墓場島殺人事件(金田一少年の事件簿)

登録日 :2011/05/23(月) 01:11:49
更新日 : 2017/08/19 Sat 22:56:51 NEW!
所要時間 :約 17 分で読めます




村の生き残り ?  復讐 ?

なんだよそれ。俺はただアーミー気取りのお坊っちゃん連中に心底ムカついてただけさ

俺にとっちゃ最高の三日間だったぜ。チャチな遊びじゃなく、生の殺しを体験できたんだからなっ


墓場島殺人事件は、金田一少年の事件簿での事件の1つであり、かつて金田一少年が解決した事件のうちの一件。
単行本第19巻と第20巻に収録。全11話。
登場する怪人は「亡霊兵士」(ドラマ版では「生き残り兵士」)

俺タチノボートガナイ!
ドラマ版(堂本剛編の最終回)のこの回は 現在では放送不可能なレベルの超グロシーン と、 途轍もなく残虐かつ悲惨な殺害シーン の演出が多数盛り込まれており、
現在までのドラマ版金田一では 1、2を争うトラウマ回 である。
アニメ版の容疑者リストは上段が左から森下、陣馬、平嶋、岡崎で、下段が岩野、難波、萩元、檜山、米村の順でバックは桃色。


以下、ネタバレにご注意下さい。





【事件の始まり】

夏休みに突入したある日、一たちはクラスメートの麗美の提案で、旅館を経営するクラスメート・平嶋の実家がある沖縄へバカンスに向かう。
しかし平嶋の実家が予想以上にこじんまりした旅館だったため、偶然出会った旅行会社の男の誘いに乗り、近くにある無人島を訪れる。
だがその島はかつての激戦地であり、幾つもの戦闘機の残骸や骸骨が転がるような不気味な島であった。
そんな中、一たちはサバゲーに興じていた大学生に出会う。しかしその夜、2チームに分かれていた大学生グループの片方が爆死させられる…。
果たして、この島に伝わる、亡霊兵士の伝説とは…!?


【事件関係者】
  • 森下麗美
CV:大谷育江/演:建みさと
金田一のクラスメートのうちの一人。ノリのいい性格で、帰郷する平嶋に付いていこうと立案したのは彼女。
お風呂のサービスシーンを披露する。
途中、サバイバルゲームチームの檜山に辛く当たられる。
自分が付き合っている陣馬が役にたたないことに落胆、その点、一を「普段はボーっとしているがいざという時には頼りになる」と評し、その彼と一緒にいる美雪に対し、羨ましがっている。
ドラマ版では原作の平嶋に近い大人しい性格になっており、真壁に思いを寄せている。

  • 岡崎浩司郎
CV:高戸靖広
金田一のクラスメートのうちの一人。ツアー参加の理由が「 陣馬の友達だから。 」とかなりあっさりした物で片付けられている。
ぶっちゃけ地味な存在だったが…。
平嶋と付き合っているようだが、本命は美雪らしい。
持ち歌はシャ乱Qの「ズルい女」。
原作発表当時は問題なかったのだが、サザエ時空の影響をもろに食らって8年前にはミスチルの「HERO」が発表されていた事になったため、趣味が古い高校生になってしまった

  • 陣馬剛史
CV:林延年(現:神奈延年)
金田一のクラスメートのうちの一人。アウトドア派だが、その知識はあまり役に立たなかった。
短気で傲慢な性格。レミと付き合っているようだったが…

  • 平嶋千絵
CV:岩井由希子(現:岩居由希子)
金田一のクラスメートのうちの一人。墓場島近くの漁村の出身。
何時も「亡霊兵士」に怯えていたが…
ドラマ版では鷹島友代が代役になっているが…

  • 岩野渉
CV:二又一成/演:ケイン・コスギ
サバゲチームのリーダー。
大学4年。整った顔立ちのイケメンであり、良識ある人物のように見えるが…
ドラマ版では帰国子女の設定になっており、ニンジャブラックウルトラマンパワードを演じたケイン・コスギが演じている。

  • 難波昌平
CV:河本浩之/演:村松亮太郎
岩野チームのメンバーの一人。大学3年。関西弁を話すノリのいいあんちゃん。
テント内で寝ているところに、首にナイフを突き立てられ、死亡。
ドラマ版では萩元よりも先に殺されるが、首の後ろを一撃で、おそらく苦しむ間もなく死んだであろう原作とは違い、 寝袋の上からメッタ刺しにされ、泡立った鮮血をゴボゴボ吐き出しながら絶命する と言う下手なホラー映画顔負けのトラウマレベルの演出である。

余談だが2016年度のスーパー戦隊シリーズ・動物戦隊ジュウオウジャーに出演している俳優が彼と同音異字である。

  • 萩元哲範
CV:渋谷茂/演:NARUKO
岩野チームのメンバーの一人。東大3年。マザコンでピザ。
「2年前」に何かをやらかしたらしいが…。
二重の見張りの中、防空壕で寝ていた所を銃剣で首を一突きにされ殺害される。
ドラマ版では(叫び声が周囲に聞こえないように)口に詰め物をされた上で、 寝袋の上からメッタ刺しにされ、刺される度に足がビクンビクンと痙攣するという 難波同様に一思いには死ねない苦しみが描かれた。

  • 檜山達之
CV:檜山修之/演:金子賢
岩野チームの(ry 大学2年。1年前に入ったらしい。
根暗な感じな上に嫌味な性格の銃オタク。
事件が起こると別人のように豹変。まるで本物の軍人みたいになってしまった。
一に対し、美雪を狙っているかのような発言をしたが、 ただ一をからかって楽しむだけのハッタリ であった。
アニメの中の人は一文字違いの勇者王。スタッフGJ。

  • 米村
CV:長谷部浩一/演:正名僕蔵
もう一つのサバゲチームのリーダー。極度の近視で凄まじく分厚い眼鏡を掛けている。立ちション中に犯人に襲われる。
爆発現場には眼鏡が遺留品として残っていたため、彼もチームメイト共々爆死させられたようだが…。

  • 井坂
  • 河野
  • 守屋
CV:鈴木琢磨(井坂)・林延年(現:神奈延年)(河野)・高戸靖広(守屋)
演:増田英治(井坂)・有吉崇匡(河野)・松上順也(守屋)
米村チームのメンバー。井坂はバンダナにスキンヘッドが特徴。やせ形のほうが河野で、ほくろがあるのが守屋。
全員最初に爆死させられ、バラバラ死体になる。
爆発現場には河野の双眼鏡、守屋の腕時計が遺留品として残っていたが、
井坂は遺留品の代わりに、 原作では首だけ、ドラマ版では上半身のみ の状態と化していた。
アニメ版では、このまま放送するのは流石にまずかったからか、全員遺体すらも残らない爆死となった。

  • 日本兵の格好をした男
一達の目の前に現れてきた謎の男。亡霊兵士と見られていたが実は……。
彼が隠れていた防空壕を探すと、辞世の句らしき文言が隠されていた。

  • 旅行会社の男
CV:平田広明/演:神戸浩
一達を墓場島での無人島ツアーに招いた男。
一達を墓場島に送り届けた後、数日分のキャンプ用品と無線機を一達に渡し、4日後に迎えに来ることを約束して去る。
が、無線機は電池切れであったうえに、なぜか、一達の写真を持っていた・・・。


【レギュラー陣】
毎度おなじみ主人公。
美雪とのひと夏の思い出づくりの為平嶋の帰郷旅行に参加。
小さい頃から器用だったらしく、今回はお手製のボウガン(自分と美雪の2人分作った)やトラップ作り、途中で犯人を罠にはめようとするなど、推理以外でも大活躍。
しかしその一方で、サバイバルチームの乱戦に巻き込まれて銃弾(BB弾か何か)を諸に受けてボロボロにされたり、「亡霊兵士」に絞殺されかかるなど、散々な目にもあっている。
中盤、檜山の挑発に乗って美雪への想いを暴露してしまうが… 聞こえてませんでした。残念。
とはいえ、そのことが、事件を解くうえで、思わぬ突破口となる・・・。
また、告白が聞こえていなかったのは残念だったが、美雪が亡霊兵士を見て悲鳴を上げた際に真っ先に駆けつけていて、ちゃんと彼女に対する男気は見せている。

ドラマ版では、麗美の恋を応援してほしいと頼まれたものの、麗美の恋心を無断で真壁本人に打ち明けるというさり気なく惨いことをしている。
そんなんだから美雪との仲がなかなか進展しないんだよ…。
しかし、ある意味自業自得の形で重傷を負った真壁を見捨てず、移動時に背負い、自分の分の食糧を分けたり、原作にて終盤途中にて自身を陥れたある人物の事も庇う姿は流石主人公、男前である。
ちなみに、この回で覚えたモールス信号は後の事件でも役に立つ事になる。

毎度おなじみヒロイン。
中盤、一の告白同然の言葉を…? 聞こえませんでした。
なお、美雪本人は何事も無く済んでいたが、 今回は逆に一の危機を救っている。
たまたま美雪が様子を見に来なければ、犯人は、自分の襲っている相手が無関係の一であることに気づかなかったかもしれない。
何も無い代わりに、亡霊兵士の姿を目撃、悲鳴を上げた。
また、今回、彼女の几帳面さが、ダイイングメッセージを解く大きなヒントになった。

ドラマ版では一たちの旅行に最初から同行しておらず、行方不明になった一たちを必死に捜索する姿が描かれている。

通称・佐木2号。
南の島への旅行の話を聞きつけ、勝手に同行。
だがそのことが大いに役に立つことになり、犯人に関する決定的な証拠をビデオに収めることに…。
なお、今回は兄の1号(竜太)も天使となってコマの端に登場している場面が二箇所ある。

ドラマ版では佐木1号(竜太)が死亡していないため、今回の事件に同行するのも1号になっている。
墓場島に同行しなかった美雪に代わって一の隣の防空壕で就寝しており、翌日からなぜか挙動不審に…?
てっきり自分が一に告白されたものだと思い込んでました。アッー!

毎度おなじみオッサン。
今回はエピローグに登場。
ドラマ版では一を野球観戦に誘うつもりだったり、一たちの救助などで要所で活躍している。

麗美が自分に好意を寄せていると一に明かされほいほい墓場島までついてくるが、悲惨な殺人事件に巻き込まれることに…。
プライドが高く潔癖症の気がある彼には、墓場島でのサバイバルや、軍人気取りで真壁に暴力を繰り返す檜山の行動が相当堪えたらしく、後編の冒頭で水を独り占めして逃げようとする暴挙に走り、その結果トラップにかかり木の杭が太腿を貫通するという重傷を負い、傷口が化膿して危険が迫るという、原作の「悲恋湖伝説殺人事件」における美雪と同じような目に遭った。
その後は自分を見捨てようとしない一たちの優しさにすっかりしおらしくなり、なんとか生還。
ちなみに、後編では一に「眼鏡なくてもちゃんと見えてるじゃんか」と突っ込まれた際に「伊達眼鏡なんだ。…インテリに見えるだろ?」とまさかのカミングアウトをしている。

  • 鷹島友代(ドラマ版のみ)
原作における平嶋の代役。
真壁に恋する麗美を応援しようと、一に真壁を旅行に誘うよう頼み込んだ。







【以下、事件の真相…更なるネタバレ注意】





「辞世の句」は、漢字とカタカナで構成されている。

漢字はモールス信号における長点、カタカナは短点に相当する

「辞世の句」を全て解読すると、 ヒヤマハムラノイキノコリ








俺がこんなガキと共犯だと? 笑わせんじゃねえよ!

殺人鬼『亡霊兵士』は……この俺さ!!





  • 檜山達之
この事件の犯人 「亡霊兵士」
実は、島の中では対立しているように見えた森下麗美とは共犯者という関係。幼馴染であり、恋人でもあった。
根暗で陰険な性格であるのも演技であり、本来は穏やかで心優しい青年。
麗美と同じ「村の生き残り」であり、自分達の家族や故郷を奪った岩野達を憎み殺人を行った。
レストランで岩野たちが話しているのを見て、麗美が警察に突き出そうと言ったが証拠不十分で釈放されるということで、自分たちで殺害をしようと決意した。
米村の辞世の句に見せたモールス信号形式のダイイングメッセージで犯人だと暴かれる。
犯人であることがバレた後も麗美を庇うために項目冒頭のセリフを吐いたりするなどキチガイを演じていたが、岩野を殺そうとしたところで騙されていたはずの一が彼を庇うのを見て、「 そいつは自分が助かるためにお前を身代わりにした男だぞ! そんなサイテー野郎をお前はかばうのか!! 」と
本来の悲しい復讐心をぶちまけてしまう。その言葉に金田一は「俺が助けたいのは、あんたらのほうだよ――」と吐露した。
最期は麗美を庇う形で自刃(アニメでは服毒)。その際には『金田一少年』史に残る名言を残して逝った…。



復讐なんてろくなもんじゃねぇ… もし…そんなこと考えてる奴がいたら言ってやりてぇよ…

復讐なんざ… もう…やめちまえって…

もっと…てめーの人生… 大…切に…



生き…て…

原作では、一が自殺をさせてしまった最後手前の犯人。(原作版では黒死蝶殺人事件が最後。ただし、「自殺を図るも生きながらえたり、金田一以外の人物が止めたりする事によって結果的に未遂に終わったものの、金田一が自殺そのものを止められなかった犯人」はこれ以降もいる。)
それだけに、その言葉は深い…。
一が以降の事件で自殺を否定したり、必死で止めたりするのはこの檜山の言葉が彼の心の中に今も残っているからなのかもしれない。

ミリタリーオタクなのは演技であるはずだが、その入れ込みっぷりは完全にサバゲにハマってたように見えなくもない。
コーヒーには砂糖を3個入れるあたり、見た目によらず甘党らしい。

ドラマ版では演技のためとはいえ、真壁を銃で殴りつけるなどの暴力描写が原作以上に多く、かなり印象の悪いキャラにされていたが、緊張状態に耐え切れず水を持って逃げようとした真壁を追い掛けている際、彼がサバイバルチームが仕掛けたトラップ(対殺人犯を想定し底に尖った木の杭が設置されたかなり危険なもの)の方向へ向かっていることに気付き、岩野たちが「待て!」としか叫ばない中で唯一「そっちへ行くな!」と警告の言葉を発していた。
また、鷹島が妊娠していることを岩野を殺そうとしたときに明かされており、最期に「元気な赤ちゃん産めよ」と言い遺した。





あの 赤い悪魔 が…
あたしたちの村を食い尽くしてしまったのよ…!!





  • 森下麗美
檜山の共犯者・ 「もう一人の亡霊兵士」
幼馴染であり恋人の達之と生まれ故郷の長野県黒坂村でつつましく暮らしていたが、ある日岩野たちの過失で村は全焼。
故郷と家族を失った2人は東京に出てきて(檜山は元々東京の大学に進学する事が決まっており、麗美は東京に住んでいる親戚に引き取られていた)、過去を忘れようと慌ただしい生活を送っていたが、デート中にたまたま岩野たちが黒坂村での火災について話しているのを聞いてしまい…
その張本人が岩野たちであることを知った2人は復讐の為、全く別の関係を築いて計画を練っていた。

檜山が金田一の注意を引いている間に萩元を刺殺。アリバイ工作のために一のお惚気話を1語1句話したが、逆隣りの防空壕にいた美雪は 厚い土壁に遮られて一の話が全く聞こえなかった ことから共犯だと暴かれた。
ちなみに暴かれた際に「もう一回同じ事話そうか?」と麗美が言う場面があるのだが、本当に話されたら一は後でどうするつもりだったのだろうか。
ただ、一が岩野の身代わりに見張りをしていた時、彼の罠にはまり、岩野を殺そうとした犯人はなんとか逃げ去ったが、もう1人が 一を後ろから襲撃した ことで、彼に 犯人が2人いること を気づかせるきっかけになってしまった。
また、一の罠により、犯人が内部にいると断定されてしまったのも、計算外だった。
檜山が自殺した際「何よこんな奴、死んで当然よ!」と強がりながらも涙を流していた。

最期まで自分を庇おうとした檜山の言葉に従い、逮捕後も黙秘を続けていたが、檜山の子供を妊娠していた事が分かり、その子のために全てを自供した。

なお、難波殺しについても、どっちの犯行だったのかは、ハッキリしていない。
また、一が身代わりになっている時に岩野を殺しに来た犯人と、後ろから一を襲った犯人、どっちが檜山でどっちが森下だったのかは不明。ただ、こちらに関して、アニメで岩野が金田一に身代わりの交代をお願いしているシーンで傍に檜山がおり、彼らのやり取りを聞いていた可能性がある。その為、森下は一が岩野と変わっている事を知らずに来た可能性があり、事情を知っている(と思われる)檜山が後ろから一を襲った可能性が高い。


達之… 復讐なんて、もういいよ…!!

私、達之の赤ちゃん産みたいよ…!!


  • 鷹島友代(ドラマ版のみ)
ドラマ版における 「もう一人の亡霊兵士」 。生まれ故郷の(以下省略)。勿論、檜山の子供を身籠っている。
しかし、彼女はドラマ版のオペラ座館では、早乙女の代役で、月島冬子の自殺の原因を作った事も有るワケだし…。
ハッキリ言って 岩野たちに復讐する資格はない …!!

コーヒーを渡す際に 檜山だけ砂糖の数を多めに渡した ことから一に檜山と知り合いだとばれてしまい、共犯だと暴かれた。(これは原作の森下と同じ流れ)

  • 難波昌平
  • 萩元哲範
  • 井坂
  • 河野
  • 守屋
萩元の火の不始末により、村人32人が焼け死ぬ大惨事を引き起こしてしまう。
しかも、萩元は前にも似たような事(ボヤ騒ぎ)を起こしかけてたらしい。
また、火災の一件前にも時々サバゲーの為に黒坂村を訪れていたようだが、人の家の苗木を踏み荒らすなど前々から所業がよろしくなかった様子。
ドラマ版では黒坂村の火災も わざと放火した 疑惑が掛かっており、実際に岩野達が警察に容疑者としてマークされていた。

なお、岩野は火災について「 仕方ないよ 、あの時は空気も乾いてて風も強かったしさ!」と自分達の過失すら否定し、米村に至っては「 ちょうど同じ頃村の誰かが火ィ出してたんじゃない? 」と村人に責任転嫁する始末。
当然のことながら、サバゲーの愛好家として…どころか、そもそも人間として最低な奴らの集団としかいえない。
しっかりしたサバゲーサークルならマナーについてはとても厳しく、このような過失を起こすことはまず在り得ない。

  • 岩野渉
サバゲーチームの中で唯一生き残ったが、途中で自分達が命を狙われる動機に気づき、一を身代りにしようとするというゲスなことをやってしまう。
(しかも、実際に一は犯人達に殺されかかっており、たまたま美雪が来なければ、犯人は一が身代わりになっていることに気付かず、完全に詰んでいた可能性すらあった)
しかし最後は剣持警部曰く「(岩野本人も)今回の件で相当参っている」との事で、その後は潔く警察で取り調べを受けている。

…と原作では「金田一少年」における数少ないまだ良心の残っていた被害者(事件の元凶)の一人だったが、ドラマ版では
  • 大惨事の事が露になり、剣持警部が「こいつは法が裁く」と逮捕しようとすると「裁かれてたまるか」と鷹島を人質にして逃げようとする(絶海の孤島から逃げ切れる可能性なんてゼロに等しいのに悪あがきをする)。
  • 取り押さえようとした一や剣持警部に抵抗し、被害を与える。
  • 挙げ句、鷹島を助けようとした檜山を刺殺してしまい、剣持警部から「貴様…!!」と怒りを買うも、「正当防衛だ!俺は悪くない!!」と逆ギレ以外の何物でもない主張をする。
  • 怒りの頂点に達した一から鉄拳制裁を受ける。
…という、的場を彷彿とさせる清々しいまでに最低な奴に改変されており、当時はまだまだカタコトだったケインの日本語台詞と相まって 金田一少年屈指のネタキャラ となってしまった。
当然ながらこの一件も殺人罪であり、逮捕された可能性が高い。余罪もあることだし、情状酌量の余地もないので刑期は相当なものに及ぶと思われる。
カクレンジャーやウルトラマンパワードで築き上げた彼のヒーロー神話が見事に崩壊…。
というかわざわざ帰国子女という設定を追加してまでケインを呼んだ理由は一体…。
ケインさんマジカワイソス。

実は岩野の名前は 公募で金田一参加権を得た一般の方のフルネーム 。本当にどうしてこうなった。
公式ガイドブックのファイナルではスタッフ座談会の中で「(岩野の扱いについて)読者から苦情がきた」と語られており、「最初は割と無個性なキャラで嫌な人間になる予定はなかったが、脚色の段階でああなってしまった」、「もっと無難な役にしておけばよかった」という旨の発言が掲載されている。
ちなみに、ドラマ版では名前の読みが「ワタル」から「ショウ」に変更されている。
恐らく前述の岩野氏に対する配慮なのだろうが…違う、問題はそこじゃない。

  • 米村
黒坂村全焼事件の犯人の一人。実は爆弾で死亡しておらず、犯人に拉致された後は助けを求められないように喉を潰された上で眼鏡を奪われ、亡霊兵士に仕立てあげられる。
眼鏡を奪ったのは、極度の近視である彼を裸眼状態にすることで、彼が人と遭遇した際にそれが自分を監禁した犯人か仲間かを判別できず逃げるように仕向けるためと、爆発現場に眼鏡を残し彼が死んだと見せ掛けるため。(「爆殺」という方法を選んだのも、遺体がバラバラになることで何人死んだか分からなくさせるためである。)
最期は、解放直前に食べさせられていた、毒入りカプセルを仕込んだパンにより、毒死(ドラマ版では溺死に変更)。
しかし、彼はモールス信号をその場に残し、それが事件解決のキッカケとなった。
一は、「辞世の句」を見て、文章だけを書き写していたため、それを見ても暗号を解くことはできなかった。しかし、同じく文章を自分のメモに書き写した美雪は、几帳面な性格が幸いして、文章の途切れた部分まで忠実に再現していたため、モールス信号めいた並びになっていることがよく表れていて、一が暗号を解く大きなヒントとなった。
なお、犯人がどういう方法で彼の喉を潰したのかは不明。

ちなみに、ドラマ版で一と真壁が交わす「眼鏡なくてもちゃんと見えてるじゃんか」「伊達眼鏡なんだ」というやり取りは、さりげなく米村の眼鏡についての伏線を補強する役割を果たしていたりする。

  • 岡崎浩司郎
  • 平嶋千絵
成長した平嶋の気丈さを見て岡崎が惚れ直す、というオリジナル設定で、事件後、晴れて相思相愛になる。
後に文化祭にて仲睦まじい様子を見せていた。
そして岡崎は(後に出て来る村上草太ほど多くは無いものの)準レギュラーとしてのポジションを獲得し、その過程で、「金田一とは中学からの付き合いだった」事が発覚した。
不謹慎な言い方になるが、コイツがこの事件で1番得をした。

  • 陣馬剛史
森下に思いを寄せていたが、勿論彼女の眼中にはなかった。しかも妊娠が発覚し…。
森下は檜山一途であったので、なんだかんだとはぐらかされ続け、キスすらさせてもらえてなかった可能性が高い。
岡崎とは真逆で、ある意味この事件一番の被害者。
しかも今回ツアーでやって来た不動高校のメンバーの中では犯人の1人だった森下を除くと、コイツだけこれ以降の作品に登場しなくなった。
自分自身に情けない面があったせいもあるとはいえ、彼からすれば大切な恋心をを 喪ってしまったどころか、最初から相手にすらされてなかった ということなので、実に哀しい。
一と美雪の関係は彼からすれば実に羨ましく、眩しく見えることであろう。
彼が女性不信にならない事を祈るばかりである…

  • 旅行会社の男
実は檜山と森下(ドラマ版では鷹島)に大金(どっから調達したのかは作中では不明。親の保険金からなのだろうか?)で雇われており、檜山か森下から送られたと思われる、一達全員の写真を持っていて、最初から荷物と電池切れの無線機を用意し、一達を墓場島に連れて行くよう頼まれていた(多分、4日後に迎えに来ると言ったのも本当)
だが、流石に自分が人殺しの片棒を担がされていたとは思ってもみなかっただろう。




【謎解きについて】
この事件は金田一少年初の「 犯人が共犯 」な事件である。その点に気が付ければ、犯人当てはヒントがたんまりあるので分かるだろう。
ただし、トリックを完全に解き切るにはこの犯人情報だけでは不十分で、もう少し作中の手掛かりとなる物事について深く掘り下げていく必要がある。(と言っても一部のトリックは問題編の内に金田一が解いてしまうが…)
全体的にはトリックそのものはそれほど凝ったものではないのだが、真相当てクイズにおいては苦戦した読者は多かったようで、
公式ガイドブックでは当時の編集者が「檜山が犯人だと気づいた人は大勢いたけど、共犯の森下を当てた人は少なかった」と語っている。


◇原作との違い

【ドラマ版】
  • 怪人名が「亡霊兵士」から「生き残り兵士」に変更。
  • 共犯者を鷹島友代に変更。
  • 岡崎、陣馬、平嶋千絵は登場しない。そのため森下麗美が平嶋千絵の代役となっており、佐木竜太、真壁誠がそれぞれ岡崎と陣馬の代役になっている。
  • 美雪は旅行に同行せず、後編で行方不明になった一たちを剣持警部らと共に探しに来る。それに伴い、原作では美雪が証言していた事実を、佐木1号が証言している。また、謎解きの際に足を負傷していた真壁だけは先に船で運ぶよう剣持に頼んでおり、謎解きの場に剣持もいる
  • 一達が米村チームと会い、自己紹介するシーンが追加。この時、米村が一とぶつかって落とした眼鏡を拾っている。
  • 防空壕の見張りの順番が原作では檜山→岡崎→金田一→萩元の順だったがドラマでは檜山→佐木→萩元となっており、萩元の死体の第一発見者が金田一から佐木に変わった。更に、檜山に茶化されて出てきた一が佐木に自分の推理を話すシーンがある。
  • 岩野や檜山が事ある毎に暴力を振るう(特に真壁に)。
  • 後編冒頭で極限状況に耐えきれなくなった真壁が水などを独り占めしようと暴走し、岩野たちの仕掛けたトラップで重傷を負う。
  • 米村の殺害方法を溺死に変更。
  • 米村のダイイングメッセージの内容を「ヒヤマハムラノイキノコリ」から「ハンニンハムラノイキノコリヒヤマ」に変更
  • 岩野が金田一に米村の「ダイイングメッセージの意味が分かるだろ!?」と聞かれた時、見苦しい言い逃れをする
  • 岩野たちが黒坂村の放火容疑で指名手配されている。
  • 岩野が帰国子女になっている。
  • 難波と萩元の殺害の順番を変更。それに伴い、米村が解放されて一達と遭遇するタイミングを2日目に変更
  • 上記の通り、岩野の下の名前を「ワタル」から「ショウ」に変更
  • 檜山は鷹島を庇い、暴走した岩野に刺されて死亡する。それに伴い、檜山の最期の台詞を変更
剣持「貴様~!!」
岩野「正当防衛ダ!俺ワ悪クナイ!!」
一「うわぁぁぁーー!!」

バキッ!!
ドッボーン!!
  • 獄中でのシーンはカット。それに伴い、鷹島が自分のお腹には檜山の子供がいる事を告げ、犯行の動機を語るタイミングを檜山が岩野を殺そうとするのを金田一が制止した直後に変更

【アニメ版】
  • 一達が水遊びをしたり、一が方角の知識を披露するシーンはカット。
  • 米村の眼鏡は米村チームの死体発見前に拾われる。
  • 米村チームの殺害方法を島の砲台に変更。
  • 佐木は同行しない。それに伴い、珈琲の描写はカット。
  • 剣持警部の代わりに明智警視が登場。ただし剣持も少しだけ出て来る。
  • 檜山の自殺方法を服毒に変更。
  • ファイル3(解決編)のラストで4期ED「White page」が挿入歌として流れる。この曲を聞いて檜山と森下のことを思い浮かべる人は多いらしい。


テメェの追記・修正には…うんざりなんだよ!!

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