魔犬の森の殺人(金田一少年の事件簿)

登録日 :2012/02/04(土) 01:00:40
更新日 : 2017/08/03 Thu 03:07:25
所要時間 :約 27 分で読めます





萬屋さんたちを噛み殺したバケモノは――
俺たちが封鎖したこの建物の内側に残っちまったってことか!?

俺たちは今――

巨大な魔犬「ケルベロス」の檻の中にいるんだ!!

魔犬の森の殺人とは、金田一少年の事件簿での事件の1つであり、金田一少年が解決した事件の一つ。
単行本リニューアルの第一弾。全10話。
恐らく一が遭遇した事件で最も意外かつ、 最大の悲劇 と言える結末を迎えた事件の一つである。
また、本作以降原作者が金成陽三郎氏から天樹征丸氏へと交代されている。

アニメ版の容疑者リストの順番は上段が左から萬屋、千家、八尾、渡辺で、下段が十和田、二ノ宮、五十嵐、参道、百田でバックは水色。
登場する怪人は「ケルベロス」。


【あらすじ】
山梨へキノコ狩り旅行に行った一たち。
ところがアクシデントで泊まる家が無くなり、さ迷った末、廃棄された研究所を見つけた。
建物に入ってみると大学のサークルがちょうど合宿を行っており、一緒に寝泊まりすることになる。
ところが翌朝、大学生の一人が喉を食い破られた血まみれの姿で発見され、さらに金田一の親友、千家が野犬に襲われる。
しかもその犬は行動から狂犬病の可能性が高かった…!!
さらに、廃墟の周囲は、同じく狂犬病と思われる犬の群れに囲まれていた!!
一は、千家のためにも、廃墟から脱出する方法を探るため、捜査を開始する・・・。
果たしてこの事件は遺伝子操作の怪物犬「ケルベロス」の仕業なのか…!?


【以下、ネタバレにご注意ください】


【事件関係者】
  • 千家貴司(ドラマ版・千堂恭子)
CV:菊池正美/演:山田優
不動高校2年。
額のホクロが目印の、金田一の幼馴染。
首吊り学園殺人事件で初登場後、2度目の登場。
冒頭で一に幻覚性のあるベニテングタケ入りの味噌汁を飲まされた挙句、ラリって別荘に火をつけてしまい、事件の中では犬に咬まれる。
さらに、その犬が狂犬病の疑いがあるとわかり、自暴自棄になりかけるが…。
メロン。
ドラマでは女性となっており、これ以前の事件にもちょくちょく登場している。
演じていたのはデビューしたばかりの山田優。

  • 八尾徹平
CV:高橋直純
不動高校2年。
山梨の山奥に別荘を持っている(とは言っても古い民家)。
しかし幻覚キノコにラリッた美雪と千家の「ファイヤーダンス」で別荘を燃やされる可哀相なヤツ。本人は 下痢を起こすキノコであるカキシメジ を食わされた。
全部幻覚キノコを盛った一のせい だが、犯人のことを考えると、一が何もしなくても似たような目に遭っていた可能性は高い。
不動高校メンバー4人の中で唯一死体慣れしていない。
慣れてる方がおかしいのはナイショ。
「(死体を見て) 何とも感じねー方がどうかしてる!! 」との本人の言は極めて正論。だが美雪には「まあまあ^^」とあしらわれていた。
もっとも、千家は「首吊り学園」でしか死体を見ていないので、一や美雪ほど「慣れ」は無いはずだが・・・。
リンゴ。

  • 参道麻衣
CV:松谷彼哉/演:三浦早苗
三城大医学部2年。20歳。
タバコをふかしたショートヘアーのギャル。萬屋のカノジョ。
最初に死亡し、「巨大な獣」に襲われたような姿で息絶えていた。
ドラマ版では萬屋に惚れていて、二ノ宮を「色目を使っている」といいがかりをつけ、目の敵にしていた。
実は殺害されたのは2番目。

  • 萬屋透
CV:竹若拓磨/演:スマイリーキクチ
三城大医学部4年。22歳。
サークルのリーダー格。
ノリのいい性格の大病院の跡取り息子だが、大学内ではとある黒い噂が…
廃墟も、彼の家の持ち物。
二番目に死亡。実は近視。
実はアリバイトリックの為に最初に殺害されていた。ちなみに生きてたらメロンに相当するのはこいつだった。

  • 渡辺鐘
CV:中村秀利/演:岡本光太郎
三城大薬学部4年。22歳。うすらヒゲの男。
クイズ好きだが、態度は悪く、大学では萬屋同様に黒い噂が絶えない。
新薬作りに相当入れ込んでいて、無理矢理飲まされて体調を崩した後輩もいるらしい。
三番目に撲殺され、死の間際にダイイング・メッセージを残すが…。
冒頭で一に対しあるクイズを出すが、それがこの事件の重大なキーワードとなる。

「俺達の中で一人だけ仲間はずれがいる。そいつは誰だ?」

「俺が一番格下― って事でしょ?」

名前と容姿のモデルは無名時代の 世界のナベアツ
後に同じく数字を題材にしたギャグで大ブレイクする事になるが、果たして偶然なのだろうか…?
トマト。

  • 百田梅男
CV:山崎たくみ/演:田口浩正
三城大医学部3年。23歳。
オカルトマニアのぽっちゃり系。萬屋たちよりひとつ年上だが後輩である事から、二度浪人(もしくは留年、あるいは各一回ずつ)していると思われる。
アニメ版では学年はそのまま、21歳になっており、学年と実年齢の間に違和感がなくなっている。
「ケルベロス」に狙われる事に思い当たる節があるらしく、終始怯えた様子を見せていたが…。
不動高校の鷹島友代ほど重度ではないと思われるが、彼も潔癖症である。
バナナ。

  • 五十嵐郁登
CV:千葉一伸/演:丹直樹
三城大理工部3年。22歳。
萬屋達の黒い噂について疑念を抱いており、他人に憎まれても仕方ないのではないかと指摘した。
父親が警視庁の公僕(階級や所属は不明)で、その関係で、一の事を知っていた。
原作では良い人なのに、アニメではいくらか性格が悪くなり、「ケルベロス」のDNAを狙う野心家っぽい一面を覗かせるキャラにさせられる
という改悪を食らったが、部分的なものだった為、全体的に見れば良い奴なのか悪い奴なのか分かりにくいキャラだった。
ナシ。

  • 二ノ宮朋子
CV:朴璐美/演:綾瀬はるか
優蘭女子大文学部2年で参道の友達。20歳。
松たか子似(八尾談)のおしとやかな美人。何か目的があって合宿に参加したらしい。
ドラマ版では山田優と同じく新人時代の綾瀬はるかが演じていた。
キウイ(ドラマ版ではアボカド)。

  • 十和田清
CV:古川登志夫
アニメオリジナルキャラ。不気味な顔の老人。67歳。
研究所の元所員であり、遺伝子操作の実験を提案したが、研究所から追い出された。
何かを探しに古巣にやって来たらしく、入口で金田一達に突っかかってきたが、
次の日、死体となった参道の第一発見者になり、そしてケルベロスの騒ぎが起きてからは大人しく一行と行動を共にする。
知識が豊富であり、狂犬病などについても詳しかったり、事件中もケルベロス対策として 火炎放射器を即席で作る など、色々すごい奴。
使う機会はなかったため、「汚物は消毒だ~!!」とはならなかったが。
萬屋や渡辺の黒い噂について、聞いたことがあるらしいが…。
対応するフルーツは不明。

  • ユータ
二ノ宮のペットの子犬。かわいい。
一の背中にオシッコしたりするなどしていたが、彼の存在が事件の重大なヒントを与えることに…。


【その他の人物】
  • 冴子
美雪の友人だが、何故か一のことは大嫌い(1度でも一緒に事件に巻き込まれて、一の本当の姿を知れば、考えが変わるかもしれないが…)。
第1作に登場して以来、時々モブ出演した際も一の事をボロクソにけなしていた。
今回、一を放って美雪がキノコ狩りに参加することになったのも、彼女のゴリ押しの結果らしい。
本来は一ではなく彼女がキノコ狩りのメンバーだったが、一に列車の切符をスラれたうえ、トイレに監禁されて成り変わられてしまう。
だが事件の事を考えると、 行けなくなって正解だった だろう。
今回の事件で美雪と疎遠になったのか、以後登場しなかったりする。

  • 上山永生&中島保
美雪に告るも、手紙すら受け取ってもらえず、告った瞬間に(0.5秒で)断られ、見事に玉砕。
モデルはお笑いコンビ、コッキー。


【レギュラー陣】
毎度おなじみ主人公。
美雪が自分に内緒で他の男と旅行に行こうとしていたことを偶然知り、美雪との初エッチ狙いで冴子から列車の切符をスリ取り、
彼女を トイレに監禁 して成り代わった(美雪の参加が冴子のゴリ押しによるものだろうとは考えていたが、それにしても彼女がOKしたことに不満を感じていた)
序盤では下痢をするキノコ(カキシメジ)の味噌汁を八尾に、別々の幻覚キノコの味噌汁(美雪はオオシビレタケ、千家はベニテングダケ)を、それぞれ美雪と千家に飲ませる
(実は美雪は一口も飲んでおらず 匂いだけでラリっていた のだが)というシャレにならないことをやってしまうが、
その後彼にとって最大級の悲劇が待ち受けることに…。
ビワ(ドラマ版ではキウイ)。
今回、「怪盗紳士の殺人」のポアロ同様、犬の行動がヒントとなって謎を解く。
序盤こそ結構酷いことをしているが、事件発生後は美雪が野犬の1匹に咬まれそうになったところをすんでのところで防ぎ、
犯人が引き入れた野犬の集団が廃墟内で暴れている間は一室に隠れて彼女を抱き寄せていて、しっかりと美雪を守っていた。

毎度おなじみヒロイン。
ブラモロのサービスシーンを披露するも、幻覚キノコであるオオシビレタケの味噌汁を一口も飲んでないのに 匂いだけでラリっていた
その時の顔がちょっと怖い。
だが、その後に一同様彼女にとっても悲劇が待ち受けることに…。
冴子にゴリ押しされたとはいえ、一に黙って他の男(千家、八尾)と旅行に行こうとしていたことについては、心底罪悪感を持っていた様子で、
キノコ汁による食事の際、彼に対して謝罪の言葉まで口にしていた。
なので、結果的に一が同行することになったことは、彼女にとっても 願ったり叶ったり だったのではないだろうか。
ミカン(ドラマ版ではリンゴ)。
ちなみに、美雪は、千家が引き入れた野犬の1匹に咬まれそうになり、ギリギリのところで一に助けられている。
そのため、もし一がいなかったら、美雪は ほぼ確実に野犬に咬まれていた (狂犬病の犬ではないので、結果的に見れば、咬まれていたとしてもそちらの心配は無かったわけだが)。
その意味でも、彼女から見て非常時に最も頼れる一の同行が、結果として美雪にとって大きなプラスになっている。

ちなみに彼女に食べさせようとしたオオシビレタケは所謂マジックマッシュルームの一種。言い換えれば 立派な薬物の材料 である。
つまり食べさせる云々の前に所持そのものが犯罪である 。(もっとも、この作品が出た頃はまだ非合法化はされていなかったが。)







渡辺の遺体の側には、果物が散らばっていた。

ビワ、ミカン、リンゴ、バナナ、ナシ、キウイ
そして、メロンに潰された トマト



俺達の中で一人だけ仲間はずれがいる。そいつは誰だ?



今回の事件の関係者の共通事項は 渡辺を除いて全員苗字に数字が入っている事。
(つまり、クイズの正解は 一人だけ数字の入っていない渡辺 )
その場にあった唯一の野菜である トマト がその場にあった一番大きい果物である メロン に潰されたという事は……




俺が一番格下― って事でしょ?



…え!?





オ レ ガ  イ チ バ ン  カ ク シ タ―――?



それじゃあ…犯人は―――








【以下、悲しい真相…更なるネタバレ注意】












金田一…

俺の…負けだよ…


『ケルベロス』をでっちあげて萬屋たちを殺したのは俺だ…





俺が全部やったんだよ





  • 千家貴司(ドラマ版・千堂恭子)
この事件の真犯人 「ケルベロス」
ある日、いつもの様に登校していた彼は、偶然一人の少女が道端で倒れていた犬に歩み寄る光景を目撃する。
少女はドッグトレーナーだった。名前は水沢利緒。千家は彼女に頼まれ、犬を助けることを手伝った。

千家は優しく可愛い彼女に一目惚れ。しかもその気持ちは、日に日に大きくなっていく。
ある日想いを決して告白する千家。しかし利緒は急に胸を押さえて苦しみだし、悲しい顔で拒絶する。



私、あと半年しか生きられないの……そういう病気なのよ


衝撃的な告白をする利緒。それでも千家は彼女を愛することを決めた。せめて半年の間だけでも、一生分愛してみせると。
彼女も 「生まれて初めて受けた『愛の告白』なんだから、私。また生きるのが楽しくなっちゃった」 と彼の気持ちを受け止めた。

しかし、その恋は突然の利緒の死で幕を下ろしてしまう。


あと半年……あと半年あるはずじゃなかったのかよ?

彼女の亡骸と、その後発見した千家や彼の友人達との楽しい日々を想像して書いた「未来の日記」を見て号泣する千家。
そして思う。なぜ彼女は、検査のために入院した直後に容態が急変したのかと。

納得がいかなかった千家は必死に調べた結果、驚愕の事実を知った。
利緒の再入院の際彼女を担当していたのは、まだ医師免許も持っていない4人の大学生…萬屋達であった事。
彼女の死は院長である萬屋の父親が手を回し、病死にしてしまったのだという事。
行われた治療が医療行為とはとても呼べない、もはや人体実験に等しい行為(渡辺が作った新薬の人体実験台)だったということ。
そして…




おい渡辺? あの女のカルテ始末しただろうな!?

あっ…忘れてた!

それ…見つかるとヤバいッスよ?

たかが半年 しか生きられない患者だったんだ!

そんなので捕まったらバカ見るぜ?


萬屋たちの利緒の命の全てを侮辱した言葉を聞いてしまい、激怒した千家は復讐を決意した。
皮肉にも 「恋人を殺され、揚句にその死を侮辱された」 という動機は、彼のデビュー作の犯人と全く同じであった。
鬼畜生同然のその発言に対し、千家越しに聞いた一も 「俺だって絶対許せねーよ!」 と怒りを露わにしていた(基本「罪を憎んで人を憎まず」のスタンスである一が 事件の被害者側に ここまで激しく怒りを露わにしたのは極めて珍しいケースである。
また、ここまでの間、萬屋達をさん付けで呼んでいたにも関わらず、この怒りを露わにした場面では萬屋を呼び捨てしている)。

犬笛で犬を巧みに操り、狂犬病に見せ掛けた上で研究所の周りに待機させることで、居合わせた面々の行動(特に脱出)を封じて殺害を決行。
実際にはすでに死んでいた萬屋がいかにもその場にいたように思わせる心理トリックを仕掛けた。
さらに自分はワザとその犬に噛まれることで疑いの目を逸らそうとした。
これには、噛ませる犬を 故意に水を怖がるように訓練 しておき、そのとおりに行動させることで、その犬を狂犬病だと誤認させ、
外にいる他の犬達も同じく狂犬病かもしれないという疑念を抱かせて、強行突破をさせないようにする 狙いもあった
(ただの犬では、いくらたくさんいるといっても、強行突破される恐れがあったためである。狂犬病とあっては、噛まれれば命にかかわるため、うかつに手が出せない)
3人殺害後、渡辺の食べ物を使ったダイイングメッセージで犯人だと暴かれる。萬屋が板を窓に打ち付けている間に殺害されたと思わせるように仕組んだが、 近視の萬屋がコンタクトレンズを眼につけてないこと を明るみにされて観念した。

最後に百田を3人と同様に犬を操って殺害しようとしたが、利緒の気持ちを自身に重ねた一の説得と犬たちの健気な訴え、
そして利緒の幽霊の抱擁で心を動かされ、敗北を認めた。
事件後は一に「ありがとう」の一言を残し連行されていった。
現在は少年院に服役中。

しかし、狂犬病でないにせよ、千家が侵入させた犬達は安全とは言えず、実際、美雪はあわや噛まれる寸前までいって、一に助けられている。
千家も、 侵入させた犬達が、ターゲット以外の誰かを襲う可能性は、当然予見できたはず である。
最初に千家を噛んだ1匹だけならまだしも、途中であれだけの数の犬を廃墟内に侵入させた行為は、場合によっては、
美雪でなくても一や八尾などが襲われて噛まれていた 可能性も十分に考えられ、 自分が巻き込んだ無関係な友人達(もちろん、二ノ宮や五十嵐もだが)の安全を全く配慮していない
(しかも、犬達は終盤まで狂犬病と思われていたため、 もし1人でも噛まれていたら、千家という「前例」もあっただけに、その人のショックは相当なものだったろう )という無責任さもある。

そもそも、渡辺殺しの際、 犬達を引き入れて暴れさせる必要があったのか という問題もある。
渡辺が1人になったところを殺し、萬屋や参道のようにケルベロスの仕業に見せかければ、それで済んでいたのではないだろうか。


  • 水沢利緒
CV:岩男潤子
ドッグトレーナーの少女。可愛い。
千家と出会い、その優しさから彼から告白されるが、その体は病魔(おそらく心臓の病気)に蝕まれており、余命半年の命だった。
それを知ってなお、千家は「その半年の時間を俺にくれ」と利緒の運命を受け入れて共に生きる事を望み、彼女もそれを承諾。2人は恋人同士になった。
しかし、利緒の病に目を付けた萬屋達に渡辺の作った薬を飲まされ、殺されてしまう…。

彼女の「未来の日記」とエピローグで幽霊となって千家の前に現れたシーンは涙腺崩壊必至
ちなみに千家から一の事を聞いていたらしく、「未来の日記」に登場している。その中では一との初対面で(緊張して)ドキドキしてしまう事になっている。
…ありえん(笑)とか思ってても突っ込んではいけない。
おそらく何事もなければ創立祭で一と出会うはずだったのだろう。

  • 利緒のペットの犬たち
元々は捨て犬だったが、利緒に救われた犬たち。品種も大きさもバラバラでいっぱいいる。
千家にも懐いており、彼の復讐に利用されるが、ご主人が愛した千家にもう罪を重ねてほしくないという気持ちからか、
最後のターゲットである百田を襲撃する命令を「お座り」して拒否した。みんなご主人に恥じない忠犬である…。
もちろん、狂犬病というのもフェイクで、千家に噛みついた個体が水を怖がる様子を見せたのも、 そうするように訓練されていたため である。
事件の後にどうなったかは不明だが、ポアロの里親を探した一の事 *1 なので、きっと彼らの里親も探しただろう。
彼らを利用した事は一も言う様に千家自身の最大の落ち度だし、殺処分はないと思いたい。
結果的には、操り手である千家以外を誰も傷つけなかった(一は多少ケガしたが)からまだ良かったが、
他の人間、特に殺人のターゲット以外の無関係な者を1人でも噛んだりしていたら、事件後に殺処分の対象になっていた怖れもあるし *2
最悪、侵入させた犬のどれかが、メンバーの誰かの抵抗に遭って殴り殺されたりする可能性も当然あったわけなので、
千家の計画は、無関係な一達のみならず、 犬にとってもはた迷惑な話 と言わざるを得ない。
実際、1匹は、美雪に咬みつこうとして、寸前で一によって 口の中に木材を突っ込まれて 倒れ、その後どうなったかは不明。
そもそも、愛する利緒の忘れ形見達をこんなかたちで自身の殺人計画に利用して、千家自身の良心は痛まなかったのだろうか?と思わざるを得ないが、
百田を殺害しようとした時の「こいつらは利緒を殺したんだぞ!」という台詞を見る限り、自分と同じ気持ちを持っていたと思っていたのかもしれない。




『たかが半年』――。



あいつらはそう言ったんだ――!!

人ひとりの命の重さに―― 半年も50年も違いがあるのかよ!?




利緒の 半年 はあいつらの 一生 より、ずっとずっと大切な時間だったんだ!!



  • 萬屋透
  • 渡辺鐘
  • 参道麻衣
やっぱり最低な連中だったこの事件の被害者たち。
単刀直入に言えば、ヤブ医者集団(まだ医師免許が無いので、厳密には医者ではないが)
特に萬屋は大病院の跡取り息子の自覚全くゼロで、逆にオヤジの権力を傘にやりたい放題。
解剖の検体をオモチャにしたり(軽く見えるが、 実はこれ立派な犯罪行為である )(刑法第190条「死体損壊等罪」に該当)、治療に失敗してもせせら笑うなど、
少なくとも 絶対に医者になってはいけないド外道そのもの であった
(余談だが、更にのちの事件にてこの萬屋をもしのぐ超鬼畜である、院長のボンボンが登場する。詳しくはリンク先参照)。

渡辺は自分で作った「けっこーな薬」を後輩に飲ませてデータを取っているとんでもない奴。マッドサイエンティストレベルである。
事件の時も外の犬とは全く関係無い、二ノ宮が連れて来た小犬のユータに対して、知らなかったとはいえ犬というだけで同類と考えて
容赦なく棒で殴ろうとするなど、性根のゲスな人格が伺えた。

参道は二人につき従っている様子であまり目立つ行動も少ない存在だったが、萬屋の「壁に耳あり」という
シャレにならないギャグ (検体の耳を切って壁にくっつける) に大笑いしていた辺り、まともな神経じゃない点は同じ。
五十嵐や二ノ宮はよくこいつらと仲良くできたなと感心してしまうレベル(尤も、五十嵐は後述の通り内心彼らを嫌悪していたが)。
そしてその因果応報とばかりに、その『壁に耳あり』の言葉通りに壁越しから真実を聞いた千家の手によって葬られたと言う訳である。

利緒が余命半年の命だからと目を付け、渡辺の作った怪しい薬を飲ませる実験台にして殺害。
そして人体実験への反省もなく、千家が偶然聞いてしまったあの台詞だけでなく、
それ以降にも どーせ助かんねー患者がちっと早く死んだくれーでイチイチ責任取らされていたら医者なんかやってらんねーよ などと言ってのけている。

このことから、利緒の他にも同じような目に遭わされた人がいる可能性が極めて高く、千家に限らず殺意を向けられた可能性も大いにあったであろう。
実際、五十嵐の口から、渡辺に自作の新薬を無理矢理飲まされて体調を崩した後輩がいるらしいことが語られている。
千家本人や一達にとっては不謹慎な話ではあるが、千家によって抹殺されなければ同じような事をこれから先も続けていたであろう事が容易に想像でき、
さらにでかい事件が起こる可能性も十二分に考えられたため、殺されたのは五十嵐の言う通り「当然の報い」といえる。
このまま医者になっていたら、ずっと後の事件の被害者連中みたいな医者になっていただろう。
まさに殺されて当然の腐れ外道と言える、同情する価値などかけらほどもない被害者である。

余談だが、渡辺のダイイング・メッセージで千家より先に萬屋を連想した読者は多かったと思われる。
萬屋は渡辺と同じ標的側の人間であり、なにより渡辺より先に殺されているので渡辺の死に際の「なんであいつが…!?」という台詞にも繋がるなど、
意図的なミスリードだった可能性もある。
尤も、一はそれに惑わされず、正しく意味を理解した(或いは、理解してしまった)が。
ちなみに萬屋を含めるか否かはフルーツの数でわかる(フルーツの数が2個少ない=既に殺された2人はカウントされていない *3 )。

ドラマ版では萬屋の外道度が目立たなくなる代わりに、渡辺が(千家に相当する)恭子が狂犬病になりかけている(もちろん実際はフェイク)という時に、「 たかが一人に構って、全員を危険にさらすのかよ! 」と緊急時とはいえやはり命を侮辱する台詞を吐いて見殺しにしており、美雪からもマジギレされている。

  • 百田梅男
人体実験メンバーの一人だが、唯一生存。
原作以外では、メンバーの中では唯一罪の意識を持っており、後悔と死の恐怖に強く怯えていた描写アリ。
彼も萬屋のギャグに笑っていたが、おそらく本心じゃないだろう。何か弱みを握られてたものと思われる
(回想シーンを見返すと、百田の笑い方が作り笑いの感じである事がわかる)。
後の事件のドラマ版にて院内カーストなるものがある事が取り上げられるが、前述の通りで(アニメ版では違うが)浪人(か留年)している事や、
他の三人に比べて医者になるコネらしきものがない事などからも、そう言った理由で萬家達に逆らえなかった可能性は高い。

ただし、原作では他の3人と同類であり、罪の意識を持っている様子も無し。
事件後は殺されかけてさすがに懲りたのか、それとも良心が咎めたのか警察に自首し、自分も関わってしまっていた萬屋たちの悪行をすべて洗いざらい告発した。
酷な言い方だと、 彼がもっと早く自首して告発していれば、この事件は起こらなかったかもしれない。
せめて彼の証言が千家の情状酌量に繋がってくれれば幸いである。

アニメ版では前述の通り浪人や留年などはしていないと思われるが、水沢の死後「後味が悪い」と発言する等その気持ちが顕著に表れており、
水沢の容態悪化の際に正式な医師に助けを求めようとしていたが、萬屋たちに反対されてしまった。

ドラマ版だと彼も「賭け」に参加しているため同情の余地は薄れるが、医者の卵としての最低限の良心なのか、四人の中で 彼だけ「成功」に賭けていた らしい。

  • 萬屋の父親
萬屋病院院長。
本編未登場だが、人体実験に利用することまでは知らなかったとしても、医師免許を持っていないことがわかっている息子達に、患者を1人引き渡したうえ、
その人物を殺した息子達の罪や神経を咎めず、権力を濫用してそれを揉み消していたという 医者としても父親としても最低な男 であり、
本事件最大の元凶 であると言える。
同じくクズな息子を持つ、のちの事件の息子を更生させるべく手を尽くしていた院長とは大違いである
(しかし萬屋をはるかに超えるクズな息子に育ててしまったことやさらに息子の本性に気づかないなど父親として立派な人物とはやはりいえない。)


事件後は息子達の悪行がバレた事によりマスコミに叩かれまくっているらしい *4
利緒の殺人の共犯として逮捕され息子達に代わって事の全責任を問われ法の裁きを受けた事であろう(息子を失っただけでも、十分自業自得なのだが)。

  • 本物の「ケルベロス」
ケルベロスの存在そのものは千家がでっちあげたものだが、千家一人であの巨大な檻を用意できたとは到底思えないため、
「遺伝子操作した大型犬」は本当にいた可能性もある。
いたとしても勿論、とっくに死んでいて千家が遺骨を埋葬したと思われるが…。
ドラマ版では序盤で萬屋達の乗っている車が、道路に飛び出してきた犬を誤って轢いてしまうシーンがあり、もしかしたらその犬が 本物の「ケルベロス」だった のかもしれない…。

  • 二ノ宮朋子
父が事件の舞台である潰れた研究所の研究員であった過去を持ち、実験動物の中で一番の仲良しだった(実験動物とは知らずに仲良くしていた)
犬の「ユーリ」を探しに合宿に参加していた。
勿論ユーリはとうの昔に実験で使われて死んでおり、無造作に放置されたその遺骨を探し当てたときは涙を流して「ごめんね」と呟いていた。
事件後はユーリを含めた犬たちの遺骨は彼女がちゃんと葬り直すとの事である。
ちなみに、今回連れてきたユータはユーリの子孫らしい。

  • 五十嵐郁登
萬屋達とはそれなりに親しい付き合いだったが、彼らとは異なりまともな神経の持ち主で、本心では四人の異常性に辟易していたらしい描写も多々見受けられる
(前述の「壁に耳あり」の時もその場に居合わせていたが、自分がドン引きしている横でゲラゲラと笑う萬屋達を見て「ついてけねーよ…、この笑い…」と内心呆れ返っていた)。
彼が捜査中の一に語った下の言葉は、図らずもこの事件(萬屋達)の本質を言い得て妙なほど的確に表現していた。

「その程度なんだよ…、あの人たちの『人の命を預かる者』としての自覚なんて…。
 ―――だから仮に本当に人を死なせてたとしても、“実験動物”が一匹死んじまったってぐらいにしか考えてないかもな」

アニメ版では上記の通り、キャラ改悪がなされたが萬屋達への考え方そのものは基本的に同じで、とんでもないクズだった彼らに比べれば、
遥かにマシなレベルのものだったし、全体で見ればそんなに悪い人ではなかった。
また、アニメ版では実際に彼等の薬品の人体実験の対象の1人にされ散々な目にあったと言っており、 下手すりゃ彼も水沢の様に死んでいた可能性があった。


  • 八尾徹平
金田一に下痢を催すキノコを食わされるわ、別荘を燃やされるわ、死体慣れしていないのに3つも死体を見せられるわ、
キノコ狩りの計画を殺人計画に利用されるわ、「友人が犯人」という非情な現実を突きつけられるわと
散々な目にあった 一とは違った意味でこの事件の最大の被害者。
彼の家の別荘が萬屋達の合宿先の近所だったため、萬屋達に接近したい千家に利用されていた。
つまり前述の通り、彼の別荘は一がいなくても千家の手でアクシデントを装って全壊していたものと思われる。
というかアニメでは実際に内装を破壊されていた。
散々な目にあったが、エピローグで萬屋の父親が叩かれまくってる記事を読んで「これで千家も少しは救われた」と言うなど、
彼もまた一と同様に最後まで千家との友情を捨てる事はなかった。

  • 冴子
エピローグにも出てこない。
真偽は不明だが、当初一がキノコ狩りに誘われなかったのは、 一を嫌っている冴子を千家が利用して、自分の殺人を見破る可能性がある一を参加できないよう仕向けた 可能性もある。
ただ、幼なじみで一と仲の良い千家がそこまでやるかとも思えるし、美雪が聞いたら不自然に思う可能性もあるが、
少なくとも事件中に一に介入されるリスクに比べれば軽いものと言えるだろう。
(その意味では美雪だけがキノコ狩りに参加する状況にして、一の嫉妬を煽ったのが大失敗だったといえる。
  普通冴子を監禁しチケットをスリ取ってまで無理矢理参加するなんて誰も思わない

エピローグに登場。
管轄外なのに一が関わった事を知って駆けつけた。
「首吊り学園」以来一を通じて千家とも親しかった為、かなり辛そうな表情をしていた。
飛騨からくり屋敷」の時と言い、こういう時ほど刑事としての自分の立場が辛いと感じたときはなかっただろう。

エピローグに登場。
オヤジがチベットへ冒険に旅立ってしまった為、今作から一の家に居候する事になった。
救われない結末を迎えた本作のある種の清涼剤。
寝顔は天使。



――ったく、やってらんねーよ!

どうしてお前が…こんな――!!

  • 金田一一
ある意味この事件最大の被害者
自分が犯人であることを頑なに否定する千家に対して一がとった最後の手段は、 自ら犬の群れの中に飛び込み、犬たちが自分を襲うよう仕向ける というもの。
千家が犯人ならば、必ず犬を止めて助けてくれる という千家との友情を信じた行動だったが、逆に言えば 千家との友情を利用して追い詰めた とも言え、
目論見通りに咄嗟に犬笛を使って犬たちを静止し、自らが犯人であると認めざるを得なくなった千家に対して、上記の台詞を悲しげに吐き捨てていた。

一にとってあまりにも悲劇的な結末を迎えたためか、いつもならオチになったであろう冒頭のやらかしの追及は一切なかったりする。


【余談】

今回の 「ジッチャンの名にかけて」 は狂犬病の件で自棄を起こした 演技をする 千家を励ますために言ったもの。
その千家を真犯人として告発するためにもう一つの決め台詞が使われたというのはなんとも皮肉な話である。

千家が犯人であった事は一や美雪にとってもショックな出来事だった事が伺え、美雪は終始涙目で、一も事件を解決した後もやりきれない様子を見せ、
千家と別れた場面では泣いている事が暗示されている。
そして、事件後も上の空の様子だったり、仲の良い小学生達を見かけて在りし日の自分と千家と重ね合わせるなど、心に深い傷を負った事が伺える。
利緒の死とその真相に関しても、千家が一に打ち明けてくれれば、いつきさんや明智警視などにも協力してもらい、萬屋たちの断罪をする事もできたはずである(一は一応、(AV鑑賞でお説教を食らったものの) 警視総監とも面識がある。 幾度も警察に貢献した一の証言ならば、警察も与太話とは思わず動いたことだろう)。
その点でも一の無念さはひとしおであっただろう…。
しかも皮肉なことに、 冒頭で毒キノコを盛った際に千家を完全ダウンさせることができれば事件は起きなかった。
もちろん、問題を先延ばしにするだけだっただろうが…

後の公式ガイドブックによると事件後は一部読者からクレームが来たらしい。
これに対し作者側は 「どこから犯人が来るのかが解らないのが『金田一少年』であり、それを描きたかった」 と語っている。

この為アニメ化の際には本事件以前の千家の出番はお蔵入りとなり、半公式的にも黒歴史扱いとなっている(他の事件が大人の事情で、そのままでは放送しづらい物だったこともあるだろうが)。

これは後にアニメ化(OADだが)された黒魔術殺人事件の犯人にもなされ、彼が以前に出ていた作品である邪宗館殺人事件はアニメ化されておらず、
当然彼は上記の黒魔術殺人事件が初登場となった。

また、千家がいなくなってから、作者側も「一と親しい男友達」というポジションが貴重である事に気付いたのか
、後にかつての千家と同ポジションの村上草太が2つ後の作品から登場する事になる。
ちなみに草太も、後に獄門塾で一度事件関係者になった事があるので、千家の悲劇を知るファンは気が気でなかっただろう。
しかも、故意か偶然かは分からないが、事件の舞台は千家が初めて容疑者入り(+初登場)した首吊り学園殺人事件同様、塾であった。

そして実は千家のトリック自体は非常にシンプルなもの。
しかも萬屋の手荷物を調べなかったあまり、一にあっさり見破られてしまう。
だが、トリックは見破れても「信じたくない」と思った読者が多かったことだろう。
一が真犯人告発の前に不動高校メンバーを集めて「ケルベロスを装う真犯人がいる」と打ち明けた際に、千家は「 犯人を捕まえるのに協力する 」と一に約束するのだが、
実は この時点で一はダイイング・メッセージにより千家が犯人だと知っている
おそらくトリックを見破った読者同様、一もこの時は「千家が犯人だと信じたくない」「間違いであってほしい」と思っていたに違いない。




【ドラマ版】
  • 冴子や上山&中島が登場しない。
  • 上記の通り千家が千堂という女性になっているため、恋人の性別も男性に変更。
    • なお、千堂はこれ以前の話から出ていた準レギュラーだったのだが、その時は「百恵」という名前で、本作で「千堂恭子」と変更されている。恐らく、名前に「百」が入っている事によるダイイング・メッセージの混乱を避けるためであろうが…クイズの答えの「名前」を「名字」に変えれば済んだ気もする。
    • そうすると、千家=千堂というのは放送途中に急遽決めた設定の可能性が高い。
  • そのため、ドラマでは不治の病ではなく普通の入院患者となっており、萬屋たちはその手術を失敗し、しかも その成否をギャンブルで賭けていた 事になった。
    (合宿はその手術失敗のほとぼりが冷めるまでの口実だった)
    やっぱり最低だ。
  • 萬屋が殺害される時間帯を事件当日の早朝から事件前日の晩に変更
  • 二ノ宮は萬屋たちと同じ大学で、五十嵐と共に医学部の後輩。
  • 『壁に耳あり』のシーンで五十嵐が呆れるシーン、五十嵐が万屋たちの黒い噂について話すシーンはカット。
  • 萬屋の部屋にはコンタクト以外に眼鏡もおいてある。また、五十嵐が金田一達を呼び止めるシーンや金田一が五十嵐に萬屋がコンタクトをしているかどうか聞くシーンはカット。
  • 八尾は登場しない。
  • 二ノ宮の父親が事件の舞台になった研究所の研究員だった話はカット。それに伴い、ユータは登場しない。
  • 金田一が犯人に該当する果物を犯人の足元に落とす。
  • 犯人以外の各人を表す果物を変更。また、五十嵐に該当する果物が明かされる。
  • 犬笛について説明する人間を金田一に変更。
  • 金田一が千堂に「萬屋達が事件の舞台になった山奥の建物に来る事を知ってたんだろ?」と訊くタイミングを千堂の自供前に変更。


【アニメ版】
  • 千家が登場するのはこの事件のみ(前述)。
  • 冴子や上山&中島が登場しない。
  • 原作における序盤の展開の強引さとトリックの誤植が指摘されたため、研究所に到着するまでの経緯が変更された。
    • アニメでは、一も始めから美雪達とアウトドアに行く事になっており、八尾の別荘も獣に荒らされて泊まれる状態じゃなかった。当然、毒キノコ騒動の件も全カット。
  • 研究所の大学生たちの活動が合宿から遺伝子操作の研究資料集めに変更。
  • 渡辺鐘が出題したクイズの答えを一がその場で解説している(ドラマ版でも同様)。
  • アニメオリジナルキャラとして十和田清(過去に研究所の住人だった老人)が登場。
  • 二ノ宮の犬の名前を「ユージ」に変更。
  • 参道が殺害された際、第一発見者が十和田になっている(原作では百田)。
  • 研究所に地下の隠し部屋がある設定が追加された。この部屋で五十嵐と二ノ宮の目的が明かされる。
    • 五十嵐は遺伝子操作に成功したケルベロスのDNAを手に入れて金儲けしようと企んでいた。二ノ宮は研究所所長の娘であり、幼い頃友達であった犬達が研究員によって実験材料として使われ、死んでしまったという悲しい過去を持っていた。萬屋達と同行したのは、ユーリの骨を探すだけでなく、遺伝子操作の研究資料を手に入れて犬達を傷付けようとする萬屋達を阻止する為だった。
  • 一達が犬に追われる際、渡辺達が自分の部屋に閉じこもるシーンが追加された。
  • 萬屋の部屋を調べる不動高校のメンバーを金田一と美雪のみに変更。
  • 金田一が「謎はすべて解けた」と言った後、百田が取り乱して全員で彼の部屋にいく。そして、そのまま推理を披露する
  • 利緒の容態が悪化した時、百田は正式な医者を呼びに行こうとしていた。
  • 前述の萬屋の「たかが半年~」の台詞を「どうせ後半年しか生きられなかったんだろ? 不幸中の幸いって奴?」に変更。
    また、萬屋や参道は百田の「後味悪いっすよね。」と言う発言に一応同意はしていた。(後悔までしていたかどうかは不明だが)
  • シラを切り続ける犯人に対して、一が自ら犬の群れに飛び込むシーンはカット。
  • 犯人が日記を読むシーンはカットされ、事件の最終日は犯人の誕生日となっている…
    しかし、千家は事件中、(最終日以前から)17歳とクレジットされているため、金田一の同級生であるということを考えると矛盾してしまう。
    (恐らく、誕生日を期に17歳になったのだろう)
  • 一が萬屋達に対し怒りを露にする台詞と犯人が警察に連行されるシーンはカット。
  • 二三がすでに一の家に居候しているので、エピローグが変更された。
    • プロローグでは二三が野良犬を拾っており、エピローグではその野良犬は八尾が引き取る事になった。
  • 準レギュラー(?)として、怪盗紳士の殺人銀幕の殺人鬼で登場した、ポアロが冒頭で登場。-



千家君……。

ああ。わかってる、わかってるよ。利緒――。



追記・修正は犬笛を吹きながらお願いします。

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