アビスガンダム

登録日:2011/12/07(水) 00:09:05
更新日:2018/05/08 Tue 01:40:23
所要時間:約 6 分で読めます




ごめんねぇ、強くてさぁ!!


機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するモビルスーツ(MS)。



アビス
ABYSS


■基礎データ

型式番号:ZGMF-X31S
所属:ザフト→地球連合軍第81独立機動軍「ファントムペイン」
全高:17.84m
重量:92.39t
動力:内蔵バッテリー
装甲:ヴァリアブルフェイズシフト装甲
武装:
MMI-GAU25A 20mmCIWS×2
MMI-GAU1717 12.5mmCIWS×2
MX-RQB516 ビームランス
M107 バラエーナ改2連装ビーム砲×2
MA-X223E 3連装ビーム砲×2
MGX-2235 カリドゥス複相ビーム砲
MMI-TT101Mk9 高速誘導魚雷×4
M68 連装砲
肩部シールド×2

特殊装備:デュートリオンエネルギー送電システム

パイロット:
アウル・ニーダ
マーレ・ストロード


■機体解説

C.E.73年にザフト軍が開発した最新鋭MS『セカンドステージシリーズ』の一機。
VPS装甲起動時の青い装甲色と両肩の丸みをおびた大型シールドが特徴。
アビスは「深淵」の意。

全機種が変形機構を備えたセカンドシリーズの中で、本機は水中潜水艇型MAへの可変機能を備えている。
MA時ではシールドの曲面で水の抵抗を軽減しつつ、脚部と腰部に内蔵されたスラスターの推力を後方に向けることで高い機動性を発揮できる。
VPS装甲に加えコクピットハッチも二重構造化されていることで耐圧性能も高い。

変形自体も「シールドで機体を覆うだけ」という極めてシンプルな方式を採用していることで、水中戦から海上・地上戦への移行もスムーズに行えるようになっていた。
これにより極端に水中戦に特化し過ぎたゾノグーンに比べて高い汎用性を得ることに成功。
ボディの構造も完全な人型に近く、水陸両用機のネックだった陸上での運動能力の低さもほとんど解消されている。
また、大気圏内は勿論宇宙空間での運用も可能であるなど、特化性と汎用性の両立を目的としたセカンドシリーズの方向性を体現した機体になっていたともいえる。

武装に関しては基本的に後方火力支援を想定した装備を持ち、
多数のビーム砲・魚雷・連装砲を装備した攻防一体の肩シールドや胸部の高出力ビーム砲など多数の内蔵兵器を持つ。


なお、フォビドゥンブルーなどの出現を機に制海権が弱まってしまったザフトは、
このアビスを起点にして水中型MSの増強を図るつもりだったが、強奪によりその目論みは潰えている。
最も武装の大半が水中では使えないこの機体を量産しても焼け石に水だっただろうが。


■武装

  • MMI-GAU25A 20mmCIWS
  • MMI-GAU1717 12.5mmCIWS
お馴染みバルカン。12.5㎜は頭部、20㎜は肩に装備。
なお12.5㎜の装備位置は他のガンダムの標準であるこめかみではなく、ΖΖガンダムのハイメガキャノンのようなブレードアンテナ中央である。

  • MX-RQB516 ビームランス
近接戦闘用の武器で、実体刃とビーム刃の複合装備された槍。本機唯一の手持ち武器である。
柄の部分には耐ビームコーティングがなされており、サーベルを受け止めることも可能。
MA形態では股間部分にマウントされる。
名前こそランスだが形状的にはスピア、若しくはグレイヴ。

  • M107 バラエーナ改2連装ビーム砲
背部の可動式ビーム砲。主に水中からの対空砲撃用。
フリーダムガンダムのものと同型だが非核エンジンのため、こちらは省電力化されている。
因みに元々はレールガン(クスフィアス2)の予定であり、ストライクフリーダムの搭載するレールガンが2を飛ばしていきなりクスフィアス3なのはその名残。

  • MA-X223E 3連装ビーム砲
両肩部シールドの裏に内臓された三連ビーム砲。カリドゥスと併せて一斉射が可能。

  • MGX-2235 カリドゥス複相ビーム砲
胸部に内蔵された大出力ビーム砲。ストフリの腹ビームと同型。(無論、威力は向こうが上)
同じくセカンドシリーズのカオスの火砲はこれの改良版。

  • MMI-TT101Mk9 高速誘導魚雷
肩部シールドに内蔵されたMA時使用可能な魚雷。魚雷のため水中でしか使えない。

  • M68 連装砲
肩部シールドに内蔵された二連装実体弾砲。
水中でも使用できるがMA形態では後方を向いているため離脱時に敵機を追い払うために使われたりする。

  • 肩部シールド
本機体の中心となる武装で、内部に3連装ビーム砲・連装砲・魚雷を内蔵した複合兵装。
外部にはVPS装甲と耐ビームコーティングを両方共に施している。
設定上PS装甲に耐ビームコーティングはできないとされているため、何かしらの工夫を凝らしたかC.E73までに技術革新があったと考えられる。
MA形態ではこれで機体をすっぽり包みアッシマーっぽくなり、水流抵抗を防ぐ役割を持つ。



■劇中での活躍

実戦配備のため、新造艦「ミネルバ」と共にコロニー「アーモリー・ワン」に運ばれ試験運用されていた。
だが地球連合軍特殊部隊「ファントム・ペイン」のアウル・ニーダによりガイアガンダム・カオスガンダムと共に強奪。
アスランザクウォーリアシンインパルスガンダムらと戦闘になるもこれを振り切り撤退。
ユニウスセブン破砕作業では火力支援を主に担当。しかしイザークのザクファントムに足とランスを折られた。

中盤での地球戦では海上での戦闘シーンがほとんどを占め、そこでの水中戦で本領を発揮。
インド洋では迫り来る何機ものグーンを串刺しにした上、ルナザクにもダメージを与えた。
挙げ句の果てにネオに「成果が上げられてない」と苦言を言われ、カッとなって思わずザフトの護衛潜水艦ニーラゴンゴを撃沈。

ダーダネルス海峡でも圧倒的な地の利で奮闘するも、突如介入したキラのフリーダムのレールガンで推進部を破壊されあえなく撤退。
これは相手が悪すぎた。

続くクレタ沖ではシンのブラストインパルスに勝負を挑み、水上というフィールドを活かしつつステラと同じ身の上のアウルに本気を出せないシンを苦戦させる。
乱入してきたフリーダムに気を取られたインパルスの隙を突く形で3連装ビーム砲を遂に命中させるが、
直前に種割れしていたシンは咄嗟にこれを背中のシルエットで受け、誘爆前にパージして難を逃れる。
そして、シルエットの爆風の中からインパルスが投擲してきたビームジャベリンにアウルは反応しきれず、ジャベリンはアビスガンダムのコクピット付近を直撃。

その後、機体はそのまま水没し爆発。アウル共々機体名通り海の深淵へと没した。
唖然とした表情のままヘルメット内が血で染まったアウルの死に顔が、悲壮感を漂わせる退場となった……



■関連機体

アビスインパルス

アビスガンダムの原型となったインパルスのバリエーション案の一つ。
見た目は完全にインパルスの顔をしたアビス。



■立体化

ガンプラ

1/144コレクションシリーズ、HG GUNDAM SEEDで発売。
コレクションではシールドが小さめだったが、HGの完成度は高い。
しかし発売日はアビス撃破された直後であった。



■ゲームでの活躍

スパロボシリーズ

登場作品ほぼ全てのルートでアウルが戦死するため、それに伴い扱いは極めて悪い。
特にKでは登場すらしないという有様である。
Z…水中戦特化だというのに水中戦なし。ビーム撃つだけ。
L…イベントでのアイコン表示のみ。しかも分岐でオリ敵の雑魚に討たれてあぼん。
スクコマ2…海底でゲッターロボとタイマンを張って死ぬという驚異のクロスオーバーを見せる。


Gジェネシリーズ

ポータブルから参戦。水陸両用ユニットとしては最高峰の性能をもつ。
が、そもそも水中で活躍する機会自体が少ないうえ、武装の殆どがBEAM属性のため水中で使うと威力がダウンする。
魚雷も空中の相手には使えないため対空能力は低いといえる。
格好いいと評判のBGM「妖気と微笑み」も採用されている。


◇VS.シリーズ

連合VS.ザフト初代家庭用版から参戦
範囲が広めなメイン射撃、威力と範囲が優秀なビーム一斉発射と面攻撃が強い射撃寄り万能機。
格闘も扱いやすいものが揃っているが、機動力がややもっさりで、総合的な評価はそれなり。変形も当然あるが、どちらかと言えば移動時用
だが水中ステージでは水中用MS特権で本領発揮である。対戦割り込みで水中を選ぶと嫌がられるかも。


◇BATTLE DESTINY

C.E73連合ルートの中盤で入手可能。
ゲーム中に水中ステージが無いため、変形後が潜航形態である本機はゲームに登場する可変MSの中で唯一MA形態がオミットされてしまっている。
武装は頭部バルカンと魚雷以外は全て実装されている。
手数が多い上にどれも高火力で、ザコなら一瞬、エース機でさえ手早く撃破できる。
更に原作では緑ビームだったバラエーナ改が紅白ビームになった事で、カリドゥスと合わせて地形貫通属性を持つ装備を二種類も有している。
またビームランスが常時手持ちなため、格闘攻撃する際に武装持ち換えのラグが無いという長所もある。

その代わり、連装砲は4発同時発射、3連ビーム砲に至っては6発同時発射という性質上急速に弾が減っていくため、継戦能力はかなり低い。
あまり調子に乗って撃ちまくるとSEED劇中のオルガの如く肝心なところで弾切れを起こしてしまう。
威力や命中より先に弾数をチューンした方がずっと扱いやすくなるだろう。

総じて、超攻撃型・短期決戦型のMSといえる。原作や他のゲームでは微妙に不遇なアビスであるが、使ってみればそのパワーに惚れこむ事間違いなし。







「じゃあお前はここで追記・修正しろ!冥殿には僕が言ってやるから!」

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