北朝鮮による日本の鉄道車両メーカーへの車両発注問題

登録日 :2012/04/06(金) 14:56:58
更新日 : 2017/06/08 Thu 06:52:03
所要時間 :約 3 分で読めます




北朝鮮による日本の鉄道車両メーカーへの車両発注問題

2010年に、北朝鮮政府が日本の鉄道車両製造メーカーである、川崎重工業、日本車両製造、東急車両製造、東日本旅客鉄道新津車両製作所に、
突然新型車両の製造を発注した問題。


各社によると、2010年7月に北朝鮮政府が朝鮮総連を通じて、
「いま我が国は鉄道車両が不足しており、人民が移動に支障をきたしている。」
「よって、貴社に鉄道車両・動力分散方式電車の製造を発注したい」
と、何の前触れもなく突然依頼した。各社は当然、「我が国が制定した輸出規制に引っ掛かるのでお断りする」と、すぐに断った。

ところが、北朝鮮は諦めることなく震災後の2011年にも三度に渡り、各社に要請を出し、その度に断られている。


この件はあまりにも馬鹿馬鹿しいらしく、ネットはおろか一般新聞のネタにもされないが、業界内では「よく懲りないな」と笑い話とされている。
今のところ、脅迫めいたことは起きてはいないという。

北朝鮮にとっての動力分散方式の電車は設計時に韓国への乗り入れを考慮され1976年に製造された「主体号」4両1編成 *1 しかないほか(地下鉄、路面電車を除く)、
ガラスやドアの欠損は当たり前、サビだらけでスクラップ同然な車両すらいる程に、
車両の整備もままならない(なんと戦前に日本が残した蒸気機関車をだましだまし使っている)ため、
世界でトップクラスの技術を誇る、日本の車両製造メーカーから是非とも車両を導入したかったようだ。
なお、この件を最初に報じたのは日本経済新聞系列の日刊工業新聞で、極めて小さな扱いであったため、日経も他紙も大きく掲載しなかった。
検索サイトで検索しても、当該記事は出てこない。


日本車両によると「我が社の製品を国威発揚に使われてはたまったものではない」としたほか、「自国で開発したなんて言われるのも腹が立つ」としている。
実際、過去にスイスから購入した中古客車を北朝鮮で製造した新型車両という触れこみで発表したこともある。


ただ、専門家の間では「北は制裁法を知っているはずなのに、何をやってるんだか。政府と鉄道部門との情報が共有されていない証。
さらに日本の車両を満足に整備できるのかも疑わしい」としている。

NEW!
何でも、設計図がなかったらしく、どうしろという話だったらしい。

正式な要請らしいが、北朝鮮との一切の貿易は禁じられているため堂々と輸出は不可能。
おまけに列車は大きくまた島国という性質上見つかりやすいため密輸も困難(犯罪者の烙印押される覚悟で第三国経由で北朝鮮に輸出すれば不可能なわけではない)。

追記・修正お願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/