ポケモンスタジアム

登録日 :2012/04/03(火) 14:02:28
更新日 : 2017/08/14 Mon 22:20:43
所要時間 :約 8 分で読めます




ポケモンスタジアムはNINTENDO64専用ソフトで、第一世代準拠のポケモン対戦ゲーム。
みんなのゲームボーイで育てたポケモンが3Dになってテレビ画面でダイナミックなバトルを繰り広げる。実況音声も熱い!

当時、ゲーム本編は基本的に白黒だった。ポケモンのグラフィックも化け物じみたものが多く、技エフェクトも決まったパターンを使い回ししていた。
そんなところにカラーで見た目も動きもカッコいい対戦ゲームが登場したため、多くのプレイヤーは衝撃を受けた。
本編で育てたポケモンを据え置きハードで戦わせると言うシステムや手持ちを見せ合いながら出場ポケを三匹選ぶルールは人気が高く、
この要素はポケモンコロシアムポケモンバトルレボリューションに受け継がれた。


本シリーズはポケットモンスターシリーズの歴史に大いなる一歩を刻んだ原点たる名作である。












…だが、初代の「ポケモンスタジアム」はどちらかと言えば黒歴史である。なぜなら 対戦で使えるポケモンが極めて少ない。
151匹中40匹 *1 しか出場出来ず 、その中には使い勝手の微妙な連中もいたため、対戦の出場ポケは偏りがち。
3Dで対戦出来る点は評価されたのだが、ポケモンの壮大な世界観と比べるとスケールの小さなゲームとなってしまった。
海外では次作2が第一作として発売された辺りからも伺える。
一応Lv50~55トーナメント(ニンテンドウカップ97)で第一回全国大会決勝大会の出場者のデータと戦えるのは数少ない利点かもしれない(AIが貧弱であるが・・・)
この頃は育成方法や戦術がそこまでは確立されてなかったため手持ちのポケモンや技構成に異様なまでの偏りはない。

なお、本作ではクリア時のご褒美として自分の育てたピカチュウ波乗りを覚えさせることが出来た。
ピカ版でこのピカチュウを手持ちに入れると、波乗りのミニゲームが解放される。
覚えさせる条件はレンタル無しでピカチュウを含めた手持ちでLv50~55トーナメント又はLv30以下トーナメントのマスターボールカップに参加する。
そして最終戦に出す3匹にピカチュウを入れて勝つと覚えさせることができる。


◇ポケモンスタジアム2

前作の問題点を概ね解消した、第一世代準拠の対戦ゲーム。151匹全てが出場可能。
スタジアムの他にジムリーダーのしろも追加された。
両方を制覇すると当時最強と言われたミュウツー1体に挑むミュウツーをたおせが解禁されクリアするとウラが解禁される。
ウラは登場するメンバーやルールこそ殆ど変わらないが使用するポケモンや技編成が変わり強力になっている。
ミニゲームもこの作品から追加された。海外ではコイツをポケモンスタジアムとして販売。波乗りピカチュウもこちらに組み込まれた。
本作から裏スタジアムが存在しており、裏98カップでは第二回全国大会の出場者のデータが出てくる。

イベント攻略のご褒美として御三家イーブイオムナイトカブトサワムラーエビワラーがランダムで何度でも貰え、
全クリアすればドわすれコダック(当時は自力習得不可)が貰えた。

余談だが、バックアップメモリが不揮発(経年で消えない)らしい。



◇ポケモンスタジアム金銀

金・銀・クリスタル準拠の64ソフトで、クリスタルバージョンと同時発売された。251匹すべて出場可能。
金銀クリスタル専用…と思いきや、第一世代にも完全対応。技の仕様が第二世代準拠になって対応ソフトが増えた作品。
当時発売されていた全てのポケモンカートリッジからポケモンを出場させることが出来たため、本編では不可能な第一世代と第二世代の対戦も出来た。
ジョバンニ先生のポケモン講座が至れり尽くせりで、
技の仕様を解説してもらえたり、積み技崩しやコンボ技を練習出来たり、全てのポケモンの覚える技を調べられたり、攻略本涙目。
完成度は高く、対戦抜きにしてもミニゲーム要素も強化されたことによりパーティーゲーとしても充分遊べるなど評価も高い。

ジムリーダーの城をクリアするごとに一度忘れさせた技を再習得出来るスーパーわざマシンが使える。
また、クリアのご褒美は当時習得不可能な技を覚えたポケモン。表がバトンタッチカモネギ。裏がじしんグライガー

生産数が多かったのか、バス釣りや羽生将棋と共に64ソフトの投げ売り常連となっていた。2012年現在でも少し探せば新品を入手できるはず。


◇基本的なシステム


  • 見せ合いバトル
お互いの手持ち6匹の顔触れを見せながら対戦に出すポケモン3匹を選ぶ。どのポケモンを選抜するかによって有利不利が決まる。
6匹対6匹で戦うことも出来るが、この場合も見せ合いで順番を選択することになる。

  • 実況音声
バトルの様子を実況中継のように解説して盛り上げてくれる。1と2は長谷部浩一氏、金銀は大西健晴氏が担当。

  • ねむり重複禁止、こおり重複禁止
相手の手持ちにねむり状態のポケモンがいた場合、催眠技は100%失敗する。相手の手持ちにこおり状態がいた場合、こおりの追加効果は100%発動しない。
ただしねむるを使って自分でねむり状態を引き起こす場合、重複させることは可能。

  • ポケモン重複禁止、持ち物重複禁止
殆どの対戦ルールでポケモンの重複とポケモンの持ち物が重複禁止。一度選択したポケモンやアイテムは選択出来なくなる。
ルール無制限にした場合のみ、いくらでも重複出来る。
え?制限付きルールでワタルが持ち物重複してた?ワタルだから仕方ない。

  • 対戦相手のポケモンのレベル
ウルトラカップやジムリーダーのしろなどレベル制限がないバトルでは対戦相手の使うポケモンのレベルはこちらの使うポケモンの最高レベルに合わせてくる。
例えばレベル100のポケモン1匹とレベル50のポケモン5匹が手持ちの場合は相手の手持ちは全てレベル100になる。
ちなみのこちらの最高レベルが55未満の場合にワタルはレベル55未満のカイリューとバンギラスと言う本来存在があり得ないポケモンを使用してくる。

  • レンタルポケモン
ゲームボーイカートリッジがなくてもポケモンをレンタルして戦わせることが出来る。
ただし技のショボい厨ポケや技の凄い埋葬ポケが多いため選抜は極めて難しい。強ポケに限って低個体値も多い。
後のバトルファクトリーである。
金銀の「チャレンジカップ」ではランダムに組まれた *2 レンタルポケモンのみで戦うというルールになっており、戦略性と運が求められる難関である。
何故かポケモンのニックネームは1P側にポケモンの名前の最後の3~5文字をひらがなにしたものと、2P側にポケモンの名前の最初の文字になっている。

  • ニックネーム
ポケモンにニックネームをつけると色が変わる。
これは色違いのポケモンが登場する金銀以前の初代ポケスタから導入されていた要素で色違いが登場した金銀でも引き継がれている。
ニックネームで色が変わるポケモンと普通に色違いのポケモンは色が違う。
CPUのジムリーダーや四天王などのボスクラスではない一般トレーナーもニックネームをつけている。
トレーナーごとに法則に沿ったニックネームをつけおり、例えばたんパンこぞうは「○○ごろう」、かいパンやろうは名前の後半が平仮名になるなど。
上記のような特定の単語や文字が入ったり、平仮名とカタカナを混在させるパターンが多い。
金銀のエリートトレーナーのニックネームのお洒落さには定評がある。

  • ポケモンやどうぐの整理
ポケモンやどうぐを預ける、引き出す。
手持ちとボックスのポケモンやどうぐを入れ替える、ボックスのポケモンにアイテムを使う、持たせる、同世代の他カートリッジに預けるなど。
本編よりも扱いやすい。
持ち切れないときは64に預けることも可能で、これが第一世代のアイテムを交換する唯一の手段。

  • ポケモン交換
手持ちやボックスに入ってるポケモンを交換出来る。第一世代と第二世代の交換では第一世代に送れるポケモンのみ選択可能。

  • GBプレイヤー
カートリッジを読み込んで、ゲームボーイを使わずに本編をプレイ出来る。
ポケスタ攻略状況次第では「ドードー(ドードリオ)のゲームボーイ」による倍速プレイも可能。
よく接触不良になるので、コントローラーが2つ以上あるならカートリッジは使わない方に差すとある程度安定する。

  • 裏スタジアム
表のストーリーを全て攻略すると裏のスタジアムが解放される。全て表と同じ構成だが、難易度が上がっている。
金銀ではタマゴ技+初代のマシン技を使うチートキャラが登場する。
マチスのライチュウのなみのり+きしかいせい、シバのだいちのちから+だいばくはつなど。
なお、ワタルは既にチートを使っているためチート技までは手を出していない。
とはいえ持ち物重複と本来あり得ないレベルのポケモンの2つの違反を犯しているが。持ち物重複に至っては後にも彼以外やったトレーナーはいない。


リンク先参照。


◇主な対戦メニュー

  • スタジアムバトル
NPCとの8連戦。プレイヤーは見せ合い6→3形式のトーナメント戦を勝ち抜くという設定。異なるルールによる複数の大会が開催されている。
ルールによっては「モンスターボールカップ」「スーパーボールカップ」「ハイパーボールカップ」「マスターボールカップ」の4つの階級が存在する。
以下作品ごとに登場する大会一覧(☆は4つの階級が登場するもの。)

初代
  • レベル1~30カップ ☆
  • レベル50~55カップ
の2種類のみ。前者は4の階級が存在し、後者は1つのみだが全国大会出場者のデータの中からランダムで8人と対戦する。

2
の6種類と最多。
ニンテンドウカップ99はミュウとミュウツーに加え公式地区大会の優勝者が使用したポケモンの25種類が使用禁止になったため新たなポケモンや戦略を探すことになった。
ウルトラカップはミュウ、ミュウツー含めて使用ポケモン何でもありでレベルは無制限。

金銀
  • ニンテンドウカップ *6  ☆
  • ウルトラカップ
  • リトルカップ
  • チャレンジカップ ☆
の4種。
チャレンジカップは階級が上がるごとにレンタルされるポケモンのレベルが上がり強くなっていく。

  • ジムリーダーの城
ジムリーダーの待ち受ける城を見せ合い6→3形式のバトルで攻略する。
リーダーはある程度タイプを統一しつつ、弱点補完ポケも(例:タケシがヤドラン)手持ちに入れていることがあるため、本編のノリで行くと潰される。
裏ではそれがさらに顕著に。
初登場の2では各ジムに前座となるジムトレーナー3人とジムリーダーの4人のセットだったが金銀では前座となるジムトレーナーの数がジムによって変わる。
ミカンと金銀カントージムリーダーは前座がいない。
2でのラスボスのライバルはこちらが使ったカートリッジによってパーティが変わる。 *7

  • 対人戦
友人と好きなポケモンで自由に対戦を行うことが出来る。
多人数バトル対応で、タッグを組んで最大2人対2人で最大12→6の見せ合いバトルを行うことも出来る。
多人数バトルの場合、プレイヤーはそれぞれ自分のポケモンが場に出た場合のみ、技の指示を出せる。

  • ミュウツーをたおせ/ライバルをたおせ
全ての大会とジムリーダーの城をクリアすると開放される隠し要素。
これをクリアするとウラが解禁され、ウラのこれをクリアすると完全クリアとなる。
ウラの方がステータスが高く技編成も練られているので強い。

2では当時最強と1言われたミュウツーに対し1~6匹のパーティを組んで戦う。
いくら強いと言っても1匹なので数の暴力でなんとかなる事も多い。

金銀では伝説厨と化したライバルがホウオウ、ルギア、ミュウツーを引き連れて挑んで来る。
ウラでは3匹とも理論上最高のステータスになっているため非常に強いがレンタルのソーナンスが強いのでこちらもこれでなんとかなることも。

使用ポケモンとレベルに制限はないがどのレベルのポケモンを使っても相手のレベルは100になる。


◇余談

当たり前の話だが、ゲームボーイとNintendo 64は異なるプラットフォームである。
プラットフォームが異なるということは、ゲームボーイのプログラムを直接64に流用することはできず、ゲームボーイソフトのプログラムコードを元に64のプログラムコードを書く必要があった。
(同じゲームでもパソコン用ソフトをゲーム機に突っ込んでも動かないのと同じ理屈で、機械が変われば中身も変えないといけないのである。)
このとき、移植作業を行ったのは当時HAL研究所の社長で、任天堂とゲーフリの仲介役を務めていた岩田聡氏である。
なんと1週間と言う速さで基本的なバトルシステム(分かりやすく言えばタイプ相性やダメ計算の処理)の移植作業を行ってしまった。
しかも仕様書がなかったので、ポケモン本編のプログラムコードを読んで仕様を理解して、64のプログラムコードを書いたとか。
ポケモン本編のバトルシステムを作った森本茂樹氏は、自分が長い時間を掛けて作り上げたプログラムをたった1週間で移植したのかと驚いたらしい。



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