特級厨師試験(中華一番!)

登録日 :2011/06/09(木) 14:39:23
更新日 : 2017/08/05 Sat 22:48:17
所要時間 :約 4 分で読めます




特級厨師試験とは、『中華一番!』の単行本第4巻〜5巻にて行われた、特級厨師の資格を得る為の試験。
4年に1度開催される。

「特級厨師」とは作中における中華料理界の最高称号で、これを取得した者は料理界で最も日の当たる道が約束される。
(一応1988年まで中国に実在したが、現実においては単なる調理師免許であり、そこまで絶大な権力があるわけではない)

合格者には肩に 「特」 のマークがあしらわれた特別なコックコートが与えられる。



リー提督の推薦でマオは特級厨師の試験会場に向かう。(助手としてメイリィも同行)

試験の数日前に、前もって2つの課題が与えられる。何の料理を作るのかと、その料理で何を表現するかである。
試験当日までに案をまとめ、準備をしてくるのである。
ちなみにマオの師匠チョウユの時の課題は「粥」と「青春」。どのようにクリアしたかは語られなかった。


尚、特級厨師には様々な種類があり、四川特級厨師、湖南省特級厨、特級面点師、広州特級厨師等が有る。
この中でマオは最難関と言われる広州特級厨師に挑んだ。
(とは言っても、既にリー提督によって推薦状が提出されていた。)

因みに湖南省特級厨師はカラオ(餃子兄弟の兄の方。)、特級面点師はシェル、そして四川特級厨師はショウアンがそれぞれ修得している。



◇予選

課題は麺。そしてもう一つの課題は「国士無双」。

5人が通過したらそこで試験終了という条件付で、すでに4人の料理人が己が理解で課題をクリアしていた中、
マオは鹹水を使い、かなりの歯ごたえがある麺を完成させ、それをスープ無しで出し、「豪傑、韓信が国士無双たりえたのは武器や鎧ではなく本人が強かったから」と示し、見事に合格。
本選に出場するのであった。



◇本選


マオの他にも、以下の4名が出場。

後に準レギュラーとなる少年・フェイ。
予選の課題は、菓子のような繊細な料理で、「国士無双」と対になる「絶対佳人」を表現。

「陶江館」の荒武者・ハン。
予選の課題は、油ギトギトのスタミナスープと極太麺で「国士無双」らしい豪快さを表現。

「伴林酒家」の料理長・タン。
予選の課題は、「国士無双」に求められる美徳の文字を具に彫った。

広州料理界の魔女・チェリン。
予選の課題は、カエルや蛇などのゲテモノを具にして「国士無双」が食べるような野趣あふれる料理を作った。


本選の課題は「否麺」。
麺にあって麺であらず。

この課題に合格した者が、特級厨師の資格を得る事が出来る。
課題を元に、マオ達は否麺料理を作り上げた。しかしマオは途中で、ある人物の妨害を受けるも、フェイのおかげで見事に乗り越える。
そして遂に、否麺料理が完成したのであった。


最初に出されたのは、チェリンの烏賊墨ビーフン。
しかし、強い常習性を持つ「芥子の実」から取れる乳液(※アヘンの原料)が混入されており、更にマオに対する妨害工作が発覚。
結果、チェリンは料理人の資格を剥奪され、広州より永久追放処分を受ける事となってしまった。


次に出されたのはタンのマオアルドゥ。

小麦粉の生地を使い麺の型を変えたパスタのような料理。
しかし「ただ形を変えただけ」、「麺にあって麺にあらずという試験目的を理解していない」、「試食は必要ない」、「発想が安易」とボロクソに言われ、なんと 一口も食べられずに失格となってしまった。
タンの広州特級厨師試験は今年で3回目である。
マオの師匠チョウユに匹敵するとまで言われる技術を持ちながら、彼が今まで合格できなかったのは、この発想の貧困さのためと思われる
(ちなみに予選の料理も、国士無双に求められる性格の漢字を具に彫るだけで、特に味などに工夫はないという微妙なもの)。

この物語の状態背景は、鎖国状態で食に異文化をあまり取り入れられられない状態であり、マカロニやパスタは十分新しい料理と言えるのにあんまりである。


三番目に出されたのはハンの牛筋麺。卵あんかけの中に牛筋で作った麺が隠れている豪快なもの。


四番目に出されたのはフェイの馬鈴薯麺。
冷たい唐辛子のスープに馬鈴薯で作った麺が入っている。因みに隠し味に南瓜が麺の中に練り込まれている繊細な料理。


そして最後に出されたのはマオの鯰麺。鯰のすり身で作った麺の中には、コシを出す為に鯣の芯が入っている。
スープは鯛で出汁を取り、具も鯛。オール魚介類で作られた麺料理であった。




◇結果

相互採点制により、「マオ・九点」、「フェイ・九点」、「ハン・十点」となった。
しかし、ハンはマオとフェイ、それぞれの料理に一点しか入れていなかった。



つまり、ハンは特級厨師の資格に目が眩み、わざと低い点を付けたのだった。
他人の料理を純粋に評価できなかったハンは不合格となってしまった。


そして最後は自分の料理を自己採点。
マオ、フェイ、共に「十点」。これは、料理人としてのプライド、つまり「コレが自分の作れる最高の料理だ!」と胸を張って言う事の出来る「自信」を試されていたのだ。


結果、2人は晴れて特級厨師の資格を習得したのであった。


そしてこれ以降、マオは特級厨師の身分を隠して旅立ち、旅先で問題が起こるたびに料理でそれを解決し、最後に「特」のマークを出して人々がひれ伏すという 水戸黄門的展開 がしばらく続くのである。



課題「追記・修正せよ。」

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