エンヴィー(鋼の錬金術師)

登録日 :2010/04/25(日) 22:57:54
更新日 : 2017/07/16 Sun 15:17:33
所要時間 :約 5 分で読めます




鋼の錬金術師』の登場キャラ。
声:山口眞弓(03)、高山みなみ(FA)
演:本郷奏多

「嫉妬」の名を持ち、4番目に造られたホムンクルス。
左脚の太腿にウロボロスの紋章を持つ。
顔立ちは中性的で身体は小柄。
性格は陰険かつ残忍。
一人称は「このエンヴィー」という独特の言い回し。
エドのことを「鋼のおチビさん」と呼ぶ。

お父さま」には忠実だが、計画の範囲内なら非道な演出も行う。
他者を軽んじており、とりわけ人間を軽蔑する姿勢はホムンクルスの中でも顕著で、同じホムンクルスでも末弟で人間ベースのラースを見下している。
他者を見下し煽るのが好きな一方で自分が見下されたり馬鹿にされることには非常に敏感で軽口を叩かれただけでも激昂し冷静な判断が出来なくなるという弱点が存在する。おまけ四コマではラストをよく「おばはん」呼ばわりして半殺しの目に遭っているなど、不遇な扱いが多い。

ホムンクルスとしての固有能力は、外見を自在に変えられること。
人間や動物はおろか、武器などの無生物に姿を変えられるが、自身の視覚情報を頼りに変身しているので、ミスが生じることもある。
変身能力により暗殺や奇襲も得意分野だが普段から人間を舐めきっているので、ふとしたことでボロを出したり過信の隙をつかれるなどして足元をすくわれることも多い。

普段の姿も変身した姿で、本来の姿は賢者の石を構成するクセルクセス人が全身から表出した四本腕・四本足の巨大なトカゲに似た化け物。
この姿にコンプレックスを抱いているらしく、グリードに「不細工」と言われた際には激しい怒りを見せた。
また、変身しても体重は変化しないので人型の時でも高所から着地したり尻餅をつくと地面が大きく陥没する。

イシュヴァール殲滅戦やリオールの内乱を引き起こした張本人で、変身能力を活かしてマース・ヒューズを殺害。

ホムンクルスの中ではラストと並んで計画遂行の実行役を担うことが多い。



以下終盤のネタバレ










傷の男やマルコー達の策略で中央から北部へ誘き出され、交戦の末にマルコーに賢者の石を破壊されて敗北。
シン国皇帝への献上品としてシン国へ戻ろうとするメイを唆して中央へ向かう。

中央に戻った後、閉じ込められていた瓶の蓋を根性で開け(アニメでは混戦の最中に不死の兵に瓶ごと食べられた)、不死の兵を自身に取り込んで元の姿に戻る。そこで偶然エドロイ・マスタングと接触。
ロイに問い詰められ彼らの前で自身がヒューズを殺した真犯人である事を彼の妻・グレイシアに変身しその卑劣な手口ごと明かしたが、それがロイの逆鱗に触れる。
本性を現し巨大化するも「デカければ勝てると思ったか、バカが!」と目玉を焼かれたり、ヒューズに化けて大佐のスキをつこうとするも通用しなかったり、あげくホークアイ中尉の小芝居に引っかかってボロカスにされたりと惨敗。

それでも執念深く得意の口車でエド達の同士討ちを狙うも、既に憎しみを捨てていた4人には通用しなかった。
実は彼(彼女)が本当に『嫉妬』していたのは人間であった。
最も嫌っていた人間のエドにその事を理解され、その屈辱に堪えきれず核である賢者の石を自ら引き剥がし、死に際にはエドのことを「鋼のおチビさん」ではなく「エドワード・エルリック」とフルネームで呼び別れを告げた。

その最期を見届けたロイは、 「自死か…卑怯者め」 と苦々しくもやるせなく呟いている。




☆正体
体内の賢者の石の力が弱まり、真の身体を構成するクセルクセス人の魂が枯渇すると、たとえその時の身体が真の姿であろうと変身した姿であろうと、エンヴィーの意思に関係なく強制的に8本足の小さなトカゲのような姿に変身する。コレが彼の本体である。

この状態では変身能力は使えず、他者の身体(生身限定)に寄生し乗っ取るくらいしかできなくなる。




【台詞集】
「どうせ変身するならさぁやっぱりムサいじいさんより―こういう若くてかわいい方がいいよね」

「その女房を刺そうっての? いい演出だろう? ヒューズ中佐」

「つけ入りやすくて助かるよ人間」

「糞が…ニンゲン風情が見下してるんじゃねえ!!」

「このエンヴィーが! 子供を打ち殺した張本人!! 気持ちよかったねあれは弾丸一発でみるみる内乱が広がっていく様は爽快だったぁ!本 当に人間ってやつは操り易い面白い生き物だ! 愉快だったよ!!」

「いやだ…こんな…こんなことが…このエンヴィーが…貴様ら下等生物にやられる訳…いやだ合成獣まで…見るな…俺を…私を…ボクを…見下すなよニンゲンがああああ!!!」

「あんた達ニンゲンだって人の不幸とか愚か者が躍るのを見てるの大好きなんじゃないの? だからしょっちゅう戦争してんじゃないの?」

「バカってのはさぁこういうテに引っかかるヒューズみたいな奴の事を言うんだよォ!!!」

「屈辱だよ………こんなボロぞーきんみたいになって…あんたらニンゲンに…クソみたいな存在にいいようにやられて…しかもよりによってそのクソの中でも更にクソみたいな…こんなガキに理解されるなんて…っ!!!屈辱の極みだよ…」






序盤は原作同様リオールの内乱を引き起こす役回りを担っていたが実際のホムンクルスとしての立場は原作よりも高くプライドと並ぶ彼らのリーダー格。
変身能力は原作版と同じだが、03年版放送時は原作でまだ真の姿を晒していなかったため変身能力以上の能力はない。
ただし、戦闘力は原作以上でプライド(アニメ一期版)すら超える。
前述のように、変身能力を除けば特異な能力こそないが、単純な身体能力がズバ抜けており、俊敏な動作から繰り出される打撃は強力無比。怒りで錯乱状態になった時には石造りの建造物に巨大なクレーターを作るほどの怪力を見せている。
その実力は弱体化していたとはいえ、グリードと互角以上に渡り合ったエドを終止圧倒するレベルである。

正体はホーエンハイムとダンテの息子。エルリック兄弟とは腹違いの兄という関係(ただ、ホーエンハイムは肉体を何度か変えてるので、血縁があるかどうかは疑わしいところではある)。
水銀中毒で命を落としたが、人体錬成で蘇る。
他のホムンクルスと違い生前の記憶を完全に覚えており、ダンテの元から去ったホーエンハイムに自分は捨てられたと思い込み、彼やその息子たちのエルリック兄弟を激しく憎んでいる。
恐らく、劇中で唯一と言ってもいい「パーフェクトな人造人間」である。
「今の自分」を個としているので自身の存在に劣等感を抱き完全な人間になりたいと願っていた他のホムンクルス達を内心見下しており、ダンテが傑作と称するプライドすらも「人間もどき」と罵声を浴びせていた。
ダンテとは元親子ということに加え人間を嫌い苦痛を刻んでいくという利害は一致していたので彼女の計画には協力的だが、計画の中に自身の憎しみの源であるホーエンハイムやエルリック兄弟が絡むと途端に感情的になり命令外の行動に出る事もある。

終盤、一度はエドを殺害するが最終話でアル(=賢者の石)自身を代価に復活したエドからホーエンハイムがダンテによって『門』の先に飛ばされたことを知るとリヴァイアサンの姿に変身して自身も『門』を通り、後を追う。
作中では「元の姿なんて忘れた」と言っていたがエドを殺害する時と『門』を通る時に一瞬だけホーエンハイムに似た顔立ちの青年の顔に変化しており、この顔が生前の姿である可能性も否定はできない。
マスタングに実質惨敗した原作とは真逆に、 完全な「勝ち逃げ」 とも言うべき結末であった。

劇場版では変身能力を対価に『門』を突破した為、リヴァイアサンの姿のままであった(知能と言語能力は失っていない)。
未だにエドへの憎悪の念は抱いており、対面時は問答無用で彼に襲いかかった。
が、後に捕獲されてホーエンハイムと共に『門』を開く材料にされてしまう。

また劇場版のDVD特典ではまさかの萌えキャラに…

チョコレートパフェが好きという裏設定があったりする。



【台詞集】
「オマエなんかあの人が生かしておけって言ったから生かされてるだけなんだよ! オマエだけは許せない、オマエだけは本当に許せない、アイツの血を受けたオマエだけは!!」

「誰にも造られたりしちゃいない! 俺達は生まれたんだ!」

「見たかったのさ。鋼の…あのクソ野郎の子供の顔が恐怖に引き攣るのをね」

「見たいな…アイツらが目の前で賢者の石を取り上げられる顔を…全てを失う顔を」

「あの人は自分のためだけに賢者の石が欲しいんだ。それがどうした? 僕はただ人間が苦しめられる姿を見られりゃそれでいいんだよ」

「そうさ死んだんだ。どいつもこいつも、そして人造人間だけが生き残る!」

「ホーエンハイムに会う! 僕が奴を殺す!」

「僕は行くんだ! ホーエンハイムのところへ…アイツのところに…父さんの所に!!!」








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