エンペルト

登録日:2009/11/14 Sat 19:11:56
更新日:2024/02/12 Mon 23:08:35
所要時間:約 6 分で読めます






ジェットスキーに負けない速度で泳ぐ。翼の縁は鋭く流氷を切断する。



出典:ポケットモンスター サン&ムーン、142話『燃える!みなぎる!!フルバトル!!!』、
16年11月17日~19年11月3日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


エンペルトとはポケットモンスターシリーズにダイヤモンド・パールより登場するポケモン

■データ


全国図鑑No.395
分類:こうていポケモン
英語名:Empoleon
高さ:1.7m
重さ:84.5kg
タマゴグループ:水中1/陸上
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:みず/はがね

特性げきりゅう(HPが3分の1以下になった時、みずタイプ技の威力が1.5倍に上がる)
隠れ特性:まけんき(相手の技や特性で自分の能力が下がると自分の攻撃が2段階上がる)→かちき(相手の技や特性で自分の能力が下がると自分の特攻が2段階上がる)

HP:84
攻撃:86
防御:88
特攻:111
特防:101
素早さ:60
合計:530

努力値:特攻+3


Lv.16でポッチャマからポッタイシ、Lv.36でポッタイシからエンペルトに進化

■ポッタイシ


全国図鑑No.394
分類:ペンギンポケモン
英語名:Prinplup
高さ:0.8m
重さ:23.0kg

タイプ:みず


■概要


シンオウ御三家のみずタイプ。
まさかのみず/はがねタイプとなったポッチャマの最終進化形。進化することで非常に精悍な顔つきとなった。
モチーフはコウテイペンギン。

体色は紺色のような色付きで、王冠を模した三叉の槍のような角を持ち(リーダーの角が最も長いらしい)、鋭い翼の縁は流氷をも切断することができる。
更に、ジェットスキーに匹敵する速度で泳ぐことができるようになり、まさに皇帝と呼ぶに相応しい姿となった。
そして、その高いプライドを傷つけようものならその鋼鉄の翼で切りかかってくる。
また、エンペルトの角は強さの象徴ともいえる。
基本的には無駄な争いはしない性格。しかし群れに危害を及ぼす「敵」が来た場合には徹底的に戦う。

ポッチャマは小さく、丸っこいペンギンの姿をしている。
その愛嬌のある見た目に反してプライドが非常に高く、人から食べ物をもらったり、世話を焼かれることを嫌っているため、仲良くなるのは難しいといわれている。
実際のゲームではポフィンやポフレorポケマメ、ポロックをちゃんと食べてくれるのでご心配なく。

ポッタイシは群れをつくらず、常に一匹で行動している。
それはどの個体も「自分が一番偉い」と考えているため。

体型がややメタボ気味のため、ピザペンギンと呼ばれることも。

エンペルト「ピザペンギンではない、皇帝ペンギンだ。


■ゲームでのエンペルト系


Dptでは序盤から弱点の少ない水御三家として活躍する。
しかし最初に覚える水技が定番の「みずでっぽう」ではなく、威力がたった20の「あわ」であるため、序盤からいきなり火力不足に悩まされることになる。

ポッタイシに進化してからは「つつく」「メタルクロー」「バブルこうせん」「しおみず」等で戦うことになるが、それでも威力65が関の山とやや物足りず、エンペルトに進化してからもこれでしばらく戦うことになる。
しかも他2体の御三家が進化直後に威力100超えの一致技を覚えるせいで火力不足が余計に目立つことに…
後半からは「なみのり」「ラスターカノン」「ドリルくちばし」等、使いやすさと威力を両立した技を次々に覚えるのでそこからが本領発揮となる。

中盤でエンペルトに進化すると、12タイプもの攻撃に耐性を持つため四天王などの強敵が相手でもしぶとく戦える。
ただしこれまで等倍だったじめんやかくとうが弱点、半減できたほのおが等倍になる点には注意が必要となる。
特にポッチャマ単騎プレイをしてトバリシティ時点でエンペルトに進化させると、スモモ戦で大苦戦することになる。

リメイク作のBDSPでは「あわ」の廃止もあって最初の水技が「みずでっぽう」に変更され、「れいとうビーム」のわざマシンが早めに入手しやすくなる等火力面での大幅な改善があり使いやすくなった。
しかしコトブキシティのトレーナーズスクールのケーシィが「チャージビーム」を使ってくるという今作屈指の初見殺しに遭ったポッチャマ使いが大量発生した。
更に進むと「エナジーボール」を撃ってくるケーシィまで出てくる。

一方で「がまん」が無くなったので代替技が来たのだが何故か「あまえる」。実用性はあるが…プライドどこ行った。
さすがに合わないと言う事か、SVではポッチャマの時のみレベルアップで覚える形に変更になり、進化させると思い出せないようになった。(わざマシンで覚えさせることは可能)

ペンギンなのにこおりタイプでなかったが、第9世代の最強のテラレイドバトルにてこおりテラスのボスとして登場した。なお、後述する特性かちきとNPCのデバフ技により、最強レイドの中でも悪名高い難易度となっている。特性を消してから殴っていくと良いだろう。

■対戦でのエンペルト


進化する事で唯一のみず/はがね複合となり、耐性が急増。ちなみに史上初のくさを弱点としないみず御三家である。
マフォクシーが登場するまでは全御三家中最高の特攻を誇っていた。

耐久力もなかなかあり、努力値を振ればある程度の一致弱点でも耐えて返り討ちにできる。
ただし、どこかのUFOと鉢合わせした場合はじりょくで交代不可+130タイプ一致でんき攻撃で一気に死が見える。

鈍足だが物理先制技の「アクアジェット」、
優秀なサブウェポン「れいとうビーム」「くさむすび」を覚えるのでアタッカーとしてかなり優秀な部類。
素早さは微妙だが「こうそくいどう」でフェローチェまで抜けるので、耐えて「げきりゅう」ときのみが発動したりすると簡単には止められなくなる。

ステルスロック」も使用でき、「あくび」との併用でか交代かの2択を迫ることも可能。
同じことができるポケモンはカバルドンラグラージをはじめ何匹かいるが、はがねタイプではコイツとガラルマッギョのみ。
配布限定技で「うたう」も使えたりする。

「つるぎのまい」を覚えるが物理型は…素早さと火力の低さから辛い。意表は突けるだろうが。
ただ、隠れ特性で「まけんき」が登場したので、物理型も多少使いやすくなったと思われる。
しかし一致技の威力が最大でも80ほどと今一つ足りず、この見た目で何故か「アイアンヘッド」を覚えないなど物理技のラインナップが元から貧相なので結局のところ運用は困難である。
そもそもこいつの隠れ特性を持ってる人が少ないなんて言わない

ハピナスで止まります」は特殊アタッカーの宿命か。

げきりん」を止めてからの「れいとうビーム」でドラゴン狩り、「かみなり」さえ気を付ければ雨パキラー、砂パでの特殊アタッカーなど出来る事は多い。
みず+はがねのタイプが優秀で様々なポケモンの相方を勤められる器用さを持つ。
特に特性が「ふゆう」であるフライゴンと組むと
フライゴン→じめん、でんき無効
エンペルト→こおり1/4、ドラゴン1/2
とお互いを弱点をうまく補いあってくれる。

プラチナで「ばかぢから」を持つポケモンが増えた為やや逆境か?
ヨプのみ」も選択肢に入る。

ちなみにWCS09世界チャンピオンも使用していた。

第六世代でははがねタイプの耐性が仕様変更であくゴーストが等倍、ハイドロポンプなどの特殊技の威力低下と弱体化が目立つ。
しかし特殊技の威力低下はラティオス眼鏡雷に耐えられるようになり、新アイテムのとつげきチョッキとも相性がいい等、特殊技により強くなった。
タイプ相性変更後も半減・無効が11タイプと非常に多く、弱点も少ないためパーティ単位でのフォローも難しくはない。

第七世代ではフェアリータイプが全体的に強化されたことによりはがねタイプの地位も上がっており、ゲッコウガアーゴヨンカプ・テテフ等を受け流せることから使用率が上昇した。
Zクリスタルという火力面での強化もある。

上記の通り御三家の中では特攻が高いため、ダブルでは「みずのちかい」の使い手としても活躍する。
特攻で上回るマフォクシーやアシレーヌには耐性の多さや流行のフェアリータイプに一致技で弱点を突ける点等で勝る。

第九世代ではなんと隠れ特性が「まけんき」から「かちき」へと変更。特殊型の種族値をより活かしやすくなった。
さらにメインタイトルを一世代休んだ補完なのか大量の新規技を獲得している。
特に有用なものを挙げるとサイクル戦をする上で有用なタイプ一致交代技の「クイックターン」、特殊先制技の「しんくうは」、一応鳥と言う事なのか「はねやすめ」等々非常にバラエティ豊かである。
総合的に見て大幅に強化されたと言っていいだろう。
一方BDSPで没収された「どくどく」に加え「ねっとう」も没収されたが些細な事であろう。
シーズン11のランクバトルではなんと10位台にまで使用率をあげている。上記の強化の恩恵もないわけではないが、どちらかといえば「あくび」、「ステルスロック」、「クイックターン」が軸のサイクル戦を意識した型が主流となりつつある。


主な技

なみのり:命中安定のメインウェポン。シングルならば味方を巻き込むデメリットがないため第一選択になる。

ハイドロカノン
ハイドロポンプ:命中不安定でリスクが大きいが高威力。げきりゅう発動時の威力はシャレにならない。

ねっとう:威力はなみのりに劣るがやけどの追加効果が強力。SVでは没収。

ウェーブタックル:レジェアルで追加。物理型のメインウェポン。反動ダメは無視できないデメリットだが、威力命中共に申し分ない。

クイックターン:SVで追加。滅多に無効化されない優秀なタイプ一致の交代技。エンペルトの独特な耐性をサイクル戦で活かしやすくなる。ただちょっと枠がきつい。

アクアジェット:優秀な先制攻撃。普段が鈍足なのでとても便利。SVでは「しんくうは」も習得可能なので選択になる。

ラスターカノン:タイプ一致技だが半減されやすい。ただ、XY初登場のフェアリータイプに弱点を突けるので、多少攻撃範囲が広がった。

てっていこうせん:はがね特殊技では最高威力を誇る。反動ダメージが甚大なので採用が難しい。

れいとうビーム:安定のサブウェポン。くさタイプやドラゴンタイプ潰しに。

くさむすび:対みずタイプに。しかし対戦で使われるみずポケモンには体重が極端に軽いものもおり安定しない。

めざめるパワー:ナットレイハッサム対策にほのおなど。XYでは最大威力が60に下がってしまった。BDSP以降没収されている。

しんくうは:SVより新規習得できるようになった、かくとうタイプの先制攻撃できる特殊技。
ゴーストタイプに無効されるが、弱点を突けるタイプがはがね、あく等と多いのが利点。

じしん:物理型の優秀なサブウェポンで苦手なでんきポケモン対策になる。

つるぎのまい:物理型では選択肢になる優秀な積み技。

こうそくいどう:無補正S252振りで1回積めばかなりの速さに。耐久力もそこそこあるので相性は悪くない。

あくび:発動から1ターン後に相手を眠らせる技。多くの場合で相手に交代を強制させられるのでエンペルトの性能とマッチしている。

ステルスロック:汎用性の高い撒き技。耐久振りにした上で「あくび」「ほえる」との併用も有効。

テラバースト:技のレパートリーに乏しい特殊型にとってはありがたい技で上記のめざめるパワーに代わる新たな選択肢。弱点を補完できるじめんやエスパータイプ、技範囲を広げられるほのおタイプ等がオススメ。


ポケットモンスターSPECIALでのエンペルト


第7章第8章の主人公の一人、お嬢様(プラチナ)の手持ちポケモン。
ドダイトスの「るー」やゴウカザルの「サルヒコ」と同じタイミングで進化した………
と、思われる。

何故なら、諸事情あってプラチナがトバリデパートに残された際、プラチナと一緒に
フィットネス器具を使って遊んでいたら進化した(プラチナ談)から。

いろいろと、かなり不遇な最終進化である。
ただし、実力は高く随所で主力として活躍している。
詳細はプラチナの手持ちで。 


アニメでのエンペルト一族


DP編では罰金少年のジュンが、使っても反動無く連射可能というチート仕様の「ハイドロカノン」を覚えたエンペルトを手持ちで使っている。
因みに「はかいこうせん」も使用可能。なかなかユニーク(笑)な技構成である。
進化前のポッタイシはケンゴが持っていたが、後にエンペルトに進化している。

SM編ではククイ博士のポケモンとして登場。


■余談


モチーフは鳥類の一種であるが、ひこうタイプを持たないこともあってか『そらをとぶ』を覚えない。
てか皇帝ペンギンが空飛んでたまるか!
しかし、同様に飛べない鳥がモチーフのドードリオは『そらをとぶ』のである。なんじゃこりゃ…

なおDPでは「そらをとぶ」以外のひでんわざは全て覚える。

第九世代にて初登場したキョジオーン族の専用技「しおづけ」により発生する「しおづけ状態」は、相手に毎ターン最大HPの1/8のスリップダメージを発生させ、さらにはがねとみずへのダメージは1/4に増加するというタイプ相性効果を持つ。
ではみず/はがねの複合タイプのエンペルトが食らったらどうなるかというと、幸いにも1/4のスリップダメージで済む
とはいえ、1/4でも相当痛いことには変わりないので、第九世代環境でキョジオーンと鉢合わせた際には要注意。タイプ相性が良いと高をくくっていると、テラスタル(多くの場合はきよめのしお×ゴーストタイプ)で抜群を消され、一方的に不利に陥る。



エンペルト「せんていの むねんを はらす!」



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最終更新:2024年02月12日 23:08