No.34 電算機獣テラ・バイト

登録日:2011/09/03(土) 18:06:28
更新日:2024/03/05 Tue 00:07:00
所要時間:約 5 分で読めます




No.34 電算機獣テラ・バイト
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/闇属性/機械族/攻 0/守2900
レベル3モンスター×3
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
相手フィールドのレベル4以下の攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。

遊戯王ZEXAL始めてのパック、『GENERATIONFORCE』及び『Vジャンプ2011年6月号』に収録されたカード。今回から導入されたエクシーズモンスターであり、ZEXAL本編で重要な鍵を握るNo.(ナンバーズ)の一体である。
効果はレベルや表示制限有りだが、相手モンスターのコントロール奪取。
シンクロ召喚導入以降、下級モンスターの重要性も見直されたために少なくとも無駄ではない能力。また守備力が高いため壁にも使える。
だがこのカード、悲しくなるぐらいに不遇である。
具体例が多いので箇条書きさせてもらうが、

  • レベル3モンスターを3体同時に並べることが意外と難しい。
  • コントロール奪取自体は強力だが、制約が多くて意外と発動できない。
  • 同じランクかつ、少ない素材で召喚できるカードの方が、汎用性が遥かに高い。
  • 壁にしても、もっと少ない素材で出せる高ステータスのエンシェント・フェアリー・ドラゴンの存在。
  • ステータスを生かして数ターンに渡って連続で奪取効果を発動させようにも、耐性を無視して除去するキメラテック・フォートレス・ドラゴンの存在。

と、デメリットが異様に目立つ。特に致命的だったのが三番目の同ランクモンスターの存在で、当時のカードプールで考えてもライバルが多い。
リバイスドラゴンは壁を突き破る攻撃力を持ち、リヴァイエールはその効果の使い易さから、様々なデッキに入れられる良カードだった。
せめて相手ターンにも発動できたなら制約を含めても相手の展開妨害カードとして一役買えたのだが……。
アニメでもエクシーズモンスターか高レベルモンスターどうしの戦闘が中心ゆえ出しにくいだけでなく効果を発動する機会も少ないためか、優秀なステータスで活躍する同ランクのリバイスドラゴンに対して、テラバイトは入手以来一度も使用されていない。
さらに登場から4ヵ月後…

世界に広がるビッグな愛!


エクシーズ/効果
ランク7/闇属性/魔法使い族/
攻2600/守2000
レベル7モンスター×2
1ターンに一度、このカードのエクシーズ素材を一つ取り除き、相手フィールド上のモンスター一体を選択して発動することができる。選択したモンスターのコントロールを得る。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。

効果だけなら上位互換能力を持ったカードが登場。
さらにこのカード、書籍付録であるため、誰でも難なく入手できる。代りに指定レベルが星7と出しにくなり、調整がなされた。
が、この条件はさして重荷にはならなかった。星7のモンスターだが、サポートが豊富な歴代主人公カードの
  • ブラックマジシャン
  • 真紅眼の黒竜
  • ネオス
を筆頭に、手札から出て来る
  • ゴーズ
  • マシンナーズフォートレス
シンクロ召喚で苦も無く呼び出せる
  • ブラックローズドラゴン
  • アーカナイトマジシャン
  • 無零
専用融合魔法の連打によって次々とレベル7モンスターを展開するジェムナイト

等々。特に魔法使いデッキでは、ブラックマジシャンやアーカナイトマジシャン。ジェムナイトではヴォルカニック・バレットを融合素材にしたジェムナイト・マディラ等で簡単に出せるため、
この結果、本来出しづらいはずのビッグアイは完璧なコントロール奪取性能もあってテラバイトの実質的な上位互換と化した。
このカードが悪いんじゃない、他のカードが優秀過ぎただけなのだ。だが採用率は今のところ低いとしか言えず、使い方をわざわざ考えていた物好きな住民達にも「ネタとしてなら…」と言われてしまった。

そして同時期にVジャンプ付録シールにテラバイトの姿があったため、コラが作られ出した。頭の形が意外と何にでもあったため、使い方に悩んでいた決闘者もようやく満足させる結果を得られた。

「こんなんじゃ…満足できねえぜ…」

だが、ここでも強敵出現。誰が予想したか、それは去年のVジャンプから現れた。


まさかの鬼柳さん。
わざわざこの顔を付属シールにするあたり、集英社の意図を感じずにはいられない。
さらにこのシールはテラバイトのシールのように加工が必要ない大きさに作られており、非常に高い汎用性を誇った。これだけの素材を与えられて読者が黙っているはずが無く、大量のコラとともに多くの決闘者達を満足させた。

結果ここでも去年ほどではないと評価され、今も利用方法が模索されている。テラバイトの明日はどこだ…


アニメでの活躍

3話で右京先生が使用。
下級モンスターにダイレクトアタックを付与する代わり、ターン終了時に自壊するデメリットを追加する永続魔法「ウィルスメール」とのコンボで、コントロール奪取したモンスターを墓地に送る事でデメリットを無くす出た、右京先生のテラバイトコンボを披露。
敗北後は遊馬へと渡った。

その後WDC決勝の遊馬VSトロン戦にて登場。
No.39 希望皇ホープNo.17 リバイス・ドラゴンと共に「スフィア・フィールド」の効果でエクシーズ召喚された。
効果を使う機会はなかったものの、マジックカード「エクシーズ・トライアングル・フォース」の発動に貢献し、トロンのNo.を破壊。

最後はドロー加速効果の魔法カード「セブンストア」の発動コストになるなどの大活躍を果たした。


そしてテラバイトはなんとZEXALⅡにおいて3話目に当たる76話で再登場!
これがテラバイトさんの真の実力だ!!

1ターン目からエクシーズ召喚され、その高い守備力を活かして敵の切り札を引きずり出し、遊馬の壁になるという大活躍!
この時にリバイス・ドラゴンを召喚していようものなら遊馬は戦闘ダメージも合わせて敗北していた可能性もあっただろう。
テラバイトさんは確実に遊馬の勝利に貢献したのだ!!

結果だけ見ると1ターン目に特殊召喚されてあっさり戦闘破壊されてしまったためネタにされがちなこのシーン。
しかしこの話において、遊馬は今回の相手である片桐大介のデュエルを授業で見ており、そのデッキが「ベン・ケイ1キル」という殺意の高い物だという事を知っていた。

なのでこの情報をもとに遊馬の戦略を分析すると
  • 「No.以外のモンスターに戦闘破壊されない」No.の共通耐性に加え、2900の守備力を持つテラバイトを壁にする事で相手の1キルを阻止する
  • 返しのターンでベン・ケイをコントロール奪取、カウンター1キルを狙う
という想定をしていたことが読み取れる。
結果的に大介はNo.メタのカオスエクシーズで攻撃してきたため失敗したが、「事前情報から相手の戦術を把握し、対策を取る」というガチ目の立ち回りだったのである。
結果論だけで「テラバイトwww」とか言うとデュエルスフィンクスタクティクスの低さを笑われるぞ!


なお、何故かこのモンスターのみ、他のNo.と「3」の字体が違う。
既にNo.39 希望皇ホープが登場済みであり、かつ直後に登場しているNo.83 ギャラクシー・クイーンはホープと同じ字体であるため、このモンスターのみが別字体である理由は不明。

また余談だが3話目繋がりなのか元使用者の右京先生がオープニング前にチョイ役で出ている。これは一体?


前→「No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック
次→「No.35 ラベノス・タランチュラ」

追記修正は利用方法を思い付いた方からお願いします。


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最終更新:2024年03月05日 00:07