The Boondock Saints(処刑人)

登録日:2012/10/14 Sun 16:43:33
更新日:2023/11/06 Mon 11:51:00
所要時間:約 5 分で読めます







―父と子と聖霊の御名において―



処刑人(The Boondock Saints)は1999年アメリカで上映された映画。監督はトロイ・ダフィー。PG-12指定。
監督であるトロイ・ダフィーがバーテンダー時代に書いた脚本が元になっている。
ミーティングをすっぽかしたりするダフィーは、ミラマックスから契約解除を受けてしまい、彼は彼自身の金や借金で本作を製作した。
続編に『The Boondock Saints II : All Saints Day』が製作されているが、ごたごたがあって2009年に製作と、前作からずいぶんと時間が経ってしまっている。
また、完全に一作目を見ていることを前提として作っている。



【物語】
ボストンの裏路地に住み、製肉所で働いている双子の兄弟コナー・マクマナスとマーフィー・マクマナスは、熱心なカトリック教徒であった。
聖パトリックの祭日、二人はパブでロシアンマフィアと喧嘩になり、翌日マフィアからの報復を受ける。
それに抵抗した二人はロシアンマフィアを殺害してしまうが、正当防衛が認められてすぐに警察から釈放された。
拘置所のなかである「神の啓示」を受けた二人は、「悪人は殺しても構わない」という啓示に従い、次々と街の悪人を殺害して行く。




【主要登場人物】
  • コナー・マクマナス(ショーン・パトリック・フラナリー)
CV山路和弘
27歳。アイルランド出身。
マーフィーとは双子の兄弟。一般的にこちらが兄だと思われがちだが、母親が明言していないため本人たちもどちらが兄なのかわかっていない。
ラテン語、イタリア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語を話せる秀才君。教育熱心な母親だったらしい。
マーフィーのために5階建てビルの屋上から飛び降りたり、トイレの便器を引きちぎったりするすごい人。
首のマリア、腕のケルト十字のタトゥはマーフィーとお揃いだが、指先のタトゥは違い、こちらは「VERITAS」(真理)となっている。プランニング担当で映画とロープ大好き。

  • マーフィー・マクマナス(ノーマン・リーダス)
CV宮本充
27歳。アイルランド出身。
コナー同様、複数の言語を扱うことができる。
他人に聞かれたくない話をするときなどに使っている。
コナーに比べると少し短気。髪はコナーとは違い黒に近い色をしている。
気絶したコナーを抱えて走り去るマッチョマーフィー。
レズビアンの女性にコナーが股間を蹴られた際は、しっかり代わりに殴ってあげる兄弟思いな弟(兄)。
しかしどんな状況でも兄弟喧嘩を起こす。コナーの計画に反対し、それが元で喧嘩になることが多い。
指先のタトゥは「AEQUITAS」(公平)となっている。

  • ポール・スメッカー(ウィレム・デフォー)
CV江原正士
FBI捜査官。
ゲイ差別発言を連発するゲイ。
プロファイリング捜査を得意とする。クラシック音楽を聴きながら捜査し、はたから見ればかなりの奇人。だが実力は確か。
後半、兄弟を助けるために美女に変身する。
「スパイダーマン」に出演したこともある有名俳優が女装する姿は衝撃的。仕事選んでくださいデフォーさん。

  • ロッコ(デヴィッド・デラ・ロッコ)
CV中田和宏
自称コメディアンだが、ギャグのレパートリーは少ない。
イタリアンマフィア「ヤカヴェッタ・ファミリー」パシリをさせられ続けている。
不憫な方。恋人はドナ。リア充であるが恋人は薬中。
マクマナス兄弟の親友でもある。
猫を爆発させてくれるお方。
余談だが、俳優の実名と役名が同じである。

  • イル・ドゥーチェ(ビリー・コノリー)
CV池田勝
ヤカヴェッタ・ファミリーが双子対策として仮釈放させた、女子供以外の殺しは確実に実行する殺し屋。
六丁の拳銃をベストにつけている。
最重要犯罪刑務所に25年服役していた。
劇中ではわかりにくいがマクマナス兄弟の実父。
長い間服役していた為、成長した双子が実の子であると気づかず、双子も父親だと最初は気づかなかった。
家族だけに伝わっているはずの「祈りの言葉」を双子が知っていたため、そこで息子だと気づく。
また、「Il Duce」は通り名。イタリア語で統率者という意味。本名は別にある。

  • ドリー刑事(デヴィッド・フェリー)
CV長克巳
  • ダッフィー刑事(ブライアン・マホニー)
CV田中正彦
  • グリーンリー刑事(ボブ・マーレイ)
CV水野龍司
ボストン警察に所属する三人の仲良し刑事。
基本的にあたらない推理を披露しては、スメッカーに呆れられている。
しかしスメッカーと険悪な仲だというわけではなく、スメッカーが法を破り、双子に協力すると決めたときは彼に続いている。

  • ヤカヴェッタ(カーロ・ロータ)
CV宝亀克寿
イタリアン・マフィア「ヤカヴェッタ・ファミリー」のボス。
通称「パパ・ジョー」。
数々の犯罪を犯してきたが法の網をくぐり抜け、つかまってもすぐ保釈となってしまう。
顔立ちはそんなに怖いほうではないのだが、俳優の鬼気迫る演技で見事マフィアのボスを演じている。



経費削減のためか、監督であるダフィーの知人が多数出演している。
当初はアメリカの数館でしか上映していないマイナー中のマイナー作品だったのだが、口コミなどで伝わりマニアやファンを増やした作品。

悪人を殺すものにありがちな葛藤などがなく、マクマナス兄弟は軽々と悪人たちを殺していく。
重苦しい空気はあまりなく、楽しんで見ることのできる映画。
しかし、EDは必見。

US版DVDとブルーレイにはカットされてしまった場面や、NG集などが収録されている。
未公開集の中には監督が「カットするべきではなかった」と述べるシーン
も収録されており、マクマナス兄弟の性格や関係などがより理解できる内容となっている。




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最終更新:2023年11月06日 11:51