爆球連発!!スーパービーダマン

登録日:2010/04/07(水) 17:36:38
更新日:2024/03/26 Tue 02:20:43
所要時間:約 15 分で読めます






古来より玉には、魂が宿るという。
それ故、戦う男は命をかける。
おのれの宝玉(ビーダマ)にー。



【概要】

『爆球連発!!スーパービーダマン』は、月刊コロコロコミック並びに別冊コロコロコミック誌上で
1995年9月号~2001年12月号まで長期連載されていた漫画作品。
作者は今賀俊、単行本全15巻。

タイトル通り「ビーダマン」の販促のために描かれた作品であり、90年代を代表するホビー漫画。
ビーダマンを黎明期から支え続け、全盛期へと導いた記念碑的な一作。

大人が読んでも熱くなるストーリーや、手に汗握るバトル、
一部のネタ(ビーダマンで骨折、ワイのワイルドryなど)から今なお非常に高い人気を誇る作品。
特に20代の元コロコロ読者なら誰もが知るところだろう。

おはスタ」内で1999年1月から10月にかけてテレビアニメ化されていた。
30分の内容を5分割にして月~金曜日に分けて流すという変則的な構成で、
『超速スピナー』とは入れ替わりで放送されていた。
「全日本ビーダー選手権」(伊集院との対決まで)で話が終わっている。

当初、作者が付けたタイトルは『GO!GO!タマGO! ビーダマン!!』だったが、
担当編集者により今のタイトルに改められた。
今のタイトルになってよかった。*1


なお、この作品もてんとう虫コミックスの例に漏れず、連載終盤の単行本発行数が非常に少なく、

特に14巻と15巻は中古でも数千円単位のプレミアがついている。

昔の作品とはいえ、入手困難なのは非常に残念である


















【待望の復活】

……が、2015年、ファンからの熱い要望に答え全巻電子書籍化が決定。

Amazonでいつでも容易に手に入る上、お値段も安い(1巻辺りなんと330円)。
コロコロ掲載時のカラー表紙の再現に加え、加筆・修正も非常に多く施されて居るため、
てんとうむしコミックスのオリジナル版を保有している人も一見の価値あり。

初期のボンバーマン型ビーダマンは、全て版権の都合上オリジナルビーダマンに差し替えられているものの、
それ以外はほぼそのままの形で再び読むことが出来るようになった。
作者のTwitterによれば、この差し替えをするだけで小学館・コナミ(ハドソン)・タカラトミーは権利を主張せず
電子書籍の利益は全て作者と配信サイトのみが得られるようにしてくれたそうな。
かつて一世を風靡してアニメ化もされたメディアミックス作品としては破格の対応らしい。

また、作者の今賀俊は定期的に宣伝の漫画を描き下ろしている。
気になるならば氏のアカウントをフォローしてみるといいだろう。
電子書籍版のセール情報も伝えてくれる上にセール時は1冊が2桁台で買えることがあるので見逃さないように。

【特徴】

とにかく「描写が派手」な事が挙げられる。
初期はせいぜい空き缶を凹ませる程度の威力しか無かったが、
それでも離れた場所から拳銃のようにターゲットを狙い撃っていた。

途中から水を入れた空き缶やペットボトルを吹っ飛ばす(ヘビーカンシューティング)に始まり、
(発泡スチロール並みの強度とは言え)ダミーの岩を粉砕する、
水中からの発射で水上のターゲットを盛大に破壊する、
人が乗って走っても全く問題ない強度の壁をビー玉でぶっ壊す、と言った
現実のオモチャとは乖離しまくった破壊力のある表現がされていた。

その派手すぎる描写がこの漫画の人気の一因でもあるが、
同時にこの漫画にあこがれてビーダマンを買うも
余りの漫画とのギャップに落胆する子供を多数作り上げてしまった。

「ビーダマン撃つぞー!!」
「ボトッ」「ゴロゴロゴロ……」
「え……?」

ただし、一部機種は、改造することで漫画初期程度の威力なら再現できるものもある。
この時期はまだ玩具の安全基準がゆるかったのである。
もっとも、おかげで再販が難しくなっている面もあるのだが。
もちろん漫画版と比較すると拍子抜けする威力とはいえ、人間を負傷させるには十分な威力である点には変わりはない。絶対に人に向けて撃たないこと!

また、バリエーション豊富で戦略的なバトルも特徴で、フィールドを利用して
敵のいる位置を特定したり、船を使ったバトルでは船の形を利用して
ターゲットを狙われないようにしたこともあった。
バトルの内容については爆球連発!!スーパービーダマンのバトル一覧を参照。

なお、最終回付近は若干駆け足気味であり、マダラを始めとする高原兄弟の過去は
ほとんど描かれず仕舞い。ラストは、世界大会の開幕を告げるシーンで終了した。


【ストーリー】

(サラー・円編)
戸坂玉悟はビーダマンバトルが大好きな熱血ビー玉戦士(ビーダー)。
ある日、彼の住む町に、関西で猛威を振るい『西の殺し屋』とまで呼ばれていた
凄腕ビーダーの西部丸馬が転校してくる。
バトルを通してガンマとタマゴは行動を共にするようになるが、
そんな彼らの前にサラー、円大作と言った強敵が次々と現れ…


(全日本ビーダー選手権編)
円大作により、日本最強のビーダーを決定する『全日本ビーダー選手権』の存在を知る二人。
紆余曲折を経て、サラーを加えた三人でチーム『チームガッツ』を組んで出場しようとするも、
会場にはかつてサラーに激しいいじめを加えていた三上、後藤、伊集院の姿があった。
一方ガンマは、自身と並び『東の連射王』と称されていた風間美利(かざま よしのり)、
通称『風のビリー』との邂逅を果たす。
果たしてチームガッツは、この大会での優勝を果たすことが出来るのか。


(TOPビーダー選手権編)
マスター攻略王の発言により、全日本ビーダー選手権は
ただの地区予選に過ぎなかったことを知るチームガッツ。
そして真の日本一を決めるTOPビーダー選手権を制覇し、日本一となるために
チームにかつてのライバルを加え、全国の猛者達に挑むこととなる。


(ダークマター編)
TOPビーダー選手権決勝に突如として乱入してきた『ダークマター』。
彼らは『ビー魂を持たないビーダマン使い』の組織であり、
勝利の為には人をも平気で撃つ、危険極まりない集団であった。
彼らに大会を妨害され、JBAそのものを掌握されてしまったタマゴ達は
否応なしにダークマターとの戦いに身を投じる事となる。


【主な登場人物】

  • 戸坂 玉悟(とさか たまご) 声:瀧本富士子
この作品の主人公。コロコロにありがちな熱血少年でパワータイプ。
愛機はファイティングフェニックスをはじめとしたフェニックスシリーズ

とにかくビーダマンバトルが大好きで、相手がビーダーと分かると
見境なしにバトルを挑みたがるストレートな性格。
また、バトル中にとっさの閃きで突破口を切り開く判断力も備える。
作中ではほとんど「タマゴ」と呼ばれる。

バトルスタイルは根っからのパワー型。
足を用いるしめ撃ち『キャノンショット』を必殺技としており、
幾度となくバトルをこれで制してきた。



  • 西部 丸馬(にしべ がんま) 声:芝原チヤコ
タマゴの町に越してきた凄腕ビーダー。作中では主に「ガンマ」と呼ばれる。
タマゴほどではないがかなりの熱血漢で、負けずぎらい。
「西の殺し屋 スナイパーガンマ」「西の連射王」の異名で全国的に有名な存在であり、
その名に違わぬ連射力と超精密な狙い撃ち
(漫画ではなんと最終的にビー玉半分ほどのスペースをビー玉で狙撃してみせた)を得意とし、
序盤はパワー不足である描写が多々あったが、中盤以降は克服するどころか
『パワーのある連射』を持ち味にするほどの長所にまで引き上げた。

愛用するのはワイルドワイバーンをはじめとしたワイバーンシリーズ
関西弁だがボケキャラではなく、むしろタマゴのツッコミに回ることが多い。



  • サラー 声:今井由香
アラブの石油王の御曹司。女子と見紛う金髪の美少年で、ファミリーネームは不明。
変化球を撃てるビーダマンを得意とし、それを十全に使いこなす天性のカンとフットワークを持つ。
タマゴやガンマに比べると精神面がやや不安定なものの、それを克服していく勇気がある。
何気にチームガッツ(勇気)の名付け親だったりもする。

愛機とするのは主にスフィンクスシリーズ。
サラーマジックと称されるトリックボールの数々は、ビリーも「あの変則的な玉は止められない」と認めるほど。



  • 風間 美利(かざま よしのり) 声:私市淳
『東の連射王』の異名を持つ凄腕のビーダー。
通称『風のビリー』。本人もそう呼んでくれと言う。ほら、まだ小学生だしね!
ガンマンのような衣装を着こなし、愛用のテンガロンハットを指で弾いてみせるなどキザな言動を見せるが、実力は本物。

作中でも希少な二刀流のビーダーで、早撃ちと二刀流ならではの技を得意とする。
早撃ちで鳴らすガンマが構えた時にはもうターゲットを撃ち終えているほどの腕前には、さしもの彼も舌を巻いた。
加えて、ターゲットに視線を移さなくても狙える特技を持ち、様々な状況への対抗策も瞬時に編み出すなど百戦錬磨。

共に連射王と呼ばれるガンマとは、野試合で初めて対戦して以来お互いに実力を認め合っている。バトルの最中には「連射など出来て当たり前」「オレたちの場合、それ以上の何を持っているかが問題」とまで言い切っている。




通称ネコ丸。タマゴを一方的にライバル視し、彼を倒すことに情熱を燃やしている。
自信過剰で態度がデカいが、壊滅的に命中率が悪く一度も対戦バトルで勝利した事が無かった。

後に交通事故のような偶然でチームガッツに加入してしまったため、
やむを得ずDr.タマノから『ハンティングリンクス』を授けられる。
リンクスを使ったバトルで初の勝利をもぎ取ると、晴れてその弱点を克服した。

フットワークが並み外れて良く、人間か!?と疑われるほど。
追い詰められた時に見せるそのフットワークを最大の武器としている。

ただし、素の実力では周りのメンバーに劣るためか、
インフレが進んだダークマター編からはただのお留守番となっていた。

使用ビーダマンはビーダマン→PIプロト01→ハンティングリンクスで、
主人公チームの一員であるにも関わらず専用機が1種しか出なかった。
タカラの商品展開の都合もあるとはいえ、やや不遇。


チームガッツの所属する第六研究所の主任技術者。
お茶目な性格だがビーダマンの技術者としては超一流。
ガンマの目の前で新型パーツの図面を作成し、そのまま次の試合までに完成させてしまうほど。
優秀なビーダマンやパーツを幾度となく作り、全面的にチームガッツをバックアップしている。

その技術の確かさは作中の誰もが認める所であり、
タマゴは『改造に失敗すればBフェニックスは失われてしまうかもしれない』とリスクを説明されても
一切の躊躇無くDr.タマノに大切なフェニックスを託したり、
ガンマも何だかんだで「さすがDr.ええ仕事するやないか」と手放しに褒めている
(前述のBフェニックス改造の際は異議を唱えているが、
それは『Bフェニックスは元々強い機体であり、リスクを犯してまで強化する必要は無い』との理由に拠るもので
Dr.の腕そのものを疑っての反対ではなかった)。

更に師であるDr.矢部(全技術者の憧れの存在)からもガーディアンモデルの開発を託されるなど、
チームガッツの面々が一流なら、彼もまた超一流の存在であることがうかがえる。

一方で、言動が非常に子供っぽい事から威厳に欠け、
ガンマからは「助手」と呼ばれ、こき使われている。

ちなみにマスター攻略王同様に実在の人物で、当時のタカラ社員であり
ビーダマン開発の重役。彼のモデルも地味に市販されていた。

  • 戸坂 玉四
タマゴの父親の弟(つまり叔父)であり、甥のタマゴを預かって育てている建設作業員。
建設現場でビーダマンバトルをしていたタマゴやビーダー達を厳しく叱責する一方、
タマゴの成長を暖かく見守っているよく出来た大人。

非常に手先が器用で、タマゴの描いた汚い設計図を見て目を輝かせ、
彼に無断でビーダマンをスーパービーダマンへと改造してしまった。
その改造技術の高さは素晴らしく、タマゴは改造されている事実に全く気が付かず、
虫眼鏡で子細に観察したガンマですら「継ぎ目のあとが全く見当らない」
「まるで元からこの形だったかのよう」「(改造した玉四は)タダモンやない」と絶賛するほど。

後に作者のTwitterで明かされた裏情報によると、
本来は彼がDr.タマノの役割を担う予定だったが、
Dr.タマノ本人から『自分を漫画に出して欲しい』という要望があったことから
玉四の役割をDr.タマノにそのまま受け継がせた為、玉四はフェードアウトする事となった
(とはいえ、決勝を観戦に来ていたり、番外編で何度か登場するなど
完全に居なかった事になったわけではなく、タマゴの育ての親という一面のみが残る形となった)。

何故タマゴを預かっているのかについては全く明かされる事はなかったが、
タマゴの勝負への情熱を目の当たりにして『アニキそっくり』と笑みを浮かべながら評していた辺り、
兄との関係は悪くなかったものと思われる。


【敵キャラ】

  • 円大作(まどか だいさく) 声:梁田清之
どう見てもオッサンな小学生その1。
180cmはあるであろう体躯にプロレスラーのような筋肉を持ち、
かのハマーDよりも小学生に見えない。
作中でもそれは指摘されており、バスに乗った際に大人料金を請求された。

巨大なビー玉『ジャイアントボム』を使用する、タマゴ以上のパワーファイター。
各地を放浪し多くのビーダーに勝負を吹っ掛けて、負けた相手からビーダマンを奪っていた。



サラーの前の学校でのクラスメイトであり、
彼にに激しいイジメを加えていた中心人物。
姿を見るだけでサラーがすくみ上がる程であった。

普段は物静かだが、性格はねじ曲がっており、
自分の力を見せつけて勝利することに執着している。
キング・ビーダーズを率いており、ビーダマンの実力は非常に高い。
ビーダー選手権ではタマゴたちと対戦するまですべて圧勝であった。



  • 北条 明(ほうじょう あきら) 声:夏樹リオ
伊集院のチーム『キング・ビーダーズ』の一員。
伊集院と同じ市松模様のユニフォームに後ろで縛った長い髪が特徴。
特殊な構造を持つユンカー・ユニコーンを操る少年。



  • 早乙女 基夫(さおとめ もとお) 声:伊崎寿克
キング・ビーダーズの一員。
やはり白と黒の特徴的なユニフォームを着ている。
円と同じくらいの長身で、眼鏡をかけている。
非常に口数が少なく、セリフは「了解」「ぬあっ!」「ぬっ!」が殆ど。
使用するビーダマンは選手権の決勝まで不明だった。



【TOPビーダー選手権以降】

+ TOPビーダー達
  • 村上海人(むらかみ かいと)
サラーの家の近くの浜辺に打ち上げられていた、名前以外の記憶を無くした少年。
謎のPIビーダマンと、全日本ビーダー選手権で優勝した証であるIDカードを保有していた事から、
第三研究所所属のビーダーと判明する。

細かいことは気にしない、豪快かつ無鉄砲な性格。
ガンマ曰く「本物のアホ」であり訓練がいやで船の上から泳いで逃げだすという無茶を平気でやらかす。
反面、常識外れの戦法を取って相手をかく乱させることが得意。

バリアントワイバーンのテストついでのバトルで記憶を取り戻した後、
TOPビーダー選手権1回戦でチームガッツと対戦。
地の利を利用した滅茶苦茶な戦法でチームガッツを大いに苦しめた。

使用機種はノーチラスポセイドン。
左右に分割された2本のトリガーを交互に押し出すことで内部のスクリューを回転させるという、
かなり特殊な構造をしている。
使い込めば、スーパービーダマンに限らず、全てのビーダマンの中でも
トップ争いができるほどの連射力を発揮することが出来る。
反面、小学生には組立てが難しく、性能をうまく発揮できなかったビーダーも多かった模様。



  • 我猛トキオ(がもう ときお)
第四研究所所属のヴァンクイッシャーズのリーダーであり、
かつてのガンマの後輩。彼のサングラスはかつてガンマが使用していたもの。
ガンマの真似ばかりしていた事から、「ガンマもどき」を略して「ガンモ」と呼ばれていた。

ガンマが何も言わずに越していったことから、「自分達を裏切った」と誤解しており、
ガンマを超えるべく「新・西のスナイパー」を自称。
TOPビーダー選手権2回戦でチームガッツと対戦し、
ガンマを罠にはめ、最終的に(偶然が味方したとはいえ)5対2の圧倒的有利な状況を作り出すなど
高い作戦立案能力・実力を誇る。
なお、その戦法は他ならぬガンマが教えたものだった。

試合後、ガンマを問い詰め、無言の引っ越しの真意を聞き、涙ながらに和解。
ガンマからは成長を認められ、「ガンモ」ではなく「トキオ」と呼ばれ、
「お祝い」として『西のスナイパー』の称号を貰うも、
ガンマを倒した時に改めて名乗ることを誓い、返上した。

使用機種は垂直に伸びたトリガーで三発同時発射が可能なバーニングアトラス。
漫画のようにハンマーショットを行い、壊した子供は全国に多数居るとか居ないとか。

余談だが、最終決戦前にE-Unitのサンプル並びにデータをDr.タマノから手渡されていたにも拘わらず、
ダークマターのセリフから最終戦でもPIシステムのバーニングアトラスを使い続けていた可能性が高い。
それだけ愛着を持っていたという事だろうか。



  • 高原命(たかはら みこと)
TOPビーダー選手権決勝で対峙した「シャイングウォリアーズ」のリーダー。
子供らしい体格の持ち主だが、作中屈指のチートキャラ。

大人顔負けの体格の円と天空の2名をまとめて引きずり上げるなど
尋常ではないパワーを持ち、判断能力にも優れる。
また、ジャンプした状態で空中から5人分のシャドウボムを狙い、タマゴ以外に命中という離れ業もやってのける
(タマゴに関しても狙いを外したわけではなく、命にパワー負けしなかったのがタマゴだけだった)。
円には「どれだけあらがっても力のおよばぬ、「天才」という人間」と評された。
作中で唯一タマゴのキャノンショットを(5発撃ったとはいえ)止めた人物。

使用ビーダマンは、スーパービーダマン史上最強パーツとも言われた
スマッシュトリガーを使ったクールヘリオス。
…持ち主も強キャラならば機体も強い。



  • 高尾天空(たかお てんくう)
シャイニングウォリアーズのメンバーで、ガーディアンの一人。
どう見てもオッサンな小学生その2。
円を上回る巨体で、モヒカンのような髪型に、天狗のような長い鼻をしている。
鼻に触れられると手が付けられないほど怒り出す。
また、連射とカエルがキライなようで、意外と小心者らしい。

ガンマが引っ越した後にトキオたちの元を訪れたのは円ではなく彼であり、トキオ達を全滅させた。


使用機体はクリムゾンギガント。ダブルバーストが可能なEXビーダマンである。



  • 草薙たける(くさなぎ たける)
シャイニングウォリアーズのメンバーで、ガーディアンの一人。
どう見てもオッサンな小学生その3。身長は円と同じくらい。
円、天空、たけるの3人で「パワーショット三羽烏」と呼ばれる。

円・高尾とは幼馴染らしいが、彼だけ一足先にチーム入りを果たした。
そのため、高尾は不満を持っている。
穏やかな性格で、緊迫した場面でも表情を崩さなかった。

使用機体はブレードオロチ。腕部に装着されたローラーでスムーズにパワーショットが撃てる。



  • 高原光(たかはら ひかり)
シャイニングウォリアーズのメンバーで、ガーディアンの一人。
命、マダラの姉。(恐らく)夜見の妹。
かつてはパワーシューターで、ガーディアンフェニックスの持ち主だった。
しかし、マダラの暴走時に円を助けるためマダラを撃ってしまったため、ビーダーの資格を失っている。
そのため、地区予選においてシャイニングウォリアーズは事実上2人、本戦では4人で勝ち上がった。

穏やかな性格をしており、バトルで対峙したタマゴも思わず和んでしまった。

作者のサイトでは、リンゴを片手で握り潰す握力を披露する彼女のイラストが掲載されている。
さすがガーディアンフェニックスの持ち主である。


+ ダークマター
  • 高原夜見(たかはら やみ)
命の兄であり、ダークマターのリーダー。
ただし、自身がビーダーとして非道な行いをしたわけではなく、
ダークマターを組織化する必要を感じ、統率する事となったために自ら指導者の位置に付いている。

なお、そのきっかけは自身の末弟に罰を与えたら
最悪のダークマターへと変貌してしまったためであり、大体こいつのせいとも言える。

チート兄弟の長兄なだけあって彼もまたビーダマンの腕は凄まじく、
早撃ちに関しては文句なしに作中最強レベルだったガンマですら
いつビーダマを発射したか全く補足できない程。

使用ビーダマンはエターナルエクリプス。
スマッシュトリガーをさらに発展させたハイパースマッシュシステムを搭載。
より頑丈に作られているためぶっ叩いても問題なしというビーダマン史に残る名機。
このせいで、末期の公式大会はこの機体だらけになり、
まさに永遠の日蝕をビーダマン界にもたらしてしまった。
この現象はバトルビーダマンへの切り替えまで続いた。



  • 津印(ついん)
ダークマター幹部であり、二刀流の使い手。
戦いのなかでビリーと因縁が芽生え、新型ビーダマンの設計図を巡って戦うことになる。

好戦的な性格で血の気は多く、人に向かってビー玉を撃つことに躊躇いはない。

また、義理堅い一面もあり、
一度ビーダーとのバトルに負けたことで幹部を座を失った後には、幹部昇進の条件である100人抜きを
改めて一から達成して再びポストを取り戻している
(同時に失敗した伴田は何事も無く幹部に居座り続け、
同じく幹部である銀河からは真面目さを呆れられていた)。

本来はビーダーであったが、余りにも実力が高かった事から仲間内で疎まれ、
「ビー玉を人に当てた」と身に覚えのない因縁を付けられ、追放される。
そして、自分は何も悪い事をしていなかった事、結託されて追放された事を知り、
ブチ切れて本当に人をビーダマンで撃ってしまい、ダークマターに加入した経緯を持つ、相当可哀想な人。

使用機種はストライカージェミニとハンマージェミニの2機。
当初は前者のみ使用していたが、後者の改造が済んでからは両方使うようになった。
ちなみにこのストライカージェミニに10本ほど輪ゴムを巻きつけると、
本当に人が怪我しかねない威力を持つ怪物となる。(通称”輪ゴムジェミニ”)



  • 高原マダラ(たかはら まだら)
作中のラスボスであり、最強のダークマター。命、夜見らの弟。
使用ビーダマンはスティンガースコーピアスにスマッシュトリガーを付けた物。

彼の発射するビー玉は鎌イタチをまとい、かすめたガンマが生傷を負った。
…何かおかしいがスパビーなので仕方ない。

幼いながらもその技量は作中で最高レベルであり、彼の兄弟たちも止める事が出来なかった。
ビーダマンを人に向けて撃ってしまったことでビーダマンを取り上げられるが、
それが彼の心をゆがめてしまい、最悪のダークマターとなった。
他人のことを虫ケラ程度にしか考えていなかったが、タマゴとの全力のバトルに負けたことで改心する。






追記・修正は指の骨を折ってからお願いします。

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最終更新:2024年03月26日 02:20

*1 とはいえ『ドッジ弾平』『ダッシュ四駆郎』のように「主人公の名前+メインのテーマ+何かポジティブな言葉」の組み合わせはコロコロの作品名としては定番である。