アブソル(ポケモン)

登録日:2010/11/05(金) 21:32:56
更新日:2024/04/12 Fri 00:03:40
所要時間:約 10 分で読めます






出典:ポケットモンスターXY、28話『チャンピオン・カルネ登場!霧の中のメガサーナイト!!』、
2013年10月17日~2015年10月29日まで放送。
OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon




【もくじ】



 

【データ】


全国図鑑No.359
分類:わざわいポケモン
英語名:Absol
高さ:1.2m
重さ:47.0kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂50♀50

[タイプ]
あく

特性
プレッシャー(相手から受けた技のPPを1余分に減らす)
きょううん(自分の技の急所ランク+1)

隠れ特性
せいぎのこころ(あくタイプの攻撃技を受けると攻撃が1段階上昇する)

種族値
HP:65
攻撃:130
防御:60
特攻:75
特防:60
素早さ:75
合計:465

努力値]:攻撃+2



 

【概要】


白い毛に包まれたしなやかな体躯に頭の三日月状の角が特徴的な獣のような姿をしたポケモン。モチーフは勾玉だの件だの窮奇だの言われているが、顔パーツの配置から太極図がモチーフだと推測される。
ポケモンにおいて非常に珍しい左右非対称のデザインをしている。
そのシックで可愛いらしいルックスと鳴き声からとても人気が高く、特にケモナーには異常な人気を誇る。

アブソルが姿を表すと必ず津波や地震等の災害が起きることから、人々から「わざわい」ポケモンとまで呼ばれて忌み嫌われ、山の奥まで追いやられるなど虐げられている。
しかしこれは誤解であり、アブソルの角には災害を予知する能力を持ち、災いの予兆を人々に伝える為に姿を現しているだけである

人間の勝手な思い違いにより汚名を着せられた、ある意味最も可哀想なポケモンと言える…
更に隠れ特性の『せいぎのこころ』といい、お前本当にあくタイプなのか……

100年生きると言われているご長寿さん。


名前の由来は absolute(絶対的な)
もしくは   absolution(免罪、罪の赦し)
または危ない+反る



 

【ゲームにおけるアブソル】


RSE時代ではホウエン地方の120番道路等に低確率で登場するレアポケ。
同じエリアに出現するトロピウスと共に外見で強烈なインパクトを与える。
トレーナーでは四天王カゲツの切り札…だがぶっちゃけあまり強くないので対策していなくてもあっさり倒せてしまう。

DPtではクリア後の213番道路でポケトレを使用することで出現。コレで色違いを狙ったプレイヤーも多い。
しかしPtではテンガン山に出現するのでポケトレがし辛くなった。
この作品から新たに特性「きょううん」が追加された。

BWではクリア後のジャイアントホール付近で高レベルのアブソルが出現。BW2ではシナリオ攻略時に出現するようになり、入手しやすくなっている。



 

【対戦でのアブソル】


あのカイリキーと同値という非常に高い攻撃力を持つが、それ以外が低めで特に耐久は紙。
等倍技でも威力が高ければ即死する可能性が高い。
かと言って素早さも平均以下…
また第三世代まではあくタイプの技は特殊依存で高い攻撃を活かせない…

さらに第四世代以降は弱点であるむしタイプかくとうタイプの強力なポケモンも増えており、本来得意なはずのエスパータイプにも「きあいだま」で返り討ちにされる始末…
(これらはアブソルに限らずあくタイプ全般に言えるが)

と、能力やタイプ面だけ見ればかなり弱い。


しかし、変化技やあくタイプらしいトリッキーな攻撃技を豊富に覚え、相手を錯乱させることに長ける。

特に「ふいうち」「しっぺがえし」「マジックコート」「カウンター」「よこどり」等の相手の行動に依存する技が多いのが特徴で、
読みさえ上手くいけば多大な戦果を期待出来、低めの素早さも合わせて相性は抜群。
中でもアブソルの「ふいうち」は全ポケモン中最高威力の先制技であり、これを使えるのは最大のアイデンティティー
…だったが、第6世代に入ってメガクチートに抜かれてしまった。

また第四世代からの新特性「きょううん」もなかなか強力で、
メイン技の一つである「つじぎり」や対虫・格闘にうってつけな「ストーンエッジ」「サイコカッター」とも非常に相性が良い。
「ピントレンズ」も合わせれば尚良し。
防御アップの積み技持ちには驚異である。
ただし急所に当たりやすい技自体の威力は控え目なのである程度耐久のあるポケモンは殺り切れない事も。

他にも覚えられる攻撃技の範囲も意外と広く、同族対決に有利な「シザークロス」「メガホーン」やはがねタイプ対策の「だいもんじ」「ばかぢから」等々。
地味に特殊技も豊富だが素の特攻値から「だいもんじ」以外は微妙か。

実は天候変化技を全種類覚えられるため、あらゆる天候パで天候発動要員になれる。
「すなあらし」や「あられ」を使う場合、紙耐久を逆手に取り、相手の攻撃をタスキで耐えて天候ダメで自主退場なんて芸当も可能。


もうひとつの特性「プレッシャー」については、DPtにおいてのリョウビークインシロナミカルゲがその強さを象徴しているが、紙耐久のアブソルには正直不向きである。


前述の通り読みが重要なポケモンである為その扱いはとにかくピーキー。
読みに自信が無い人にはほぼ使いこなせない超上級者向けのポケモンと言っても過言ではない。初心者が迂闊に手を出してはいけない。

まさに「ハマれば強い」を地で行くポケモンで、ギャンブル性が高くトリッキーな特性からある意味最もあくタイプらしいと言えるだろう。

隠れ特性は「せいぎのこころ」。相手の悪技に対して半減で受け出しできるのだが、耐久が低いため相手がアタッカーだとそれでも相当な痛手になりかねない。発動を狙うなら、イカサマかバークアウト読みでアブソルに交代しよう。

第六世代では、あくタイプとの相性補完に優れるフェアリータイプのわざ「じゃれつく」の習得、メガシンカの追加などで強化されている。
(「ばかぢから」はORASの教え技で両立可能)
ドンカラス同様、急所率の変更で「きょううん」+「ピントレンズ」+「急所に当たりやすい技」で確実に急所に当てられるようになったのも大きい。



 

【メガシンカ】


[タイプ]
あく

[特性]
『マジックミラー』
相手の使用する変化技を跳ね返す

[種族値]
HP:65
攻撃:150
防御:60
特攻:115
特防:60
素早:115

メガシンカ前と比べると更にもふもふになり、白い体毛が翼みたいになっている。
チャームポイントは顔半分にかかった長い毛。NON STYLEの井上ではない

翼のような体毛を羽ばたかせつつ、メガシンカエネルギーを変換させたオーラを迸らせ、相手を威圧する。
その威力は気の弱い人が浴びるとショック死するほど。
ただし、アブソル自身は戦いを好まないため、戦いのためだけのこの形態に変わることを嫌っている。


進化に必要な「アブソルナイト」は、殿堂入り後にキナンシティにいるライバルに勝つと貰える。X・Yどちらでも入手可。
ORASではサファリゾーンで入手可能。但しダート自転車必須。

種族値の割り振りは特攻・素早さに+40、攻撃に+20と言う何とも潔いまでの攻撃面特化
とにかく耐久面が全く変化しない点は、紙耐久であるアブソルにとってはかなり辛い点。フォローは必須である。

特性「マジックミラー」は、主力技の「ふいうち」の邪魔となる状態異常技などを跳ね返せる非常にありがたいもの。
曲がりなりにもあくタイプの技を半減で受けられるので、メガシンカ前の特性は「せいぎのこころ」の方が良いだろう。

上記の通り、基本は「ふいうち」を軸としたアタッカーとして扱う事になる。
特攻の+40は一見無駄のように見えるが、アブソルは案外特殊技の習得も豊富である為サブウェポンの強化程度には機能している。
そもそも特攻75でやたら特殊技を習得すると言う困ったちゃんだった頃と比べたら大分マシである。第3世代なんか特に。

素早さも115とかなり上昇した為、「ふいうち」に頼らずとも先手を取りやすくなった点も大きい。
但しメガシンカ直後は素早さ75のままなので、「ふいうち」でフォローするか出すタイミングを考えるようにする事。
素早さに振るなら最速化身ボルトロスを抜けるようにしておけば向こうからの「でんじは」や「ちょうはつ」を防ぎつつ先手を取れる。(わるだくみとみがわりは注意)
また、110族にはエスパーやゴーストが多いためそれらに対して先手を取れるのは大きな優位点だろう。

ただ、環境的には結構辛い
特にゲーフリが生んだバグファイアローが「ふいうち」だろうが何だろうが先手を取って屠りに来るのが厳しい。

そしてメインウェポンの「ふいうち」の火力はあくタイプでも何でもないメガクチートに負けると言う何とも言えない状態…。

さらに第七世代からはそのクチートやガルーラのせいで「ふいうち」が弱体化してしまったことに加えて守り神筆頭にフェアリー勢が大躍進。あくタイプそのものが絶滅の危機に陥ってしまい、ますます苦しい立場に追いやられてしまった。
メガシンカ直後からS115で動けるようになるという強化があったものの、広い技レパートリーも単悪という微妙なタイプが災いしてあまり補えていないのが現状。
地味に特性『いたずらごころ』や「でんじは」や「おにび」の弱体化で変化技自体の地位が落ち込み、「マジックミラー」がそんなに活きなくなったという逆風もある。

何と言うか、あくタイプの特徴を象徴する、キング・オブ・あくタイプのような性能の持ち主である。
あくタイプのトリッキーさを活かせるトレーナーでなければ、使いこなすのは難しいと言えるだろう。

USUM期当時、ドリュウズで特殊を受け、サンダーで物理を受け、エースにメガアブソルを据えた「アブドリサンダー」があったとかなかったとか。

 

【アニメでのアブソル】


劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ』にて登場。
ジラーチをファウンスに導くという大きな役割を担った。
劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇のスイクンに近い役回り。
公開前の初報ポスターではアブソルのシルエットのみが掲載されていたせいで色々騙された人も多い模様。

またAG編でのオープニングでも何故かやたらめったら目立っていたので、上記の映画での活躍も合わせて多くのトレーナーから伝説のポケモンだと勘違いされた。
本編はAG107話で初登場。彼が現われるたびに橋が壊れたりしたため村人達から忌み嫌われていいたが、実はかつて村の若者・サトルに命を救われており、その恩返しに村に迫る鉄砲水のことを知らせようとしていた。
後半ではハルカのライバルのシュウの手持ちとしてカントーグランドフェスティバルに登場。1次審査通過に貢献するも技の完成に満足がいかなかったシュウに辛く当たられてしまう。その後の2次審査2回戦ではフライゴンとともにハルカのワカシャモ、ゼニガメとの決戦に臨む。試合はワカシャモとの一騎打ちにもつれ込み、惜しくも敗れるが今度は健闘を称えられた。


2014年4月3日に放送した「ポケットモンスターXY特別編 最強メガシンカ~Act Ⅰ~」に登場するアヤカのパートナーとして登場し、
メガアブソルにメガシンカする。
しかも映画「破壊の繭とディアンシー」にも出演し、こちらでもメガシンカを披露。相性が悪いはずのサトシルチャブルに勝利するという高い強さを見せつけた。

SM編ではルザミーネ手持ちとして登場。
グラジオのブラッキーと仲が良かったらしいが、ウツロイドにオーラを付与された事で正気を失ってブラッキーと戦う事に。

新無印』には64話で登場。
フエンタウンで温泉が出なくなったこととアブソルが出現した時期が同時期だった事、
フエンタウンにはアブソルに関する伝説がある事などから町の人たちは「迷信」という話を信じず、アブソルが温泉が出なくなった原因だと思い込んでいた。

しかし実はえんとつ山にオニゴーリが迷い込んだことで山が冷えた事が原因であり、
さらにその冷え問題が解決してしまうととえんとつ山が噴火する事をアブソルは感知し、人を近づかせないようにしていたのだ。
その後緊急避難的にゴウにゲットされたが、彼を認めそのまま手持ちに加わった。
そして91話で再登場。サトシのゲンガーと協力してミカルゲの魂を戻す活躍を見せた。サトシのゲンガーと違ってバトル終了後すぐにボールに仕舞われたようだが


 
アブソルが ひとまえに あらわれると
かならず ついきや しゅうせい
などの こうしんが おこったので
わざわいポケモン という こうもくで
よばれた

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ポケモン
  • ポケモン解説項目
  • 無進化ポケモン
  • 第三世代
  • RSE
  • あく
  • アブソル
  • メガシンカ
  • 七夜の願い星
  • 災い
  • 災害
  • 玄人向け
  • マイナー
  • ハイリスクハイリターン
  • ピーキー
  • 紙耐久
  • 読みゲー
  • ふいうち
  • プレッシャー
  • きょううん
  • せいぎのこころ
  • マジックミラー
  • カゲツ
  • カリン
  • カルム
  • セレナ
  • アヤカ
  • クチナシ
  • ゴウ
  • ルザミーネ
  • 359
  • 林原めぐみ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月12日 00:03
添付ファイル