ドラゴンボール改

登録日:2011/04/19 Tue 16:15:20
更新日:2024/02/08 Thu 23:03:30
所要時間:約 8 分で読めっぞ




ドラゴンボール改とは、1989年4月26日から1996年1月31日まで放送されたテレビアニメ『ドラゴンボールZ』の再編集アニメである。

◆概要

2009年4月~2011年3月にサイヤ人編からセル編、2014年4月~2015年6月にブウ編が放送された。
制作は今までのアニメシリーズと同じく東映アニメーションが担当。
話数は、第1期が全97話+未放送1話で、第2期が全61話。

◆主な変更点

  • 画質、画面サイズ、音声などを最新技術でリメイク
  • 全ての台詞を再度アフレコ
  • 現在の放送規制に合わせての一部台詞やシーンの修正
  • BGM及び主題歌の一新
  • 一部キャストの変更
  • アニメオリジナルストーリーなどの大幅カット

特に大幅カットによって、ドラゴンボールZ及びジャンプアニメお得意の引き伸ばしがほぼ無くなった*1
次回予告も本放送時は悟空の話に悟飯の一言だったのに対し改はその回の重要キャラが声をあてている。
セル役の若本規夫氏の悪乗りや無駄に熱い17号役の中原茂の演技がポイント。

以上の変更を施し毎週日曜日朝9時から放送していた。
9時半からは『ONE PIECE』の放送があり、その間に声優が同じであるクリリンとルフィの掛け合いなんかもあった。


◆ストーリーについて

第一期放送時、元が『ドラゴンボールZ』であるため開始はサイヤ人編から多くの視聴者が魔人ブウ編まで放送することを期待したが、人造人間編までの放送となった*2

当初の予定では原作35巻ラストのトランクス(青年期)が未来に帰りセルを倒す話で終了するはずだったが、2011年3月11日に発生した東日本大震災により番組が1話休止となり新番組『トリコ』を予定通りの放送開始日にしたため、ドラゴンボールの願いを叶えトランクスが未来に帰ったところで物語は終了した。未公開エピソードもBlu-ray・DVDには収録されている。

海外では、人造人間編終了後もそのまま放送が続行されており、ブウ編が続けて放送されていた。
そして海外版DVDに日本語音声を収録する都合上、キャストによる音声収録もやや期間をあけたものの2012年の秋頃から再開されていた。
その後、トリコ終了後の後番組としてブウ編の放送が開始された。かつてのアニメデジモンシリーズに似ている気がするが気にしてはいけない。

前述の通りオリジナルストーリーはカットされたため、あの世での悟空の修行や悟飯とピッコロの修行が大幅カットされた。
ファンの間で神回と言われる悟空とピッコロの免許取得の回ガーリックJr.戦、パイクーハン戦もない。

ただし、構成の都合上カットが困難な場面はそのままとなっており、特にブウ編ではそれが顕著となっている。


◆キャストについて

悟空やベジータらメインキャラは本放送時と同じキャスト。
天津飯やデンデなど、既に演じた声優が他界している場合は代役を起用する方針だった。

天津飯の代役は人造人間16号役でも知られるグリリバこと緑川光氏。デンデの代役はまさかの平野綾となった。

しかし、ナメック星編までは一部のキャラを除きナッパ役の飯塚昭三氏やザーボン役の速水奨氏等、現在も活動をされているのにも関わらずキャスティングが変更されている。これらはファンの間で賛否両論を巻き起こした。

  • 主な例

特にやり玉にあげられるのがリクーム。他の声優に関しては肯定的でもこれだけは許せないというファンも一部…。

人造人間編以降は、このような大胆なキャスト変更はなく、概ね本放送時と同じ声優が起用された。先述の通り天津飯役で既に出演していた緑川氏も元々演じていた16号を兼任した。

本作放送以降のゲームや劇場版では基本的に本作に準拠したキャストとなっており、新たにキャスティングされた声優の多くが事実上の2代目となっている*3

そして、セルの一部形態*4の若本の演技は多くの視聴者の腹筋を崩壊させた。お前らがギャグ役ばかり期待させるから…
ちなみに、第一形態をこのような演技になったのは、本作の四年前・2005年に発売されたゲーム「ドラゴンボールZ Sparking!」から既に始まっていた。
この作品からこうなった、というわけではないし、悪乗りではなく単なる演じ分けだろう。

また、人造人間編開始前後にサタン・牛魔王役の郷里大輔氏が急逝、神様役の青野武氏の病気降板等、本作放送時点で70代以上の高齢の方が多いため止むを得ないとはいえ、キャスト関連の不幸なアクシデントがやや目立ってしまった。
界王やナレーションなどを担当してきた八奈見乗児氏も、ブウ編ではバビディやブリーフ博士を降板していた。

また2014年放送のブウ編では主要キャラのビーデルの声優が皆口裕子女史から柿沼紫乃女史に変更されており、多くのファンを驚かせたが、これは上述の通り、ブウ編の収録が2012年の秋ごろから始まった事により、皆口氏の海外留学に伴う一時休業と収録期間が重なってしまったことによるものである。
皆口氏もこの件についてはブログにてコメントしている。
なお、皆口のもう一つの持ち役であるパンの声も、柿沼が代役として起用されていた。
柿沼はブウ編での一時的な代役として扱われたため、皆口の声優活動再開後は再び彼女が担当している。

一方でブウ編の収録時期が早かった事によるサプライズ的なキャスティングもあり、2014年1月に惜しくも逝去した永井一郎氏(カリン役)や、声優業から実質的に引退状態だった辻村真人氏(大界王神役)の出演も話題となった。


◆BGMの盗作騒動

BGMも全て山本健司氏作曲の新しいものに変更されたのだが、これは放送開始直後からファンの間では否の意見が多かった。
これだけであれば、こうしたスタッフ変更による賛否はシリーズ物の宿命で済む話だったのだが…。

しかし、放送2年目を迎えた頃から各種掲示板において、一部BGMのメロディが映画アバターのBGMのキーを変えた物ではないかというBGM盗作疑惑が指摘されるようになる。
当時は関係者が否定しこの件は流れたかのように見えたが、放送終了直前に疑惑が再浮上し今度は関係者が公式ホームページにて盗作を認めた。
これにより、震災による放送が再開された後のエピソード及び再放送版のBGMは本放送と同じとなった*5

さらに、放送開始が遅れていた海外ではBGMの再編集により放送が一時休止になる一大騒動となった。
今後発売されるDVDなども同様の処置がとられている。

ブウ編以降では住友紀人氏に変更され、新規のBGMが使用されている。


◆主題歌

OPはこれまでDBソングを多く歌ってきた影山ヒロノブ氏によるものではないが、いずれも良曲であり、放送を重ねるに連れて慣れて行くファンも多かったドッカン!ドッカン!だった。

OP

サイヤ人編~セル編

  • 「Dragon Soul」
歌 谷本貴義

OP

ブウ編

  • 「空・前・絶・後 Kuu-Zen-Zetsu-Go」
歌 谷本貴義

ED

EDもOPと同じく良曲揃い。心の羽根はAKB48が担当することになり、賛否両論となった。魔人ブウ編ではなんと5曲も存在する。

サイヤ人編~フリーザ編

  • 「Yeah! Break! Care! Break!(ヤブレカブレ)」
歌 谷本貴義

人造人間〜セル編

  • 「心の羽根」
歌 チームドラゴン from AKB48

魔人ブウ編

  • 「拝啓ツラツストラ」
歌 グッドモーニングアメリカ

  • 「純情」
歌 家入レオ

  • 「Oh Yeah!!!!!!!」
歌 Czecho No Republic

  • 「GALAXY」
歌 キュウソネコカミ

  • 「Don't Let Me Down」
歌 Gacharic Spin


◆ゲーム版

ドラゴンボール改と銘打ったゲームソフトはいくつかあるが何故かストーリーがピッコロとの戦いを描いた第23回天下一武道回編からだったり、魔人ブウ編まで収録されていたものまである。ブロリーが隠しキャラとして登場する作品まであるほど。

ぶっちゃけ、ドラゴンボールと銘打っておけば良いとは口にしてはいけない。
まぁ、ドラゴンボールZと言いつつ無印やGTの内容まで入ってるゲームなんていくらでもあったしな!





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  • かめかめはめ波比べる改?
  • ドラゴンボール改
  • セルは四年前からこんな感じ

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最終更新:2024年02月08日 23:03

*1 終盤は少しあったが気にならないレベル。

*2 仮に魔人ブウまでやると番組改編期ではない時期に放送終了する恐れがあった。

*3 データカードダス『ドラゴンボールヒーローズ』に関しては『Z』以前のライブラリ音声を使用しているキャラクターも存在する。

*4 第1形態及び自爆を試みる第2形態。

*5 ファンからはこっちで良かったという声多数。