セレビィ(ポケモン)

登録日:2012/06/05 Tue 15:28:44
更新日:2023/11/21 Tue 20:07:44
所要時間:約 9 分で読めます





時間を超えてあちこちさ迷う。セレビィが姿を現した森は草木が生い茂るという。



出典:劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇、OLM、
(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku
(C)Pokemon ©ピカチュウプロジェクト2001、
東宝、2001年7月7日公開。


ポケットモンスターシリーズに金・銀から登場する幻のポケモン


■データ


全国図鑑No.251
分類:ときわたりポケモン
英語名:Celebi
高さ:0.6m
重さ:5.0kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:エスパー/くさ
特性:しぜんかいふく(戦闘から引っ込むと状態異常が回復する)

HP:100
攻撃:100
防御:100
特攻:100
特防:100
素早さ:100
合計:600

努力値:HP+3


■概要


ミュウに続く新たな『幻のポケモン』。

全体的に黄緑色で見た目は美しく、見てるだけで癒される。タマネギではない。
時を自由自在に行き来できる力を持っており、平和な時代にのみ姿を現すとされる。
また綺麗で清らかな森に現れる為、『森の護り神』と称される。
セレビィが現れた後、森の奥に残された卵は彼(女?)が未来から持ってきたものらしい。

時間を司る伝説のポケモンディアルガ」とは直接的な関係はない。

名前の由来は前作赤緑にて同じポジションのミュウが手に入ったバグ技「SELECT+B」よりと言う説があるが、実際のところどうなのかは不明。

また、セキタンザンが登場するまで、全ポケモンで唯一名前が「セ」で始まるポケモンだった。


■ゲームでのセレビィ


幻のポケモンである為、通常プレイでは手に入らない。
本編では「ウバメのもり」の周辺でヒントらしき情報が得られ、時間を超えて見守ってくれるくさタイプのポケモンが森の神様の正体だろうと言う話が聞ける。
おかげで過去に『「きんのはっぱ」と「ぎんのはっぱ」を持って「ウバメのほこら」へ行くとセレビィが手に入る!』というデマが流行っていた。
だが、クリスタルバージョンになってからは、配信された「ジーエスボール」というボールをウバメのほこらに持っていくと本当にセレビィと出会えるようになった。
配信されたイベントアイテムを使って本編で捕まえられる初めてのポケモン。
ちなみにこのセレビィ、低確率で『きせきのみ*1』を持っている。第二世代でふしぎなおくりものやポケピカとの連動抜きできせきのみを手に入れられるのはこれだけなので非常に貴重。


リメイク版のHGSSでは、『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク』での映画館配信で入手できた。
また、その時のセレビィをウバメのもりのほこらへ連れて行くと、サカキとライバルに関する隠しイベントが発生する。
このイベントではRPGとしてのポケモンで初のタイムスリップが行われる。


XYではポケモンバンクのキャンペーンとして2014年9月までプレゼントを実施した。
HABCDSのいずれか3つの個体値が必ずVになっているが、送られた時点で自動セーブされるため、厳選は出来ないコレクション向き。
みねうちと同効果の地味なレア技「てかげん」を覚えているので、シナリオ攻略を始めた頃に手に入れた場合はそのまま冒険のお供にしても良いだろう。
対人戦でマトモに使いたければ後世代にでも送るしかない。
IDと親名は受け取り先に依存し、プレイヤーが捕まえた扱いになる。クリスタル以来久々となる、ニックネームが自由に付けられる個体である。
また、非常に珍しいゴージャスボール入りである。

2017年にはVC版の発売を記念して、VC版をダウンロードしたユーザーにシリアルコードが配布された。
更に2018年1月にはクリスタルバージョンがバーチャルコンソール(VC)で配信されることになったが、VC版の調整内容としてジーエスボール関連のイベントがエンディング後に発生するようになっている。
つまりORASデオキシスのような位置づけに。
当時は所謂「色違いブロックルーチン」の概念が無いため、これにより晴れて色違いの捕獲も解禁されたことになる。
それでも確率は1/8192なのでかなりの苦行であることに変わりはないが……


剣盾では『劇場版ポケットモンスター ココ』の前売り券特典で色違いの個体が配布。
色違いの配布はこれが初。色違いが欲しかったユーザーには朗報と言えよう。
更に同時期にPokemon GOでも映画連動のスペシャルリサーチが行われ色違いの個体が捕獲できた。
GO産の幻はモンボ固定だが、剣盾に送ると運命的フラグが付いてないので1度だけニックネーム変更可能。

他にも、2003年に発売された「ポケモンコロシアム」の予約特典ディスクを使えば、条件を満たすことでGBAソフトで入手できる。
…が、GBA版のポケモンのソフト1つにつき1匹ずつ配布できたため、長らく最も希少価値のない幻のポケモン扱いされることになった。
一応、一つのデータで自分を除いて48匹という制限はあるが、違うデータで始めればカウントも最初からなので実質無制限である。

配布回数はそこそこ多く、今のところ第五世代以外で1回以上配布されている。
一方でGBAに移行して以降は色違いの入手機会が一切なく、解禁までなんと15年も掛かった。


■対戦でのセレビィ


ナッシーと同じ複合タイプを持つ。
習得技的に明らかに耐久型っぽいが、弱点が7タイプもあるので、我慢しつつ速攻型にしたほうがよい。
草タイプで素早さ種族値100はトップ10に入るほどの速さで、耐性は悪いが不一致弱点くらいなら耐えられる。
その為技は「サイコキネシス」「リーフストーム」を採用したい。もちろん努力値は特攻、素早さに全振り。
積み技は「めいそう」のほか、映画館のセレビィなら「わるだくみ」を覚えているのでなお良し。
剣盾以降であれば技レコードでも覚えられるようになった。

しかし同じ草タイプにより素早さと特攻に優れたシェイミがいるので劣化気味。
技の質で勝っているとも言い難く、不遇な立ち位置であると言える。

サブウェポンとしてはエスパー・ゴースト対策の「シャドーボール」や対策の「だいちのちから」、ドラゴン対策の「マジカルシャイン」等。
「げんしのちから」は炎・飛行対策になるが、4倍の相手以外にはあまり火力が出ないのがネック。
めざめるパワー」のタイプはから仮想敵に応じて選択したい。

また、種族値ALL100なので、意表をついた物理型でも普通に強い。
こちらでの一致技は「タネばくだん」「しねんのずつき」、サブウェポンは「ふいうち」「とんぼがえり」、火力強化の「つるぎのまい」も使える。

その他、「でんじは」「バトンタッチ」も使用可能。
相手を麻痺させてから「めいそう」「わるだくみ」を積み、後続に繋ぐ手もある。

幻のポケモン枠ではミュウに次いで古参だが、金銀で登場して以降から現在まで幻のポケモンの中で未だに専用技やそれに匹敵するレア技が実装されていない。
ターン制のゲームにおいて「時間に干渉するわざ」というのは大きな混乱を招くので、専用技もあまり期待できない。ディアルガみたく自分の時間を止めるくらいが妥当だろう。


登場した時点で他に使用可能な禁止級が一般ポケより遥かに強力なミュウツーミュウホウオウルギアの4匹だったため、この中ではぶっちぎりの最弱だった。
第三世代以降もカイオーガをはじめ強力な禁伝は増え続け、第四世代のフィオネ登場で一応ワースト1を脱したという程度。

第二世代ではそもそもさほど研究されていなかったようで、金銀ガチ勢からは「セレビィははっきり言って残念な性能です」などと言われてしまっている。
当時の努力値の仕様や、むしタイプのわざを使ってくるポケモンが事実上一匹しか存在しなかったという時代背景もあって「じこさいせい」「やどりぎのタネ」を使ってお茶を濁しながら戦うポケモンだったようだ。
むしろVC版のクリスタルで簡単に出会えるようになったことから、先述のきせきのみを持っていることの方が注目されているかもしれない……
というか対戦では基本使えないルールなのでガチできせきのみが本体まである。

努力値の仕様が変更された第三~四世代では「え、マジでどう戦ったんだっけ?」というくらいしょうもないポケモン。
金銀時代の頼みの綱だった耐久はがた落ちし、弱点が7つに加えて攻撃面でもさほど強いとは言えないタイプ。おぼえるわざ、オール100という種族値、特性「しぜんかいふく」、すべてが絶妙にかみ合っていない。
基本的には「めいそう」を積んで「サイコキネシス」をメインウェポンに戦う感じなのだがこの時期の草技は癖の強い技が多く、弱点の多さに加えて事実上のとくせいなし。
また「やどりぎのタネ」「とんぼがえり」などで不利なポケモンを流したり逃げたりということはできたが……本当にこいつ幻のポケモンなのだろうかと思ってしまうほどしょっぱい。
登場以来バトルで活躍の場を見出せていないという点では実質的にフィオネと大差ない。
あまりにしょっぱかったので、「厨ポケを自重する」という当時のマナーの中でもセレビィとフィオネは特例扱いされることが多く、使ってもあまり怒られなかったどころか使いこなすと喜ぶプレイヤーも多かった。
海外ではソーナンスを禁止する代わりにセレビィを解禁したルールがあったようである。

メタいことを言えば、おそらく純粋に観賞用として作られたポケモンだったのだろう。

ポケモンスタジアム金銀の裏ウルトラカップではミュウツーホウオウルギアが使用不可な一方で、ミュウとセレビィは使用可能。
しかし「サイコキネシス」を覚えておらずメインウェポンが「ギガドレイン」のみなのでエスパーのアタッカーとしては使えない。
「はっぱカッター」が前作から弱体化しており当時は他に強力な草技もほぼなかったため、草枠としてなら優先的に採用できるか。


■映画でのセレビィ


詳しくは『劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇』の項目で。
CVはハイジこと杉山佳寿子。

因みに劇場版のキャッチコピーでは、

ミュウツーよりも強く
ルギアより速く
エンテイより優しいこころを持ったポケモン
と言われていた。

ミュウツー(の「シャドーボール」)よりも(セレビィの「リーフストーム」の方が威力的に)強く、
(「トリックルーム」を習得出来る為)ルギアより速く(なるケースもそれなりにあり)、
(「いやしのすず」や「しんぴのまもり」を使える分)エンテイより優しいこころを持った(と言えるかも知れない)ポケモン
……うん、間違ってないな。


出典:劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇、OLM、
(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku
(C)Pokemon ©ピカチュウプロジェクト2001、
東宝、2001年7月7日公開。

終盤、力を使い果たし上記のように萎えてしまったセレビィがトラウマとなっている者も多い。


因みに『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク』のセレビィの声優はくぎゅ
デレビィにしてくぎゅビィである。
後半の魅せ場は腕をよく見るとちゃんと伏線が張られている。映画を見る機会があったら調べてみるといいだろう。

そして2020年、『ポケットモンスター ココ』で三度目の映画出演を果たす。
今作のセレビィは色違いのピンク色であり、オコヤの森が豊かであると姿を見せるという、森の守り神的な存在。


■ポケダンでのセレビィ


救助隊では恒例のLv1・99階ダンジョン清らかな森最深部到達時にご褒美として戦うことなくゲットできる。
入手難易度的には運が絡むラッキー系やカクレオンを除けば間違いなく最高峰だろう。

探検隊では色違いのピンク色のラディッシュセレビィが現れる。
闇のディアルガに狙われていた。メスらしくジュプトルに気がある他、デレビィである。

そんなデレビィであるが、続編であるにはなんと通常の緑セレビィとはまた別枠で登場する。優遇ここに極まれり。
今作では探検隊と同一固体のジュプトルとヨノワールも同じ仲間にできるため、空の探検隊でのパーティを再現してダンジョンに挑んだりすることも可能。セレビィ×2もあり。


ポケットモンスターSPECIALでのセレビィ


幻のポケモンの中でも登場回数は多く、複数の章で重要な役割を果たす。


じかんをろうひして こうもくを へんしゅうする。アニヲタが ついきをした こうもくは コメントが やたらつくという。


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最終更新:2023年11月21日 20:07

*1 ひんしを除く全ての状態異常を回復するきのみ。RSE以降の「ラムのみ」にあたる