秘宝島殺人事件(金田一少年の事件簿)

登録日 :2011/05/22(日) 22:31:28
更新日 : 2017/08/12 Sat 15:47:13
所要時間 :約 15 分で読めます




この島から悲しい報らせが届くのも━━━━これで最後だ!



秘宝島殺人事件は、金田一少年の事件簿での事件の1つであり、かつて金田一少年が解決した事件のうちの一件。
単行本第5巻と第6巻に収録。全10話。

アニメ版の容疑者リストの順番は上段が左から火村、茅、八十島、クリスで下段が岩田、柿本、矢荻、碧でバックは濃い桃色。
原作では容疑者リストで「殺された人物が塗り潰される」システムを始めて導入した事件であるが、それ故に表記ミスが多い。詳しくは下記。
登場する怪人は「招かれざる客」。 「山童」ではない のでご注意を。

以下、ネタバレが有るのでご注意下さい。









【事件の始まり】
ある夏の日。悲報島財宝探しツアーの参加権を賭けた試験が行われた。一は見事に合格。不合格の美雪は、一の母に「財宝は見つけた時その場にいた者にも権利がある」と言われ、お目付け役として彼に同行。
やがて船は宮崎県日向灘の小島、悲報島に到着。メインコテージに着くなり、碧は父親(美作オーナー)を呼ぶが、彼の姿は何処にもない。
すると、大広間の柱時計から、バラバラとなった美作オーナーの死体が…。


【事件関係者達】

  • 美作碧(みまさか みどり)
CV:深見梨加/演:山口香緒里
美作オーナーの娘で、悲報島財宝探しツアーの引率者。17歳。
父に頼まれて数年ぶりに悲報島に戻ってきたらしい。
一たちには非常に好意的だが、同時にそれまで孤独であったという暗い影を見せる。
美雪が一の妹でないことには最初から気づいていたが、知ってて美雪の参加を黙認してくれた、いい人である。

  • 美作大介(みまさか だいすけ)
演:チャーリー湯谷
悲報島財宝探しツアーの提案者で、島のオーナー。
最初の死亡者で、バラバラにされて遺体は柱時計の中へ入れられていた。
既に死亡しているため、セリフもなく、顔も回想シーンでわずかに登場するのみで影は薄い。

  • 柿本麻人(かきもと あさと)
CV:堀川亮(現:堀川りょう)/演:長江英和
迷彩服を身に纏い、関西弁を話すトレジャーハンター。一曰く「あぶないアーミーオヤジ」。43歳。
二番目の被害者。首の頸動脈を切られた後バラバラにされ、死体は血の海の中。
『金田一少年』史上でも屈指のグロ描写。
なお、中の人は30分後の西のあいつと同じだけあって、誰もがこの声を聞いてあいつを思い浮かべただろう。
(アニメ版の冒頭で彼の劇中のセリフが流れるが、その声を聴いて誰もが「あいつが登場するのか!?」と思ったに違いない)

「これで財宝は皆ワイのモンや…!」。

  • 八十島隆造(やそじま りゅうぞう)
CV:松田重治/演:鶴田忍
バーコードハゲのオヤジ。「宝を掘る前に資料を掘れ」がモットー。52歳。
三番目の死亡者でバラバラにされ、コテージごと焼かれる。

「おい、ワシの鍵がないぞ!まさかワシだけ野宿させる気か!?」

  • クリス・アインシュタイン
CV:石川寛美/演:金子信昭(現:金子ノブアキ)
アメリカからやって来た天才ショタ。13歳。
最初は一たちの弟分みたいな感じで好意的だったが…
IQは一と同じ180で、既にコロンビア大学の博士号を持つという天才児。
ドラマ版では、青いYシャツにネクタイという、ダンディないでたちで登場した。
しかも演じているのは、後の金子ノブアキだったりする。

  • 火村康平(ひむら こうへい)
CV:子安武人
整形外科医。少し前に検死医もやったことがあるらしい。
見ての通りの神経質で臆病な性格。
アリバイトリックが有効な検死役と言う立場から矢荻に犯人扱いされたのも相まって、中盤にパニックに陥り、銃と食糧、水を持ってコテージに籠るという死亡フラグを立てた後、犯人の正体が一目で分かるような場面を目撃してしまい、一に電話で「犯人を殺しに行く」「一目で「あいつ」が犯人とわかるものを見た」と話すが、そこまで言った後、口封じに現れた犯人に殺される。
四番目の死亡者。
矢荻からの疑いを晴らしてくれたためか、一には一定の信頼感を持っていたようだ。

アニメ版で声を演じた子安氏は後にセガサターン版で明智役を演じている。

  • 矢荻久義(やおぎ ひさよし)
CV:松尾銀三/演:清水紘治
アフロっぽいチリチリヘアーのオヤジ。42歳だが、 どう見ても柿本より年下には見えない。
山童の伝説に非常に詳しく、一たちにクリスの素性について警告してきたり、佐伯教授の事故死について説明してくれるなど、協力的だった。ただし、 佐伯教授の事故死の原因が自分達にあること は、ちゃんと伏せていた。
問題編のラストで宝を目前に撲殺される。五番目の死亡者。

なお、かつて一から山童は怖くないのかと問われた際、彼は「一番怖いのは人間だ」と答えていた。これはもしかすると、かつて自分達で佐伯教授を死に追いやった経験から、自分達自身が一番怖い存在だと思っていたからでは無いだろうか。

  • 茅杏子(かや きょうこ)
CV:竹田愛里
年齢不明、妖艶な雰囲気の美女。さる財閥のお嬢様らしい。謎の箱を何時も持ち歩いている。
露天風呂で一にヌードを披露し、彼に迫っていた(狙っていたかも知れない)。
他にも矢荻と二人きりで一晩一緒にいたことを匂わせている。
美雪にそのことを突っ込まれた矢荻は「子供にゃ関係ねーこった!」と返していることから、男女の関係となっていた線が有力で、何かとセックスアピールの強いお人。
本事件の怪人「招かれざる客」の命名者。

  • 岩田英作(いわた えいさく)
CV:青野武/演:高城淳一
美作家の執事であり、ツアーの世話役も務める。65歳。
いかにも執事然とした紳士的な人物で島の地理や鉱物資源にとても詳しい。


【その他の人物】
  • 佐伯航一郎(さえき こういちろう)
CV:藤田淑子/演:ジョン・マクダモット(3歳時点)
事件の被害者たちに恨みを持つと思われる少年。
外国人の母を持つハーフであり、3歳の時点で英語などを習得していた超天才児。

  • 佐伯京助(さえき きょうすけ)
CV:藤原啓治/演:伊藤幸純
航一郎の父親。佐伯古学会を開き、航一郎、並びに学会メンバー(美作オーナー、柿本、八十島、矢荻)と共に悲報島に向かう。
しかしその直後、崖から転落して死亡したらしい…。
アニメ版で声を演じた藤原氏は後にセガサターン版でいつき役を演じている。

【レギュラー陣】
毎度お馴染み主人公。
悲報島財宝探しツアーのテストに見事合格。
美雪のお風呂を覗いたり(もっとも、美雪の体を見ることはできなかったが)茅さんのヌードを見れたりとかなりの役得だったが、間欠泉で焼死寸前の目に遭ってしまう。
この際「マガジンでは一回死んだヤツは生き返れないんだぞ」とメタ発言をしていた。
謎解き後の犯人とのやりとりでは漢を見せた。
最後、犯人とともに崩壊する洞窟に閉じ込められ(一は犯人を助けるために飛び込んだのだが)脱出の際に、岩をどけようとして左手の指数本の爪がはがれるという、なんとも痛々しい負傷をするはめに・・・。

毎度お馴染みヒロイン。
テストには残念ながら不合格だったが、「一ひとりじゃ心配だから」という一の母の依頼で、無理矢理付いていくことに。
「一の妹」という事にしていたが…すぐにバレてました。しかし、碧が、わかってて黙認してくれたおかげで、島に入ることができた。
終盤、怖いからと、入浴時に一に外での見張りを頼み、覗こうとした彼にお湯をぶっかけてずぶぬれにしたのだが・・・この一件が、あとで一に意外なヒントをもたらすことに・・・。

毎度お馴染みオッサン。
ラストに犯人の身柄を引き取りに、はるばる東京から駆けつけた。

  • 一の母親
CV:潘恵子
ジッチャンの娘。活発な性格が息子に遺伝している。
美雪とも仲良しで、彼女と組んで一をそそのかした。
将来の嫁姑の関係はバッチリです。

  • 一の父親
今作で初登場。婿養子らしい。
一の太眉は彼の遺伝。
「おーい母さん!」「帰ったんだけどぉー…」「ゴハンまだぁ?」の3つしか台詞がない。












【以下、この事件の真相…さらなるネタバレ注意】


お前らに何が分かる!!?



碧は・・・!!



碧は!!!










  • 美作碧
この事件の真犯人 「招かれざる客」
実は、その正体は佐伯教授の一人息子・ 佐伯航一郎
アメリカ人女性との間に生まれたハーフであり、女優であった母親譲りの演技力と、
変声期前の男性ハーフ特有の女性らしい身体つきと声色を利用して女装し、碧に成りすましていたのである。

10年前、3歳の時に父親が美作オーナーたち4人のせいで死亡してしまうところを目撃してしまうが、いくら天才児とはいえ3歳の幼児であった航一郎にはどうすることもできず、(警察に告発したところで信じてもらえるはずもなく、また仮に信じてもらえたとしても法廷での発言権がなかった)
そのままアメリカの伯父の所に引き取られる。

だが、伯父からすさまじい虐待を受け、我慢できなくなった航一郎は、9歳の時、タバコの不始末に見せかけて伯父を殺害。
その後はスラム街に出て盗み、ケンカ、売春(!)など荒んだ生活を送っていたが、留学していた碧と偶然にも再会を果たす。
復讐を目的に近づいたものの、彼女の優しさと孤独な心に触れる内に心を開き、次第に恋仲になっていく(その際の髪型はポニーテール)。

しかし、ある日突然、碧は自らの命を絶ってしまう。
彼女の遺書には、財宝に入れ込むあまりに家族を捨てた父への怒り、そして自分と航一郎の人生を狂わせる原因となった秘宝島の財宝への憎しみが込められていた。
改めて美作オーナーたちと悲報島の財宝への憎悪を燃やした航一郎は、父と碧の仇を討つため、復讐を決意。

まずは、ツアーの招待客をテストから選択し、標的の柿本と八十島と矢荻の3人、アリバイ確保のための検死医役の火村、スケープゴート役にクリス、探偵役に一をセレクトした。
茅は不明だが、恐らく怪しまれないように一般からも選んだつもりだったと思われる(ただ後の展開を考えると、あえて彼女をチョイスして良かったのかも……)。
だが、復讐と全く関係のないクリスを「スケープゴート」に選んでいるあたり、無関係な人間が疑われたり、死んでもいいという、目的の達成のためなら手段を択ばない身勝手さは、美作たちと変わらなかった。


碧に変装し、手始め(ツアー1週間前)に美作オーナーを殺害、死体をバラバラにして柱時計の中に入れる。
そして、ツアー本番で、柿本、八十島、矢荻、口封じに火村も殺害。
前者3人は 赤い鳥居のかけらを彼らのコテージの前に置き、宝があると言われる魔の目に誘い込み、その中の洞窟で殺害した(ログハウスから5分程度で行ける)。
柿本の場合は死体をバラバラにしてコテージに鶏の血を蒔き散らし、そこで殺されたように見せる(朝食の手作りメニューがそのときの鶏の肉を使っていた)。
八十島の場合は同じく殺害後バラバラにしてコテージに運んだ後、火を放ち、全焼させる。実は、八十島のコテージを燃やすことで、隣り合った柿本のコテージを延焼させ、ニワトリの血を隠滅するためのトリックだった。
死体をバラバラにしたのは運びやすくするため。
火村は、自分を尾行して来て、着替えているところを目撃、男だと知られてしまったため、口封じに殺害。しかし、時間が無かったため、山童伝説になぞらえることはできなかった。
矢荻は柿本ら同様、魔の目の入口で殺害。魔の目が開く時間を知って駆けつけた一によって発見された。そのまま倒れていたが、あとでバラバラにするつもりだったと思われる。
碧として演技していたが、美雪に(自業自得で)ずぶぬれにされて着替えようとしていた一と トイレで鉢合わせになった時に便座を上げたまま出て行った ことで男だと見抜かれ(恐らく、これから矢荻を殺害しに行くにあたって、その前に用を足していたのであろう)、
更に最初にコテージを割り振ったことで、柿本らの部屋割りを都合のいいように操作できる唯一の人物となり、犯人だと暴かれた。

岩田が動かした洞窟崩落の仕掛けの際、傷を負った彼は取り残されてしまい、皆がそれに気づいたのは、脱出した後。その中で、一だけが辛うじて救援に駆けつけた。
八方塞がりの中、岩を崩して出口を切り開こうとする一に対し、自暴自棄で投げやりな態度を取り続けるが、「やり直しの聞かない人生はない」と一喝されて表情を変え、力を合わせて崩れた穴を切り開き生還。逮捕された。
事件後、一は「恐ろしく頭のいい奴だったよ。オレが事件の謎を解けたのは運がよかっただけだ」と、ある種の敬意を表した。

なお、美雪については、招待状を持たない(つまり招待していない)客が余分に島に来たことは全くの計算外だったと思われる(柿本殺しの後、一もそう指摘している)が、計画に支障をきたすことは全く無かった様子である。

13歳の少年が今回のような残忍な殺人をすることをおぞましく感じる読者もいるだろう…。
大人だったら現実世界では死刑の可能性が極めて高い。それに、計画外とはいえ無関係の火村を殺害していることと、これも無関係のクリスを最初からスケープゴートとして呼んだ(しかも場合によっては彼が犯人と決めつけられて殺される可能性も考慮していた)など、同情できないこともやっているし、未成年の犯人では6人と殺害人数が一番多い。

とはいえ、彼が幼少期をアメリカの荒んだ環境の中で過ごしていたことを考えると、決して絵空事ではない。
現実のアメリカでも10代の若者が起こす犯罪は多く、荒んだ家庭環境や身内からの虐待という重く暗い過去を持っている場合が非常に多い。
そのことを考えると、幼い彼をこうまでおぞましい殺人に駆り立ててしまった、心無い大人たちの業の深さというのも垣間見えてくる。
美作たちのような欲に目がくらんだ大人や、彼のおじや碧の父親のように、肉親を肉親とすら見ない酷薄な大人たち・・・・・・。
そんな大人たちによって、今回、事件を引き起こす要因となった悲劇の種が巻かれてしまったのは確かだろう。

ドラマ版では、原作同様父の死後、伯父に引き取られるが、暴行に耐えられず伯父を刺殺してしまう。これが原因で施設を転々として最後は少年院行きになり、その後は出所の時に彼をむかえに来た幼馴染の碧と、(おそらく碧の家で)二人で暮らしていた。身内を失った航一郎と、唯一の身内である父親から見捨てられた碧は、お互いが唯一の心の支えになったことで、姉弟のように寄り添いながら生きるようになっていった。
しかし、二人が一緒になってから1年後、原作と同様の理由で碧は自殺してしまい、航一郎は心の支えを失ってしまう。そして、碧の日記から彼女が自殺した理由と父の死の真相を知った彼は、復讐に手を染めてしまった。一に全てを暴かれた後、全てを告白し、最後は崩れ落ちる洞窟に留まって、自ら死を選ぶ。この時、一と美雪を、かつての自分と碧に重ね合わせたのか 「金田一さん、あんたの幼馴染、大切にしてやれよ!!」 と一に言い残してる。死の間際の彼の顔は、あの世で再び碧に会える喜びから、どこか晴れやかであった。また、ドラマでは火村が登場しないため、復讐と無関係な人間を殺害していない。これらのことから、ドラマ版の彼は、原作に比べて、哀れで同情できるような扱いだった。

ちなみに公式ガイドブックによると、数年の少年院入院の後保護観察処分となったそうだが、女装癖が未だに抜けていないらしい・・・・・・。
未成年と成年の違いがあるとはいえ、殺害人数が彼より少ない4人で、かつ無関係の人物を殺していない雪夜叉伝説殺人事件の犯人が無期懲役である事を考えると軽すぎるような気もするが、 日本の刑法では13歳の時の犯行で懲役刑になることはありえない。少年法で少年院に入ることは考えられる)

  • 美作大介
航一郎の父親(佐伯教授)を事故死させたメンバーのうちの一人。航一郎に真っ先に殺された。
財宝に目がくらんで家族を顧みなくなったという強欲かつ冷血な人物。
アニメ版では更に、 悲報島の財宝を発見したら、ツアー参加者を皆殺しにするつもりだった(もちろん矢荻たちも) という、とんでもない悪党だったという設定が付け加えられた。
そんなことを手伝えと言うのだから、碧が自殺したくなるのも分かる気がする…
なお、航一郎が美作を真っ先に殺した理由として、後述の通り娘である本物の碧が自殺した事を知っていた可能性がある為と思われる。序盤で岩田が今回の参加者が美作から聞いていた人数より一人多いと疑問に思ったのも、美作自身娘が自殺した事を知っており、彼女を人数に含んでいなかったからではないだろうか。
ちなみに、もし彼が生きていた場合、参加者が島に到着したタイミングで娘の死を伝えるつもりでいたかもしれない(その為に、碧に扮した航一郎が「招かれざる客」となってしまったのであろう)。

  • 柿本麻人
  • 八十島隆造
  • 矢荻久義
美作オーナー同様佐伯教授を死に追いやったメンバー。
ぶっちゃけ、彼らが10年前に自首してればこの事件は起こらなかった。(佐伯教授の死はあくまでも事故なので、大した罪にはならずに済んだはずである)
矢荻は決して善人とは言いがたいものの、彼なりに後悔の念は抱いていたようで、一に10年前の真相を素直に話したり、クリスの危険性を忠告したりするなど、人間的には他の三人に比べればまともな人物だった。
が、宝の誘惑に負けてしまい、結局は殺されることとなってしまった。
余談だが、原作では容疑者リストにミスがあり、八十島が殺された後、八十島が塗り潰されるどころか死んだはずの柿本の色が戻っており、火村が殺されてすぐにリストが解決編仕様になり、矢荻が(まだ死んでないのに)消えている。確かに後者については話の途中で矢荻が殺される事は殆どの読者が察していただろうが・・・

  • 火村康平
「検死役」として選ばれた。
全く殺される理由などないし、航一郎自身も殺すつもりはなかったが、籠城して尽きた食料を取りに来て彼の着換えシーンを覗いてしまったがために(火村は恐怖のため航一郎を殺害しようとしていたが)殺された可哀想な人。
ご冥福をお祈りします。

  • クリス・アインシュタイン
「スケープゴート」として選ばれたミスリード要員。
しかし、一を間欠泉で始末しようとしたり、殺害された火村を嘲笑うなど、かなりの危険人物。
実はソロモン王の末裔。…らしく、ご先祖様の財宝を来た、とのこと。一は「 とんでもねー誇大妄想のガキだぜ。そんなことで人を殺そうとしやがって 」と呆れかえっていた。
その後はクイズ本「謎ときファイル」にて再登場し、新しい宝の島の暗号文の解読を手伝ってほしいと一に依頼するが、どうなったことやら…

その正体は警視庁の刑事。階級は警部で、潜入捜査が主な任務。
ある意味、航一郎以上に意外な正体だった。
指名手配されていた岩田を逮捕するため、ツアーに参加した。
箱の中身は銃。…と、思いきや本物が別にあった。岩田が一を射殺しようとしたときに銃を放った。
後に1/2の殺人者決死行(グランドフィナーレ)で再登場するが、やっぱり、箱の中身は謎のままだった。

  • 岩田英作
実は彼も財宝に目が眩んだ人間の一人。
かなりの悪党で、世田谷区保険金殺人の容疑で警察から追われている身でもあった。
好々爺を演じていたが、真相が解明された途端、別人のように豹変。航一郎を銃で撃って負傷させる。
全員を殺害して財宝を独り占めしようとしたが、刑事としての正体を見せた茅が箱から放った銃で逆に追い詰められる。
茅に肩を撃たれた際、よろめいた拍子に財宝に触れたことで洞窟崩落の仕掛けも動かしてしまい、落ちて来た山童像の下敷きになって死亡した。
アニメ版ではハイライトのない目になっており、順当に豹変フラグが立っていた。
ドラマ版では生存するも逮捕。
ゲーム版「悲報島 ~新たなる惨劇~」では、しぶとく生き延びており、岩田原人となっていた。


「悲報島」の財宝なんてなくなってしまえばいい!!

あんなものがなければ私も航一郎君も‥‥

私の「死」は財宝に目がくらんで娘を捨てた冷徹な父への

せめてもの復讐です


  • 美作碧(本物)
演:高岡佐也子(幼少期)、田村美保(成人期)
航一郎と顔立ちが似た少女。
血の繋がりはないためか、彼女に化けた航一郎と見比べてみると、目つきなど、違う所がいくらかある。
アメリカに留学していた時に航一郎と再会。彼の孤独な心を理解して優しく寄り添い、やがて恋人同士となっていく…。

その一方、実の肉親である父は自分よりも財宝の方が大事だった。
実の肉親に顧みられる事のない孤独と絶望、そのような環境に自分たち2人を追いやった秘宝島の財宝への憎しみを遺書として日記に書き残し(上記はその最後の部分)、風呂場で手首を切って自殺。
航一郎の復讐心に火を着けてしまうことになった。

父とは違って本当に性格の良い娘だったので、航一郎と同様彼女には生きてほしかった…。
ただ、自分にとっての支えとなってくれた航一郎を残して死を選んでしまったこと、そうすることで航一郎を再び孤独に突き落としてしまうことに気付けなかったことは非常に悔やまれることであるが、それに気づくだけの余裕もなかったのだろう。航一郎にさえも癒しきれないほど、心の傷は深かったのかもしれない。彼女が自殺しなければ今回の事件は起こらなかっただろうが、だからと言って責めるのは酷であろう。
なかなか幸せな未来像を想像するのが難しいキャラクターである。

ちなみにキスシーンでは航一郎が女顔であるため、 どう見ても百合状態でした。本当にありが(ry

  • 佐伯京助
実はいち早く財宝を発見していたが、財宝に目がくらんで身を滅ぼしてきた人間たちのことを思い起こし、「島の重要文化財として寄付すべきだ」(アニメ版では国に寄付すべき)と考えて学会メンバーを説得した。
(ただ、岩田の最後のシーンから、寄付自体不可能だったと思われる)
しかし財宝に目が眩んだ四人に財宝の独占を目論んでいるとみなされ、揉み合った末に崖から足を滑らせ、転落死してしまった。

  • 航一郎の伯父
演:邱太郎
アメリカ人。ピザ体型。
父を亡くした航一郎を引き取ったが、彼を散々こきつかった挙句、彼に女装させた上でレイプしようとした鬼畜。
最期は睡眠薬入りの酒を飲まされ、煙草の不始末に見せかけて火をつけられて焼死。アメリカの警察も幼い航一郎が犯人だとは思っていなかった様子。
伯父には同情の余地はないが、幼い航一郎が睡眠薬を使いこなして殺人を犯していたのだから恐ろしい…。
あの高遠でも最初の殺人を犯したのは16歳の時である
アニメ版では、虐待もそうだが、幼い少年による殺人が問題だったからか、未登場。



◇原作との違い

【ドラマ版】
  • 火村康平、茅京子は登場しない。
  • 演じた役者の関係で、クリスは日系人っぽくなっている。
  • 航一郎を演じたのは本物の女性。そのため、航一郎の正体を暴く方法が、服破りからカツラを取り去るに変更。
  • 山童の読みを「やまわら」から「やまわらし」へ変更。
  • プロローグとエピローグでは一と美雪はプール掃除のアルバイトをしていた。
  • 美作オーナー、柿本、八十島の死体をバラバラ→胴体から真っ二つに変更。
  • 美作オーナーの死体発見場所を鶏小屋に変更。
  • 昔、秘宝島の財宝を見つけた人物を、羽柴秀吉から織田信長に変更。
  • 財宝を金塊から仏像に変更。
  • 矢荻(やおぎ)の苗字を矢萩(やはぎ)に変更。未登場の火村に代わって、医者になっている。
  • 航一郎は崩壊する洞窟に1人残って死亡し、岩田は逮捕される。
  • 岩田が美作オーナーから解雇されていた。
  • 柿本は関西弁を喋らず、標準語で喋る。
  • 碧も幼少時代、考古学会メンバーと共に悲報島に訪れており、美作オーナー達が佐伯教授と揉めているところを目撃している。
  • 碧と航一郎の関係が幼馴染で恋人同士ではない(航一郎は碧の事を「碧お姉ちゃん」と呼んでいた)。
  • 航一郎の伯父が日本人で、死因が刺殺に変更。
  • 航一郎が動機を語る時が洞窟崩壊前で、美雪やクリスたちの前で話すことになる。

【アニメ版】
  • サブタイトルを「秘宝島殺人事件」から「悲報島殺人事件」に変更。
  • 試験のシーンはカット。その為、美雪がクリスと対面するのは船に乗っている時。
  • 一達が島に到着した時点では暗号の屏風が出されていない。その為、美作オーナーの死を気にしない矢荻達が落ち込んでいた碧に屏風を出せと催促するシーンが追加された。
  • 火村の殺害方法を屋内での撲殺から屋外での銃殺に変更。
  • 一が美雪の入浴を覗いた理由が、ただのスケベ根性から、転んだ拍子に悲鳴を上げた美雪を心配したための、偶然の事故になっている。
  • 美作オーナーは、財宝を見つけたら、ツアーの参加客全員を殺害するつもりだった。
  • 航一郎の年齢が13歳から15歳に変更。
  • エピローグで剣持が登場しない。
  • 航一郎の伯父が登場しない。そのあたりの話もカット。


これでこの項目の追記・修正はワイのモンや…!

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