大宮アルディージャ

登録日:2010/12/14 (火) 00:02:37
更新日:2024/01/18 Thu 14:40:21
所要時間:約 6 分で読めます





『大宮アルディージャ』はJリーグディビジョン1に所属するプロサッカークラブである。
チームカラーはオレンジ。
マスコットはリスの「アルディ」と「ミーヤ」
そのためレッズサポからは「リス」と呼ばれる。
さいたまダービー戦での専用チャントは「浦和ぶちのめせ」


【クラブ概要】
ホームタウン…埼玉県さいたま市
ホームスタジアム…NACK5スタジアム大宮(さいたま市営大宮公園サッカー場)
代表者…鈴木茂
監督…大熊清
獲得タイトル…なし


1999年の二部制導入と同時にJ2に参入した「J2オリジナル10」の一つ。
前身はNTT関東サッカー部。

地元埼玉での活動歴は東京から移転してきた三菱自工サッカー部(後の浦和レッズ)より長いが、
公益企業がプロチームを持つことへの懸念からプロ化が遅れ結果的に後発となった。
プロ化後はオランダ式のトータルフットボールを理想に掲げてチーム作りを進め、2004年にJ1昇格を果たした。


【残留職人】
昇格以来10年に渡ってトップリーグで戦ってきた大宮だが、その成績は芳しいものではない。

2005年…13位
2006年…12位
2007年…15位
2008年…12位
2009年…13位
2010年…12位
2011年…13位
2012年…13位
2013年…13位
2014年…16位(J2降格)
2015年…J2 1位(J1昇格)

過去一桁順位は一度もなく、毎年のようにJ2降格の危機に晒されてきた…

だが、落ちない。
誰が何と言おうと落ちない。

たいてい毎年、夏暑くなる頃に大型連敗を喫してチーム崩壊するのがパターンなのだがシーズン終盤になると人が変わったように驚異的な強さを発揮して持ち直す。

終盤5試合に限れば9年間の通算成績は21勝10敗14分。おかしなことやっとる
(1試合あたりの勝ち点では上位クラブ並み)

いつしかサッカーファンの間で大宮はこう呼ばれるようになっていた。
「落ちる落ちる詐欺」と……

2013年は前年末の好調を引き継ぎ開幕10試合を8勝2分とまさかの大躍進
パターン脱出かと思われたが案の定夏の訪れとともに地獄の連敗に突入、残留争いにこそ絡まなかったものの気づけば定位置に収まり、
残留の新パターンを提供しただけに終わった。…うん、知ってた。

2014年はFC東京から大熊監督を迎え、主力選手の一部も入れ替えて再起を目指す。
が…開幕2連敗、そして第5節からの4連敗を含む7試合未勝利となり順位を大きく下げる。
低調はそのまま続き…遂にJ2降格が決定。
『落ちない』魔力は切れ、詐欺ではなく現実のものとしてしまった。

そして2015年、「挑む 頂点へ、未来へ」をスローガンに昇格を目指して奮闘。
見事1位を奪取し、1年でJ1復帰を決めた。


【主な所属選手】
MF41 家長昭博
ガンバが生んだ元祖・天才。同日生まれの本田圭佑とはジュニアユース時代のチームメイトだが天才の名は家長のためにあった。
運動量の少なさと怪我に泣かされ伸び悩んだが足下のテクニックは未だ日本トップレベルである。

DF2 菊地光将
現キャプテン、犯罪者じゃないほうの菊地(風評被害)。親友塚本から背番号2を受け継ぎ空中戦では絶大な強さを誇るストロングヘッダー。
ドロボー髭がチャームポイントで一時期坊主にしていたときは犯罪者を通り越して囚人になっていた。

FW11 ズラタン
ズラタン・リュビヤンキッチ。ズラタンではない。
テクニックと突破力を備えたストライカーで項目がある方の人と違って紳士。ルックスもイケメンだ。

GK1 北野貴之
代表クラスのセービングと中学生並みのフィード力を誇る守護神。
「サッカー人生は男磨きの旅」など迷言多数の自己啓発系プレイヤー。
真っ直ぐボールを飛ばして下さい、お願いします。


【元所属】
FW10 ラファエル
大天使様。J屈指のテクニックを誇るブラジル人ストライカー。
ダービーにとにかく強い浦和キラーとして知られていた。

MF11 藤本主税(→ロアッソ熊本)
かつてのキャプテン。徳島県育ちなのでゴールを決めると阿波踊りを披露する。
主将としてチームの不甲斐ない成績には責任を感じており、「来年こそもっと上の順位でドキドキさせます」と毎年言っていた。

MF7 李天秀(イ・チョンス)
元韓国代表。2002年W杯でマルディーニの頭に蹴りを入れた暴れん坊。
日本でもまた問題を起こすのではないかと懸念されていたが、苦難のサッカー人生の果てに大宮に流れ着いた彼はすっかりしおらしくなっていた。
通称やかん兄さん。

DF2 塚本泰史
地元埼玉出身の期待のサイドバックだったが2010年の開幕直前に骨にできるガン・骨肉腫が発覚。
右膝を人工関節に置き換える手術を受け闘病生活に入る。
2012年は大宮アルディージャ・アンバサダーに就任し広報活動に従事、東京マラソンにチャリティー枠で出場しフルマラソン完走を果たした。
今後も現役復帰を目指しリハビリを続ける。

得意なプレーは通算2得点をあげた右足の無回転フリーキック。


【寸評】
浦和レッズとの対戦は同一自治体をホームとする真のダービーマッチである。
浦和とのチーム力の差は否定できないが、ここ数年の対戦成績は拮抗しており熱いゲームとなっている。

サポーターが少ないことをよくネタにされる。
例:「大宮サポを7人集めるとなんでも願いが叶うらしい」
2010年11月には観客動員数の水増し発表という不祥事によりJリーグから処分を受けた。

本拠地のNACK5(ナックファイブ)スタジアムはかのマラドーナの世界デビュー(79年ワールドユース)の舞台にもなった歴史あるサッカー専用スタジアムである。
特にバックスタンドからは手を伸ばせば届く程の距離でプレーを見ることができ、大宮駅から徒歩15分というアクセスの良さも合わせて観戦環境はJ最高レベル。

しかしNACK5スタジアムがすぐ側にある事で、県営大宮球場のライトスタンドが狭くなっちまった…。
(最早ライトスタンドは断崖絶壁に近い感じ)
NACK5スタジアムの方も県営大宮球場があるためにバックスタンドを拡張できないのが悩みでなんとも痛し痒しである。


まったりとサッカー観戦の醍醐味を味わいたい方は一度大宮公園を訪れてはいかがだろうか。



なお、やたらと残留争いに強い理由について前述の元キャプテン・藤本に


「この時期だけ勝利給が倍になったりした」とバラされた。







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最終更新:2024年01月18日 14:40