ケンホロウ

登録日:2011/02/11 Fri 11:18:16
更新日:2024/02/11 Sun 19:46:32
所要時間:約 8 分で読めます







出典:ポケットモンスター ベストウイッシュ、68話『フキヨセジム!VSフウロ空中決戦!!』、
10年9月23日~12年6月14日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ケンホロウとはポケットモンスターシリーズにブラック・ホワイトから登場するポケモン


●「貴様に見切れるもくじではないわ~~」


●「お前おれのデータを見ても誰だかわからねえのか」


全国図鑑No.521
分類:プライドポケモン(フライドじゃないよ)
英語名:Unfezant
高さ:1.2m
重さ:29.0kg
タマゴグループ:飛行
性別比率:♂50♀50

タイプ:ノーマル/ひこう(秘孔」ではない)

特性
『はとむね』
七つの傷がある防御を下げられない

『きょううん』
技が秘孔急所に当たりやすい

隠れ特性
『とうそうしん』
性別が同じ相手に対しては技の威力が1.25倍になるが、異なる場合は0.75倍になる。性別不明のポケモンに対しては効果がない。

種族値
HP:80
攻撃:105→115 ※XY以降
防御:80
特攻:65
特防:55
素早さ:93
合計:488

努力値:攻撃+3

ハトーボーがLv32で進化

ハトーボー


全国図鑑No.520
分類:のばとポケモン
英語名:Tranquill
高さ:0.6m
重さ:15.0kg

タイプ:ノーマル/ひこう

マメパト


全国図鑑No.519
分類:こばとポケモン
英語名:Pidove
高さ:0.3m
重さ:2.1kg

タイプ:ノーマル/ひこう

●「おれの概要を読んでみろ!」


第五世代における序盤鳥
性別で外見に大きな違いがある。♂は、他人に自分の名前を尋ねたくなるような仮面みたいな頭飾りがあり、腹部は緑色。♀は頭飾りもなく、腹部が茶色でかなり地味。
モチーフは雉で、名前も雉の鳴き声に由来する「けんもほろろ」という諺から来ている。世紀末救世主ではない。そうならどんなに良かったか…
♂は頭飾りで相手を威嚇し、♀は♂を飛行能力の面で上回るという設定。ゲームには全然関係ないが
トレーナー以外の人間には決して懐かない性格でもある。これも「けんもほろろ」ということか。


●「ゲームでのおれさまを思い知らせてやる」


チェレンが♂を最終的な手持ちに加えている。
また、ジムリーダーフウロの手持ち(♀)。
ジムが人間砲弾な彼女の他の手持ち…即ち盟友が水鳥スワンナバットココロモリなのは偶然か運命か。

二段進化する序盤鳥では、現状唯一野生でも出現する。


●「対戦でケンホロウさまが負けるはずがない!!」


正直なところ、哀しいくらいステータスと覚える技が噛み合わない

攻撃が一番高いのにひこうタイプの特殊技や変化技ばかり習得し、ロクな物理攻撃を覚えない。
頑張って育てても会得する最終奥義が「ゴッドバード」。「ブレイブバード」どころか「アクロバット」も習得不可能。
一応、パワフルハーブか第七世代なら「ヒコウZ」を持たせることで溜めなしでゴッドバードを放つこともできるが…

攻撃型では何をやってもムクホークより優れたケンホロウなぞ存在せず、割り切ってサポートに徹させるのが無難。
だが、それでも元祖鳩ピジョットの方がサポート係としては優秀という始末。
しかもこれで兄より優れた弟が出るまで合計種族値が序盤鳥最高だったというのが余計悲しい……
マイナーチェンジ版のBW2で少しだけマシになったものの、そもそも「けんもほろろ」とは人の頼みを無愛想に断るという意味なので……
こんな体たらくなので、旅パ候補としてもつらい評価を喰らっていた。

しかし、シューティー型のケンホロウでテラキオンを撃破した猛者も存在する。
特性じゃない意味での強運もあったとはいえ、ステータスの不遇を愛・運・工夫でカバーして伝説のポケモンを打ち破る様は、まさにカリンの名言を思い起こさせる。

ちなみに隠れ特性は「とうそうしん」。「だから何?」と聞かれればそれまでだけど。
敢えて使い道を見出すなら「メロメロ」と併用するぐらいか。
一応、同特性持ちの中ではカエンジシに次いで素早い。

XYでは旧作出身ポケモンの一部に種族値の上昇がなされたが、ケンホロウもその1匹。
なんと攻撃種族値10アップ!やったね!!
……しかしムクホークも特防種族値が10上がったため、「いかく」込みで考えた場合、能力面はめでたく完全劣化となる。
相変わらずブレバやアクロバットも覚えず、大きな哀しみを背負ったままである……
対戦においても「はやてのつばさ」が驚異的なファイアローの影が大きい。

しかし、悪いことばかりではない。「つじぎり」習得でちょっぴり攻撃面がマシになり、
何より急所率+3で確定で急所ヒットになるようになったのだ。
つまり、特性「きょううん」で「ピントレンズ(するどいツメ)」を持たせ、つじぎりを使えば確定急所。
レンズ抜きでも、ゴッドバードの急所率は50%。やったね!!

……え、ドンカラスでやれだって?
いやいや、素早さはこちらの圧勝だし、つじぎりがタイプ一致でないため、ダブルでいかりのツボ持ちと組む手がある。
特にワルビアルあく技半減な上にタイプ一致で全体攻撃の「じしん」を使え、こちらは「じしん」無効と、こいつの相方にピッタリ。
おいかぜにちょうはつなど、サポート技も揃っているので、ロマンとはいえ使ってみる価値はある。
おまけに、ワルビアルより素早さが1上回っているという絶妙さである。
しかしSMではZワザの登場によりトゲキッスもほぼ同じことができるようになってしまった。

まともな攻撃技を与えられていないためか、バトルサブウェイをはじめとした対戦施設でNPCが繰り出すケンホロウも、
「フェザーダンス」でこちらの攻撃力を下げつつ「みきり」でターンを稼ぐというセコい戦法しか使って来ない。
出てきたら出てきたで鬱陶しいことは間違いない。

ソード・シールドではムクホークやファイアローやオオスバメやピジョットといった立ちはだかる壁となる序盤鳥たちが欠席し、
彼らの役目を継ぐ意味も込めてかついに念願の「ブレイブバード」、ついでに「ぼうふう」を覚えられるようになり、まともに能力をいかした運用ができるようになった。
さらにドクロッグ(シールド限定)やキリキザンも登場しているので三種類そろえてチーム『俺の名を言ってみろの結成も可能だ。
きあいだめを獲得したため特性と合わせて確定急所が狙えるようになったぞ!!

…が、いかりのつぼ持ちが全員欠席したため、ダブルでのいかりのつぼ起動役としては失業してしまう羽目に。
また、ストーリー攻略では中盤以降のジムに強いガラルの空の王者である新手の序盤鳥・アーマーガアが、対戦ではインファイトが追加され、ダイマックス技にまけんきを発揮しやすいウォーグルが新たな壁となってしまう。

幸いいかりのつぼ持ちも「鎧の孤島」以降帰ってきた。
環境的には壁も少なくないが、決して過去のように何もできないポケモンでは無くなった事は喜ばしい事だろう。


●「ポケモンGOでのおれは昔のおれではないぞ~~!」


2019年9月、イッシュ御三家や序盤仲間のミネズミ、ヨーテリーなどと共に実装。

本作には特性が存在しないため、微妙な特性を持たされる一方で強特性持ちに囲まれて肩身の狭い思いをすることもなく、
また物理・特殊の区分もないので種族値と覚える技の噛み合わなさに涙を呑むこともない。
環境的には間違いなく追い風が吹いていると言えるだろう。

(時限強化であるメガピジョットを除けば)序盤鳥の中では最高の攻撃種族値を持ち、CPも最大3000ほどと割と高い。

技構成は、タイプ一致の「エアスラッシュ」+「ゴッドバード」で攻め、
はがねタイプなどへ通せる「ねっぷう」をサブに据えるといいか。
というより、よほど奇をてらわない限り真っ当な構成はこれぐらい。
ノーマルタイプ側の一致技としては「はかいこうせん」や、シャドウからのリトレーン後なら「おんがえし」もあるが、
対人戦では必要ゲージ量が多く使いづらい。

総じて、往年の本編とは異なり水準以上の性能は確保できている。
さすがに伝説レイド等で使おうとすると厳しさは否めないものの、スーパー~ハイパーリーグあたりでは十分活躍させてやれるだろう。


●「アニメより優れたケンホロウなど存在しねぇ!!」


初登場は言うまでも無くベストウイッシュ編。
シューティーがハトーボー(♂)を、サトシが(♀)をそれぞれ手持ちに加えていた。
(♀)のほうはフウロ戦でケンホロウに進化、サトシに勝利をもたらした。
うん、この手の設定は是非アニメで活かしてもらいたい。

その後リザードンの復帰に伴いリストラオーキド研究所へ送られ戦線を離脱した。



出典:ポケットモンスター XY&Z、37話『決勝戦!サトシ対アラン!!』、
2015年10月29日~2016年11月10日まで放送。
OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


その後、XY&Z編にてまさかの再登場。

なんと、アランの手持ちとしてである。
アランのエースであるリザードンは四天王と同等かそれ以上の実力を持つ、サトシが相対した中でも過去最高峰の好敵手であるアラン。
その彼の手持ちで先に判明していたのは、メタグロスバンギラスマニューラといった所謂厨パで見られそうな強力なポケモンがてんこ盛りだった。
そんな中で、アランと共にカロスリーグ決勝戦に挑むことが判明した、ケンホロウ(♂)。

予想外な選択に当初視聴者は度肝を抜かれた。



「終わりだと? バカめぇ~~! これがきさまの追記・修正の始まりだあ~~~~!!」
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最終更新:2024年02月11日 19:46