ウルトラマンレオの特訓一覧

登録日:2011/10/28 Fri 19:01:36
更新日:2024/03/18 Mon 17:28:38
所要時間:約 7 分で読めます







その顔は何だ!

その眼は何だ!

その涙は何だ!


その涙で奴が倒せるか?

この地球を救えるか!?



【概要】

ウルトラマンレオ』放送当時、世間では『燃えよドラゴン』等に起因するカンフー映画ブームが起こっていた。
また、ウルトラシリーズ前作の『ウルトラマンタロウ』ではヒーローを親しみやすい存在にしすぎたあまり身近に寄りすぎ、「(放送当時の)現代っ子がヒーローに依存してしまうのでは?」という問題点が指摘されていた。
そこで『レオ』では一変して、格闘ドラマにつきものの過酷な状況で己自身を鍛え上げる「特訓」が採り入れられる事となる。

若く実戦経験も少ない主人公・おおとりゲン=ウルトラマンレオが、変身能力を失ったモロボシ・ダンウルトラセブンに代わって怪獣や宇宙人に立ち向かうため、宇宙パトロール隊 MACの隊長に転身したダンから数々の特訓を受けるのだ。

しかも、ただの特訓ではない。
文字通り地獄のように過酷な特訓である。

ウルトラセブン』の主人公として登場していた頃に比べて、まるで別人のように厳しい性格になったダン。
だが、それもあくまでゲンの素質を見抜いたが故の愛の鞭。
そして、地球マグマ星人を始めとする悪党どもの手から守るためには、レオをすぐにでも戦えるようにしなければならないという使命感あっての事だった。

結果的にゲンは強くなっていき、最後の特訓を終えた次の回ではダンは怪獣に対して「レオなら一発で倒せる相手」と言い放っている。
やはり特訓があったからこそ、今のレオがあるのだ。

セブン自身も、元々戦闘要員としての基礎がない(宇宙警備隊所属ではない)まま地球を守っていたので、自分自身を教訓にして二の轍を踏ませたくなかったのかもしれない。
また、「厳しく対応すべき時には厳格に対応する」という性質は実は『セブン』時代から見られており、青木隊員との一件では青木自身が問題児という事もあり、レオ時代と同様に厳しく対応したり怒鳴ったりする場面が見られる。

また、この一件で最終的に青木を救えなかった事への反省なのか、「力に溺れる、過信する」者に対して特に厳しく、
ウルトラマンタロウやツルク星人戦のレオ、力を求めるあまり禁忌を犯そうとした息子のウルトラマンゼロ(レオに厳しい修行をつけるよう依頼したのも弛んだ精神を叩き直すのが理由)など、誰であろうと自らの力を過信する者を戒める態度は徹底されている。

それでも『レオ』におけるダンの鬼教官めいた言動に違和感を覚えるファンも少なくないと思われるが、これには相応の理由がある。
元々MACの隊長として設定されていた川上鉄太郎役をオファーされた森次晃嗣氏が「ウルトラシリーズにはダン役以外では出演したくない」と訴え、それを受けて急遽ダンがMACの隊長という事になった。
しかし、川上鉄太郎の「ゲンを鍛える鬼隊長」というキャラクター像がそのままダンに反映され、『セブン』でのモロボシ・ダン像とは異なる「鬼隊長」となったという。

ちなみにセブンは光の国では(少なくとも1986年までは)教官をしていたという裏設定がある。
どんなスパルタ教育が……と思われる事もあるが、レオへの特訓はあくまで「緊急事態への対処」だったのでそこまで厳しくはないのだろう。多分
ウルトラマンメビウス』以降、逆にレオの指導方針が自身の経験に沿ったスパルタ教育になってしまったという些細な影響はあったが、それはそれ。

このようにダンとゲンの絡みは多いが、実は変身後のセブンとレオが共に戦ったのは第1話だけで、ダンとゲンの同時変身に至っては『ウルトラマンサーガ』ディレクターズカット版までなかったりする。

特訓のシーンは当時の映像技術やリアリティ追及のためか、ゲン役の真夏竜氏本人が映像編集無しで行っている。
真夏氏は後年、「タロウの撮影現場を見学した際、和気藹々としていて、これなら楽勝だなと思って始めたら後悔した」とか「少しでも嫌な顔をするとスタッフから『(タロウ役の)篠田(三郎)くんはもっと楽しんでたぞ!!』と叱責されキレかけた」といった、当時の苦労が痛いほど偲ばれるエピソードを度々披露している。
そりゃバーベキューしたりついたりしてたタロウと比べたら当然の反応である。

「ヒーローの師弟関係」という王道を往くカッコよさと裏腹なコンプライアンスガン無視の有様、そして特訓そのものにもツッコミどころが多い事もあってか、『日曜もアメトーーク』のウルトラマン芸人回では当然のごとく取り上げられた。


【現代でやったらいろいろな団体や視聴者に何か言われそうな特訓一覧】

双子怪獣ブラックギラス&レッドギラスのギラススピンに敗れたゲンは、「スピンにはスピンだ!」という事で、「きりもみキック」の習得をダンに命じられた。

内容は
  1. 天井にぶら下げられた装置で空中回転を習得
  2. トランポリンなどでジャンプして空中回転するスキルを習得
  3. その後外でジャンプして回転降下し、両足キックで巨大な岩を砕く
というもの。
ゲンは見事習得し、ギラス兄弟の首を切断して勝利を収めるのだった。

ちなみにダンはの一撃で岩を粉々に破壊している。
足をやられなければ自分がこの技を使ってギラス兄弟を再戦で倒してたんじゃないだろうか。

  • 第3話「涙よさよなら…」
夜な夜な通り魔のように人を襲う奇怪宇宙人ツルク星人の左右の刃から繰り出す二段攻撃の対策として、攻撃を捌いて多段攻撃を加える「三段攻撃」を習得しようとする。

この回の特訓は足にゴム紐を付けて麻縄を巻いた木を蹴るという割と普通な内容。
だが、ゲンはMACの窮地を見て焦り技を完成させる前に変身、完敗してしまった。

ダンは今回、壊れたウルトラアイを見つめながら「本当はゲンに過酷な特訓をさせたいわけではない」とナレーションにフォローされた。
この頃はダン自身もゲンに何が欠けているのかを掴みあぐねていた節があり、結果的にゲンも技の具体的なイメージを欠いた結果とも言える。

  • 第4話「男と男の誓い」
ダンのウルトラ念力によって星人は撤退させられたが、ゲンは心身に重い傷を負ってしまう。
だが、ダンはそんなゲンを真冬の小さな滝に連れていき、滝の流れを相手の連続攻撃に見立て、「滝の流れを断ち切れ」と言い放った。

上手く行かずスランプに陥り、涙を流すゲン。
これで遂に今のゲンに足りないものを突き止めたダンは、ウルトラ念力で疲労困憊の体を押して項目冒頭の言葉をぶつけ、殴り飛ばした後、「滝の流れに目標を見つけろ」というアドバイスを残す。

そしてゲンは滝を流れ落ちる桜の花びらを目印にして流れを断ち切る事に成功。
「流れ切りの技」でツルク星人の両腕を切断、それを胸に突き刺し勝利する。

この撮影は真冬に行われ、真夏氏は肺炎を起こしかけて誇張抜きで死にかけた。

  • 第5話「泣くな!お前は男の子」
凶剣怪獣カネドラスの必殺武器・ドラスカッター対策として、何の前振りもなく体育館に設置されたカネドラス風の奇怪なマシンで訓練するハメに。
しかもゲンが特訓するすぐ横では子供たちが普通に体操の練習をしている。ひどい公開処刑である

ダンが視察に来た際、ゲンもつい「こんな事して何になるんですか?」と言ってしまった。ごもっともすぎる。
ダンは「体を使って覚え込まなければならない事を口や頭を使って逃げる奴は足手まといだ」と叱責。
が、このゲンの発言の真意は特訓して怪獣を倒しても既に不幸に見舞われた市民は救えないという事なので、ダンとの会話が噛み合っていなかったりする。

そして訓練中に刃物状の腕部分を蹴り折ってしまった時、たまたまその軌道にいた大村さんが真剣白刃取りをしてみせたのを見て(つまり全くの偶然で)「真剣白刃取り」を習得する。
実戦でもこの技でドラスカッターを奪って投げ返して目に刺し、ハンドスライサーで真っ二つにして倒した。
……結局ダン的にはあの謎のマシンはどう攻略するのが正解だったのだろうか……?

  • 第6話「男だ!燃えろ!」
一番有名であろう特訓回。
宇宙の通り魔こと暗闇宇宙人カーリー星人の突進攻撃をかわすため、先を尖らせた丸太を振り子として使い、特訓に励むゲン。
この丸太、真夏氏曰く本物で、しかも必要以上にスタッフが尖らせたためガチで刺さりかねないものだったらしい。
おまけに足場もぬかるんでいたとか……(加えて言うと他の特訓でもそうだが、ゲンは野山でも基本裸足)。

途中スポーツセンターの大人の面々が来て手伝うが、中途退場。
するとどこからともなくダンが現れ、無言のまま杖でゲンを殴打、一通りボコボコにしてから「この丸太ん棒にお前を憎み突き刺す心があるか?」と問う。
それを言いたいだけなら何も殴らんでも……。
スタッフは丸太のエピソードを見る限り、憎しみはともかくゲンを突き刺す心はあったようだし。

そして、ダンは文字通りの殺意を込めてジープ*1でゲンを追いかけ回した。
当然ながら真夏氏は「死ぬだろ!」と思ったらしく、「目を血走らせ逃げ惑う姿は演技じゃない」と述べた他、脚にバンパーが当たったとも……*2
ダン役の森次氏も中止を進言したほどで、「いつ撥ねたり轢いたりするか気が気じゃなかった」と苦心していたと語っている。
この壮絶な撮影エピソードと、実際の映像のインパクトの強さは良くも悪くも伝説となった。

幸いな事に、この特訓の成果により殺意や恐怖に臆せず冷静にカーリー星人の突進を捌けるようにはなった。
最後はバックチョップで角を折り、それが弱点の眉間に刺さりカーリー星人は斃れる。

ちなみに後の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』で久津ケンが大好物のメンチカツを漢堂ジャンに先に食べられた恨みでトラックで追いかけたのは、このシーンのオマージュ

  • 第7話「美しい男の意地」
植物怪獣ケンドロスのブーメラン対策として、ダンは人気のないガレ場にゲンを連れて行き、金属製のブーメランをゲンにぶつけていく一対一の特訓を開始する。
ダンによる訓練は途中でケンドロスの襲来をMACから告げられたため、中断。
この時、最後に見切りの切っ掛けとなる「ブーメランを掴む」事が出来ていた。

その後、ブーメランを投げる役をタケシ達に交代して再開し、ブーメランを手刀と蹴りで迎撃する術を体得。
再戦ではケンドロスのブーメランを全て捌き切り、ボディブーメランで撃破する。

倒れても問答無用で飛んでくるブーメランはかなり痛かったらしく、真夏氏は「本気で1発くらい投げ返してやろうかと思ったという。
実際、よく見るとブーメランを掴んだ時投げ返そうとしている。
劇中ではあくまでダンやタケシ達が投げているが、撮影時は他のスタッフも含めて複数名で投げつけている。そりゃ真夏さん怒るわな……。

なお、ブーメランの特訓に立ち会った野村猛氏は1年後に『秘密戦隊ゴレンジャー』にミドレンジャー/明日香健二役で出演し、ブーメラン型の武器を操っている。

  • 第8話「必殺!怪獣仕掛人
暴れん坊怪獣ベキラの弱点を背中だと看破したダン。
しかし、未熟なゲンでは敵の弱点を突けない事も分かっていた。
そこでダンは一度ゲンを呼び出し、現時点でベキラの弱点を突くのは困難である事を体で理解させ、秩父の奥地・我心山にある白雲庵の十貫という僧を師として修行してくるよう命じる(形式上は命令違反*3による一週間の謹慎処分)。

この時、十貫が岩肌の斜面を使った三角飛びを披露したのでこれを修行し、体得。
その後、十貫の二段蹴りから学び、レオキックをベキラの背中に叩き込み勝利する。

修得自体は2日で済んだため、残りの謹慎期間をスポーツセンターでの奉仕活動に使えるようダンが取り計らった。
なお、この回でダンは慢心するゲンにチームワークの大切さを諭しているが、ゲンの「共に戦っていくうちに芽生えるのがチームワーク」という主張には反論出来なかった。
結果的にこの回では青島隊員とゲンの間に戦いを通してチームワークが生まれており、ダン自身にも考えが及ばないところがあった事がうかがえる*4

宇宙星獣ギロの触れると凝固する泡対策として、気密室の中で発泡する液体を浴びせられ体を丸めて回転させられる。
この頃から少しづつ自主的に修行で体得すべき内容を掴めるようになっていった。

最後はフライングクロスチョップで泡を出す触角を折り、殺す。
だが、いろいろな理由からレオはリライブ光線でギロを蘇生させた(この回は『レオ』の中でもなかなかの異色作に当たる)。

この特訓を応用してか、レオは第41話で円盤生物ブラックドームの泡攻撃を受けた時、高速スピンして泡を弾き飛ばしている。

  • 第11話「泥まみれ男ひとり」
無差別殺人を繰り返す怪異宇宙人ケットル星人の身軽さに対して、着地する瞬間は無防備だと知り、
サンドバッグを投げ、落下する瞬間にダメージを与える方法を探る自主練を行い、最終的に着地の瞬間に合わせて相手を後方に投げ落とす投げ技を体得。
巨大化後の戦闘でも、隙を突いてレオキックで倒す。

この回で使用したレオヌンチャクはスチールによく掲載され、ゲームにおいては使用技かつ作品によっては強力な技という扱いになっている事もあるが、
使ったのはこの1回だけであり、しかもあっさりと壊されたというのは有名。

  • 第13話「大爆発!捨身の宇宙人ふたり」
真昼間に通り魔事件を起こす透明宇宙人バイブ星人によって警官が殺害され、殺人犯の疑いがかけられたゲンは停職処分にされてしまう。

山篭り中に板が左右にしなって震えるのを見て星人の透明化の原理を悟り、さらに偶然落ちてきた松ぼっくりがその板に当たって跳ね返るのを目撃。
その間にバイブ星人はダンがマッキー3号による捨て身の体当たりで倒し、レオは空中に投げ出されたダンをキャッチしてそのピンチを救った。
松ぼっくりの跳ね返る動きが、空中のダンの位置を知るヒントになったのだった。

  • 第14話「必殺拳!嵐を呼ぶ少年」
さそり怪獣 アンタレスがレオを倒した後、少年の姿でスポーツセンターに姿を現したため、尻尾対策としてMAC隊員達と特訓する。

内容は簡単に言えば掛かり稽古or相撲用語のかわいがり的なもの。
しかし、事情を知らない隊員達には理解されず、ゲンは孤立してしまう*5
だが、ゲンの特訓はタケシ達の協力の下「両手を棒に縛って手の攻撃を使わない」状態で続き、その最中の偶然から逆立ちを応用した足技による攻防一体のカウンター技を発見する。

再戦ではアンタレスの尻尾の先端を切断して投げ返し、その首を切断。
アンタレスは落ちた首を抱えてなおもレオに迫ったが、やがて力尽き爆死した。

  • 第15話「くらやみ殺法!闘魂の一撃」
通り魔的な凶行を繰り返す分身宇宙人フリップ星人の分身を攻略すべく、星人を撃退した津山青年から学べとダンに言われる。
しかし、ゲンは個人的な嫉妬から津山に教えを受けなかった事をダンに見抜かれて叱責を受け、もう一度習いに行く事に。
津山は実は盲目であり視覚的な幻惑が通じず、心眼によって対処していた。

次々と飛んでくるボールを目隠しをしながらかわす(途中から投げる役をタケシに交代)という特訓の末、最終的にレオも心眼を会得。
だが、ウルトラマンの体では瞼がないため、目を閉じる事が出来なかった。
特訓内容を活かしきれず失敗しそうになった所をダンがマッキーで顔に発泡液を吹き掛け、目が見えない状態にする事で特訓の内容を思い出し、フリップ星人の分身を攻略し倒す。

この回で遂にゲンはダンから「免許皆伝」とされたが、以下の通り特訓は続いた。

再び盲目状態に陥った第20話ではこの特訓の成果を忘れていたかのように見えるが、心眼が元々分身を破るべく覚えた技であるのに対し、この回ではドギューに目潰しを喰らっていたため、苦痛で心眼どころではなかったのだろう。
実際、ブラックテリナ戦では変身前に片目を潰されたレオが心眼を利用して勝利している。

  • 第19話「よみがえる半魚人」
半魚人ボーズ星人の右腕の対策として、いきなりダンはでゲンを打ち据える。
そして今度はゲンに自らを打てと鞭を渡し、ゲンは言われた通りにするが、ダンは一発打たれた後そのまま鞭に向かって行って絡みつく行動を取った。
自分から鞭に巻き付く事で鞭を封じ、接近戦に持ち込ませたのだ。

この教えに従ったレオはボーズ星人の鞭を絡め取り、ハンドスライサーで切断。武器を失ったボーズ星人は一方的に攻撃され、倒された。
ブラックガロンとの戦いでは今回の特訓を応用したのか、レオは自身の腕に舌を巻き付ける事で敵の攻撃を封じ、ハンドスライサーで舌を切断してトドメを刺している。

  • 第21話「北の果てに女神を見た!」
宇宙の殺し屋ノースサタンの口から発射されるニードルをかわすため、スキーの回転競技を利用する。
内容はポールの下に時限地雷を設置し、短時間で左右のステップを踏み込ませ、出来なければ爆死するというもの。
ボクサーが屋外などでポール状の物を用いて行うウィービングの訓練を強化(凶化?)したような感じ。
これがゲン最後の特訓となった。


平成ウルトラシリーズでの特訓】


男はいつも独りで戦うんだ。自分自身と戦うんだ……。

『レオ』終了から32年後、再び特訓回がテレビに帰ってきた。
ビームが一切通用しないリフレクト星人に敗れたメビウス=ヒビノ・ミライに対し、地球に再来したレオ=ゲンは勝負を挑む。

タイマンでメビウスをボコボコにした後、必殺のレオキックで完勝。
ダンが自分に投げかけた言葉を使ってミライを叱咤し、かつて自ら着ていた胴着*6を渡すと、星人を倒す特訓を命じる。
今までは弟子の立場だったゲンが師匠になった瞬間だった。

内容はミライがひたすら木の棒を蹴り砕くだけであり、ゲンはそれを見守るのみ。
時勢もあってか、ダンのように理不尽に殴ったり叱責したりは一切しなかった。

そしてCREW GUYSの仲間達と共に一時休憩し、焼き芋を焼くためにリュウが木を擦って摩擦熱で火を起こした事がミライにヒントを与えた。
メビウスは特訓の末に会得した「メビウスピンキック」を用いて前回の戦闘では傷一つ付けられなかったリフレクト星人の腕部のシールドを打ち砕く。

憤ったリフレクト星人はGUYSのメンバーを人質に取るが、それに激怒したレオが参戦。
リフレクト星人は人質を開放された上に2人掛かりでボコボコにされた後、レオからはレオキックを、メビウスからはバーニングメビウスピンキックを同時にお見舞いされて爆死した。
そして戦いが終わった後、ゲンはミライに第2の故郷である地球を任せる事を告げ、かつてのような優しい笑顔を向けるのだった。



それも修行のうちだ! 我慢しろぉ!!

お前はまだ小手先の力しか信じていない。そんなものは本当の強さじゃない!


師であるセブンから息子のゼロを預かったレオは、K76星にて弟のアストラと共に彼を特訓。
拘束アーマー「テクターギア」で力を封じられたゼロをボコボコにし、小手先の力ではない本当の強さを伝えようとする。
案の定、ゼロは強さの意味を知るまで逆ギレしまくっていた。

しかし、セブン譲りの光線技にレオの宇宙拳法が加わったおかげでゼロは最強ウルトラマン候補へとのし上がった。
以降もたまに手合せしている様子。

なお、これらの特訓では両ウルトラマンともレオキックを叩き込まれている。
実戦形式で身をもって会得すべき課題を悟らせ、あとは本人の自主性に任せるのが彼の特訓を課す上でのスタンスなのかもしれない。

ただし、特訓の末にどちらもキック関係の必殺技を手に入れているとはいえ、本来のレオキックは多くの怪獣や宇宙人を屠ってきた必殺技である。
無論、レオも本気のレオキックを叩き込んだわけではないだろうが(メビウスでリフレクト星人に放ったレオキックは星人を貫通する威力を見せている)、いくら手加減されているとはいえ歴戦の先輩の必殺技を叩き込まれる後輩はたまったものではないだろう。

見て覚えろとか盗めとか、そういうレベルで出す技じゃねーぞ!


【番外】

そのゼロが師匠ポジに。礼堂ヒカルとショウに究極の力を授けるためにとある特訓をさせる。
とりあえず彼は自身の師匠ではなく、親父に似ていたようだ。
ゼロには特定の人間体が無いため、ウルトラマンが人間の修行の指導をするというシュールな光景が見れる。

なお、舞台挨拶によると撮影日が夏場&合成ほぼ無しのかなり辛い撮影だったとか。

……で、今度はそのショウが師匠ポジに。
ゼロからウルトラマンエックスについて聞いていたショウは、大空大地達がまだウルトラマンエクシードXの力を最大限使いこなせていないと指摘。
大地はショウの指導の下、猛特訓を開始する。

ショウ曰く「俺はゼロよりも厳しい」ということで、学者肌の大地に対して体育会系のノリで木刀による剣技の訓練を行った。
ちなみにエックスは他人事のようにガヤをやっていた。

亡霊魔導士 レイバトスに敗れたウルトラマンオーブに新たな力を授けるべく、シャイニングウルトラマンゼロの力で精神と時の部屋めいた超空間「シャイニングフィールド」を作り出し、セブンとゼロが2人がかりで特訓をつける。

尺の都合で特訓の内容はあまり描かれなかったが、10年にも渡る特訓の末に、新たなフュージョンアップ形態「エメリウムスラッガー」を体得した。
ウルトラマンにとってはわずかな時間とはいえ、10年もの間どのような特訓をしていたのやら……。

ゼロの弟子を自称するウルトラマンゼットが主人公。
前日談にあたるボイスドラマではゼロとのやり取りがコミカルに描かれている。
その中でゼロはかつてレオがセブンから受けた特訓を「今やったらいろんな意味でヤバいだろ」自身がヒカルとショウに行った特訓を棚に上げて評している。
また自分がレオにボコボコにされた経験も話し、「アストラが見てて気が散る」などと愚痴っていた。

ゼロはゼットを弟子と認めていないため特に上述のような特訓を課すことはなく、やらせるにしても少し厳し目の訓練程度であったが、グレンファイヤーが訪ねてきた際、ゼットはゼロと話す時間を作りたかったグレンに乗せられて銀河系100週を課せられることになった。
また、ゼロとの対話で学んだ内容は後々ゼットが筆記試験を受ける際に大いに助けになった。オリジナルセブンガーの使用者はうっかり間違えていたが

フリップ星人の項で説明した通りレオは瞳を閉じられないが、ゼットはナツカワ ハルキに「目を閉じてください」と言われた時、顔をやや伏せる事で対応し、(ハルキが)心眼を使用している。


こうして現在、セブンから

 ┌──────────┬───────オーブ
 │        アストラ   │
 │           │    .│     ヒカル
セブン──レオ──┴─―ゼロ──―┤
        │                 ショウ──大地&エックス
      メビウス

と師弟(指導)体育会系のノリ関係が続いている。
大地は理科系の優しいヒーローなので、ここの関係はここで打ち止めの可能性は高いが、代わりにオーブ=クレナイ ガイがセブンとゼロから特訓を受けたため、また新たな師弟関係が生まれる日も近いだろう。
事実、自称セブン一門末弟のゼットも登場した。


【おまけ】

ユニコーンガンダムに修行を課そうとしたゴッドガンダムに対し、レオが「若い頃の話」としてこの特訓を話題に挙げていた。
DLCミッション「ギンガの意地」で、レオがウルトラマンギンガに対して「美しい男の意地」と似たシチュエーションでブーメラン特訓を施す場面が存在する。




ゲン!
逃げるな!!
車に向かってこい!!
    !
 ⊂(`・ω・)
⊆/ ̄三三 ̄ヘ⊇
/L○ ̄ ̄○」\
L=[MAC-J5]=亅
`Ш ̄ ̄ ̄ ̄Ш ブォォォォ

隊長!
やめてください!!
隊長ーっ!!
   ⊂〜个〜⊃
   (´・ω・`)⊃
   (つ   /
   | (⌒)
   し





追記・修正はジープの特訓をクリアした者にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ウルトラマン
  • ウルトラシリーズ
  • ウルトラマンレオ
  • ウルトラマンメビウス
  • ウルトラマンゼロ
  • 特訓
  • 修行
  • 試練
  • 驚愕
  • 過酷
  • 鬼畜
  • ジープ
  • ジープ ←真夏竜「あれ演技じゃねえから」
  • スポ根
  • 愛の鞭
  • ある種の現代へのアンチテーゼ
  • 通り魔狩り
  • 賛否両論
  • 泥臭い漢の世界
  • 一覧項目
  • おおとりゲン
  • モロボシ・ダン
  • 放送事故
  • だいたい東條昭平のせい
  • 情け無用
  • ぼくにはとてもできない
  • スパルタ
  • 真夏竜
  • 森次晃嗣
  • 物には限度というものがあるシリーズ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月18日 17:28

*1 れっきとしたMACの装備で、ババルウ星人戦などでも登場している。

*2 中古の車だったのでブレーキが甘く、急ブレーキをかけても6メートルは進んでしまうポンコツだったとか。なお、実際にはこの車の元はジープではなかったりする。

*3 ただし、命令違反の理由は青島がゲンに対して逃げ遅れた大村を見殺しにする命令を出したためであり、他の隊員も一緒になってゲンを責めていた。

*4 そもそも対立の原因は人命を蔑ろにした青島達にあり、にもかかわらず隊長として彼らを咎めないのはチームワークを語る以前の問題である

*5 これはダンが「アンタレスが正体を現せば隊員達は意地でも攻撃するだろうが、今のMACでは歯が立たない」と考えて一切事情を知らせなかったのが原因で、ゲンに非があるわけではない。

*6 ただし、レオ本編で着ていたのは黒い胴着だったのに対し、ミライに渡した胴着は白だった。