砂場

登録日:2012/07/10(火) 22:42:16
更新日:2022/08/25 Thu 16:42:15
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①蕎麦屋さんのひとつ。

大阪府を起源とする蕎麦屋の老舗。



②学校や公園の遊具のひとつ。

本項目ではこちらについて解説する。


砂場とは、名の通り人工的に砂を敷き詰めたものである。
小学校や幼稚園の校庭、公園などでよく見られる。
主には、河川や海で採れた砂が利用されている。

砂遊びはもちろん、ブランコや滑り台といった遊具と隣接され、
それらによる着地の衝撃を減らす目的で設置されることもある。
また陸上競技、特に走り幅跳びなどでは欠かせない設備でもあるため、「学校*1」と呼ばれる施設にはたいてい存在する。

他の遊具と比べると錆びる心配がない、高い所が怖い子でも遊べる、落下・転倒事故が起きることが少ないといった利点がある。
また砂に触れ手先を動かすことで脳が発達し、砂による物づくりから想像力が働き、共同作業や道具の貸し借りから協調性や社会性を学ぶことができる。

そういった意味では幼児に適した遊具と言えるのではないだろうか。

◆主な砂遊び
  • 砂に触れ、握ったり、サラサラと落としたり、感触や形状を楽しむ
  • 砂を掘る
  • 砂に絵を描く
  • バケツやプリンの空き容器で型抜き
  • 山や城を作る
  • トンネルを作る
  • 水を流して川を作る
  • 砂に水を混ぜて泥にする
  • 泥だんごを作る
  • 砂や泥で作った物を使い、ごっこ遊びをする

◆主な砂遊び道具
柔らかいプラスチックで出来ており、原色やパステルカラーなどカラフルな色をしている。雪遊びにも使える。
  • バケツ
  • スコップ
  • 熊手
  • ふるい
  • 砂型(プリンやゼリーの空き容器で代用可)
  • じょうろ
  • 砂ふるい








いやいや、利点しかない都合のいい代物がそうそう存在するはずもない。当然砂場にも問題点はある。

まず汚れる。
砂場で遊べば手、顔、足、服、靴、道具などが砂だらけ、泥だらけになる。
そのまま家に帰れば廊下や家のあちこちを汚されて掃除が大変だったり、洗濯が大変だったりする。
とはいえ、幼い子供が外で遊べばある程度は汚れて当然。
遊んだ後は石鹸で手を洗う習慣を身につけさせたり、あらかじめ汚れてもいい服を着せたり爪を短く切っておいたり、帰る前に公園の水場で手足や道具を洗わせるなどしよう。

次に人間関係のトラブル。
砂場は社会性が学べる場でもあるが、その分イザコザも起きやすい。
貸した道具を友達が返してくれない、自分が作ってる砂のお城を壊された、逆に友達の砂のお城を壊してしまった、集中しすぎて砂場を占領、服を汚された、砂を投げつけられたetc.
とはいえ、幼い子供が複数で遊べばトラブルはつきもの。他人の目線に立つのがまだ難しい年ごろ。
「砂場は皆のもの、道具は持ち主のもの」といったルール、「ごめんね」と謝ることなどを教わることも社会性の発達のひとつだろう。
道具が誰の物かで混乱しないよう名前を書いておく(個人情報が怖い時は目印)のも大事だろう。





これだけみれば、問題点はさほど問題でないのかもしれない。

しかし。

実は砂場にはもっとヤバイ問題点がある。

まず……汚いのである。
一部の動物は、砂に糞尿を垂れる習性がある。
なので、基本的に動物入り放題の公園の砂場などは大抵、動物のトイレと言ってよい。
マナーの悪いペットの飼い主などは、ひどい場合最初から「砂場はワンちゃんのおトイレ」としか考えていない輩もいる。

そのため虫やバイ菌の温床になっているため、あらゆる遊具の中で圧倒的に汚い


また危ない
公園は場所によってはDQNのたまり場でもある。一部のDQNはゴミをポイ捨てしたり隠したりする習性がある。
空き缶、タバコの吸い殻、花火の残骸、割れたガラスなど触ればケガをする物が捨てられていたりもする。
特にタバコの吸い殻は大人のマネをして子供が口にしたり、灰が砂の中に残っているという不安もある。
ひどい場合ポイ捨ての犯人が子供を遊ばせている親だったりする。嘆かわしい。


故に、PTAなどは当然良い顔をなさらない。
現に砂場の数は近年減少しており、地域によってはほとんど見ることができないこともある。

砂場の管理方法と言えば、
まず丹念に異物を取り除き、加熱殺菌、アルコール消毒、ネットやシートで覆うことである。
しかしこの方法はほとんど行われていないのが現実。
よくて消毒薬をバラまく程度である。

不潔さ故に、
「掘ったらゴキブリが飛び出してきた!」とか
「ねこやイヌの黄金が!」など
ちょっとしたトラウマを生産することもしばしば。


そんな砂場にも、少し前から(ちょっとした)救世主が。

いわゆる『白砂』である。

これはオーストラリアから取り寄せ、珪砂を多分に含んだ良質な砂であり、
菌が篭らず、色が白いため異物に気付きやすいなど
管理が格段にしやすくなったものである。



定番ではあるが、砂場はいじめスポットとしても高名である。
いじめを受けた経験がある者ならば、
「砂を食わされる」
「目つぶしをくらう」
「荷物に砂を詰められる」
「(大した深さもないのに)埋められそうになる」
くらいの経験はあるのではなかろうか。

ただそれだけならばどうと言うこともない単なるいじめ、いたずらだが、
上記の通り、砂場と言うのは不潔なのである。
「ビーチで下半身埋められる」ようなものとは少し次元の違う話なので、
単なる砂と侮ることなく、大人たちによる徹底管理が最も必要な遊具なのである。


そういった問題からか、最近では庭で遊べる抗菌砂場セットや室内用砂場セットを購入し、自宅で砂遊びをさせる親もいるとか。



追記・修正は砂遊びのあとよく手を洗ってからお願いします。

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最終更新:2022年08月25日 16:42

*1 専門学校等は除く