ウルトラマンダイナ(登場キャラクター)

登録日:2010/07/19 Mon 22:27:35
更新日:2024/03/13 Wed 11:05:44
所要時間:約 7 分で読めます





ダイナァァァーーーーーーーー!!!

画像出展:大決戦!超ウルトラ8兄弟(2008年)より
@円谷プロ、「大決戦!超ウルトラ8兄弟」製作委員会



本項目は『ウルトラマンダイナ』の主役ヒーローについて説明する。

CV:つるの剛士



●概要

新たな脅威に苦戦する人類と地球を救うために現れた“光の巨人”。
スーパーGUTS隊員のアスカ・シンと一体化し、リーフラッシャーで変身する。

初登場時は似た姿をしたウルトラマンティガに間違われたりもしたがティガとの関係はおろか、
その正体や地球に来る前の足取りさえも明かされていない。

ダイナの正体に関しては
  • 「ティガ同様に3000万年前の地球で活躍した巨人の一人」
    『ティガ』第1話でゴルザとメルバに破壊された巨人の石像と似ているため
  • 「アスカの父・カズマが光になった存在」
    最終回で父親と会う描写から。第26話での言及や搭乗していたプラズマ百式のみが発見された第29話、テレパシーで危機を伝えた第49話など。
……などの説が存在するが、推測の域を出ないのが現状。

ちなみにメインライターの長谷川圭一氏はインタビューなどにおいて、「ティガからダイナの空白の7年の間にカズマがウルトラマンとして戦う姿を描きたかった」「カズマが何かの切っ掛けでウルトラマンの力を得て、危機に瀕した息子に手を差し伸べる」と答えていたことから、
長谷川氏の中では「カズマがウルトラマンになっていた」という考えだった様子。

そして、放送終了から20年以上経過してから刊行された小説『ウルトラマンダイナ 未来へのゼロドライブ』で、ダイナの正体は「アスカの父・カズマが光となった存在」であると明かされた。
光となったカズマはウルトラマンとして各地で怪獣と戦っていたが、息子の危機を感知して光となって駆け付け、そのままその息子ことアスカと同化してウルトラマンダイナとなったため、アスカの中にカズマの意識も宿っているという。
ちなみに、アスカがその事実を知ったのは最終回でワームホールに呑み込まれてからとのこと。
そのため、リョウは「古代から受け継がれた光」であったウルトラマンティガと対比して、ウルトラマンダイナを「未来から受け継がれた光」と称している。

なお、「ダイナ」の呼び名を考えたのはスーパーGUTSのマイ隊員。
由来は「ダイナミックのダイナ」「ダイナマイトのダイナ」と最初の間は言われていたが、最終章で3番目の意味が判明する。


そして……大好きなダイナ……。


名前の候補ではナカジマ隊員の「ウルトラマンジャイアン」、カリヤ隊員の「ウルトラマンスーパーデラックス」があったが、どちらも却下された。

かなり加工されているので分かりづらいが、掛け声はアスカを演じたつるの剛士氏が担当している。
13話『怪獣工場』でダイナが笑った際の声や『大決戦!超ウルトラ8兄弟』などでの新規収録の声だと分かりやすいだろう。
ちなみに、平成ウルトラシリーズで主役の演者が本編でウルトラマンの掛け声も担当したのは『ダイナ』が初である*1


●主なスペック

身長:55メートル(ミクロ化も可能)
体重:4万5千トン(ミクロ及び等身大時は不明)
活動時間:3分間

バランスの良い万能型の「フラッシュ」
格闘戦・耐久力に特化した「ストロング」
スピード・超能力に優れた「ミラクル」の3つのタイプを使い分ける。

変身時のぐんぐんカットは右手を突き上げるオーソドックスなものだが、3話から6話までは3DCGのバンクを使用。リーフラッシャー状の光が画面の奥に向かって落ちた後、光の爆発が巻き起こりクリスタル状のダイナが右手を突き上げながら巨大化・実体化するという、これまでのぐんぐんカットとは似て非なる試みであった。
それ以降は左手を突き上げながら光を纏って現れるという演出が専らで、ウルトラシリーズ恒例のぐんぐんカットが初めて登場したのは24話とかなり遅い。
平成になってようやく再開したウルトラシリーズもまだ2作目ということもあり、前作に引き続き試行錯誤が行われていたようだ。

タイプチェンジのシーンでは3DCGを使ったバンクが作成されたが、尺を取るためかバンクを省略する場合も多かった*2

各形態のスペックはティガを上回っているが、よりピーキーにもなっている。
また、ティガと異なり、タイプチェンジは1度の変身につき1種類しか発動できない。

つまり、一度「フラッシュ」から「ストロング」もしくは「ミラクル」にタイプチェンジすると、
そこから「フラッシュ」に戻ることはできても、選ばなかったタイプに再度タイプチェンジすることはできない。
そのため、タイプチェンジに制限が無かったティガとは違い、タイプの選択ミスで苦戦したこともあった。
テレビシリーズ本編でストロングとミラクルの両方登場したのは、2回変身した第9話のみ。

後の映像作品でダイナが客演した際にも、そもそも客演ウルトラマンがタイプチェンジすること自体が少ないという事情もあるが、
一回の変身でストロングとミラクルにチェンジすることはなく、「フラッシュ+どちらか一形態」か「フラッシュのみ」で戦っている。

ただし、PS2用ソフト「ウルトラマン Fighting Evolution 3」では、タイプチェンジで3タイプを自由に行き来できるようになっている。
制作上の都合かプレイヤーへの配慮かは不明であるが、ダイナのファンならぜひとも原作再現縛りでやっていただきたい。
カスタムモードで「ミラクル←→ストロング」にチェンジできるコマンドを取り除けば割とそれっぽいかも?


●ダイナの各形態



フラッシュタイプ

ダイナの基本形態で、身体能力のバランスがよく、多彩な光線を扱える万能型。
体色は銀・赤・青で、胸に金色のプロテクターを持つ。
変身直後は必ずこの姿*3ということもあり、劇中では最も出番の多かった形態である。

テーマソング:「いまこそフラッシュ」(歌:前田達也)


〇必殺技

ソルジェント光線
ダイナの最も得意とする技で、腕を十字に構えて発射する必殺光線。

構えはスペシウム光線と同じだが、エフェクトが異なる。
こちらは先端がストックアンカーのように広がっており、一本の太い帯に、細かいピンク色の帯が少しだけ付随するのが特徴。
また、命中すると光のリングが出現する(部位破壊に使ったときなど、出ない場合もある)。
ただし、一部エピソードではスペシウム光線と同様のエフェクトが使用されていた事もある。

癖が少なく使いやすい光線技で、強敵に通用しなかった事も多いが、「バリアで防がれても根性で威力を上げて突破する」など、
「平成シリーズの基本形態の必殺技」としては珍しく、上位互換技や特殊形態抜きで最初から最後まで使用された。

平成ウルトラマンとしては珍しく溜め動作が存在しないが、映画「光の星の戦士たち」と「超時空の大決戦」では、
ティガのゼペリオン光線に合わせて、腕を縦に広げる予備動作が追加されている。*4

このCソルジェント光線は以降の作品である『ウルトラ10勇士』などでも登場した。ただし、初使用時と違い、溜めにエフェクトが付いていない。
「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」では、また別のチャージ描写を披露していた(発射前には腕の位置が上記の位置に変わる)。こちらは腕に青いエフェクトが付く。

ゲーム作品ではスペシウム光線との差別化のためか、大きく振りかぶって構える動作が多い(ダイナ本編でも似たような動作がある)。

何度かスペシウム光線と同じエフェクトが使われたことがあり、公式(ODF等)ではスペシウム光線と扱われている。
『新世紀ウルトラマン伝説』ではウルトラ戦士は最初はスぺシウム光線を習得する設定があることから、ダイナが使えてもおかしい訳ではない。

◇ビームスライサー
右腕からくさび形の光弾を放つ。
連射可能で、主に牽制に使う。
『ウルトラ銀河伝説』ではナースを倒した(この時は右腕を正面ではなく右斜め上に向けて発射している)。

◇フラッシュサイクラー
交差させた両腕を広げて発射する、巨大な三日月型の光の刃。
ネオダランビアの亜空間バリアを粉々にしたり、スフィアの編隊や最終回の怪獣軍団を一発でなぎ払う威力を見せた。

八つ裂き光輪
初代ウルトラマンと同じ仕様の丸ノコ型カッター光線。
またの名をダイナスラッシュ
切れ味が鋭く、怪獣ギャビッシュの尻尾を簡単にぶった斬った。

◇フラッシュ光弾
かめはめ波の形で放つ球形光弾。
威力はスライサー以上サイクラー未満。こちらも牽制でよく使われる。

◇フラッシュバスター
右手から放つ照射光線。ソルジェントより威力は下がるが隙が小さく曲げ撃ちも可能で2話では小型スフィアを薙ぎ払った。

◇ウルトラフォーク
第5話のみ使用した、光球弾による攻撃。
アスカの球児時代の友人であるヒムロ・ユウサクのアドバイスを受け、ソルジェント光線のエネルギーを光球状に変化。
ヒムロが得意としたフォークボール(変化球)を繰り出し、シルドロンの腹部を直撃した。
アスカは本来直球しか投げないまっすぐな性格のため、第5話以降は使わなかったが、25年後にて……。

他にも様々な光線を持っている。

ミラクルタイプ

超能力が得意な特殊戦重視の形態。
体色は青と銀でプロテクターはない。

光以上の高速移動、テレポート、高重力・超高気圧等の特殊環境下でも自在に動ける等の能力に加え、スピードにも優れる。
しかし、パワーやスタミナは劣り、肉弾戦や持久戦が苦手。

超能力に長けた形態で技の応用の幅が広く、活躍の機会も多かったが、その非力さゆえに迫られると苦戦・敗北したケースもある。
根性を出せばストロングタイプ並のパワーは出せるが、あくまで根性なので負担が大きいのだろう。

余談だが、青いウルトラマンはこのタイプが初めてである。
これは従来の光学合成では青が透過色にされており、青を透過せずに合成を行う技術がなかったため。

もっと厳密に言うと初めて青系統の色(青紫色)が使われたのがティガ、初めて青色が使われたのがミラクルタイプ、
初めて青がメインカラーのウルトラマンはアグル、と少しややこしい。
ちなみにコスモスは、初めての基本形態のメインカラーが青色の主役ウルトラマンである。
他にはウルトラマンブルが存在する。あちらは黒の配色も多い。

テーマソング:「ミラクルの風になれ」(歌:宮下文一)


〇必殺技

◇レボリウムウェーブ・アタックバージョン
右手から、念力で空間を超高密度圧縮したものを放つ。

命中すると、主に敵の背後で解放され、付近にいる物体は発生したブラックホールに飲み込まれ次元の狭間で圧殺される

ダイナ最大のチート技。一応バリアで防いで振りきったり、避けたりする(グライキス)事は出来るものの、
直接当てられた時点でどれだけ耐久力や再生能力が高かろうが「相手は死ぬ」(正確にはダイナの世界から消滅する)。

ブラックホールという特性から、取りこぼしなく確実に始末できるため、エボリュウ細胞のような危険物の処理にも使える。
初期では周辺の車を巻き込んでいたが、後期では相手の装甲の一部だけを剥ぎ取る、という芸当が出きるようになっている。

もし作中世界で30年、ティガの時代から20年早くダイナが現れていればゼルダガスの悲劇は回避できたかも…

衝撃波で直接相手を粉砕する、アタックバージョンタイプ1、2もある。
こちらはフォーガス戦やギアクーダ戦*5、『ウルトラ10勇士』で使用した。

◇レボリウムウェーブ リバースバージョン
相手のエネルギー攻撃(火炎放射など)を受け止め吸収し、敵に撃ち返す。
初使用(かつ現状唯一の映像使用例である)のグラレーン戦では放たれた火炎をそのまま撃ち返していたが、ウルトラマン Fighting Evolution 3では青い衝撃波に変換して攻撃している。

◇ウルトラサイキック
超能力を使って目標を浮遊させたり、金縛りにする。
シールドで受けた電柱をそのまま相手に返すなど攻防ともに使える。

◇ウルトラマジック
実態のある三人に分身する。侵略者ミジー星人のロボット「ガラオン」をフルボッコにした。

◇ネイチャーコントロール
山火事の炎を消したり、雷を呼び寄せ敵に放ったり自然を操る能力。さらには敵の雷攻撃や自然の雷を吸収してのエネルギー回復(ミラクルサンダーチャージ)までやってみせた。
なお設定上、物体を発火させることもできるが、劇中ではやってない。




ストロングタイプ

パワー重視の格闘形態
体色は赤と銀で、こちらもプロテクターはない。
体格が目に見えて良く、ティガの同系統タイプチェンジであるパワータイプよりマッチョになっている。
両手の拳を握りしめたファイティングポーズが特徴。

格闘戦に特化し、その分スピードに劣るという意味ではティガ・パワータイプと似ているが、
あちらと違ってストロングタイプは光線技を一つしか持っておらず、得意・必殺技の大半が物理技と、潔いほど肉弾戦に特化しており、
搦め手も持たないために遠距離戦は不得手だが、一度間合いを詰めれば圧倒的なパワーで真っ向から敵をねじ伏せる、まさにダイナミックな戦法が持ち味。
光線技がないためパワーによるゴリ押しで形成を立て直し、トドメはフラッシュという使い方がなされることもある。

アスカの性格もあって、ミラクルと比べ相性差で苦戦する事が少なく、劇場版でクイーンモネラの不意打ちに敗れたことを除けば無敗。
ニセダイナやゼルガノイドなど、強敵相手に反撃するために変身し、それまで圧されていた相手を逆に圧倒する展開になることも。
そのため、劣勢に陥った時のダイナの切り札のような扱いをされている節もあり、ファンからも人気が高いタイプチェンジ形態である。

なお劇場版のクイーンモネラとゴッドジャギラ戦と、赤の見た目に反して植物系怪獣に苦戦しており、
二体ともピンチを脱した後に遠距離で攻撃できるフラッシュに戻っている。
と言っても、前者は肉弾戦ではダメージを与えにくい超巨大怪獣、後者は「動きを封じる蔦」「花粉攻撃」を持っていて「人質を取られていた」と条件が悪く、ストロングタイプではどちらも分が悪かった。

テーマソング:「ダイナの赤い輝きに」(歌:石原慎一)


〇必殺技

◇ガルネイトボンバー・シューティングバージョン
全身のパワーを集めて赤い光球を作り出し、拳で打ち出すストロングタイプ唯一の光線技。
凄まじい威力を持ち、敵の光線を押し戻しながら敵を倒してしまう。

◇ストロングボム
とてつもない高さまでとび上がり、右足に全体重を乗せて放つ急降下キック。
頑強な装甲を持つ怪獣「モンスアーガー」の弱点、頭のコアを見事破壊した。

◇バルカンスウィング
相手を掴み、凄まじい勢いでジャイアントスウィングをキメる。
ちなみに他のウルトラマンの同型の技と異なり、ただ振り回すのではなく掴んだまま頭上を支点にして振り回すためめちゃくちゃ豪快。
初戦では投げられた怪獣がそのまま爆発して消し飛んだ

◇ストロングパンチ/ダイナックル
全パワーを拳に込めたパンチ。
敵のボディを貫通したり頭蓋をひしゃげさせたり遥か遠くに吹っ飛ばしたりなどは朝飯前。
劇場版ではミラクルタイプ、フラッシュタイプで敵わなかったデスフェイサーを、ネオマキシマ砲ごとブチ抜いて倒した。

ガルネイトボンバー・スウィングバージョン
本編未使用の技。
赤熱化させた両腕で敵を頭上に抱え上げ、大車輪回転をさせてから地面に叩きつける。
一応スチール写真が存在し、当時の書籍に内容が記載されているので、どのような技なのかは判明している。


●本編以外の活躍


◆劇場版『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち

ティガや旧GUTSメンバーと共演。
アスカが初めて自覚した戦いへの恐怖を乗り越える姿や、ティガが人々の心に残した「光」を受け継ぐ姿が描かれた。

TV版と同じくダイナの声優はつるの氏だが、エフェクトのかけ方が異なっている。
この映画での掛け声はのちに最終章でのゼルガノイドの掛け声に流用された。


◆映画『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦

ガイアのピンチにティガとともに駆けつけ、宇宙で怪獣を倒す大活躍。
声はアスカ本人だが、姿は未登場。


◆映画『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY

前作からの7年の間にあった出来事。スーパーGUTSメンバーの過去の姿が描かれる。
ダイナは未登場だが、過去の回想で登場した古代の巨人たちのスーツはダイナのスーツの改造品である。


◆OV『帰ってきたハネジロー』

本編終盤で別れたハネジローと再会。
本来は敵のはずのミジー星人が逆転のカギだったりブースカがゲスト出演していたりする珍しいシーン満載の作品でもある。


◆映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟

「ウルトラマンがフィクションである世界」のアスカが変身。
本編世界のアスカの記憶と同期したことでダイナの力を呼び覚ました。本編と別人とは言え、ダイナの復活は多くのファンを喜ばせた。
リョウに対し『ただいま』とアスカが言うシーンも印象的。


◆映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

こちらは本編と同一人物。
テレビ版最終回で時空崩壊に巻き込まれ、行方不明になっていたが、M78星雲の存在する世界「M78ワールド」に飛ばされていたことが判明。
他のウルトラマン達とともにウルトラマンベリアルに挑む。

ちなみに劇中でM78ワールドの人間がダイナの存在を知っていたのは、
本編以前にレイブラッド星人が起こした大規模な怪獣召喚「ギャラクシークライシス」を止めるため、
ダイナを含む別次元のウルトラマン達がM78ワールドに集結したためらしい。

そのため、ダイナ自身もかつて共闘したウルトラ兄弟たちと面識がある。
その辺りの説明が本編では無いため、初めて会ったのに存在をスルーされている様にも見えるが心配ない。

格闘は苦手だったはずにもかかわらずに素手でゼットン星人を倒したり、普通の人間では耐えられないプラズマスパークの光の下を変身せずに平気で動き回るなど、何気にアスカの体質が光の国の人々に近づいていることを匂わせる演出がある。

ウルトラマンサーガ

バット星人に支配された地球を救うため、ウルトラマンコスモスウルトラマンゼロと共闘。
強敵ハイパーゼットンに立ち向かった。

ちなみに今作でもタイプチェンジはしないが、
『愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集』収録の短編『アンナの日記――過ぎ去りし遠い日』では
フラッシュタイプ以外のタイプチェンジを使用していたと分かる描写がある。

また本作でハイパーゼットンの覚醒を押さえるシーンでのダイナのカラータイマー音がティガの物に近い状態になっていたが、
これは膜の中にいるためその分音が変わるだろうという考えから音に編集を加えたため(ティガの音に近くなったのは偶然とのこと)。
この後のシーンでのダイナのカラータイマー音は普段の音となっている。

今作ではゼロと2度目の共闘となったが、『ウルトラ銀河伝説』ではまともに話をしていなかったため、実質ここが初対面となる。


劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!

エタルガーとアレーナによって鏡に封印されていたが後半で復活。
平成三部作ウルトラマンのティガ・ガイアとともにファイブキングに挑んだ。
今作では久々にミラクルタイプにタイプチェンジした。なお、声はつるの剛士氏本人が担当(掛け声はライブ音声)。
今回は事態が事態だったためか、ゼロ・コスモスとはあまり絡まなかった(無印ギンガでダークスパークウォーズに参加し、スパークドールズにされた描写はあるがそちらも本人かは不明)。


三回(この作品を含むと4回)も共闘したことからか、新ウルトラマン列伝にてゼロに「俺の盟友」と言われている。


ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA

サイキによって宇宙に混乱がもたらされていることに気付き、αスペリオルっぽい光の軌跡を描きながら登場した。
『帰ってきたハネジロー』以来久々にストロングタイプとなり、 バードンをデコピン一発で追い返すなど相変わらずストロング。


ウルトラマンZ

ウルトラマンゼットのウルトラフュージョンの1つ・ガンマフューチャーへの変身用としてダイナのメダルが登場。
第1話時点でメダルは登場していたものの、ジャ…ヘビクラ隊長がこっそり回収しており、ガンマフューチャーが登場したのは第8話。

ガンマフューチャーの外見的にはダイナ要素は背中のデザイン程度で全体的にはティガの要素が強いが、
ガンマフューチャーは多彩な技を使う「超能力形態」であるので、能力のベースにはダイナのミラクルタイプが下敷きになっている模様。使用したメダルはフラッシュタイプなのは内緒

また、『ORIGIN SAGA』の時にアスカから言われた事を根に持っているのか、
第8話ではヘビクラ隊長がダイナのメダルを掲げて「こう言う時、戦士ならどう戦う?」と問い掛けたり「戦士の戦い方って奴を見せてくれよな」と言葉を投げ掛けている。


ウルトラマンデッカー

第15話「未来への約束」におけるデッカー・アスミの回想シーンでワンカットだけ登場。
未来世界において人類と共にスフィアの脅威に立ち向かっている「もう一人のウルトラマン」として語られた。
主人公アスミ カナタがいる現在の時間軸ではまだ来訪していないようだが、未来ではダイナと未来のデッカーことデッカー・アスミがいてなお戦況は劣勢らしく、改めてスフィアの脅威を物語ることになった。

第21話「繁栄の代償」のスフィアジオモス戦において、カナタのいる地球の危機に来訪。
新たに訪れようとしたスフィアザウルスをソルジェント一発で倒した後、TV初期のぐんぐんカット風で登場した。30代歓喜の瞬間「われらのダイナ」はスフィアジオモスに善戦するも、追加でテラフェイザー(フェーズ2)が参戦したので一旦劣勢に。しかしこれまたTV版最初のタイプチェンジカット(のリメイク)でストロングタイプにチェンジ、新生GUTS-SELECTの支援もあって1vs2にもかかわらず善戦する。そしてその姿を見て奮起したカナタが変身するデッカーと共にスフィアジオモス&テラフェイザーに立ち向かった。

戦い方は昔と変わらず力押し主体。最初はストロングタイプとなり勢いで2体を叩きのめすが、デッカー共闘時はフラッシュタイプに戻る。スフィアジオモスのバリアをフラッシュサイクラーで破り、テラフェイザーの主砲をウルトラフォークで撃破、さらにスフィアジオモスの光線をデッカーが受けている隙にソルジェント光線、それも接近してスフィアジオモスの亜空間バリア発声器官をゴリ押しで破壊すると長年の経験が活きた的確な攻撃をしている。

デッカーに力を分けてスフィアジオモス撃破後、バズド星人アガムスに揺さぶられ自信を失いかけたデッカー=カナタに向け、ダイナはテレパシーでこう語る。

――未来は、誰にも分からない。君が、未来を作る。――

そう告げた後、ダイナは後輩を自身がとある少年を見送った日を思い出しながら激励するかのようにサムズアップし、未来へと帰還するのであった。

ちなみに、本作の主役ウルトラマン・デッカーはダイナと似た風貌だが、関係性は不明。
タイプチェンジ形態も基本形態のフラッシュ、肉弾戦を得意とするストロング、超能力を駆使するミラクルと名前も能力も似通っているが、
デッカーの方はタイプチェンジに制限がないという違いがある。

また、同話ではダイナがデッカーに光を分け与えてウルトラディメンションカードを授ける場面があったが、その際に自身のフラッシュタイプのカードだけでなく、ティガ・マルチタイプのカードも一緒に渡していた
もしかしたらかつて共闘した際にティガから受け取った光がダイナを通してデッカーに受け継がれた…と言う事なのかもしれない。
続く第22話ではアガムスの回想シーンにも登場。こちらでは未来のデッカーと共にスフィアを相手に戦っており、ミラクルタイプにチェンジしている。

ちなみに第21話本編後の「カナタのウルトラディメンションナビ」では、ダイナ フラッシュタイプが紹介された。
カナタが「なんか仕草とか俺に似てる気がするんだよね~」と言うと、案の定HANE2(ハネジロー)に「ないないない!絶対ない!それはない!マジでない!!」とツッコまれている。否定しすぎだろ……?


ウルトラマンデッカー 最終章 旅立ちの彼方へ…

ラヴィー星人ディナスの回想という形で登場。
彼女の故郷であるラヴィー星がゴドラ星人やマグマ星人の襲撃を受け、ディナスも瀕死の重傷を追ってしまうが、そんな彼女とザンドリアスの親子を救っていた事が明かされた。
ゴドラ星人達を追い返した後、光の力でディナスを治癒したが、その際の光でディナスはウルトラマンとなる力を得たのだった。


●余談

あるショーではゼアスナイスとのトリオで「ウルトラ羞恥心」を結成。羞恥心を歌い踊っている。





追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ウルトラマン
  • ウルトラマンダイナ
  • アスカ・シン
  • つるの剛士
  • 円谷プロ
  • 平成ウルトラマン
  • タイプチェンジ
  • 元祖大地ズトーン
  • ネオフロンティアスペース
  • ウルトラ10勇士
  • ウルトラ羞恥心
  • フォームチェンジ
  • ダイナマイトのダイナ
  • ダイナミックのダイナ
  • 大好きなダイナ
  • 正体不明←22年後に小説版で判明
  • ウルトラマンデッカー
  • チートラマン

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月13日 11:05

*1 『ティガ』では本編のナレーションも担当した声優の真地勇志氏が掛け声を担当。一方、映画作品では『THE FINAL ODYSSEY』等でマドカ・ダイゴ役の長野博氏がティガの掛け声も担当している。

*2 因みにこのバンクシーンは初期デザインをベースに作成されているので良く見ると実際のスーツとデザインが異なっている。

*3 劇場版では直接ストロングタイプに変身したこともある。

*4 このバージョンは大体C(チャージ)ソルジェント光線と呼ばれる。

*5 フォーガス戦とギアクーダ戦は未完成版している媒体も