劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ

登録日:2009/06/10 Wed 23:35:15
更新日:2024/01/22 Mon 01:00:55
所要時間:約 7 分で読めます




2003年7月19日に公開されたアニメ映画。アニメ「ポケットモンスター」シリーズ映画第六作にしてAG第一作。
同時上映は「おどるポケモンひみつ基地」。

テーマは“限られた時の中での友情”みたいなものかと思われる。

最後に1000年の眠りにつくジラーチのため、マサト達が子守歌を歌ってあげるシーンは涙を流さずにはいられない。

本作の舞台となる“ファウンス”のモデルは、中国湖南省の武陵源である。

前売り券にジラーチ引換券が付属しており、今作から“引換商法”が始まった。
また、この引換券で貰えるジラーチは特殊な木の実を持っており、数種類ある。


◆ストーリー


1000年に1度、7日間だけ夜空に現れる『千年彗星』がよく見えるという「ポケモン遊園地」にやって来たサトシ一行。
だが着いた先は何もない平原だったためみんな落ち込むが、突然現れたトラック集団があっという間に巨大遊園地を作り上げる。

そこで大人気のマジシャン“バトラー”とその恋人である“ダイアン”と親しくなるが、マサトはダイアンの持っていた石から謎の声を聞き…



◆主な登場人物


マサト
(CV:山田ふしぎ)
ハルカの弟。本作の主役。
ジラーチのパートナーとなる。本作での『こんなに別れるのが辛いなら会わなければ良かった』と言う彼の気持ちは誰しも心当たりがあるはず。


サトシ
(CV:松本梨香)
ご存じ不動の主人公。
今回は基本マサトのサポートに徹し、先輩トレーナーとして含蓄のある励ましもしてみせた。主人公の性なのか最後はいつものように活躍する。


ハルカ
(CV:KAORI)
ナイスおっぱい( ・ω・)b
同年代のおっぱいと比べると更に明らかなその豊満さ。他作品の10歳前後と比べても見劣りしない。
今回は目立った活躍は少ないが、子守歌を歌っているシーンなど魅力はたっぷり。
:エンディングでの彼女を見る際にはうっかり鼻血を出したりしないよう注意しましょう。

タケシ
(CV:うえだゆうじ)
ポケモンブリーダーを目指す糸目。

ロケット団
ムサシ(CV:林原めぐみ)、コジロウ(CV:三木眞一郎)、ニャース(CV:犬山犬子)
のいつもの3人組。本作から前売り券の宣伝担当となる。
今回はあのオチが復活した。


バトラー
(CV:山寺宏一、野島健児(少年時代))
ポケモン遊園地で大人気のマジシャン。
かつてはマグマ団所属の科学者だったが、グラードンの再生に失敗し追放された。
このことから、ジラーチの絶大な力を利用してグラードンを復活させ、自分の理論を証明することでマグマ団への復讐を企む。

しかし、幼なじみのダイアンとの絆は深い。
手持ちはボーマンダサマヨール、キルリア、グラエナ
決して黄金の魔女とは戦ったりはしない。
本作の山ちゃん枠で2回目の悪党キャラだが主要人物だけに例年と比較すると最初から最後まで登場している。


ダイアン
(CV:牧瀬里穂、吉原ナツキ(少女時代))
バトラーの幼なじみにして恋人。
変わってしまったバトラーに昔のように戻って欲しいと願い、サトシ達に手を貸す。

ちなみに二人はゲームのDPtにもさりげなく登場している。
両者ともエリートトレーナーとして登場し、バトラーはサマヨール・ボーマンダ、ダイアンはグラエナ・キルリアを使用。
気になる人はぜひ探してみよう(因みにバトルサーチャーで何度も対戦できる)。
また、「ミュウと波導の勇者ルカリオ」ではファウンスで農場経営をしている。


ボギー
(CV:パパイヤ鈴木)
ポケモン遊園地のメンバーの一人。ハルカに“ウィッシュメーカー”なるものを売る。



◆主な登場ポケモン


フライゴン
サトシのリザードンポジションの乗り物役。
ファウンスに住む野生のポケモンだが、ジラーチを救い、バトラーの野望を阻止しようとするサトシ達に協力する。
アブソルと共にバトラーのバリアー発生装置を破壊したりバトラーのボーマンダと空中戦を繰り広げ、メタ・グラードンによってファウンスの自然が破壊された際もサトシ達と共闘した。
何気に専用BGMがある。


ピカチュウ
(CV:大谷育江)
我らが(ry。
いつものようにジラーチと戯れる。


アブソル
(CV:林原めぐみ)
バトラーの計画を阻止するために現れた守護のポケモン。サトシ達をファウンスへと導く。
第4作でいうスイクンのポジション。



メタ・グラードン
(CV:小西克幸)
グラードンの牙を元にしてバトラーが作り出した怪物。本物のグラードンより遥かに巨大でキモイ。
DVDに記録されている設定によれば10倍以上らしい。
触手プレイしてくるエロいヤツでもある。
その上吸収能力まで持つ。
モデルはゴ○ラらしい。ジブ○作品で似たようなのを見たとかも言ってはいけない。


ジラーチ
(CV:鈴木富子)
3代目幻のポケモン。
“千年彗星”が夜空に輝いている7日間だけ繭から目覚めて活動することができる。
腹には“真実の目”と呼ばれる第三の目が存在し、強大な力を秘めている。
テレパシーで人と対話することも可能。一人称は“僕”。
願いを叶えると短冊に書かれる設定はなく、ただの超能力ポケモン。












【映画終盤】

バトラーはジラーチの千年彗星のエネルギーで遂にグラードンを復活させた…と思われたが、誕生したのはグラードンとは似て非なる怪物メタ・グラードンだった。
メタ・グラードンは自然のエネルギーを吸収してファウンスの植物を次々と枯らし、ファウンスに住むポケモン達やハルカ、タケシ、ダイアン、ロケット団を取り込んでいく。
だが、サトシやバトラー達が装置でエネルギーを逆流させ、さらにジラーチの「はめつのねがい」を受けてメタ・グラードンは消滅し、取り込まれた者達も元に戻る。

その後、彗星が過ぎ去りジラーチに別れの時が訪れ、マサト達の子守歌を聴きながら再びジラーチは1000年の眠りについた。 



決して忘れ得ぬ大切な思い出と共に…









エンディングでは、星座に合わせてポケモンが描かれるが…。
…蛇使い座だけは突っ込まないように。

主題歌は林明日香の『小さきもの』。

神曲。その壮麗で他を圧倒する歌声は劇場で多くの人々の心を打ち、涙腺を崩壊させた。
さらに驚く事はこの林明日香は、当時中学生。


あの完成度で中学生だったのだ

絶対聞いても分からないと思うので二回書きました。


BGMとして使用されているアレンジ版はアニメでも仲間やライバル達との別れのシーンで度々使用され、多くの名場面を生み出してきた。











【余談】

この作品は鈴木富子氏の遺作でもある。
しかも偶然であろうが鈴木氏が逝去したのは、この映画公開日から12日前、即ち7月7日の七夕の日だった。
ジラーチのモチーフは七夕であり、これも何かの縁なんだろうか…
ジラーチに見守られながら旅立ったのかもしれない…

また、アバンに登場するポケモンはRS当時は未解禁だったポケモンが多い。当時解禁されていたのはコロシアムで登場していたホウオウ、セレビィ、エンテイぐらいで、ミュウツーやルギアはFRLGやXDが発売されていなかったのでまだRSではお目に掛かれなかったのである。子供達はどんな気分で彼らを見ていたのだろうか…。


映画公開から20周年の年となる2023年、『ポケモンマスターズ EX』ではサマーイベント「離れ離れの双子星」が配信されたのだが、メインとなるポケモンがジラーチであるだけではなく、PVのタイトルと曲が映画を思い起こさせるものとなっている。
更にこのイベントでは、『アルファサファイア』でジラーチと関わったアオギリも登場しており、映画当時のRSE世代だけではなく、ORAS世代にとっても感慨深い内容になっている。











声が 聞こえる


ゆくべき道 指さしている


さらさら流る 風の中でひとり


わたし うたっています















ジラーチ『追記!修正!』

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最終更新:2024年01月22日 01:00