側の刺客としてジャイロを襲撃する。

2nd.ステージにてアリゾナ砂漠越えの途中、『悪魔の手のひら』を通過したことで爆弾テロの才能がスタンド能力として発現、
本人はこれを 『神の御業』 と称して大いに感動し、目覚めたばかりのスタンド能力を心の底から楽しみ、
わずか4日ばかりで存分にその特性を研究・把握している。


【スタンド】
スタンド名『僕のリズムを聴いてくれ』

オエコモバが『悪魔の手のひら』を通過したことで目覚めたスタンド。
頭の両側に目覚まし時計のベルをくっつけたカラスかハシビロコウの怪人のようなビジョンをしているが、それ自体で攻撃は行わない。
スタンド名の由来は本体であるオエコモバの名前の由来である「Oye Como Va」を和訳読みしたもの。
つまり、オエコモバは自分の名前をスタンド名としているのだ。

破壊力…B
スピード…C
持続力…B
射程距離…C(2m)
精密動作性…E
成長性…C

能力は 触れたものを時限爆弾にすること 。接触により、いくつもの『時計のようなピン』が対象に生え、一定時間の後
それが抜けると起爆する仕掛けになっている。もし一度爆弾と化した物体を持ってしまえば、指を開くなどして手を離すと瞬時にピンが飛んでしまう。
また流れる血や汗までも手の一部と看做され、手に汗をかけば溶け落ちるような形でピンが抜ける。
ただし爆発まではタイムラグがあり、素早くピンを戻せば爆発を阻止できる。

手で触れるだけでなく、逆に自分が誰かに触られても
身体の皮が抜け殻のように部分的に剥がれ落ち、相手の手に残る形で爆弾と化す(剥がれても傷にはならないしすぐ元通りになる)。

恐ろしいことに爆弾にできる物体の数に制限は無いうえに形を持たない液体・気体の類すら爆弾にできる。
気体の爆弾は呼吸と一緒に吸い込むと体内で爆破するため、吹きつけられると息すら出来ない。
破壊力も凄まじく、人一人跡形も無く消し飛ばすのは朝飯前。
最大規模では部屋が丸ごと吹き飛ぶほどの大爆発が起こり、生じる余波も高い殺傷力を持つ。


【劇中の去就】
2nd.ステージ中継地点の町でジャイロ宛に祖国から送られてきた手紙の情報を入手し、宿屋内のジャイロの荷物を探る。
同室に泊まっていたマウンテン・ティムにそれを咎められるもそれを歯牙にもかけず、
実力行使にでようとしたティムをスタンドで部屋もろとも吹き飛ばす。
続けてメインターゲットのジャイロにスタンド攻撃をしかけるが、
己の肉体を『OH!ロンサム・ミー』の能力で分離・結合させて爆破ダメージを軽減したティムの口から自身のスタンドの特性をジャイロに明かされてしまう。

さらに完全に詰み、爆弾ごと手を吹き飛ばされるだけと思われたジャイロが鉄球の『最終奥儀』を使い手に行くはずだったダメージを足に伝導させたことから、
フリーになった手で放たれた鉄球の反撃で予期せぬダメージを受けてしまう。

爆弾を『設置』できる利点を活かしながら戦うために馬に乗ってその場から逃げ、追撃してくるジャイロ&ジョニィを迎え撃つ。
ジャイロの鉄球の飛投距離20m外から水面や蜂の巣(及びその中の大量の蜂)を爆弾にして攻撃を仕掛けるが、
ジャイロ達は爆発までのタイムラグを利用して、あえて爆弾を起爆させ、爆発が起こる前に馬を加速させて前に出る戦法でそれを突破する。

しかし『吸って吐く』煙草の煙を爆弾化したことでジャイロにダメージを与え、煙と水面の無限爆破ゾーンで二人を圧倒する。
完全に勝利を確信するもジャイロの方から飛んできたクモの糸と響き渡る異音を捉え、自身が爆弾に変えた蜂を逆用して反撃するものと勘違いし、
糸を切ろうと掴んで引き寄せてしまう。実は糸の先で異音を立てていたのは蜂の羽音ではなくジョニィの爪カッターの回転音であり、
爪を中継地点にしたうえ回転の力で加速がついたジャイロの鉄球が顔面にクリーンヒット。さらに…

「もいっぱあああああつッ!!」
「うわあああああああああああ」
駄目押しの鉄球をぶち込まれ、潰れたアンパンマンみたいな顔で落馬し再起不能となった(恐らく死亡)。


【余談】
☆テロリストというものの、彼の政治的な理念や主張は作中では不明のままである。単に暴れる口実が欲しいだけという線も十分にありえる話だが、
星条旗のペイントをしているあたり祖国ネアポリスをアメリカのような民主政治国家にしたかったのかもしれない。

☆後に反国王派テロリスト達も、大統領側が裏で糸を引いていたということが明らかになったが、
 彼の場合は『遺体』に興味は無く(単に詳しく知らされてはいなかっただけかもしれない)、
 王国の国威発揚となるジャイロを始末できればあとはさっさとレースなど切り上げて国王暗殺のために帰国するつもりでいた。
 物語の方向性が決定する以前のキャラとはいえ、7部全体を通して見ると珍しい動機でレースに参加していた人物といえる。 

☆『爆弾』の能力と言うことで第4部の吉良吉影のスタンド『キラークィーン』のリ・イマジ的な性質の能力者だが、
 規模や破壊力が大きい反面、一般人にも爆発が見え、操作性や隠密性には欠けるという違いがある。
 これは、 周囲に自分たちの行動を示すのが目的のテロリスト であるオエコモバと、
  周囲に気付かれないよう殺人を重ねつつ証拠を隠滅したいシリアルキラー の吉良吉影という、
 本体間の性質の違いと考えれば得心が行くかもしれない。




追記・修正が終わったら・・・国に帰ってこの編集で国王でも暗殺してやるぜェェーーーッ

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