頭翅(創聖のアクエリオン)

登録日:2012/06/10(日) 23:19:35
更新日:2023/07/26 Wed 21:22:14
所要時間:約 6 分で読めます







さあ、踊ろう!


麗しき翅の契りを!!


CV:森川智之

頭翅とは創聖のアクエリオンに登場する堕天翅の一人。
他の堕天翅と違い、風貌は人間の青年のように見える。
名前の通り、翅は頭から展開する。
ファンからの通称はトーマ、頭翅様
またはホモ。

物語の一万二千年前は、最強の堕天翅アポロニアスとは許嫁関係にあった。
ちなみに当時の二人のデートは以下の通り。
  • 太陽表面から吹き上げるプロミネンスを二人で見つめる。
  • 海底から、太陽を背に唄を紡ぐ鯨達の遠い残響を二人で聴く。
  • 大地へ真っ逆さまに落ちながら、二人で雨の滴と戯れる
……etc.

もう一つ言っておくと、アポロニアスは人間青年風のガチムチ天翅である。
だからホモなんて呼ばれるんだよ……。
ただ、二人の名誉のために言っておくと、堕天翅は自己進化を遂げる内に種族固有の姿形を失っており、その容姿は個体によって様々である。
更には性別という概念すら失っているため、たとえ見かけが男同士であっても婚姻、さらには出産も可能である。

ただし、その自己進化を続ける内に、何らかの原因により出産能力を失ってしまった。

しかも、堕天翅は人間からしか取れないプラーナをその翅に採取する事によってのみ、生を繋ぐ事が可能である。
そのため、堕天翅は人間を‘翅なし’と罵りながらも、人間を絶滅させる事が出来ない。(やろうと思えば、それくらいは天翅にとっては非常に容易い)


この堕天翅と人間の、切っても切れない関係が、頭翅の行動原理の一つとなっている。


◆一万二千年前の頭翅◆

人間を家畜として狩っていた天翅達だったが、ある時人間は天翅に反旗を翻す。
(ちなみに当時の人間達は天翅達によって実験の名目で肉体改造を施されていた。)

そして天翅と人間の争いの中、頭翅の許嫁のアポロニアスは人間の少女セリアンと出会う。


この二人の出会いこそが、頭翅の以後を大きく歪ませてしまう。


あろうことか、堕天翅であるアポロニアスは人間であるセリアンと恋に落ちてしまう。
更には、アポロニアスは堕天翅属を裏切り、人間の側につく。

家畜に恋をして同朋と自分を裏切ったアポロニアスの真意を全く理解出来ない頭翅だったが、それでもアポロニアスへの愛は変わらなかった。


それから一度はアポロニアスを取り戻すが、頭翅はアポロニアスの処刑を命じられてしまう。
アポロニアスは自らの運命を受け入れていたが、頭翅はそれを受け入れられず取り乱すばかり。

その時、アポロニアスを救出しに来たセリアンもまた堕天翅に捕まった。
頭翅はセリアンを逃がす代わりにアポロニアスに戻ってくるよう要求するが、アポロニアスは首を縦には振らなかった。

そしてセリアンに堕天翅の刃が迫ったとき、アポロニアスは自らの翅を引きちぎり、セリアンを救出する。

そのアポロニアスの姿に、頭翅は深い絶望を感じると同時に、人間に対する憎悪を膨らましていくのだった。


その後、天翅からアクエリオンを盗み出したアポロニアスとセリアン達により、天翅の都であるアトランディアは封印されてしまい、頭翅を含め堕天翅族は一万二千年の長い眠りに就くことになる。


ちなみにこの一万二千年もの間、頭翅のアポロニアスへの愛は全く変わっていない。

前期OP「創聖のアクエリオン」の前半が頭翅からアポロニアスへのラブレターであるのは有名な話。




数少ない封印から解かれた天翅の一人として登場。
醜く争いを続ける人間と断ち切られた存在に天翅を昇華させるために、太陽の翼であるアクエリオンとの‘翅の契り’を結ぼうとする。

そしてアクエリオンと翅の契りを結ぶ事に成功し、子を宿す事に成功するが、アポロニアスの生まれ変わりだとされるアポロが何処までもシルヴィアを想っていた事により、流産してしまう。
結果、頭翅の絶望と悲しみにより地球は凍ってしまうに到る。
まぁ、EVOLの事を考えるとどっちにしろ完全に詰んでるが。


最期は「地球復活拳」を放ったアクエリオンに貫かれ、太陽の翼に抱かれながらその命を落とした。


なお、創星での頭翅のケルビム・ヴェルルゼバは白色で妊娠能力を有していたが、流産の際に黒く変わっていく。
女王色である白が黒く染まった事は、頭翅が妊娠能力を失ったことを象徴しているらしい。

創聖でのケルビム・ヴェルルゼバは、黒く染まった状態で登場している。



次元を越えて創星の影響を受けた創聖の世界では、アポロの覚醒に合わせ、他の天翅達に遅れて目を覚ます。

こちらの世界では、生命の樹に大量のプラーナを集め、太陽の翼であるアクエリオンに受粉させることで、天翅を進化させようとした。

しかし、アクエリオンは「天翅が乗らなければ真の力を発揮できない」ことが発覚。

結果、不完全な受粉により生命の樹は枯れ、大量のプラーナが地球に逆流してしまう。

地球が滅びようとしたとき、セリアンの記憶を通してアポロニアスの願いと人間の悲しみを理解し、地球を救うべくアポロ、シリウスと共にゴールドアクエリオンに合体し、人柱となって地球を救った。



主要人物の一人トワノ・ミカゲが頭翅から切り離された『闇の側面』の生まれ変わりだと判明。

前作最終話のラストでアポロやシリウスと合体する際に、少なからずアポロニアスの転生体と合体出来るという下心があったらしく、
実はアポロが翅犬ポロンの生まれ変わりだと知って深い憤りを感じ、アポロニアスへの深すぎる情を持った闇の側面が暴走。独立してミカゲとなった。

しかし、その事実が不動の口から明かされた翌週に頭翅から闇の側面が独立するシーン……つまりアポロニアスの転生体と信じていたアポロが翅犬だと知って嘆く場面が放送され、あの感動の場面で下心だけで最後の合体を行なったと誤解を生んだ。


しかし、最終話でまさかの頭翅本人が登場。
シルヴィアとミコノに感謝の言葉を伝え、想い人を奪った事に対して何一つ恨み言を言わず穏やかな声であった。

この事から頭翅は前作のラストで下心こそあったものの、
「人間を理解したこと」や、
「天翅と人の新たな創世」の言葉に嘘偽りが無かった事が分かる。
実際問題、頭翅の立場やそれまでの経緯を考えれば「一切下心を持つな」というのも酷な話ではある。


◆CR創聖のアクエリオンⅢ
サウザーポジションとして確変バトルに登場。
弱攻撃が勝利期待度1/2なのに対して、強攻撃が選ばれると敗北率約80%と絶望が襲いかかってくる。


スーパーロボット大戦シリーズ
Z』にてアクエリオン初参戦に伴い初登場。おおむね原作通りの動き。
『ZSPD』のシークレットエピローグではアポロ達と完全に和解し、アポロ達の戦いを見守ると言って去って行った。
Z当時はEVOLは作られていなかったので、当然アポロの過去生については触れていなかったが…

第3次Z天獄篇』ではミカゲとは別にアポロ、シリウスと共に封印されていた頭翅も登場。
アポロの過去生については「愛の敗者は大人しくさるのみ」と容認していた。
最終的にはミカゲと融合した。



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最終更新:2023年07月26日 21:22