プラレール

登録日:2012/03/05(日) 16:50:35
更新日:2018/05/01 Tue 19:56:56
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プラレールとは、トミー(現在はタカラトミー)から発売されている鉄道を題材にした玩具である。

1959年にとみやま商事(旧トミー)「手転がし式プラ汽車セット」として事実上最初の玩具が発売されてから現在まで、
半世紀以上にわたって愛され続けている超ロングセラー商品でもある。
「プラレール」という名前自体は、1970年代頃より使われはじめていたが、商標登録されたのは1990年頃と意外と遅い。プラレールという名前は
  • プラ電車だと語呂が悪いので、製品工場のパッケージ担当の人が勝手につけた
とか
  • 営業担当の人が取引先でプラ電車をプラレールといい間違えたのがそのまま定着した
とか様々な説があるが、会社側もその辺りは「わからない」としていて、メジャーなおもちゃの割りには珍しい経歴を持つ。
当時は自動車も普及しはじめていたため、「電車と車を一緒に走らせるのもおもしろい」として開発されたのが、車を題材にした玩具である「トミカ」で、
こちらもタカラトミーのドル箱である。

プラレールもトミカも、派生した商品も含めて大変な種類となっており、タカラトミーも「数えたことがないので全く分からない」としている。



1961年には、早くも電動型が発売され、レールなどの基本もこの頃からのものが今だに基礎となっている為、最新型の車両と同じレールで走行させることが可能。
ちなみにこの電動型プラ汽車は「D51」を土台にしたらしいが、はっきり言って似ても似つかない。
戦前から戦中にかけて南満州鉄道を走っていたダブサ型蒸気機関車に似ている。
ちなみに、タカラトミーに置いてあるものしか初代が確認できておらず、一般家庭から発掘されたという情報はいまのところないらしい。


プラレールを一躍メジャーにしたのが、1964年に発売された「超特急ひかり号(東海道新幹線・0系)」で、
当時同じ時期に発売された鉄道模型よりも丈夫かつ安価であったため、子供たちに安全で遊ばせやすく、大ヒット商品となった。
この商品は1980年代中頃まで、基本性能そのものはそのままで発売され続け、
バブル景気の頃にスイッチが車両先頭部から車両上部に移されてからも、モーターは改良されても外観は2000年頃に発売中止となるまで変わらなかった。
これ以降プラレールではオリジナル車両でなく現実に存在する車両を商品化するようになった。

つい最近まで発売されていたプラレール485系電車の中間車は0系中間車の金型をそのまま流用していたため、
485系の中間車は、1964年から未だに使われ続けられていた、貴重な玩具であった。(現在は新規金型を利用した別のものになり廃盤となった)


また、1983年から数年間、東京ディズニーランドで走っているウエスタンリバー鉄道の蒸気機関車を模した車両も発売されたが、
モーター出力が悪く、高架線に上がれないという致命的な不具合があり、モーターが焼けるトラブルが続出したため、この車両だけは「黒歴史」扱いされている。
基本的にタカラトミーは、絶版になった製品の金型は取っておくのだが、この車両だけ金型がなく、復刻が出来なくなったと会社が嘆いた。
(一時期ディズニーランド内で再販したものはモーターの構造やスイッチを見直した新規金型でパワーアップしている)



逆に前述の電動プラ汽車やなんかは半世紀経っても金型が残っているのだが。


現在は主に古い製品の金型改修及び新規金型が作製されよりリアルになっている。
またライト、サウンドギミックの搭載や新規金型を起こした大手私鉄オリジナルプラレールの販売が行われる等よりマニアックになっている。


変わり種商品としては、往復運転のできる往復プラレールやリモコン操作できるスーパーひかり号、カメラ搭載型ドクターイエロー、
プラレールのレールを使った懸垂式モノレールといったものが過去に発売された。
さらに玩具オリジナルシリーズとして「トミカハイパーレスキュー」と世界観を共有する「プラレールハイパーガーディアン」も展開している他、
ガシャポンサイズの小さなプラレールとしてカプセルプラレールが発売されている。



また海外に輸出されるものも存在している。主に香港・ベトナム・中国・台湾などなど。

特に、香港の香港地下鉄、中国の中国新幹線・台湾の台湾新幹線は現地でしか購入する事が出来ない。


きかんしゃトーマスシリーズは、当初モーター出力が悪く、一部の既存の情景レールを通過できない事態となっていたが、
現在はモーターが強化したものであるため、問題はない。
最近は車両の精密さに一段落がついたためか、情景セットの方に力を入れており、珍品が続出している。
基本の車両もくっついて販売されているため、すぐに遊べるが、
在来のプラレールの車両、特に新幹線をハイスピードできかんしゃトーマスの情景セットに通過させた時は、脱線転覆をする場合があるので、やめていただきたい。


●余談
  • レールの誕生した当時の物と現在の物の相違点は底面に車輪の空転防止の溝が付いた程度で規格は一切変わっておらず、プラ汽車セット付属のレールを現在のレールにつないで遊ぶことも可能である。ただし、急坂レールに限り初期の物は手転がしで遊ぶことが前提であったために非常に急な勾配となっており、現在のプラレールではモーターの出力不足で上ることが不可能となっている。もちろん手転がしであれば問題なく上ることができる。

  • プラレールの原型は先述のプラ汽車セットであるが、レールに関してはそれ以前に発売された「ハイウェーセット」という車で遊ぶおもちゃに入っていた物と全く同じ規格である。

  • プラレールでは分岐器は「ポイントレール」、もしくは「ターンアウトレール」(アメリカ英語での分岐器の正式名称に準拠)という名前になっているがかつて販売された1線から4線に分岐する分岐器(1線からY字に2線になり更に分岐し4線になる形状)に限って「ぶんきき」という名前であった。

  • プラレールの分岐器は一部の特殊な物を除いて必ず分岐器の外側に黄色の進路設定用の物があるがかつては分岐器の内側に進路設定用の物が設置されていたこともあった。

  • プラレールは曲線レールを8つ繋げると円ができるが、この円の大きさはちょうどプラレールの発売された時期に主流であったちゃぶ台の大きさとほぼ同じである。

  • プラレールの踏切には必ず遮断機と連動するプレートが線路上にあり列車が通過すると遮断機が降りるようになっているがかつて販売された「ぜんじどうふみきり」に限りプレートが無く、踏切手前で線路側に伸びた棒に列車が接触すると電池で遮断機が降りるようになっていた。

  • トミーは80年代にプラレールの上位版として、車両やレールをより精密にしたスーパーレールという商品も出していた。
    こちらは対象がNゲージとかぶってしまうのか、あまり長続きしなかった。
    近年になって似たようなコンセプトの「プラレールアドバンス」を発売したが、果たしてどうなることやら…

  • 雑誌限定通販ではあるが、ウルトラQの異次元列車が発売された事がある。
    ネタを明かせば小田急ロマンスカーNSEをモノクロにしただけだが、しっかり万城目と由里子と一平の人形がついている。芸が細かい。

  • タカラトミーのタイ工場が2011年秋の洪水で被災したため、一時期一部商品が品薄になっていた。

  • 昔は大らかな時代だったのか、シールや塗装を替えただけで別の電車として発売することも多かった。
    中でも80年代はムチャクチャで、185系急行型電車をマルーンに塗り「阪急電車」と銘打って販売していたが、
    流石に評判が悪かったのか短期間で販売中止になっている。

  • JR東海、JR西日本、東京メトロなど一部の鉄道会社では異常時の列車の動かし方などのシミュレーション、乗務員の訓練のためにプラレールを使用している。

  • 一時期、「乗り物王国ブーブーカンカン」内にてプラレールとトミカを利用した「冒険アスファル島」という番組をやっていた。
    登場するオリジナル車両の製品化もなされたがその中に出てくるオーシャンアローとスーパーあずさは、一両以外は元の車両とほぼ同じ塗装である。
    番組放送期間しか販売されなかったため、今では超プレミア商品として知られている

  • そして同じくブーブーカンカン内で放送され、後に30分番組に昇格した超特急ヒカリアンシリーズの玩具もプラレールとの互換性を持っていた。

  • フジテレビ系列で放送中のアニメ「チャギントン」がプラレール化されることになり、
    きかんしゃトーマスとチャギントンとの相互直通運転が実現する運びとなった。


追記・修正お願います。

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