ガーティ・ルー級特殊戦闘艦

登録日:2012/04/16 Mon 23:40:06
更新日:2024/04/15 Mon 15:24:21
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よーし、行こう!
…慎ましく、な!


機動戦士ガンダムSEED DESTINY」及び「機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER」などに登場する戦艦。
「ガーティー・ルー」とする資料もある。

【諸元】

全長:380m

武装:
75mm対空自動バルカン砲塔システム イーゲルシュテルン×16
垂直ミサイル発射管×38
225cm2連装高エネルギー収束火線砲 ゴットフリートMk.71×6

特殊装備
ミラージュコロイド
低温スラスター
ロケットアンカー


地球連合軍が建造した特殊戦闘艦。外見がアークエンジェル級とよく似ているが、関係性は不明。
装備も類似している事から、AA級をより実戦向け、かつ宇宙戦に特化させた後継艦と考えられる。
艦橋内部の形状はAAとはあまり似ておらず、ネルソン級アガメムノン級のそれに近い。モルゲンレーテ社製ではないためだろうか。

宇宙での運用を前提としており、大気圏内での運用については考慮されていない。
そのため主翼を持たず、また全体的に纏まったシルエットなため、箱が二つ連なった様なデザインになっている。
艦首部にはカタパルトを2基備えている。ハッチの数から4基にも見えるが、実際には2基。

最大の特徴はミラージュコロイドを搭載していることで、ステルス性能が非常に高い。
両舷にはオプションとして低温ガスを満載した大型プロペラントタンクを装備でき、これを噴射して推進力とすることで熱紋の探知も避けられる。
ミラージュコロイドはユニウス条約で軍事利用が禁止されているため、存在が明るみに出るだけでも即大問題になり得る危険を孕む艦である。
そのため地球軍は本級を『ファントムペイン』など非正規・特殊部隊の所属とし、 「あくまで『地球連合軍』の所属艦ではないと言い訳する事で申し訳程度に体裁を保っている。

ちなみに名前の由来はフランス語で「Gardy loo(糞尿に気をつけろ)」を意味する注意喚起の掛声*1とされている。
歴史上の提督や船長の名前が付けられがちなコズミック・イラの地球連合軍の軍艦において、どうしてこの船種だけが全く意の異なる由来を付けたのかは不明。

○武装

  • 75mm対空自動バルカン砲塔システム イーゲルシュテルン
艦体の各所に16門設置されている。
主にミサイルや接近してきた敵機の迎撃に使用される。

  • 垂直ミサイル発射管
艦の後部に38基が搭載されている。
発射される弾頭はアークエンジェル級などと同じ物のようである。

  • 225cm2連装高エネルギー収束火線砲 ゴットフリートMk.71
カタパルトを取り囲むようにして6基12門を設置している。
1基でザフトの宇宙艦を沈めるには十分な威力を持ち、
使用に際して面倒の多いローエングリンを廃した代わりにゴットフリートを増やしたのは、運用しやすさという意味では向上していると言える。
元々ローエングリン自体が試作品であるため、AAより実戦向きなガーティ・ルーに装備させる意味も薄かったのかもしれない。

  • ミラージュコロイド
船体各所に装備した噴射口から放出、船体を電子的にも視覚的にも不可視とする事ができる。
当然ながら ユニウス条約的に真っ黒 な装備である。

  • 追加スラスター
ミラージュコロイド使用時に熱センサーによる探知を防ぐために低温ガスによって推進するための追加装備。
船体側面下部に設置され、任意に分離させる事ができる。




■同型艦

◇ガーティ・ルー


「SEED DESTINY」に登場したネームシップ。色は青と白のツートン。小説版ではカラーリングは「スチールブルー」と称される。
艦長はイアン・リー。

第81独立機動群「ファントムペイン」に配備され、ム…もとい、ネオ・ロアノークの部隊の母艦となった。

L4にあるプラント「アーモリーワン」に向かい、そこで開発されていたカオスガイアアビスの3機のガンダムを強奪して逃亡。
追撃してきたミネルバと一戦交える。その際、ミネルバ艦長のタリア・グラディスは本艦を「ボギーワン」と名付けている。
「ボギー」とは「名称不明機」という意味で、「ワン」はナンバリング。つまり戦艦の名称が不明だったため、便宜上そう呼んでいるということ。
相手の実戦経験がほとんどなかったこともあって当初は事を有利に運んだが、ミネルバに乗艦していたアスr…アレックスの策で思わぬ反撃をくらって損傷する。

ブレイク・ザ・ワールドが起こると本艦も現場に向かい、ザフト軍とテロリスト達の戦闘に介入しつつその様子を記録していた。
ネオ達が地球に降りた後はしばらく出番がなかったが、ダイダロス基地でのレクイエム攻防戦の終盤に脱出を図るロード・ジブリールが乗艦し、アルザッヘル基地へ向かおうとする。
が、そこに現れたレイ・ザ・バレルレジェンドからドラグーンの一斉攻撃を受けて轟沈した。
ミラージュコロイドを例え展開したとしても特性上、スラスターを使ったら熱紋などで探知される可能性があるため、
どちらにしても轟沈は免れなかったと思われる。

○艦載機
  • カオスガンダム
  • ガイアガンダム
  • アビスガンダム
  • ダガーL×2
  • ダークダガーL×2
  • エグザス



◇ナナバルク


「STARGAZER」に登場。カラーリングは紫。
こちらもファントムペインに配備され、ホアキン中佐が指揮を執った。

D.S.S.Dが開発していたスターゲイザーのAIを奪うためにトロヤステーションを襲撃。
奪取に成功するとステーションを完全に破壊するため、更なる砲撃を加えた。

その後、レーザー発振用のステーション「アポロンA」から発射されたプロパルジョンビームによって沈められている。

○艦載機
  • ストライクノワール
  • ヴェルデバスター
  • スローターダガー×多数


◇艦名不明艦

「DESTINY ASTRAY」に登場。

特務情報局に配備され、「一族」の頭首であるマティスが使っていた。
特に戦闘などは行っておらず、マティスの移動手段として用いられていたようである。

最終的には兄のサー・マティアスが「一族」を滅ぼすために彼女と自分ごと自沈させた。




【ゲーム作品での扱い】

スーパーロボット大戦シリーズ
Z』では敵ユニットとして登場。レクイエムでの戦闘のみ、ジブリールとイアンの掛け合いも行われる。
L』ではイベントで撃墜されるのみでユニットとしての登場はなし。

SDガンダムGジェネレーションシリーズ
スタゲが参戦している作品ではナナバルクも使用可能。
オーバーワールド以前ではミラージュコロイドの効果が「先制攻撃時に命中率上昇」というものであったことと、
戦艦の移動後攻撃が出来ない仕様もあってか、弱いわけではないが個性があるわけでもない、という使い勝手であった。
ただしオバワでは万能艦が非常に高額であるため、宇宙専用でコストが安い本艦も選択肢に入る。
クロスレイズではミラージュコロイドの効果が「一定の確率で敵フェイズで攻撃対象となってもスキップできる」に変更されたため、生存性が向上した。




追記・修正はミラージュコロイドを展開しながらお願いします。

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最終更新:2024年04月15日 15:24

*1 上下水道が完備されていなかった中世ヨーロッパでは、排泄物は自宅の窓から外へ投げ捨てるのが慣習とされていたので、通行人はそれに気を付けながら道を通る必要があった