ガンダムアストレイ レッドフレーム

登録日:2010/08/29 Sun 10:56:30
更新日:2024/04/16 Tue 21:07:15
所要時間:約 7 分で読めます






どうして…
全部破壊して解決しようとするんだ!!!


ガンダムアストレイ レッドフレームとは、『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』をはじめとする『ASTRAYシリーズ』に登場するモビルスーツ(MS)。
『SEED ASTRAY』では主人公機として活躍している。


基礎データ


型式番号:MBF-P02
全高:17.53m
重量:49.8t
装甲材質:発泡金属装甲
動力機関:バッテリー
所属:ジャンク屋組合

主な武装
必殺技:光雷球
パイロット:ロウ・ギュール
機体デザイン:阿久津潤一


機体解説


中立国オーブ所有の資源衛星「ヘリオポリス」にて、秘密裡に地球連合軍の依頼で開発していたGAT-Xシリーズの技術を盗用して建造された「プロトアストレイシリーズ」の一機。
機体コードは「プロト02」。「レッドフレーム」は、赤いフレームが剥き出しの特徴的な外見からロウが付けたあだ名で、後にこのMSの通称として普及した。

『SEED ASTRAY』冒頭にて、崩壊したヘリオポリス内にブルーフレームと共に完品の状態で破棄されていたのをジャンク屋のロウ一行が発見。
直後に両機の破壊、及び目撃者の排除を依頼された傭兵部隊「サーペントテール」の叢雲劾と鉢合わせになり、レッドフレームは樹里たちに先に運び出された。
ロウはブルーフレームに乗り込んで劾を迎え撃つも、奇襲を回避されて追い込まれる…が、依頼主が劾たちごと始末しようとしたことで戦況が一変。
劾はブルーフレームを強引に借り受けて迎撃に向かい、ロウもレッドフレームに乗り込んで劾や自分たちを襲ってきた部隊を撃退。
ブルーフレームはこの時に結果的に助けられた礼としてロウから劾に贈られ、残ったレッドフレームはロウの愛機となった。
なお、所属はジャンク屋組合なので左肩にそのエンブレムが描かれているが、売り物ではなくロウの個人所有機であるため、その上に「LOWE」と描かれている。ガンダム、売らないよ!

プロトアストレイシリーズの内、「P02」である本機は「ナチュラルでも扱えるMS」を最終目標として開発されたという経緯があり、
そのため、ロウが見つけた時には不完全ながらもナチュラルの使用を想定したOSの試作型が搭載されている。
ロウが持っている自我を持った謎の人工知能搭載コンピューター「8」をOSに接続し、そのバックアップを受けることでナチュラルのロウでも最初からある程度操縦出来た。
それに加え、何度も使用する上でロウが自分に合わせてOSをカスタマイズしていっており、後に登場したストライクダガーなどのナチュラル用OSを搭載したMSと比べても滑らかに稼働している。
後にオーブに寄った際にはロウはレッドフレームのデータを提供しており、そのデータとキラ・ヤマトの協力がM1アストレイ(特にOS面)の完成に役立った。
そのことを受け、本機の機体色である赤はM1アストレイにも使用されることになった上、オーブのナチュラル用MSを意味するカラーとしても定着していった。

元々右腕をロストしていた上、ロウとの戦闘を経てメインカメラも損傷したことで、修復と装備の追加でほとんど別物と言っていい見た目と化した「P01」(ゴールドフレーム)、
傭兵という職業柄、様々な戦地に対応する必要があり、さらに局地戦用の装備のデータが元々入っていたこともあり、多彩な武装を使い分けている「P03」(ブルーフレーム)とは違い、
レッドフレームはそもそもロウが自衛目的以外では戦わないジャンク屋であることもあってか、建造当時に近い姿で運用され続けている。
ただし、これはロウがその時々の状況に応じて試行錯誤して装備を変えて(主に自作)は元に戻しているためであり、装備変更バリエーション自体は豊富。
また、機体そのものにもロウが趣味と実益を兼ねて様々な手を加えているため、見た目こそあまり変わらなくとも、内部パーツは当初の物とは大きく違っている。


「アストレイ」(王道でない)と言う名はエリカ・シモンズがMS開発の迷走を愚痴る形で付けた名前だが、
ロウはこの名前を「兵器として王道ではない=人殺しをしないMS」と言う意味で受け取り、好んで「アストレイ」と呼んでいる。
その他、自身が改修等で関わったMSの中で、例えアストレイシリーズと関連がないMSであっても、パイロットの意思や想定用途等で戦闘以外に用いられるMSであれば、
Xアストレイ』や『アストレイ アウトフレーム』等のように、「アストレイ」の名称を使っている。


基本武装


  • 対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
GAT-Xシリーズなどに装備されているのと同様のバルカン砲。
頭部の上方の左右に内蔵している。

肩の後ろ部分に二基接続されているビーム剣。
最初は主武装として使用されていたが、エネルギーの消耗が激しいなど使用に難があったため、ガーベラストレート装備以降は外してはいないものの使っていない。

アストレイシリーズの共通装備の一つ。
MS用装備としては十分な威力を持っているが、サーベル同様エネルギー消費が激しく(ロウ曰く「いるか!あんなエネルギー喰い!」)*1
ロウがあまり射撃が得意でないこともあって、ほとんど使用されることは無くなっていった。

ストライクデュエルと同型の対ビームコーティングシールド。
これも最初はよく装備していたが、重く取り回しが悪いためか使われなくなった。

  • ガーベラストレート
MS用の大型実体剣であり、そのデザイン・構造は日本刀そのもの。名前の由来も名刀「菊一文字」。
グレイブヤードにおいてほぼロストテクノロジーと化していた、古来の造りの技術を再現することで完成した代物で、MSは勿論、MSサイズの隕石をも真っ二つにする程の切れ味を誇る
対ビームコーティングでもされているのか、ビームを切り裂いたり弾くことも可能で、シールドの代用にもなる。
普段は専用の鞘に納められ、左腰のアーマー部分に接続されている。

入手以降は本機の標準装備となり、燃費が非常に悪く、過剰性能のビームサーベルの代わりとして、
ロウはエネルギーを使わないこの武器を近接戦闘では好んで使用している。
なお、巨大な重量物である本装備を使用するために、ロウがレッドフレームのOSの改修や機体各部のアップグレードを行って耐久性やトルクを強化しており、
本編ではM1アストレイとレッドフレームで模擬戦を行った際、M1がレッドフレームから本装備を奪って斬り付けるシーンがあったが、
無理な体勢で振ったこともあり、M1は使用直後に右腕の各部アクチェーターが火を噴いて破損して使用不能となった。
これは、ただ叩き付ければ斬れるビームサーベルや重斬刀と違って、本装備はある程度の長さと重さを併せ持つため、
その応力に耐えうるアクチェーターと全身の躯体、足・腰・腕・手首などを正確に連動させなければ相手を斬ることはできないためである。
戦闘後、自身の予言通りM1の右腕が壊れたのを見て取ったロウが「素人が簡単に真似するなよ」と言っているように、
使い熟すにはパイロット、機体共に日本刀への造詣が深くないといけない、扱いが難しい武装なのだ。

加えて、他のプロトアストレイが使用者の必要に応じて強化・改修などで装甲やフレームに手を加えられている中、
唯一オリジナルと大きく変更されない姿*2でずっと運用されているレッドフレームは、
プロトアストレイシリーズのコンセプトである「ジンよりも人体に近い可動性を持ったフレーム」の特性を持ち続けており、
その特性によって「人間が日本刀でモノを斬る動作」をレッドフレームが正確に再現できていると推測され、
これもまた、レッドフレームがガーベラ・ストレートを使い熟せる一因になっていると思われる。

  • 光雷球
本体からビーム兵器へエネルギーを供給するための掌の送電用プラグから、ビーム兵器を手にしていない状態でエネルギーを放出することで、
装甲面に帯電し、球体状に形成されたそのエネルギーを敵に押し付ける、若しくは投げつけることで攻撃する技。
ビームライフルやビームサーベル程の指向性は無く破壊力は限定的だが、敵のセンサー部などを破壊するには十分。
また、徒手空拳の状態からでも放てるために相手の意表を衝くこともできる、もしもの時の切り札的な攻撃手段である。
8曰く「新必殺技」。

ただこれは、元々そう設計された武装ではなく、偶発的に発見されたもの(8が「新兵器」ではなく「新必殺技」と呼称しているのもそのせい)であり、
それ故に使用した際の自機への負荷は大きく、無理に使い続けたり、一度に長時間連続して使うと内部構造が破損する危険がある。
実際作中では、機体の全エネルギーをこの攻撃に回した際、右腕の肘から先が粉々になってしまった。*3
構造上他のプロトアストレイでも使用可能なはずだが、発見した事自体が偶然である為、他に使う機体がいない。
『Gジェネ』等でもMAP兵器として登場する事があり、スパロボでもモーションが似ているあの技とネタにされる事も。


装備変更バリエーション


◆サルベージタイプ

ザフトのグーンの装甲を改造した外部装甲を被せた水中活動用形態。
見た目はグーンの上半身装甲を被っただけで下半身は本体丸出し。
動かせない両腕の代わりにマジックアームは付いているが、急ごしらえで必要最低限の動作能力しかない間に合わせ。水中戦なんてとても出来ない。
一応、グーンの装甲をパージ可能だがアストレイが紙耐久なので非常時以外はやらない(と言うか普通は出来ない)。
実際にグーンの装甲をパージするとコックピットが直ちに浸水し始めた。

◆フライトユニット装備

オーブ軍のMSのOS開発及び演習に協力した報酬に貰ったM1のバックパックを追加した姿。
レッドフレームとM1では装備仕様が異なるため、バックパックに改造を加え接続出来るようにした。
また燃料タンクを兼ねたウィングを増設し、重力下での滞空時間が大幅に延長した。無論、宇宙でも運用可。
8による無人運用も可能で、燃料タンクを切り離すことにより陽動としても運用できる。

◆バクゥヘッド装備

砂漠の市場で売られていたザフトのバクゥ戦術偵察タイプの頭部を武器として装備した姿。といっても右手でバクゥの頭を掴んでいるだけだが。
バクゥの頭部に内蔵されていた後期型バクゥのビームサーベルも使用可能になっており、双頭刃のように扱える。
一応レッドのビームサーベルよりは燃費はよかったらしいが、バクゥヘッド内部データに残っていたあるデータを目当てにザフトの襲撃を受け、ポイ捨てされたままとなった。

パワーローダー

ロウが剣技の師匠に言われた『大馬鹿天井知ラズ』を体現したマシン。全高はアストレイと比較して60m程。
ザフトのレアメタルが海に落ちたぞ→よし、貰っちまおう→拾ったはいいがどうする?→全部使ってデカい刀を作ろう
→作ったけどこんなん振れねぇよ→ん?補給に入った艦から出た機体なんかくっついたぞ
よし、あの案いただいて、作った刀振れるメカを作ろう
と言う、行き当たりばったり過ぎる経緯で完成した。この世界でも珍しい「MSが操縦するメカ」。

普段はどこぞの白い悪魔よろしくAパーツとBパーツに分割されており、使用時に合体し、レッドに接続される。
そのパワーは凄まじく、150ガーベラを放り投げ、戦艦の頭から尻まで文字通り串刺しにするほど。
しかし本質的には作業用のメカであり小回りが利かないためMS相手に戦うのは不利。

ちなみにほかの機体でも使用可能で、分割したA・Bパーツの状態でもそれぞれ作業機械として他のMSに装着することも出来る。

  • 150ガーベラ
上記で説明した通り、巨大なレアメタルの塊をそのまま全部、刃渡り150mの日本刀にした代物。

どぅぶれあ!

最近刀身が破損したことで、ロウが今度は柄部分の魔改造に走り巨大バッテリーパックと化す。
勿論それだけで済むはずがなく、ローエングリンを内蔵した上に柄頭は取り外してアルミューレ・リュミエール搭載のガーベラ・シールドに、
鍔部分は分解してガーベラ・ツールという2種類の工具に変形するようになった。

パワードレッド

レッドにジャン・キャリーの開発した「高出力パワーシリンダー」を内蔵した両腕及び背面の強化フレームを装備した姿。
高出力」の名は伊達ではなく、パワーローダー無しで振るとレッドの腕の内部構造がメチャクチャになった150ガーベラをレッド単体で振れる程。
最大出力状態では放熱のために両肩部分の装甲が大きく展開する。
ガーベラストレートは左肩後部にマウントされ、抜刀し振るうことも可能。
必殺技は敵機体の構造上脆い箇所をフルパワーで殴りつける『赤い一撃(レッドフレイム)』。

レッドフレームMJ(マーズジャケット)

火星を訪れたロウがそこの技術を用いて改造した新しいレッド。
機体全体を包み込む様に装着された追加装甲により一見、ガンダムに見えず、その姿はさながらゲルググ
しかしキャストオフする事で本来のガンダムフェイスが現れる。
莫大な推力を持ち、大気が薄く、重力の小さい火星なら大気圏離脱が可能な程。
「赤」くて「キャストオフ」して「頭部の一部が迫り上がる」とどこぞのカブトを彷彿とさせる。

火星から帰還後このMJ装備を気に入ったマーシャン(火星人)のディアゴに奪われるが、その後再会した際、
ロウの厚意でシビリアンアストレイ*4にMJ装備部分だけを丸々移植する形でディアゴに譲渡された。
劾のブルーフレームといい、ジェスのアウトフレームといい、気前良すぎだろロウ…。

レッドフレーム改

新たなる敵ライブラリアンに所属するネブラブリッツとの戦いによって中破したレッドフレームを改良した機体。
もはや非戦闘員が乗る機体とは思えないほどの戦闘力を有する機体だが、作業にも使える。
以前から愛用しているガーベラ・ストレート(菊一文字)に加え、ライブラリアンの技術によってカーボンヒューマンとして再生、
若返った恩師の蘊・奥(ウン・ノウ)が新たに鍛え上げたタイガー・ピアス(虎徹)を装備、
更にロウ自身が新たに製作したタクティカルアームズIILを背負い、合計三本の実体剣を装備。

その代わりブルーフレームセカンドLと同様、従来のバックパックごとビームサーベルはオミットされた。
そのほか、オプションとして「ローエングリンランチャー」や「ミラージュコロイドウイルス」といった装備もある。
後述することから、これまでのASTRAYシリーズでロウが培ってきた技術の集大成とも言うべき機体である。
…そこ。どこぞの海賊狩りとか言わないの

  • タクティカルアームズIIL
ブルーフレームセカンドLにも装備された多機能装備。コンセプトは同じだが、ブルーフレームのそれとは中身は別である。
形態として、「Vフォーム」「ソードフォーム」「フライトフォーム」「アローフォーム」「デルタフォーム」「ワークフォーム」があり、
機体のバランスがよく、カッコよさを自慢できる「Vフォーム」が標準的なマウント方法になっている。
この形態はグリップ部をビームトーチ(ビームガン)として使用可能。極めつけに、ドラグーンとしても使用可能。

●ソードフォーム:そのままとしての使用が可能。
この形態のままバックパックとしてマウントもできるが、カッコいいだけでデッドウエイトになる。

●デルタフォーム:VL(ヴォワチュール・リュミエール)の展開が可能な形態である。
これはライブラリアンに破壊されたターンデルタのパーツを流用している。ただし機能をフルに発揮するには、核動力がいる。

アローフォーム:ロングボウとショートボウのタイプがあり、それぞれ連射性と射程距離に違いがある。
この形態でビームの発射が可能であり、ビームを曲げることもできる。VLを応用することで、ミラージュコロイドを使用する機体の位置の特定が可能となる。

●フライトフォーム:マントのように斜め後に延びた形からディバインストライカーやジェットストライカーのように、バックパック後方上部に水平展開するよう変更されている。
フライトユニットの先端を鋭角化させた「ハイスピードモード」もある。これは、スピードは出るが安定感が低く、格闘戦には向かない。

●ワークフォーム:作業用の形態で、タクティカルアームズをハサミのような形態に変化させる。
パワーシリンダーが内蔵してあり、コロニー用の太い鉄骨をもらくらく扱えるほどのパワーを有する。この形態でもビームトーチを使える。
さらに、デルタフォームから大きく上部が開いた形に変形するとマガノイクタチとして機能する。
ロウが言うにはオリジナルより改良したハイパワー仕様であり、少なくともネブラブリッツ3機分を同時に相手にしても勝てるレベルの出力。

といったように、多機能なんて言葉では済まないほど多くの機能がある。
しかし、核動力前提の装備やパイロットを選ぶ装備など、どう考えてもロウが扱えない装備もあり、どちらかと言えば自慢したいために装備したものもある。
仮に核動力を搭載しても、この機体を完全な形で運用できるパイロットはいないと思われる
(あえて「仮合格」と言えるのは叢雲劾だろう。一応彼の師匠は日本刀の使い手だし、本人も作中でも生身で使用している。ドラグーンも使用可能)。

レッドドラゴン

フライトユニット装備をベースに、新しく開発したどう見ても戦闘用の多目的ツール「カレトヴルッフ」を3つ装備し、
頭部にビームアンテナを形成できるドライグヘッドを装備した姿。これにはセンサーを強化するだけでなく、かの有名なミラージュコロイドの制御機能を持つ。
どう足掻いても作業用MSの域を軽々と越えてしまう辺りがロウらしいと言えばそうなのだが。

  • カレトヴルッフ
切断能力と溶接能力に優れたツールであり、緊急時にはリミッターを外すだけで戦闘用になる代物。
G(ガン)モードとS(ソード)モードに変形できるが、この手のマルチウエポンとしては珍しく変形は手動。ロウはレッドフレームを使ってスムーズに変形を行い実演販売をしていた。

2021年にMETAL BUILDでレッドドラゴンの強化形態である。『レッドドラゴニクス』の製作が発表された。
カレトヴルッフを戦闘用に再設計したネオ・カレトヴルッフが特徴。
ネオ・カレトヴルッフは実体剣が真紅のビーム刃に変わっており破壊力が格段に増している。また長柄にビーム刃三本を取り付けたJ(ジャベリン)モードにも組み換えが可能。
他にもお馴染みのガーベラ・ストレートに加えタイガー・ピアスも装備し、腰と足に大型バーニアを追加する等ボリュームアップしている。

このレッドドラゴニクス、ロウが乗るレッドフレームの最終形態……ではなく、ダブルブイことヴァレリオ・ヴァレリがロウの許可を得ず無断でレッドフレームをコピー・強化改造した機体である点に注意。
カイト・マディガンがテストパイロットとして操縦し、同じくテストパイロットとして呼ばれた叢雲劾の乗るブルーフレームセカンドリバイ(トリプルランチャー・オオトリ装備)と交戦している。



劇中での活躍


『ASTRAY』

ロウ一行にブルーフレームと共に発見され、オーブ穏健派の依頼を受けたサーペントテール・叢雲劾に破壊されそうになるが、ロウの機転で樹里とリーアムにより運び出され難を逃れた。
以降、ロウをパイロットに迎え、各所を廻る。そして、軌道上での仕事中にゴールドフレームと遭遇、戦闘になる。
なんとか退ける事に成功するも激戦の末にかなりの損傷を受けた上にエネルギーも使い果たしたレッドは行動不能に陥り、ホームに収容されつつ地球に降り立った。

その後、オーブ本国に立ち寄ったロウは、M1アストレイの模擬戦の手伝った礼としてフライトユニットを譲り受ける。
その試験飛行を兼ねてマルキオ導師の下へ向かう際、本編主人公キラとアスランが乗るストライクとイージスの激闘を目撃。
セーフティーシャッターのおかげで一命をとりとめたキラを救助する。
…後にこれは黒歴史化してしまったが。

海上移動型マスドライバー施設・ギガフロートで、その建造の最中、ゴールドフレーム天(未完成)と再び戦闘になる。
ミラージュコロイドを使った天の姿を捉えることが出来ず、嬲り者にされるが、トドメにと放たれたビームを光雷球で相殺して防いだ後、
ギガフロートの護衛のために水中戦用の「スケイルシステム」を装備したブルーフレームが戦闘に介入し、海中に天を引きずり込んだことで、
地の利を得たブルーフレームを相手取る不利を悟った天は撤退。ロウと本機は辛くも難を逃れた。

修復された後は宇宙へと上がり、新なる母艦《リ・ホーム》で活動するが、救難信号を辿った先でゴールドフレーム天と三度邂逅し、激突。
戦いの最中、ガーベラ・ストレートをへし折られ追い詰められるが、そこに現れたブルーセカンドLからタクティカルアームズを借り、天を撃退する。
天を撃破したと思ったロウは撤退中に、まだ稼働できた天にビームを撃ちかけられるも、折れたガーベラ・ストレートの破片に救われる。

『X ASTRAY』

メイン主人公機ではなくなったため、冒頭でハイペリオンに襲われ小破したりする程度で殆ど出番はない。

ASTRAY R

ときた版ASTRAYの別視点であるが作風も相まって大暴れする。
150ガーベラやパワーローダー、パワードレッドを使用するのは今作。
どぅぶれあ!

『DESTINY ASTRAY』

冒頭でロウと共に火星に旅立ったため前半は登場せず。
後半で帰還した際には既にマーズジャケット装備になっておりユニウスセブン破砕作業に参加したが、直後にディアゴに盗まれてしまった。
その後『⊿ASTRAY』で再合流。『フォトストーリー版DESTINY ASTRAY』でMJ装備だけを取り外しシビリアンアストレイJGカスタムへと移植されレッドフレーム本体はロウの下に戻った。

ちなみに『ガンダムSEED』のアニメ本編1期OP「INVOKE-インヴォーク-」のサビ前に一瞬だけ登場している。
…が、リマスター版ではミゲル専用ジンに変わり、ハブられた。


立体化


ガンプラ

実は1/144SEEDコレクションシリーズの第1弾はストライクガンダムではなく本機。(シリーズNoは0番)
その後、HG、1/100化された。(ガーベラストレート付き)

そしてまさかのPG(1/60)化。PGストライクから一部パーツが流用されているが、設定のことを考えるとそこまでおかしくはない。
特典はタイガーピアス+クリアパーツセット。
2018年にはPGでもタクティカルアームズIIL装備のレッド改がプレミアムバンダイ限定で発売。

MGではブルーセカンドリバイに続いてレッド改が発売。2019年にカレットヴルッフ装備のレッドドラゴンがプレバンで発売された。

しかし新規パーツを作るのをケチっているのか、立体化が熱望されているフライトユニット、パワードレッド、MJは全く立体化されない。
バンダイェ……

とか言っていたらHGにてフライトユニット装備レッドフレームが2013年8月発売。
HGオールガンダムプロジェクトが始まる直前に発売されたため、ポリキャップをふんだんに使用した可動範囲、両手の平手付属、
ほぼ完璧な色分けと旧HGを大きく上回る(ガーベラストレート以外)、ある意味現行HG最高峰のキットとなった。何気にHGCEストライクよりも先にシールドの色分けがされており、他のプロトアストレイシリーズやデュエル、M1アストレイのシールドの再現のために奪われやすかった。まぁ最悪無くても様になるのがレッドフレームではあるが
ただその一方、旧HGでは単軸で大きな可動を実現していた肘関節が二重関節に変更されて曲げた時の見た目が不自然になってしまい、その割に肘の可動域は申し訳程度にしか広がっていないため、この点については「見栄えが悪くなっただけ」という意見もしばしば。
あと、ピン型ポリキャップで接続する両サイドの腰アーマー*5もかなり落ちやすい。少しでも腹部が浮いているとポロッと落ちてしまうので注意。
しかし、それを差し引いても後発の改良型プロトアストレイシリーズのベース*6としてランナーが流用される程度には影響は大きい。グリーンとミラージュのリメイクHG待ってます
HJ付録になったカレトヴルッフを3個使えばレッドドラゴンが再現できるが、現在では入手はやや厳しいか。
と思っていたらガンダムベースにて2022年にレッドドラゴン仕様が限定販売。
本体自体はフライトユニットのものだが、それに合わせてカレトヴルッフのランナーが3つ同梱され、フライトユニット自体も専用の3つ目のアームを取り付けられる新たなランナーが付属した。地味に色分けランナーで、塗装がなくても完成度の高いカレトヴルッフが作れるが、やはり金属色ランナーの宿命か、ブレード部分の銀色だけはどうしてもヒケやムラが目立ってしまう。ここだけでもガンダムマーカーや缶スプレー塗料で塗装することをお勧めする。
Gモード、Sモードといった劇中のギミック再現だけでなく、連結パーツによってさまざまな形態にすることができ、遊ぶには十分すぎるボリュームとなっている。当然だがバックパック重量がやばくなり、膝を曲げて前傾姿勢にでもさせないと自立はかなり難しいので、アクションベースはあったほうがいい。
なお、カレトヴルッフのランナーにドライグヘッド用の頭部が付属する関係上、頭部カバーとアンテナが2セット余る。カメラアイはフライトユニットのものが共有されており、アンテナ(と、シールが一個分しかないためセンサーも)を塗装すればそれだけで各フレームのドライグヘッドにすることができる。
ついでに親指を立てた新しいハンドパーツも左右一対で2つ手に入る。
武器を持たせることも出来る他、単体でもサムズアップに見える。

2015年にはRG(1/144)で発売。アドヴァンスドMSジョイントは専用のものが設計されている。
ただし、オプション装備は2022年現在でも発売されておらず、どうしても再現したいのであればHGから流用して改造するか自作するしかない。

2018年にハイレゾリューションモデル(1/100)で発売。人体に近い動きを表現するために、可動部分が多くなっている。
内部フレームは完成済みで、プラモデルというよりアクショントイに近い。値段も高め。
2022年にはパワードレッドも発売された。

METAL BUILD

塗装済み完成品アクションフィギュアであるMETAL BUILDでも発売。
こちらではレッドフレーム素体と、フライトユニットやパワードレッド用腕部等のオプションが別売りとなっている。
組み合わせる事でノーマル、フライトユニット、パワードレッド、改、レッドドラゴンが再現可能。150ガーベラストレートも柄だけだが再現された。
しかしやはりMJは立体化されなかった。バンダイェ……

また、METAL BUILD用の企画であるストライクを中心とした「オルタナティブストライク」にも組み込まれたため、新たにオルタナティブストライクVerのレッドフレーム改が発売された。
基本的には以前発売されたレッドフレームと改用のオプションパーツのセットのリペイントとなっているが、ストライカーパックに対応した専用のバックパックパーツが追加されている。

そして2021年5月にモビルスーツアンサンブルとして刃まで再現された150ガーベラストレートが試作されたと発表された。大きさ的には子供が持つ模造刀並。ホントに大馬鹿だ

後続でストライクの新規バックパックが発売されると、そのたびにバンダイはバックパックとレッドドラゴンやフライトユニットと併せて過剰装備オリジナルの形態を作る事で互換性があると強調する。


ゲーム作品


スーパーロボット大戦シリーズ

W』にて初参戦し、第2部中盤参入のブルーとは異なり第2部序盤からガンガン使っていける。
通常状態・フライトユニット装備・パワーローダー・パワードレッドが使用出来るが、原作再現の為他のMSとは異なり、格別攻撃力が高いわけでもないのにビームサーベルでENを20も消費する。

フライトユニットは劾のブルーフレームとの合体技「アストレイ・ダブル・ブレード」の演出面で優遇されており、運動性が高く空適性がある上に撃墜されても通常状態で即時復帰可能。
ガーベラ・ストレートはEN消費0でバリア貫通効果もついているが、射程1しかなくコンボ不可。
全武器の射程もあまり長くなく、合体攻撃抜きでの火力も低いため、終盤では息切れしてしまう。

パワーローダーはサイズがLでありレッドフレームの特性である機動性と運動性をかなぐり捨ててしまうことと、ブルーフレームとの合体攻撃が無くなるという弱点があるが、被弾率の高さを利用してロウの気力上げに使うという手がある。
換装パーツ扱いなので母艦付近でわざと被弾し、頃合いを見計らって換装して底力で暴れることも可能。
ちなみにパワーローダーは原作より早いオーブ解放戦でお披露目となるが、あの巨体を果たして重力下でまともに運用できるかは不明(出来てもラムダ・ドライバの切れたベヘモスのように圧潰する可能性がある)。
何気に最も射程が長い形態でもある。

パワードレッドはガーベラ・ストレートの射程が伸びたうえにバリア無効+コンボ可能という凶悪性能に変化する為、宇宙ステージに限定するなら使い勝手はいい。
だが最大射程は各形態で最も短く、地上だと空を飛べない事が仇となり、強化パーツでの補助無しでは立ち回りに難儀してしまう。
もっとも、パワードレッドに換装可能になってからはほとんど宇宙ステージであり、Wは全体的に敵の方から移動してくることが多いので困ることは少ないが。
隠し技扱いの「赤い一撃」はテッカマンルート最終章との二者択一となっている。
ENを100も消費してしまい、射程も1しかないため実用性は低いが、ロウの格闘の高さもあって威力自体は歴代MSユニットの中でもトップレベルに入り、スーパーロボット顔負けの攻撃性能である事と力強い印象からかガンダムの皮を被ったスーパーロボットと言っても過言ではない。

『X-Ω』ではパワードレッドのみ参戦。
しかし、パッとしないアビリティと攻撃モーションが長すぎる必殺技で使い勝手はイマイチ。
同じガシャに入ったブルーフレームは非常に優秀な性能、ヴィルキスはかなり尖ったバフ持ちということもあって、多くのユーザーからは外れ枠扱いされがち。
全体修理によるサポートと大火力を両立でき、さらにリアル系にもかかわらず防御力高めなのは魅力。

SDガンダムGジェネレーションシリーズ

『WORLD』では素体のみの参戦という悲しい扱いだったが、『OVERWORLD』にてパワードレッドが登場。
射程2~4で特殊格闘かつマルチロックの150ガーベラが強力だが、肝心の赤い一撃が必殺技属性でPS装甲に弾かれてしまう。
『CROSSRAYS』では素体、フライトユニット、パワードレッド、改、レッドドラゴンが登場。
赤い一撃も超強気時限定になったがちゃんとPS装甲を無視できる特殊格闘属性になったので存分にPS装甲のガンダムをぶん殴ろう。

機動戦士ガンダム Extreme vs.シリーズ』


『ガンダムSEED BATTLE DESTINY』

ノーマル(ガーベラ装備)・パワーローダー・改の三種類が参戦。
ノーマルは至って普通の機体。
改は高い能力に加えゲーム中トップクラスの威力+命中率を誇るアローフォームを持つ割と普通の強機体。
特筆すべきはパワーローダーである。勿論150ガーベラが主武装で、その威力は絶大。
通常格闘ではモンハン大剣コンボとまるっきり同じモーションで攻撃し、隙は大きいものの刃が届く範囲の敵機を粉砕する…
…と、ここまでなら問題なかったのだが

高速接近するチャージブースト中に格闘するとモーションが素早い二連斬りになり、敵に撃つ暇を与えず部隊丸ごとなます斬りにしてしまう。
普通の機体がSPゲージを1ゲージ使って放つスペシャルアタックに匹敵する攻撃を、その1/5の消費で放つことができるのだ。

ではこの機体のSPAはというと、150ガーベラ投擲である。
代々ガンダムバトルシリーズの投擲技はどんな高機動機も易々と貫く命中精度を持ち、グングニルだのロンギヌスだのと呼ばれて親しまれているが
本機も勿論それらと同じく遙か彼方の敵機を一瞬のもとに貫く…だけではなく、投げた刀がブーメランのように戻ってくる。攻撃判定つきで。
戦艦から出てきたガンダム部隊を背後の戦艦ごと瞬殺するその威力はゲームバランスの吹っ飛んだ本シリーズにおいてなお最強技の一角と言えよう。


余談


何気にASTRAYシリーズ皆勤賞だったりする。
もう一人の主人公劾の機体であるブルーはΔASTRAYには出ていない為、皆勤賞はレッドのみ。

模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングGCパーツにゲスト出演する。

2019年には某VTuberのデザインがレッドフレーム改に似ていると話題になり、サンライズ公式や漫画担当のときた洸一などが反応したりした。
でも似ていると言われた▽パーツの元の持ち主的には複雑な話である。


ブビー
8『オイ、ロウ 追記・修正しろ』
ロウ「今レッドの改造で忙しいんだ!後にしろ!!」
8『ロウがこんな調子なんだ、追記・修正頼む』

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最終更新:2024年04月16日 21:07

*1 ブルーフレームとの戦闘でビームライフルを弾き飛ばされたことへの強がりから出た発言であり、後にちゃんと回収され、度々使われてはいる。

*2 OS、内部メカや関節サーボモーターなどはさすがに更新されているだろうが

*3 喪失した右腕はヘリオポリスの時に回収したゴールドフレームのものを赤色に塗装して使用することで解決した

*4 レッドフレームに近付ける改造を施した機体

*5 特にガーベラ・ストレートをつける左側

*6 その他に実質のカラバリとしてインバーション

*7 一応機体熟練度を上げる事で手に入るスタンプ通信では旧覚醒カットイン絵が採用されているので、完全に消された訳ではない