暗黒界(遊戯王OCG)

登録日:2011/01/22 Sat 16:56:43
更新日:2024/04/20 Sat 18:54:43
所要時間:約 7 分で読めます





深淵へと続く扉は再び開かれた―。


暗黒界に轟く龍神王の力を見よ!



暗黒界とは遊戯王オフィシャルカードゲームのテーマの一つ。
エキスパンション『ELEMENTAL ENERGY』で初登場した。


【概要】

カード名は全て「暗黒界の□□」という二つ名を持つ。
その後に続く名前はいずれも色の名前をもじって付けられており、さらにイラストには、その色が取り入れられている。

モンスターは闇属性悪魔族で統一されており、一部を除いて「カードの効果によって墓地に捨てられた時」に発動する効果を持つ。
そのためハンデスには強いが、除外されるカードには弱い。
また、発動条件は「カードの効果」によって墓地へ「捨てられた」時なので、「コストで」捨てても発動しない点に注意が必要。
もっと言えば手札を墓地へ「送る」効果でも発動しない。
具体例を挙げるとこんな感じである。

◆発動できる ※「効果で」墓地へ「捨てる」
  • 手札抹殺
通常魔法
(1):手札があるプレイヤーは、その手札を全て捨てる
その後、それぞれ自身が捨てた枚数分デッキからドローする。
  • バージェストマ・ディノミスクス
通常罠
(1):フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
自分の手札を1枚選んで捨て、対象のカードを除外する。
(2):省略

◆発動できない
  • 手札断殺 ※効果で墓地へ「送る」
速攻魔法
(1):お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送る
その後、それぞれデッキから2枚ドローする。
  • サンダー・ブレイク ※「コストで」墓地へ捨てる
通常罠
(1):手札を1枚捨て、フィールドのカード1枚を対象として発動できる
そのカードを破壊する。

アニメGXでは全員見た目通りの悪役だったが、
マスターガイド2の「本当は優しい」との記述や通常モンスターのフレイバー・テキストを見るに、
強面の割に義侠心を持った暗黒街の番人的な存在のようであり、暗黒界の一般市民も邪悪そうな様子はあまり無い。
他方、いわゆる正義の味方であるライトロードとは対立している様子もあるように見えた……が、マスターデュエル内におけるライトロードの解説によると、トワイライトロードの成立には無関係であるらしかった。
米コナミのスタッフによると「コザッキー暗黒界から脱走してきた」「ライトロードと暗黒界の間で戦争が近いため、人類はコザッキーの助力を得てコアキメイルを開発した」とされる。
マスターガイドにおける《コアキメイルの鋼核》の記述に相反がある以上、要するに日本国内と国外で設定が異なるというだけの話かもしれない。
それを踏まえると《暗黒界の洗脳》などは、日米どちらの設定で取り扱っても問題がない名称・イラストに調整されているのがうかがえる。

似たような効果を持つカードに魔轟神シリーズがある。こちらは全て光属性・悪魔族でコストで捨てても効果が使える。

【暗黒界の住人】


・下級モンスター


  • 暗黒界の騎士 ズール
通常モンスター
☆4/ATK1800/DEF1500
暗黒界でその名を知らぬ者はいない、誇り高き騎士。
決して弱き者に手を下す事はない。
  • 暗黒界の番兵 レンジ
通常モンスター
☆4/ATK100/DEF2100
「鉄壁レンジ」として暗黒界の人々から親しまれている。
彼の守りを破れる者は少ない。

通常モンスター。名前の由来はそれぞれイタリア語のアズール(空色)とオレンジ。
イラストではそれぞれ蒼いマントとオレンジ色の大きな掌が特徴。
ズールのフレーバーテキストには「誇り高き騎士」「弱き者に手を下す事はない」と書いてあるが、アニメでは見たまんまの悪党。
レンジもレンジで「彼の守りを突破できる者は 少ない 」という謙虚なフレイバーテキストがネタにされる。2100の下級壁としては絶妙な表現。
また、寸胴体型で通せんぼをしている姿や「『鉄壁レンジ』として暗黒界の人々から親しまれている」といったテキストが妙に微笑ましい。

暗黒界で通常モンスターにメリットを見出すのは難しく、ラビット軸でもない限りあまり出番がない。
レンジの方は奈落にかからない素材としての価値があるが、ズールはデーモン・ソルジャーとの差別化が難しい。

  • 暗黒界の狂王 ブロン
効果モンスター
☆4/ATK1800/DEF400
(1):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
自分の手札を1枚選んで捨てる。
名前の由来はブロンズ(青銅色)。髪の毛?の一部や手の部分が青銅(に生える「緑青」と呼ばれる錆)のような青緑色をしている。
アニメでは下級モンスターを上級モンスターが支配する異世界に登場。下級モンスターのくせに上級モンスターを従えていた。
アニメのキャラでは珍しくフェイズの確認をするため、デュエルにおいては紳士的な性格。
ちなみにCV.伊藤健太郎なんでレンジさんじゃなくてこっちにしちゃったのよ…

額面だけ見るとクソみたいなデメリットアタッカーだが、暗黒界の効果を発動できるということ。
暗黒界では珍しく効果は強制ではないので、状況に合わせて発動していきたい。
……とはいえ大抵は1:1交換にしかならないわけで、直接攻撃を通す手間にはハッキリ言って見合わない。
これを使うくらいなら起動効果で捨てられる《魔轟神レイヴン》とかを使う方が賢明である。
これでも初期の暗黒界ではアタッカー兼ゴルドやシルバを能動的に特殊召喚するトリガーとして重宝されていた。

  • 暗黒界の刺客 カーキ
効果モンスター
☆2/ATK300/DEF500
(1):このカードが効果で手札から墓地へ捨てられた場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動する。
そのカードを破壊する。
  • 暗黒界の策士 グリン
効果モンスター
☆2/ATK300/DEF500
(1):このカードが効果で手札から墓地へ捨てられた場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動する。
そのモンスターを破壊する。

名前の由来はカーキ(枯れ草色)とグリーン。イラストではそれぞれ、カーキ色のナイフや緑色のマントが描かれている。

強制な上全フィールドが対象なため、自分フィールド上にのみモンスター・魔法罠がある場合は自爆してしまうため注意。
及第点の性能ではあるがステータスも貧弱で、効果としては種類問わず破壊できるうえにキーカードであるグラファの下位互換なので積む理由に欠ける。

  • 暗黒界の尖兵 ベージ
効果モンスター
☆4/ATK1600/DEF1300
(1):このカードが効果で手札から墓地へ捨てられた場合に発動する。
このカードを特殊召喚する。

名前の由来はベージュ。イラストではベージュ色の鎧を身に纏う。

同じ条件でもっとステータスが高く追加効果のあるゴルド・シルバが存在するが、逆に言えば下級モンスターなので事故リスクが低い。
グラファや王レインと入れ替えるならステータスは関係ないので、ちょっと上級多すぎるな~という時に採用を検討できる。

  • 暗黒界の狩人 ブラウ
効果モンスター
☆3/ATK1400/DEF800
(1):このカードが効果で手札から墓地へ捨てられた場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。
相手の効果で捨てられた場合、この効果でドローする枚数は2枚になる。

名前の由来はブラウン。矢を掴む右腕が茶色の装甲?に覆われている。

黎明期からの潤滑油的存在。コイツや後述のスノウを捨てまくってアドを取っていくのが暗黒界の基本戦法。
星3なため《魔界発現世行きデスガイド》でリクルートでき、暗黒界と相性が良い《魔界特派員デスキャスター》や《虚空海竜リヴァイエール》になりやすいのも強み。

  • 暗黒界の斥候 スカー
効果モンスター
☆2/ATK500/DEF500
(1):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
デッキからレベル4以下の「暗黒界」モンスター1体を手札に加える。

名前の由来はスカーレット(緋色)。鮮やかな真紅の鎧でほぼ全身を包んでいる。
斥候という割に、見た目がかなり派手。額に十字の傷は負ってない。
アニメでは融合メタなデッキを使い、十代に有利な立場を取るもネクロダークマンとネオスによりあっさりと敗北した。

戦闘破壊を介する必要がある上、そもそもサーチならスノウを捨てた方が早いため採用されることはまずない。

効果モンスター
☆4/ATK1700/DEF0
(1):このカードが効果で手札から墓地へ捨てられた場合に発動する。
デッキから「暗黒界」カード1枚を手札に加える。
相手の効果で捨てられた場合、発動時に相手の墓地のモンスター1体を対象にできる。
その場合、さらに以下の効果を適用する。
●対象のモンスターを自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。

名前の由来はスノーホワイト。純白のマントとローブがふつくしい。
おそらく唯一の女性型「暗黒界」モンスターで、一部の方々から人気がある。

ストラクからの新規カード。スノウ自身も魔法罠もサーチでき、更に1ターンに何回も使えるスカー涙目の性能を誇る。
その上攻撃力もそれなりにあり、相手から捨てられた時の効果も悪くない。
3積み必須の暗黒界における超重要カード。

  • 暗黒界の導師 セルリ
効果モンスター
☆1/ATK100/DEF300
(1):このカードが効果で手札から墓地へ捨てられた場合に発動する。
このカードを相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが「暗黒界」カードの効果で特殊召喚に成功した場合に発動する。
相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。

名前の由来はセルリアンブルー(緑がかった空色)。濃い青のマントも身に付けているが、おそらく肩の色合いの方がセルリアンブルー。
アニメ登場から、実に4年以上もの月日を経てOCG化した。

手札から墓地に捨てられた場合相手フィールドに特殊召喚され、さらに相手から見て「相手」、つまり自分が手札を1枚捨てる。
一見ディスアドに思えるが、普段は困難な「相手の効果によって、手札から墓地に捨てられた場合」を自分で満たすことができる存在。
他のカードを使って自分フィールドに出せば相手のハンデスもできる。
ストラクRの新規パアルの登場により、相手の場に出しやすくなってより使いやすくなった。

  • 暗黒界の門番 ゼンタ
効果モンスター
☆4/ATK1000/DEF1800
自分は「暗黒界の門番 ゼンタ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。
デッキから「暗黒界の門」1枚を手札に加える。
(2):このカードが除外された場合、自分フィールドに「暗黒界」カードが存在していれば発動できる。
このカードを特殊召喚する。

名前の由来はマゼンタ。マフラーの先端がマゼンタ色になっている。
盾持ちでマゼンタで守備寄りステータス・・・どこかで聞いたことある名前だ

ストラクRの新顔。
門をサーチし、そのまま自身をコストに門で手札交換し即座に帰還すると言う設計。
キーカードである門をサーチ&フル活用する暗黒界デッキの新たな潤滑油となる。
《闇の誘惑》などで発動したり、相手ターンで登極などで除外して壁にしたりもできる。
また、特殊召喚を制限している代わりに効果自体に制限がかかっていないので、門を連続サーチして手札を回すことも可能。

  • 暗黒界の隠者 パアル
効果モンスター
☆1/ATK300/DEF100
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが効果で手札から墓地へ捨てられた場合、「暗黒界の隠者 パアル」以外の自分の墓地の「暗黒界」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分または相手フィールドに特殊召喚する。
相手の効果で捨てられた場合、さらに自分の手札・墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
悪魔族モンスター1体を選んで自分または相手フィールドに特殊召喚できる。

名前の由来はパールホワイト。杖やマントの装飾などがパールホワイトに染まっている。
また、全身が紫色なのでパープルも含まれている可能性もある。

ストラクRの新顔。
蘇生効果はレベル制限がないので、グラファやレイン、果ては融合モンスターまで蘇生可能。
スノウやブラウ等の下級もグラファやレインのコストにして実質サルベージしたりでき、墓地が枯れてさえいなければ何かしら役に立つ。
送り付けもできるためセルリとも相性抜群。

ちなみにストラクR出身のパアルと王レインは、捨てられたときの効果が「時の強制効果」から「場合の任意効果」になっているため少し柔軟性が上がっている。


・上級モンスター


  • 暗黒界の武神 ゴルド
効果モンスター
☆5/ATK2300/DEF1400
(1):このカードが効果で手札から墓地へ捨てられた場合に発動する。
このカードを特殊召喚する。
相手の効果で捨てられた場合、発動時に相手フィールドのカードを2枚まで対象にできる。
その場合、さらに以下の効果を適用する。
●対象の相手のカードを破壊する。
  • 暗黒界の軍神 シルバ
効果モンスター
☆5/ATK2300/DEF1400
(1):このカードが効果で手札から墓地へ捨てられた場合に発動する。
このカードを特殊召喚する。
相手の効果で捨てられた場合、さらに相手は自身の手札を2枚選んで好きな順番でデッキの下に戻す。

名前の由来はそれぞれゴールド、シルバー。鎧も剣も金ピカ&銀ピカである。
なのにアニメではブロンの配下っぽい立場だった。

捨てられたら特殊召喚でき、さらに相手のカードの効果で捨てられた場合は特殊召喚に加え、ゴルドは2枚のカードを破壊、シルバは相手の手札を2枚デッキボトムへ送る。

特殊召喚だけでは上級相応のステータスなので中途半端だが、追加効果は強力で、セルリで狙っていくに値する。
特にシルバは相手が選ぶとはいえ2枚デッキ戻しという超えげつないハンデスであり、許されているのは
  • ストラクまでは基本セルリで狙うしかなくコンボ性が高い
  • ストラクRでは方法が充実したが、インフレ極まっており環境を支配さえしなければ許容範囲
というところ。
一方マスターデュエルではシングル戦環境ゆえか、ストラクR組の実装に備えてシルバが禁止カードにされてしまった。

構築によってはランク5のエクシーズ素材にするのを狙うのも良い。

ちなみにゴルドの読みは「武神(ぶん)」ではなく「武神(ぶん)」なため、《武神-ヤマト》でサーチしたりはできない。

  • 暗黒界の鬼神 ケルト
効果モンスター
☆6/ATK2400/DEF0
(1):このカードが効果で手札から墓地へ捨てられた場合に発動する。
このカードを特殊召喚する。
相手の効果で捨てられた場合、さらに自分はデッキから悪魔族モンスター1体を自分または相手フィールドに特殊召喚できる。

名前の由来はスケルトン(透明)。よく見ると全身に半透明な鎧を身に付けている。
こいつもこいつで色と言っていいのか…。

ストラクから少し遅れてPRIMAL ORIGINにて登場した鬼神。
悪魔族ならカテゴリ外でも同名でも何でも呼び出せるのが最大の強み。例によって相手フィールドにも出せるセルリ対応仕様。
暗黒界だけで考えるとリクルートの旨味がそれほどなくシルバなどの効果を狙う方が明らかに強いため、カテゴリ外とのコンボ目当てで使われることが多い。

  • 暗黒界の闘神 ラチナ
効果モンスター
☆6/ATK1500/DEF2400
(1):このカードが効果で手札から墓地へ捨てられた場合に発動する。
このカードを特殊召喚する。
相手の効果で捨てられた場合、発動時にフィールドの悪魔族モンスター1体を対象にする。
その場合、さらに以下の効果を適用する。
●対象の悪魔族モンスターの攻撃力は500アップする。

名前の由来はプラチナ。わかりづらいが、鎧の一部が白く輝いている。
海外からやってきた闘神。固有効果は正直弱く、2除去や2ハンデスと攻撃力+500が等価とは黎明期でもありえない発想であろう。おまけにステが守備型。
暗黒界唯一の☆6であったがケルトの登場でますます存在意義が乏しくなった。

+ ...
通常モンスター
☆5/水属性/魚族/ATK2400/DEF1000
暗黒海の主として恐れられている巨大なシャケ。
その卵は暗黒界一の美味として知られている。

暗黒界の海・暗黒海の主である鮭。
もちろん暗黒界カテゴリ外だし、これっぽっちもシナジーはない。
詳しくは項目参照。

・最上級モンスター

効果モンスター
☆7/ATK2500/DEF1800
(1):このカードが相手の効果で手札から墓地へ捨てられた場合に発動する。
このカードを特殊召喚する。
(2):このカードの(1)の効果で特殊召喚に成功した場合に発動する。
以下の効果から1つを選んで適用する。
●相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
●相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。

名前の由来はレインボー。鎧の一部に色合いの一部が見える。(少々濁った虹色、シャボン液や油膜の色を思い浮かべると近い。)
アニメでは十代の怒りを買ってしまい、「ぶっ倒しても!ぶっ倒しても!」の名言を生むきっかけになった。
その後第四期でミスターTも召喚したが、十代が精神的な成長を遂げていたこと、別個体であることなどの理由で、大きくは動揺していない。

一見するとゴルドシルバ等の上位版。
破壊効果は強力なものの、相手に捨ててもらわなければ特殊召喚すらできないため、凄まじい事故要因。
どちらかしか破壊できないので万能2枚破壊のゴルドとそんなに差がなく、レベル7とはいえ攻撃力も200しか違わないので長らくゴルドでおk状態だった。
しかし、カラレスの素材に指定されたことで一躍その存在を見直される。
でも王レインの方にしてほしかった
当時よりは能動的に相手に捨てさせるのも楽になったが、種族・属性等の関係で融合素材代用モンスターを使いやすいのが災いしてそっちで誤魔化されてしまうことも……

マスターガイド2によると(まつりごと)を司るとの事。グラファ登場前の暗黒界最高攻撃力だった割に文官だったのだろうか?

効果モンスター
☆8/ATK2700/DEF1800
(1):このカードは「暗黒界の龍神 グラファ」以外の自分フィールドの「暗黒界」モンスター1体を持ち主の手札に戻し、墓地から特殊召喚できる。
(2):このカードが効果で手札から墓地へ捨てられた場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動する。
その相手のカードを破壊する。
相手の効果で捨てられた場合、さらに相手の手札をランダムに1枚選んで確認する。
それがモンスターだった場合、そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚できる。

名前の由来は鉛筆の芯でお馴染み黒鉛ことグラファイト。もはや色名ではないが、漆黒の翼を持つ辺り、該当する色は「黒」だろう。

ストラクの新規カードかつ看板モンスター。
暗黒界最大級の攻撃力を持ち、凄まじく緩い方法での自己蘇生と強力な除去効果を持っている。
手札の適当な下級暗黒界を召喚するだけで何度でもグラファにすり替わるわけである。
暗黒界が苦手とする《聖なるあかり》などを破壊でき、さらに何度でもフィールドに舞い戻ってくる姿は脅威の一言。
でも《マクロコスモス》や《M-HERO ダークロウ》は勘弁な
さらにこの特殊召喚効果、あくまで「ルールによる」特殊召喚なため、《深淵に潜む者》等で墓地「発動」や「効果」を封じられても特殊召喚が可能。
ストラクRが出てもなおカテゴリを支える偉大なる暗黒界の大黒柱。

効果モンスター
☆8/ATK3000/DEF1800
(1):このカードは自分フィールドのレベル7以下の「暗黒界」モンスター1体を持ち主の手札に戻し、墓地から特殊召喚できる。
(2):このカードが効果で手札から墓地へ捨てられた場合に発動できる。
デッキから「暗黒界の魔神王 レイン」以外のレベル5以上の「暗黒界」モンスター1体を手札に加える。
相手の効果で捨てられた場合、さらに自分のデッキ・墓地からレベル4以下の「暗黒界」モンスター1体を選んで自分または相手フィールドに特殊召喚できる。

ストラクRにて王となったレイン。
グラファを越えた青眼ラインの攻撃力を得てメインデッキに入る暗黒界の最大攻撃力を更新した。

グラファと似た自己再生効果を持つ最上級暗黒界。
破壊・ピーピング・コントロール奪取と相手への妨害を主眼においたグラファに対してこちらはサーチ・展開と自陣を補強する効果を持つ。
グラファとは相性が良く、王レインの効果でグラファをサーチし王レインを自己再生した後、王レインを戻してグラファ降臨。
そして再び王レインの効果でサーチ、と繋げることが可能。
相手への送り付け効果はやはりセルリとのコンボが前提。

総じて第二のグラファとして使え、グラファにはない打点とサーチを持っているため痒いところに手が届くカード。


・融合モンスター

  • 暗黒界の龍神王 グラファ
融合・効果モンスター
☆10/ATK3200/DEF2300
「暗黒界の龍神 グラファ」+闇属性モンスター
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手がモンスターの効果・通常魔法・通常罠カードを発動した時に発動できる。
その効果は「相手は自身の手札を1枚選んで捨てる」となる。
(2):融合召喚したこのカードが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。
自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「暗黒界の龍神 グラファ」1体を選んで特殊召喚する。
その後、手札があるプレイヤーは自身の手札を1枚選んで捨てる。

王となり暗黒界初の融合モンスターとなったグラファ。
カラレス「待てや…と最初は言ったが、前例はあったほうがいいよね」
素材指定はグラファ+闇属性モンスター。

ストラクRの新規カードかつ看板モンスター。
1ターンに1度、相手の発動した効果をハンデスに書き換えることができるという、《アーティファクト-デュランダル》に似た特殊な妨害効果を持つ。
更に融合召喚した自身が相手によって場を離れた場合、墓地・除外ゾーンからグラファを呼び出しつつ、お互いに1枚ずつ手札を捨てさせる。

モンスターだけでなく通常魔法・通常罠という中々広い範囲で相手の発動した効果を実質無効にして、此方は暗黒界の効果を起動できる。しかも「相手の効果」扱いなため追加効果も狙える。
除去されてもグラファで戦線維持しつつハンデスし、こちらは更に暗黒界の効果を起動させると非常に嫌らしい制圧モンスター。
ハンドレスだと発動できないことだけは注意が必要だが、墓地融合できるし墓地のグラファで先にバウンスして確保したりもできるのである程度は何とかなるだろう。

グラファじゃない方の素材がゆるゆるで(1)の効果だけでも強力なため、《沼地の魔神王》を採用した【ティアラメンツ】でも採用されている。
ティアラメンツを捨てればそのまま共通効果を起動できるためかなり相性が良い。

  • 暗黒界の混沌王 カラレス
融合・効果モンスター
☆12/ATK?/DEF?
「暗黒界の魔神 レイン」+悪魔族モンスター2体以上
(1):このカードが融合召喚した場合に発動できる。
相手フィールドのカードを全て破壊する。
(2):このカードの元々の攻撃力・守備力は、このカードの融合素材としたモンスターの数×1000になる。
(3):自分・相手ターンに1度、自分フィールドの表側表示カード1枚を対象として発動できる。
自分の手札を1枚選んで捨てる。
このターン、相手は対象の表側表示カードを効果の対象にできない。

長年OCG化を待ち望まれてた暗黒界の切り札が、ANIMATION CHRONICLE 2023にてついに満を持して登場。
名前の由来は無色こと「Colorless」。色を名前に冠したカード群のボスらしい名前と言える。
透明感あるボディに白と黒の禍々しいオーラを纏った見た目をしている。
アニメにおいて、《邪心教典》からの《超融合》で出そうとしていたことを踏まえてか、OCG化に際して融合モンスターになり、仏像っぽいデザインとしてカード化された。

素材は王グラファより少し重くなったレイン+悪魔族モンスター×2以上。
素材指定されているのは王レインではなく迷惑なことにオリジナルのレインな点に注意。
幸いサーチ・墓地送りが容易なカテゴリなため、ピン差しして有事に融合するのが基本となるだろう。
カード名指定がされているため、《融合派兵》《沼地の魔神王》等の融合サポートに対応しているというメリットもある。
特に《破壊神 ヴァサーゴ》であれば闇属性・悪魔族のサポートカードの共有ができ事故要因になりにくく、デスガイドでリクルートもできる。

(1)は融合召喚に成功した際に相手フィールドのカードを全て破壊する、豪快な除去効果を持つ。
融合召喚成功時の誘発効果なため、やろうと思えば後述の登極を使い相手ターンに召喚して全破壊も可能。
(2)は融合素材の数だけ打点が上がる効果。
最低でも3000は確保されているが、前述の破壊効果でダイレクトアタックをする機会が多く、また登極が墓地融合可能なため、せっかくなら最大打点を叩き込みたいところ。
(3)はフリーチェーンで自分の表側のカード1枚を対象に取る効果から守りながら手札を捨てる、他より防御寄りな効果となっている。
表側の「カード」なためモンスター以外にも《暗黒界の門》と言った魔法・罠も守れる利点はある。
しかし、この手の効果の特性として効果の対象に取られてからチェーンしても意味がないのが難点。
当然この効果にチェーンして対象に取られてもダメなので、遭遇率が高くこのカードを攻撃力0にされてしまう《無限泡影》に代表されるフリーチェーン効果無効に弱いなど噛み合わなさが目立つ。
どちらかと言えば手札を捨てる効果を主軸に使うべきか。

総じて、暗黒界の切り札に相応しい新たなフィニッシャーとなった。
先行なら王グラファで蓋をして、決められそうだったらカラレスでゲームエンドに持ち込む使い方が主となるだろう。

魔法カード

  • 暗黒界に続く結界通路
速攻魔法
このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない。
(1):自分の墓地の「暗黒界」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
暗黒界を蘇生できる速攻魔法。
暗黒界なら何でも蘇生できるが、デメリットがきつ過ぎて事実上相手ターン専用なのが難点。
しかも暗黒界はフィールドでは大半バニラなので、相手ターンで1体蘇生したところでたかが知れているのが厳しい。
グラファ追加以降は、最強のバニラたるグラファがいくらでも自力蘇生してくるためますます意味がない。
フィールドでもちゃんと強い融合モンスターの追加で希望が見えたが、この時代では蘇生手段もインフレが進み、暗黒界に限ってもパアルなどが追加されたのでやはり厳しい。

  • 暗黒界の取引
通常魔法
(1):お互いはそれぞれデッキから1枚ドローする。
その後、ドローしたプレイヤーは自身の手札を1枚選んで捨てる。
お互いに手札交換ができる通常魔法。
普通に使うとカードを発動したこちらだけがディスアドだが、暗黒界の効果を手軽に発動でき、捨てる暗黒界がない時も手札を回して事故回避できる便利カード。
特に制限なくドローできる通常魔法な点が評価され暗黒界以外でも採用されることがある。

  • 暗黒界の雷
通常魔法
(1):フィールドにセットされたカード1枚を対象として発動できる。
そのセットされたカードを破壊する。
その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。
除去をしながら手札を捨てられる通常魔法。
暗黒界の効果を発動しつつ除去できるのは優秀だが、そもそもディスアドではあるし当然手札がないと発動不可、そしてセット限定なのが難点。
チェーンしてそのカードを表にされた場合は不発となり手札も捨てずに終わるため、捨てるのを当てにして使ったのに涙目になることも多々。

  • 暗黒界の門
フィールド魔法
(1):フィールドの悪魔族モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):1ターンに1度、自分の墓地から悪魔族モンスター1体を除外して発動できる。
手札から悪魔族モンスター1体を選んで捨てる。
その後、自分はデッキから1枚ドローする。
フィールド魔法。悪魔族の攻撃力・守備力を300アップと墓地をコストに手札交換ができる。
墓地の悪魔族をコストに毎ターン手札交換ができるだけでも使いやすく、捨てるのは効果なのできっちり暗黒界の効果も発動可能。
↑の取引や雷が典型的な例だが、能動的に手札を捨てるカードは「暗黒界の効果を発動してトントン」なものが多く、普通に1:1交換して暗黒界の効果でアドが取れるものは貴重。
攻守アップも微量とはいえ攻撃力不足に悩まされていた暗黒界にとっては痒いところに届く効果で、グラファが3000に到達するのが嬉しい。
名称のターン1制限ではないため、複数ある時は張り替えて連続使用することも可能。

  • 暗黒界の書物
永続魔法
自分のエンドフェイズ時に手札枚数制限によって手札を墓地に捨てた場合、
その中にモンスターカードが含まれていれば1体のみ自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
珍しい効果だが、至極当然な話として「自分の手札を捨てる」のが特徴のテーマが手札制限に引っかかるような余裕を持てるわけがない。
そもそも手札制限で捨てたら暗黒界の効果は発動しないし、暗黒界としては意味☆不明のカードである。
むしろ暗黒界以外、【凡骨ビート】のような過剰に手札が増えてしまうデッキでならワンチャンあるカード。
邪心教典との関連は不明。

  • 暗黒界の傀儡
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):お互いの墓地のカードを合計3枚まで対象として発動できる。
そのカードを除外する。
その後、手札から悪魔族モンスター1体を選んで捨てる。
(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、除外されている自分の悪魔族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
墓地メタ効果を持つストラクRの新規魔法。
状況次第では自分の墓地を除外して帰還に繋げたり、自ら除外して《墓穴の指名者》の効果無効から逃げるなんて芸当も可能。
テーマ内で複数枚除外の墓地メタはなかなか魅力的で、魔法・罠も除外できるのも現代遊戯王と噛み合っている。
即発動はできないものの墓地効果で除外からの回収&手札を稼げるのもかなり嬉しい。
イラストは《暗黒界の洗脳》の続きらしいが、結界通路へ先導するスノウにライコウがめっちゃ尻尾振ってるのでこれも額面通りにカード名を解釈するものではないらしい。
ここまでライコウを連れてくるのに傀儡の糸(リード)でも使ったのだろうか?

  • 暗黒界の登極(とうきょく)
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):お互いのメインフェイズに発動できる。
自分のフィールド・墓地から、悪魔族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
「暗黒界」モンスターを融合召喚する場合、手札のモンスターを捨てて融合素材とする事もできる。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分メインフェイズに発動できる。
このカードを手札に加える。
その後、手札から「暗黒界」モンスター1体を選んで捨てる。
ストラクRで王グラファとともに登場したまさかの「暗黒界」準専用融合魔法
メインフェイズ限定とはいえ速攻魔法で墓地融合ができ、さらに暗黒界ならではの特徴として手札から捨てて融合素材にするという芸当ができる。
そのため相手ターンにグラファを捨てて妨害という動きも可能。
逆に墓地orフィールド融合でグラファを除外するのはグラファにとって致命的だが、王グラファの効果である程度カバーできるのがありがたい。
手札のカードと入れ替えての再利用効果も、再利用としてのみならず墓地から手札枚数を減らさず暗黒界のトリガーを引けるという点でも便利。
何気に融合先自体は悪魔族ならなんでもよく、速攻魔法や墓地融合という汎用的な利点も失わないため発展性がある。

  • 暗黒界の文殿(ふみどの)
永続魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
手札から「暗黒界」モンスター1体を選んで捨て、自分フィールドの全ての「暗黒界」モンスターの攻撃力はターン終了時までこの効果で捨てたモンスターのレベル×100アップする。
(2):元々の種族が悪魔族のモンスターが「暗黒界」カードの効果または相手の効果で自分の手札から捨てられた場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。
自分の手札を1枚選んで捨てる。
その後、自分はデッキから2枚ドローする。
ストラクRの新規永続魔法。
(2)が大変強力で、捨てつつ手札が増えるという言うことなしの効果。
相手ターンにも発動可能なので、王グラファや傀儡・登極なども噛ませればどんどん手札を回せる。
(1)は基本的には(2)のために捨てる手段がない時の一手だが、グラファや王レインは捨てれば大幅強化しつつ蘇生に繋げたりできるため噛み合っている。

文殿(ふみどの)とは書庫の事。グリンが入り浸ってる様だ。イラストをよく見ると暗黒界の書物が置いてある。

  • 暗黒回廊
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「暗黒界」モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。

第12期で登場した、暗黒界モンスターをサーチしてそのまま手札を捨てられる全暗黒界使いが待ち望んでたような効果の通常魔法。
手札を捨てるカードながらその性質上全く腐らず、暗黒界の多種多様な効果を自由に使い分けられるため、非常に汎用性が高い。
このカード自体はサーチできるのはモンスターのみだが、スノウを経由すれば実質魔法・罠もサーチできる。
弱点らしい弱点と言えば「暗黒界」カードではない点くらいか。
セルリとこのカードのみを採用し、《方界超獣バスター・ガンダイル》のような「相手によって墓地へ送られた」場合の強力な効果を起動するために出張させる動きも可能。
実はアニメ出身カードだが、アニメGXの字幕では「暗黒界路」と表記されており長らくこちらの名前で知られていた*1。本当に《暗黒界路》だったらますます強くなっていた。

イラストはカーキが道に腕を突っ込んで禍々しいオーラを放っている。
彼が立っている場所こそが《暗黒回廊》なのだろうか。


罠カード

  • 暗黒よりの軍勢
通常罠
(1):自分の墓地の「暗黒界」モンスター2体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
暗黒界モンスターを2枚サルベージできる通常罠。
珍しくアドを稼げるうえに性質上回収するカードにも困らない……というと強そうなのだが、罠なうえにこれも《暗黒よりの軍勢》なのでスノウでサーチできないのが難点で、現代レベルでは厳しい。
なおスノウやケルトは《悪夢再び》に対応するため、場合によってはそちらを使うのもアリだったり。

  • 暗黒の瘴気
永続罠
1ターンに1度、相手の墓地のモンスター1体を選択して発動できる。
手札から悪魔族モンスター1体を捨て、選択したモンスターをゲームから除外する。
毎ターン相手の墓地リソースを奪いつつ、自分は暗黒界の効果を発動できる。
8期のカードだけあって悪くない性能なのだが、罠・サーチ不可・捨てたい時に相手の墓地が空の可能性など若干小回りがきかないデザインのため悪くないの域を出ない。
そして、一気に3枚も除外できる速攻魔法の傀儡が登場したことによりさらに使われなくなってしまった。
カードイラストではライトロードのお父さんとゴルドが対峙している。
が、後述の《暗黒界の洗脳》を加味すると暗黒界に迷い込んできたので元の場所へ送り返してあげただけらしい。

  • 暗黒界の洗脳
永続罠
(1):自分の手札が3枚以上存在し、相手がモンスターの効果を発動した時、フィールドの「暗黒界」モンスター1体を対象としてこの効果を発動できる。
対象のモンスターを持ち主の手札に戻し、その相手の効果は「相手の手札をランダムに1枚選んで捨てる」となる。
10期の始まりとなるCODE OF THE DUELISTで登場したカード。
「手札3枚以上」「フィールドに暗黒界1体以上」の制約があるため発動難度が高く確実性には欠けるが、ハマると無効化回数の制限がないのもあって強烈。
ランダムなのは痛いが相手の効果で捨てられるため、追加効果持ちを捨てられれば凶悪である。
イラストは《暗黒の瘴気》の続きらしいが、ゴルドがグラファ、ライコウがトワイライトロードの姿に変わっている。
物騒なカード名だがマスターデュエルにおけるライトロードの設定*2、このカードの効果、ライコウがしょんぼりと項垂れてるイラストを踏まえると、
実態はグラファがライコウの可愛さに洗脳されてるということらしい。

  • 暗黒界の懲罰
カウンター罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分または相手がモンスターを召喚・特殊召喚する際に発動できる。
それを無効にし、そのモンスターを破壊する。
その後、手札から悪魔族モンスター1体を選んで捨てる。
(2):自分フィールドの「暗黒界」モンスターが戦闘または相手の効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
暗黒界の角笛
効果による特殊召喚を止められないのでちょっと範囲が狭いうえ手札に悪魔族がないと発動できないと腐りやすさはあるが、上手くいけば暗黒界の効果で二重の妨害ができるうえ墓地効果でモンスターも守れる。
捨てるのは悪魔族であれば良いので、魔轟神の様な暗黒界以外の悪魔族デッキでも利用可能。
魔神王レインやグラファを利用してコストを確保出来れば無駄がない。

イラストでは魔神王となったレインが槍を投げている。その先に処罰対象が居るのだろうか。


【相性の良いカード】

共通効果で自分の手札を捨てることができる海外産の悪魔族テーマ。
種族・効果ともに暗黒界と相性が良いのは言うまでもなく、展開と効果発動を同時に狙える。
未界域が来日した際には、実際にボチボチと大会で入賞する程度の力を発揮した。
手札が猛スピードで無くなっていくのが欠点だが、墓地がすぐ貯まるため《終わりの始まり》と非常に相性が良く、後に制限カードにしてしまったほど。

可愛らしい見た目の生き物と飼い主の幸せな成長記録を題材にした、エクシーズ主体の天使族テーマ。
世紀末な見た目の悪魔軍団かわいいペットという組み合わせを見て「え?噛み合うの?」と思う人もいるだろうが、これがものすごく噛み合う。
ピュアリィ関連の速攻魔法はどれも「効果でカードを手札から捨てる」という特性を持つため、暗黒界モンスターの効果トリガーとなる。
さらにピュアリィのメインデッキのモンスターは2種のみで、魔法とモンスターを厳選すればデッキスロットをあまり食わない。かつ、ピュアリィはエクシーズ召喚を単独でやるのでレベルを合わせて並べる必要もない。
結果、手札をポイポイ捨てながら暗黒界を展開していきつつ、場に強力な制圧効果を持つピュアリィエクシーズも出てくる。
最終的にはグラファ様やカラレス様と共にノアールやプランプが構えているなんてことも……。
ゴツい生き物と可愛い生き物の組み合わせは某小さくてかわいいアレと鎧の皆様を思い起させる。

  • 魔轟神レイヴン
1ターンに一度手札から任意の枚数手札を捨て、捨てた枚数分自身のレベルを上げ、攻撃力も×400ポイント上げる。
捨てるのはコストではなく効果なので暗黒界の効果も発動できる。
チューナーなのでシンクロに利用してもいいし、ゴルドとシルバ等を捨てて一気に畳み掛けることも可能。
コイツ自身は捨てるだけでアドを稼げる効果ではないためか、最近は採用が見送られがち。

語るに及ばず。
とは言え環境と逆行したリバースモンスターなため過信は禁物。

  • トレード・イン
手札のレベル8モンスターをコストに2ドローできる通常魔法。
グラファや王レインを墓地に仕込ませながらドローが可能。
捨てるのはあくまでコストなため効果は発動しない点に注意。
ドローに特化した【スーパードロー型】ではよく採用される。

  • アドバンス・ドロー
此方はフィールドのレベル8をコストに2ドローできる通常魔法。
グラファも王レインも特殊召喚しやすいため、他のデッキよりコストの用意が容易。

  • トランス・デーモン
1ターンに1度手札を捨てて攻撃力を500上げる効果と破壊時に除外カードのサルベージが出来る効果を持つ。
さらに捨てるのはコストではなく効果という、まるで暗黒界の為に生まれてきたようなカード。
門の効果も受けられ、自身の効果と合わせると下級モンスターとしては破格の攻撃力2300になれる。

説明不要のチート竜。
暗黒界は全て闇属性で構成されており、門やグラファで墓地調整もしやすいため、引きさえすれば簡単に出る。

  • クリフォトン
アニメでカイトさんが使ったフォトン。
良く見ればわかるがこのカード、なんと悪魔族である。どうみてもブラックライトだろうが!!
そのため前述の暗黒界の門を初っ端から発動することができる。

マッチ戦に非常に弱い暗黒界とカウントダウンデッキをサイド込みで混ぜる事がこのカードによって可能となり、マッチ戦に強い新たな暗黒界デッキが生まれた。

有能リクルーター兼アイドル枠。
ブラウを引っ張って来れるのでこの2体でリヴァイエールをエクシーズ召喚して門などで除外された下級暗黒界を帰還させたり、そのままグラファの効果でバウンスしたりと結構便利。

  • 破壊神ヴァサーゴ
融合軸なら採用候補の融合素材代用効果モンスター。
闇属性・悪魔族のサポートを共有しやすいだけでなく、王グラファやカラレスを融合召喚する際に代用素材としても正規素材*3としても使用できる柔軟性を持つ。
特に正規素材側にもなれる点が重要で、上記のデスガイドで引っ張った場合素材代用効果が使えないためそのフォローとして役に立つ。
《暗黒界の登極》で手札・フィールド・墓地と広い範囲から融合素材にできるため、デッキから取り出せさえすれば融合素材として使い回しやすくなる。

  • 手札抹殺
手札を全て捨て、捨てた分だけ引ける手札交換カード。一気にラッシュをかけられる。

  • 墓穴の道連れ
お互いに手札を公開し、1枚づつ選び捨て、1枚ドローする。
普段はアドが取りにくいため使いづらいが、【暗黒界】では話が変わってくる。手札を暗黒界のみで固め、何を捨てさせるか迷わせる戦法が取れる。相手の手札にある切札を捨てさせる事も可能。
無規制かつ無条件で使えるピーピングハンデスカードであるため、手札誘発を阻止する目的でも相性がいい。

しかし全体的に見ると確実性に欠ける点、相手のデッキを回りやすくしてしまうことがあるなど、万能ではない。あと使うと社長に怒られる。
ストラクチャーデッキの発売で一気に価値が上がった。

  • 闇の誘惑
闇属性デッキ定番の手札交換カード。
暗黒界の効果は使えないが事故防止に役に立つ。

  • 各種ウイルス
グラファとか王レイン辺りをコストにしやすい。
手札抹殺などの相手にもドローさせるカードと組み合わせると相手へ与えるアドを最小限に抑えられる。

場にある限りフィールドのモンスター効果を全て無効化する永続罠。
メインデッキの暗黒界モンスターはフィールドではバニラ同然なため、此方はあまり被害を受けずに使うことが可能。
セルリや融合体とは相性が悪い・制限カードに指定されてしまったことから、現在では主軸には使いにくくなっている。

《サンダー・ブレイク》や《鳳翼の爆風》みたいな万能除去だが、コイツだけ手札を捨てるのがコストではなく効果扱い。
相手カードを除外しつつ暗黒界の効果発動を狙っていける。
表側表示のカードしか対象に出来ないことに注意。

  • 強制接収
自分が手札を捨てるたびに相手にも同じ枚数捨てさせる。
自分からガンガン手札を捨てていくので相性がいい。
自分は手札を捨てつつもアドを稼いでるので被る被害は殆どない。


【アニメでの活躍】

暗黒界モンスターが支配する異世界がGX第3期に登場。
こちらでは完全に外道な悪役扱いであり、ズール等は完全にフレーバーテキスト詐欺状態である。
おそらく外見から悪役に使いやすい軍勢として白羽の矢が立ったのだろう。
邪心教典の力で超融合を完成させるため、十代達を罠に陥れるが……。

TF2では十代がこれらに天使の施しを混ぜて「覇王の予兆」というデッキ名で使用してくる。
また、アニメではこの他に発掘師コバルが登場している。

  • 暗黒界の発掘師 コバル
効果モンスター
☆2/ATK300/DEF500
このカードは相手から戦闘ダメージを受けたターンのエンドフェイズに、手札から特殊召喚する事ができる。
このカードが相手プレイヤーへの直接攻撃に成功した場合、このカードを墓地へ送る事で、墓地にある「暗黒界」と名のついたカードを手札に加える事ができる。
※アニメではテキストが一部指で隠れていたため、上記テキストは推測を含む。

下級モンスターであり、相手にダメージを与えた時墓地の魔法カードを回収する効果を持っていた。
なお、ブロンはこのカードで《暗黒界に続く結界通路》をサルベージしてレインを出すというコンボを想定していたが、モンスターを召喚したターンに結界通路は使えないので不可能。
上記の「相手のエンドフェイズに手札から出せる」効果によりその前の十代のターンでのエンドフェイズに出すのかもしれないが、その十代のターンに結界通路を使っているのでどのみちコンボは成立しない。


カラレスの出番をいつまでも待っていたそこのあなた、追記・修正お願いします。

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最終更新:2024年04月20日 18:54

*1 アニメ内でも《暗黒回廊》だったっぽいことが一応確認できなくもないのだが、画像が小さすぎて確認されていなかった。

*2 トワイライトロードの姿は所謂ライトロードの本気モードの姿らしく、装備品は本拠地に厳重に保管されているため、ライトロード達は一度本拠地に帰還してから装備を変更してから改めてトワイライトロードとして進軍するとの事。

*3 グラファは闇属性、カラレスは悪魔族