タリア・グラディス

登録日:2012/02/17 (金) 11:46:19
更新日:2018/07/13 Fri 16:30:19
所要時間:約 6 分で読めます





あなたは行きなさい
この人の魂は私が連れて行く

機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の登場人物。

CV:小山茉美
種族:地球人(コーディネイター)
年齢:29歳
身長:170cm
体重:52kg
生年月日:C.E.44年4月8日
所属:ザフト軍・FAITH


ザフトの新鋭艦・ミネルバの艦長に選ばれた女性士官。
的確な指示で幾度も無く艦の危機を救ってきた優秀な艦長で、決断力にも優れている。
戦術面においては作中屈指の士官と言っても過言ではないだろう。

反面、戦力が減った状況でも補給や人員の要請をせずに命令を受理し作戦を行ったせいでピンチに陥っており、
艦内での出来事を把握していないなど、戦術面以外は優秀だとは言えない。
ただし、性格面は善良な方である。それでいて軍務ならそれはそれとおく(当然非人道的な行いは許可しない)公私をバランスよく分ける理想とも言えるタイプ。
副艦長のアーサー・トラインとは漫才のようなやり取りをしていたが、タリアのやり方を見たりそのやりとりのおかげか立派な指揮官に成長した。

実はギルバート・デュランダルとは元恋人。
彼の遺伝子調査で「子供ができない」と判明した時には、「子供が欲しい」という理由で一度彼と別れた。
…とはいえその後も関係は続いており、序盤には事後を披露した。
もちろん、BPOに引っかかったのは言うまでもない。

中盤でデュランダルの手引きでアスラン・ザラが復隊し、自身がFAITHに任命されてからは、
世界の混乱や戦乱を望む素振りを察知したのか、そのやり方に疑念を抱くようになり、長く迷うこととなった。
とは言えロード・ジブリールは難有りの人物であることや、艦長という立場もあって好き勝手するわけにもいかず、最後以外は行動を変えることには繋がらなかった。

度々問題行動を起こす部下のシン・アスカには手を焼いており、彼がFAITHに選ばれた際には能力的な面で疑問を感じていた。
これはデュランダルとレイがシンを自分たちの剣とするための工程という意味合いが強いものなので、その疑問も当然だった。
しかもFAITHとはただの名誉階級ではなく、独自行動許可・作成立案・指揮権までもある通常の部隊指揮官より上の特別な階級なので、
アスランは経緯が複雑で命令も無難に従っていたので問題にならなかったが、
この時のシンにつけることはタリア達からすると指揮系統を公的に崩される恐れがあり、FAITHに相応しいとか以前の話でかなり危険だった。
シンが権限を行使しようとしなかったのは良かったと言えるだろう。

デュランダルがデスティニープラン導入開始を宣言した時には、
周囲が概ね驚きの表情を見せるなか、デュランダルのことをよく知っていたことや彼との関係から色々と察したためか、
一人やや苦渋の表情を浮かべていた。(そしてタリアの様子がおかしいことに気付くアーサー。)
タリアはここで既にデュランダルの真意に気づいたと思われる。


自分と同じ「艦長」でしかも激戦の中艦を落とすことなく戦い抜いたマリュー・ラミアスには尊敬の念を抱いていたが、立場の違いから最終的には敵対関係に。
カガリから好意で助けてもらったことがあったり、、マリューの人柄やデュランダルがお題目の裏で何か企んでいることを知っていたからか、
命令には従ってもオーブなどへの悪感情は持っていなかったりと、かなり出来た人間性を見せている。
オーブにも騙し討ちに遭ったこともあるがこれは政治の問題(セイラン家やその裏のジブリール)と捉えていた模様。
ただ理解がある分だけ、アークエンジェルへの対処については初動対応に少々遅れが生じてしまったとも取れる。


終盤のメサイア防衛戦ではアークエンジェルによってミネルバが航行不能になると、全クルーに退艦命令を出し、
アーサーに全てのことを任せると、単身でメサイアに向かった。

メサイアに到着してみると、デュランダルは部下のレイ・ザ・バレルに撃たれた後だった。
そこでタリアはあることを決意し、居合わせたキラ・ヤマトに、「いつか、自分の子供に会って欲しい」というマリューへの伝言を頼む。
キラが去った後…彼女はレイを抱き締め、労いの言葉をかける。



レイ、こっちにいらっしゃい。あなたも良く頑張ったわ


……おかあ、さん…


そしてタリアは、デュランダルとレイが望んだ「家族」の一員として、崩れゆくメサイアと運命を共にした。
それは皮肉にも、プロローグで「家族」を失ったシンとは正反対の構図だった……。



ちなみに子供は本編終了時には10歳の男の子で名はウィリアム。非常に丁寧で理知的な良い子である。

夫はとっくの昔に他界していたとのことや、レイのことを完全に知っていたかは不明だが(何となく想像出来る状況ではあった)、
デュランダルの関係はもちろんこうなった経緯なども知っていたため、
そういった事情から衝動的にこのような行動に出たのだろうが、「子供を残して死ぬのは母親としてどうなんだ」という批判の声も少なくない。
声をあてた小山茉美にもツッコまれている。

小説版ではそのことが「無責任」な行動であるとタリア本人も自覚をしていた模様。


後のドラマCDにて語られた、上記の後日談がある。
ミネルバ艦長となった元副艦長のアーサーがウィリアムの下へタリアの遺品を渡しに行く。が、事情を全て聞いていた彼は
「息子の自分も軍人としての自分も何もかも捨てて男と心中した母にとって、自分は大切なものではない。そんな母の遺品は要らないから処分する」
といった考えで半ば自暴自棄になっていた。

そんな遺児を放っておけないお人好しのアーサーは
「タリア艦長は確かに息子を愛しており、彼女が遺した中で一番大切なものは、仲間として好きだったタリアの息子であるウィリアム。タリアが何を考えていたかは分からないが、だからこそウィリアムのタリアへの不満も含めた内の思いを吐き出せて、見守る人間が必要」

との旨を伝えて、自分を彼の後見人にして欲しいと頼み込む。

天然入ったアホっぽさはありながらも善人であるアーサーをウィリアムも徐々に受け入れ、良好な関係を築ける兆しは見えた。

タリアはあの世でアーサーに頭が上がらないだろう。



【他作品での活躍】

スーパーロボット大戦Z
終盤までは味方で、ifルートに進むとフラグ次第で生存する。
ifルートではブライト達に自分の意思でZEUTHに残ったシンとルナマリアを託し、AA勢とアクシズの言葉に耳を傾けるよう頼む。
自軍に復帰した際は、アーサーの台詞もかなりカッコイイので必見。

スーパーロボット大戦L
ミネルバが母艦扱いなので、最後まで味方として生存。
デュランダルとの関係も不倫の描写もなく、「元恋人」に落ち着いている。
デスティニープランに対しても「ウィリアムの未来はウィリアム自身の手で自由に決めさせてやりたい」と母として断固拒否の考えを示した。
そしてメサイアでデュランダルと対峙した際には、「未来は私達のような大人ではなく、若い世代が作っていくもの」と説得した。
これはクワトロの名言のオマージュで、同じ声のデュランダルに向けられていると思うと感慨深い台詞でもある。

◇機動戦士ガンダムSEED SEED Club 4コマ
聖ミネルバ学園の教師。
髪型はボールが刺さるくらい頑丈で、ドラグーンにもなっている。
もう髪型が独立しているようにしか見えない。



【余談】
小山茉美はデュランダル役の池田秀一に、「最後はデュランダルの顔をバズーカでぶっ飛ばしたい」とインタビューで冗談交じりに言っていた。

これは『機動戦士ガンダム』にて小山演じるキシリア・ザビを、池田演じるシャア・アズナブルがバズーカにて殺害したため。
その時のリベンジを果たしたかったからだとか。
まぁ…なんか分かる気がする。



アーサー、この項目の追記・修正をしてちょうだい。

え、えぇぇぇぇ!??

この項目が面白かったなら……\ポチッと/