WORKING!!(猫組)

登録日:2011/04/01(金) 15:03:18
更新日:2023/06/27 Tue 21:22:53
所要時間:約 13 分で読めます




ヤングガンガンで連載されていた四コマ漫画WORKING!!の原型となったWEB漫画。
原作者である高津カリノ(=がはこ)の公式ホームページで連載されていた。2012年5月完結。

YG版(犬組)と同じく北海道にあるファミレス「ワグナリア」を舞台とするが、犬組とは別店舗という設定。決してパラレルワールドとかじゃない。
一部のキャラは犬組のキャラと交流があり、らくがきまんが等で稀に共演する。

犬組が比較的働いているのに対し、こちらは働いている描写が非常に少なく、オマケ漫画でも東田が「店として機能してない」と言っている。
最後にそれっぽい描写があったのはいつだったか…
比較的ほのぼのした犬組に比べ、色々と壊れたキャラ、殺伐としたキャラが多いのも特徴。


2011年のエイプリルフールネタでアニメ化が告知された。
声優まで使った手の込みようで猫組ファンは淡い期待を抱いたが……やはりネタはネタでした。

2012年のエイプリルフールでは、女せ…女スタッフの抱き枕カバーが販売された。


2015年7月からの犬組3期放送を記念した短期集中連載「WORKING!! Re:オーダー」にて遂に犬組・猫組の共演が実現。
さらに同じく7月より、猫組のストーリーは変わらないが絵が手直しされた「WEB版WORKING!!」が月一ペースで単行本が刊行されることが決定した。

2016年のエイプリルフールでは、数多の嘘アニメ告知の中にさらっと混ざっていた。
はいはい、エイプリルフールエイプリルフール……、


……と思ったら4月2日になっても消えず。
本当に「WWW.WORKING!!」のタイトルでアニメ化が決定!!
10月から13話で放送された。

なお、ブログ(うろんにらくがき)での作品の説明は チョコで死ぬやつ である。
これ程的確かつインパクトのある説明もなかなかない


◆あらすじ
東田大輔は東坂高校に通う平凡な高校生……だったが、ある日、父の会社が倒産してしまい、
父から携帯代・定期代・小遣いをストップされ、全て自分で稼げと命じられる。
仕方なくファミリーレストラン「ワグナリア」でアルバイトを始めた東田だったが、個性的すぎるスタッフ達に振り回され……


◆登場人物
CVはエイプリルフール企画、およびドラマCDのもの。

◎フロアスタッフ
○東田大輔
(CV:中村悠一※犬組の間柴陽平と兼ね役)
主人公。高校1年生で16歳。
初期こそツッコミかつ周りに振り回されるポジションだったが、
宮越のチョコレートを食べたことでキャラと味覚が崩壊し始め(改造され)、いつの間にか無表情で毒舌なキャラに変貌してしまった。
通称サイボーグ化。序盤の表情豊かな頃は「生前」呼ばわり。
そのために華やミリに対するツッコミが段々キツくなっていったが、
永田などの特に危害も気に障ることもしない相手には普通に接している。
しかしクラスメイトも詳細は知らないものの彼の変貌には気付いており、ドン引きされている。
ビターチョコレートを「甘すぎる」と感じる。
進学校に通っているために頭が良く、妃が仕事をサボるために注意した店員に出す問題に唯一即答できる。ちなみに小鳥遊や種島と同じ高校。

後に、華とはよくわからない流れで嫌々付き合うことになるも、なんだかんだで好意を持つようになり、
番外編で頬にキスされたときは「十八になったら百倍返しにする」と非常にいい笑顔で返している。
現在は「預かっている」認識でZ指定な行為は年齢制限が解ける年齢まではしない様子。
小鳥遊宗太と合体すると「ひがなし」になる。
鯖の頃になると、区役所職員になっている。長谷部とは別部署の同期。
ノロケは平気だが料理自慢には怒る。


宮越華
(CV:戸松遥※犬組の間柴美月と兼ね役)
一応ヒロイン。結構な巨乳。高校1年生で16歳。
天才的な料理の腕と接客スキルを持つ少女。16歳ながらチーフを勤めるほど。
料理は凶悪な殺傷力を持ち、比喩でも何でもなく殺人級のメシマズ。特にチョコレートはキャラを崩壊させ、意識を遠い世界に送ってしまう。
母は料理研究家なのに何故…? ただ、作中作のTV放送の様子と足立の発言からして母親も非常に雑ではあった。
また、作中最高のバカ。九九も言えないし、自分の名前を漢字で書くとき悩むレベル。
脳の栄養は全部首から下に言っているようで、熊も頑張れば倒せそうだとか。
後に東田とはお互いに恋愛感情を全く持っていないまま交際するという変な関係に。
味見を覚えた結果、ちょっと壊れた。
そして料理スキルが上がり、不味いと思える料理が作れるようになった。
結果、デレて髪を伸ばし始めた。
伊波まひると合体すると「いなこし」になる。


○榊研一郎
(CV:鳥海浩輔)
28歳。店長。老けた東田ではない。
一応店長だが、無能すぎて殴られたり罵られたりがデフォルト。
犬組店長の杏子に輪をかけて、というか杏子さんがマシに見えるレベルで仕事が全くできないので、全て宮越に任せ切り。
更にその宮越に匹敵するほどの知能を有し、「しょうねんだん」を漢字で書けないほど鈍く、九九もできない。
計算機を使っても、答えが素数になるくらいできない
鎌倉の影に隠れがちだがやたらとお金や物品をタカられ、ホイホイ金を出す謎の人物。
実は高校時代は「猫の榊」と恐れられた不良で、今でも893から勧誘されるほど喧嘩が強い。
加入を断り続けているものの、他の組に入らないよう約束料をもらっている。
本当は喧嘩が強いだけで、いたって真面目で優しい性格。周りは怖くて避けていたが、本人は「いじめられている」と思っていた。
犬組店長の白藤杏子とは同級生。その関係で轟八千代や美月達とも面識があり、命を狙われた時期もある。
猫の榊というのは、当時猫を常に頭に載せており、彼に倒された人間が猫の悪夢を見たりしていたため。
猫の餌と引き換えに学校の番長(弱かった)から喧嘩を請け負い、各地の不良たちを相手に大暴れしていたので名声が轟いている。
猫は現在も大量に飼っている。杏子からも押し付けられた。
杏子からは度々呼び出され、彼女の満足するまで奢らされたり愚痴を聞いたりしている。
最近出番がない。アニメ化集合絵でも何故かハブられた。


村主さゆり
(CV:日笠陽子※犬組小鳥遊泉と兼ね役)
19歳の美大生。貧乳。人気投票No.1。
霊媒体質で「見えないお客さま」の担当。しかし、本人は霊を全く信じていない。
東田と同じく無表情だが、稀に見せる笑顔は殺人レベルの美しさで、見た者を不幸にする。
足立を弄るのが大好きで、よく悪戯する。足立が自分のことで困りそうだと分かるとワクワクする。
後に付き合うようになるが、足立がヘタレなので何度もこじれた。


近藤妃
(CV:種田梨沙水樹奈々)
20歳の大学生。村主の幼なじみで、子持ちだがシングルマザー。
金髪にタバコと見るからにヤンママという風体で、性格もヤンキーに近いが割と優しい。
基本的に仕事をサボっており、宮越に注意されるが高校レベルの難問をふっかけてフリーズさせて躱していた。
しかし進学校に通っている東田には即座に正解を返されて通用せず、やむなく働かされることも増えた。
榊をパシリに使う女王さま。アホの榊や世間知らずな志保から金をだまし取ろうともする。娘の姫の父親は………


○鎌倉志保
(CV:雨宮天)
19歳の大学生。ボリュームが足りない。大手金融会社の社長令嬢。
莫大な(親の)借金をネタにユータを虐めているドS。中盤から八千代と同じく帯刀している。
ユータとは幼なじみで実は昔から恋心を抱いているが、幼い頃のやり取りが原因でこじれてしまっている。
父親は彼女の行いに若干引いており、SPをユータの護衛につけたりしているが、娘に嫌われないために止めることはしない。
しかし志保のSPがユータに「昔のような接し方で接待してやって欲しい」と頼み、
強気に出たユータにしどろもどろになって本音を漏らしたことで恋心を察され、
それをきっかけにユータとの関係が改善。ドSな部分もほとんど無くなり、普通の恋する乙女に。
付き合い始めてからは完全なバカップルになった。というか、バカになった。合わせて、かつて自分がユータにしていた所業の記憶は消え去ったらしい。
以降、うれしい時の感情表現としてよく頭に花を咲かせているが、どうやら母親譲りらしい。

本編後の状況を描いた番外編では、「人間並みのサイズを持ち、同じ人を何度も刺す虫」に首筋をやられたりしている。
数年後には華が(知ってしまった恥ずかしさで)もがき苦しむだろうといわれている。
後、朝から花が咲いている時もあるとか。

余談だが志保の母・保乃香(顔のパーツほぼ一緒)は元は何らかの事情で鎌倉家に使えるメイドで、病弱だったために早逝した。
後の夫と話す際は花が咲きっぱなしなので回りからバレバレだった様子。
志保の祖父はかなり好色だったようで、志保父はそれをタネに結婚を認めさせている。志保父曰く「遺伝ですな」。


○進藤ユータ
(CV:小野賢章)
19歳のフリーター。作中最長身でイケメンだが、父が抱えた借金の返済に追われており、朝には新聞配達、夜にはホストのバイトもしている。
借主の娘である志保には頭が上がらないようで、6400万円を超える負債を抱えている。
真面目な性格で、女性の好意を利用することに抵抗感を持っている。
ホストの仕事でも、ほとんど女性の愚痴に付き合っているようなものだとか。
食的な意味で雑草を網羅しており、ホスト時の客がワグナリアに来たときは一も二もなく「米」を無心しようとしていた。
志保がドSになったのは幼い頃のユータ(のツンデレ)が原因で、ある意味自業自得。
当初は熊に襲われそうになっても「あの鬼(志保)を食べて下さい!!」と泣きながら生贄に捧げようとするまでに恐れていたが、
志保の気持ちを知ってからは関係が改善され、両想いに発展した結果付き合うことに。
合わせて、ワグナリアを辞めてきついが高級なバイトで借金返済に前向きに挑むようになった。
死と生の間で生きているようなヒトなので、ソッチ系のネタフリが男性キャラで一番多い。
「姫ちゃんと一緒に写真撮ってください オレが幸せな家族を持った姿の写真をウソでもいいから残しておきたいんで」

なお、父親(精肉店を営んでいた)は借金を返せるほどの金を稼いでも速攻でギャンブルで0にする、安定の屑。マグロ釣りが得意という隠れた才能がある。



○斉木恒輝
(CV:細谷佳正)
20歳の大学生。韓国育ちの日本人。日本語が下手(読むことはできる)で、絶妙なタイミングで最悪な言い間違いをする。
しかし本人は悪気がなく、純真なため周りは何も言えない。唯一韓国語が話せる妃のパシリ。
榊と同じく集合絵でハブられた。
書籍版では大人の事情でアメリカ育ちに変更された。

「うるせえ刈るぞ小娘」


◎キッチンスタッフ
○足立正弘
(CV:内山昂輝)
20歳のフリーター。
結構なイケメンだが物凄く臆病で恥ずかしがり屋。殺伐としている猫組の中では珍しく真面目で優しい性格。
実家は寿司屋だが、「へいらっしゃい!」が恥ずかしくて言えないから継ぐ気はなかった。最終章になって考えを改める。
ナチュラルに菓子作りなども上手くこなしているが、それが故に宮越母の何とも言い難い調理の様子(TV番組)については苦言を呈したことがある。
後に村主と付き合うことになり、勝ち組に昇格するが、完全に尻に敷かれている。あだばく ミ●
付き合ってからも基本ヘタレだが時々思い切った行動をすることもあり、村主には「思い詰めると何をするか分からない」と思われている。
犬組の佐藤潤とはバンド仲間でベース担当。でも恥ずかしいからライブをしたことがない(ならなんでピアスなんか開けたのだろう)。ボーカルは謎。
ダストボックス2.5で北海道から呼ばれた寿司屋としてまさかの登場


○河野拓哉
(CV:下野紘)
20歳の大学生。角刈り。二十歳同盟創設者。
基本的にハイテンションで度々ウザがられる。ノリでいきなりバイトを辞めたり復帰したりしたため、温厚な足立ですらキレた。
ミリと結構仲がいいが、恋愛感情はゼロな様子。
近所に「サーバント×サービス」の山神留子(以下略)が住んでいる。この頃のルーシーは中学生なのでちっこい。
鯖の頃になると、公務員になっている。区役所職員ではないとか。


◎その他
○東田家
東田の他、父(CV:大川透)、母(CV:久川綾)、妹(CV:斎藤桃子)で構成。底抜けに明るく、東田をイライラさせる。
唐突な爆弾発言なども多く、東田だけが苦労人の構図。
妹は華と非常にノリが似通っていて仲が良いが、華と違って東田よりも頭が良く全国模試で一位を取るほど。
ただし、思考回路は残念。


○永田るい
(CV:小澤亜李)
東田のクラスメイト。一番の常識人…?お団子頭。
登場時にどうにかするために東田が引き合わせたことで仲良くなった、ミリとセットで大体登場する。
生前の東田のことが気になっていたが、人格が変わってしまった東田を見て自分の恋の行方に不安を抱える。
東田と華の態度から早々に恋心が彼らの関係を見届けねばならない義務感的な何かに変化しており、さっさと決着つけて欲しいと度々願っていた。
そして実際に東田と華がくっついたときは晴れやかな笑顔を見せた。
途中から東田のことはいきつく先以外はどうでもよくなっており、ミリとばかり仲を深めて最終回では親友に近い仲になっていた。
何気に高津カリノ作品のレギュラーキャラでは珍しい本編中に失恋したキャラである。


○柳葉ミリ
(CV:麻倉もも)
東田のクラスメイト。だが不登校なので面識はなかった。
不登校だが学校以外には積極的に表れ、山田を超えるウザさを誇る。
村主の「お得意さま」の孫らしい。存在感が非常に薄く、当初は幽霊だと思われていた。
常に人魂っぽいものを連れているが、これは「引きこもりオーラ」である。
温度感覚が常人と逆転しており、夏は厚着、冬は薄着の地球温暖化貢献女。しかし、マフラーはデフォルトで装備。
ツインテールだが付け毛。
不登校にも特に理由は無かったが、最終的には学校に行くことを諦めた。


○田坂
26歳。鎌倉家のSP。志保(に虐められている進藤)の護衛。
榊の後輩。
ユータと志保がくっついた後は、適度に邪魔するように命じられている。


○斎藤大地
19歳。鎌倉家のSP。志保(に虐められている進藤)の護衛。
村主と近藤の小学生時代のクラスメイト。村主の殺人スマイルを目撃したため一時期塞ぎ込んだ。
前髪が長いのもその影響で、人の顔がまともに見れなくなっている。
最近の落書き漫画にて、同じ鎌倉家のメイドすみれさんのおかげで大分克服した。
それと天然たらし。
爆発しろ。


○近藤姫
(CV:水樹奈々)
妃の一人娘。将来を考えたくないほど可愛い。
子ども向け番組には目もくれず、株価の変動に反応する。
赤ちゃんなのに宮越より頭がよく(三角関数を理解している)、泣きそうになっても論理的な思考で自分を落ち着かせる。そのため全く泣かない。
独り身の河野を励ましたり、志保の胸が大きくなっていることを把握したりなど、知能レベルがやたら高い。人の髪に興味津々でよく引っ張る。でかいお胸が好み。
写真を見た小鳥遊もメロメロになった。ついでに、妃の母親もメロメロ。
なお、父親に似るようなことがあったら、さすがの妃も泣くらしい。
終盤には言葉を喋れるように。 お金。やみゃだ。さんま。そうま


○聖バレンチヌス
(CV:梅津秀行)
宮越製作のチョコを食べると謎空間に出現する神様というか聖人っぽい人。
バレンタインとそれ以外の日ではサイズが変わる。
生みの親である宮越からは認知されていない。無知この上ない宮越に男女の何たるかを教えた。NTRじゃないよ。
東田の夢に現れ、「もう会えないかもしれない」と発言、最後は現実に実体化して別れを告げた。
しかし良いこともよく言ってはいるが、事態を混迷させたりそもそも宮越チョコの象徴的存在なのであまり良い印象が無かったりする。


○吉田
(CV:鈴村健一
基本的にらくがきまんがに登場。根元から赤い
足立と佐藤のバンド仲間でドラム担当。非常にバカ。女の子の水着が大好き。
両耳に何故かドラムスティックを挟んでいる・袖の余った服を常にきている・目元が隠れていると、外見的には登場人物でもトップクラスに変。
こう見えても彼女持ちで、かつては仲間内で唯一彼女がいない佐藤をからかって殺されかけた。
足立を弄る点で村主と気が合っており、協力して足立をハメている。
だが名前をちゃんと覚えられておらず、「赤井君」と呼ばれるが、本人が全く気にしないせいで足立は修正出来なかった。
フルネームは長らく不明だったが、WEB版コミックス5巻初回限定版付録ドラマCDのキャストでようやく、本当にようやく本名が『吉田大翔』だと判明。
…………なんて読むんだ?

◯鹿沼すみれ
鎌倉家のメイド。20歳。険しい双眸の美人。
モブ扱いだったが、斉藤のトラウマを聞きつけて克服させようと寝起きに睨めっこする関係に。
結果斉藤のトラウマは緩和されたが……やめて



追記・修正は恵まれないビンボウさんにゲンキンだしてからお願いします

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最終更新:2023年06月27日 21:22