金田一一(金田一少年の事件簿)

登録日:2011/11/03(木) 22:39:34
更新日:2024/01/31 Wed 23:23:05
所要時間:約 16 分で読めます


タグ一覧
おじいちゃん子 はじめちゃん キンダニ サラリーマン ジッチャンの名にかけて謎をすべて解く男 ジッチャンの名にかけて! スケベ トラウマ持ち ポニテ ミステリー研究会 ラスボス←犯人たちの事件簿では 不動高校 主人公 主任 亀梨和也 偶然居合わせた名探偵の孫 名探偵 堂本剛 女好き 山口勝平 山田涼介 岩永哲哉 愛すべきバカ 探偵 推理漫画最多の5回 ←殺人罪(冤罪) 松本潤 松野太紀 櫻井孝宏 歩く死亡フラグ 死神 犯人はこの中にいる! 犯罪者ホイホイ 眉毛 童貞 美雪の旦那 草尾毅 落ちこぼれ 謎はすべて解けた! 身内が危ない 道枝駿佑 金田一一 金田一少年 金田一少年の事件簿 金田一少年登場人物項目 関俊彦 高校生 高校生探偵 高遠の被害者



謎はすべて解けた!


金田一少年の事件簿』の主人公。
かの名探偵、金田一耕助の孫。
…とのことだが、そもそも金田一耕助は結婚すらしていないはずなので、孫なんているわけないのだが、この手の作品で気にしたら負け。*1

CV.松野太紀(TVアニメ版、DS)
山口勝平(劇場版アニメ第一作)
岩永哲哉(PS)
草尾毅(SS)
関俊彦(CDブック)
櫻井孝宏(パチンコ)

演.堂本剛(1995年~1997年)
松本潤(2001年)
亀梨和也(2005年)
山田涼介(2013年~2014年)
道枝駿佑(2022年)



身長:167cm(第一期)170cm(第二期)
体重:58kg
誕生日:8月5日
血液型:B型
本籍:埼玉県

普通の高校生だが、事件が発生すると、祖父譲りの抜群の推理力で事件を解決に導く。
決め台詞は「ジッチャンの名にかけて!」「謎はすべて解けた!!」「○○(怪人名)はこの中にいる!」
ちなみに「ジッチャンの名にかけて!」は最初期は「金田一耕助(ジッチャン)の名にかけて!」と書かれていた。
また謎解きを始める際の「○○はこの中にいる!!」も定番の台詞となっているが、こちらは解決編の趣向次第で言ったり言わなかったりするためいまいち影が薄い。
地味に「ジッチャンの名にかけて!」より前から使われているのだが…。

なお、『金田一少年』の世界では祖父・耕助は今も健在である。(単純計算でも100歳を超えている。サザエさん時空だから問題ないと思った奴、先生怒らないから手を挙げなさい。*2
堂本ドラマ版では亡くなっている設定で、耕助の形見の古い自転車を一が乗り回している。
その名声は国民の誰もが知っているらしく、一が「金田一耕助の孫」と紹介されると周囲が驚くほど。(大抵、一が祖父の様な切れ者には見えないため*3
故に「銀幕の殺人鬼」においては、高名な映画監督の祖父に対して複雑な想いを抱いている人物から「お互い偉大な祖父を持つと苦労するね」と共感を示されたこともあるが、
「ジッチャンのことは誇りに思うけど俺は俺だからさ」と曇りの無い笑顔で返答している。

そのジッチャン本人に関しては、連載開始から20年近く出番は無かった。
しかし2013年から連載されていたR(リターンズ)シリーズの第一弾「雪鬼伝説殺人事件」で遂に初登場。
もっとも一の回想シーンで、後姿と手元しか描かれなかったが。

耕助の娘である一の母親(下の名前は不明)も公式ガイドブックによれば学生の頃には一と同じ素人探偵をやっていたらしく実際に事件を解決した経験もある。
一の父とはこの時代に起きたある事件で出会ったらしい。
現在は専業主婦。原作では一の母親はその推理力を披露した事はなく、また祖父の様に有名でもないようである。
推理力は未知数だが、息子をコントロールする術は誰より長けており、息子の幼馴染の七瀬美雪とは実の娘の様に仲がいい。
将来の嫁姑の仲はバッチリ。いずれ彼女が主役のスピンオフがあるかもしれない。
余談だが、ドラマCDのオマケ「ミセス金田一の事件簿」で一と美雪のサボりを暴くと言う彼女がメインの話はある。

金田一の父(同じく下の名前は不明)は入り婿であり、普通のサラリーマン。母親よりも影が薄く、母曰く「定年間近」。
一の太い眉毛は彼からの遺伝である。婿養子と言う立場もあって、嫁には頭があがらない。
ちなみに金田一家は一軒家だが、そのローンは息子である一の代まで返済が長引くとのことである。

私立不動高校2年。ミステリー研究会・演劇部に所属しており、IQ180の天才。
高校の入学試験を、美雪をもしのぐ開校以来トップの成績で合格しているが、学業に対する意欲がない為、2年への進級時の成績は落第寸前であり、
留年がかかったテストの際にはクラスの秀才を利用したイカサマをして高得点をとった。
このようなこともあり、推理に学問関係の知識が必要な場合は美雪などの周囲の人物の力を借りることも多い。
その一方で、雑学的な方面は多少の得手不得手はあれど豊富である。
そのためちょっとした「ひらめき」や「発想の転換」で解けるような数学問題やパズル・クイズの類には簡単に回答していたりする。

近年の作品ではあまり見せないが、非常に食い意地は張っており、序盤において招待される際に名産などを楽しみにしている場面は多い。
(ドラマでは堂本版がその設定を引き継いでいる)
公式ガイドブックによれば小さい頃から魚の目玉のような「健康には良さそうだけど見た目が…」的なものばっか食ってたらしい。

運動音痴だが、足はそれなりに速いようで50m走のタイムは7秒を切るらしく、加えて「殺戮のディープブルー(小説版)」にて海水に入った時も一応クロールで泳ぐことは出来ていた。更にスポーツの中で卓球だけは得意*4とのことで「亡霊学校殺人事件」ではマイラケットを始めとする自前の卓球用具まで宿泊先に持参している。
また、事件の中で何かあった場合、特に美雪に何かあった場合は、普段見せない身体能力を見せることも。
なお原作第一話の序盤ではまだ設定があやふやだったのか、学校の屋上から下の階までパイプを伝ってスルスルと素早く降りるという某怪盗三世某不良警官がやってのけたのと同じ超人技を披露していた。…降りるのを止めて教室内の美雪と話している最中、パイプが彼の重みに耐えきれず壁から剥がれてしまったことで危うく死にかけたが。


名前を縦書きにすると

「金田二」のように見えることから、初期にはよく名前を「キンダニ」や「カネダイチイチ」(こっちは1人にしか言われていないが)と言われていた。

肩まで伸びた髪を後ろで束ねているが、作品内で髪を下ろした姿が出てきたのは1回(「金田一少年の決死行」)のみで、
その他は寝るときはおろか入浴中のシーンでも束ねっぱなしである。臭そう
推理に詰まった時や悩んだときは頭をバリバリ引っ搔く癖があり、(流石にフケは出ないが)やはり祖父の血を感じさせる。

ただし、ドラマでは髪形は一回しか再現されていない。
また、太い眉毛が特徴で、他の漫画でネタに使われることもあったが今では全く触れられていない。

アニメではアバンタイトルでこの髪型をした金田一の横顔のシルエットが表示される。
余談だが、テレビアニメ版以外で一を演じた声優陣のうち、SS版の草尾氏を除く4人はアニメに出演した際の役柄が真犯人であった。
(「フィルムの中のアリバイ」、「怪奇サーカスの殺人」、「殺戮のディープブルー」、「狐火流し殺人事件」)
また、草尾氏も「鬼火島殺人事件」に容疑者役で出演している。
ある意味夢の対決と言えなくもない。

調査法は、地道に状況証拠を集めていくという、探偵ものとしては極めてオーソドックスな手法である。
後輩のカメラ小僧佐木(1号が殺された後は弟の2号)が録画した映像から推理することもよくある。



また、しばしば容疑者にカマをかけて自白同然の口述をさせるように仕向けることもある。

タロット山荘殺人事件」や、「仏蘭西銀貨殺人事件」の時の一は、犯人(実行犯)に対して直に話をした。

一「○○さん…俺犯人の目星がつきましたよ」

犯人「(°□°;)」
ただしこれには、自分の口から指摘するのではなく、自首をしてほしいと言う想いがあった。

その他に後述のスリや手品の技、犯人がターゲットを殺すために仕掛けた罠を利用したりなどして真犯人を引っ掛け、自白させることもよくある。
特に罠を逆利用された場合は、犯人にとってはデッドオアアライブなのでたまったものではない。

一「これはあらかじめ俺がすり替えておいたんだ」

犯人「(°□°;)」

最初の頃は犯人を自殺または死亡させてしまうこともあった。
これはオマージュ元であるジッチャンを意識して受け継がされた一族の宿命とも言える。
もっとも、犯人が別の誰かに殺されたケースでは、止められなかったからといって、別に彼のせいでもなんでもないのだが。
物語の途中で「(事件が)面白くなってきやがった!」と言ったり、謎解きにエンターテイメント性をより求めるようになったせいか、旧友の梨村亮にはアニメで「犯人捜しを楽しんでるみたいじゃないか?」と言われ、明智の部下の幸村真之助には「驚異的連続殺人犯で耕助の名誉を守るため自作自演の事件を演出したのではないか」と疑われたこともあった。明智や高遠にも言えるが。

性善説論寄りな考えの持ち主で、動機の質に関わらず、
「殺人とはやり場のない苦悩に追い詰められた人間が、悪魔の囁きに耳を傾けて行う大きな賭け」、
「自殺は追い詰められた犯人が行う最後の逃げ道」、
「殺人を犯しても報われることはない」、
「殺人を犯していたことが判明しても、生きて償えば人生はやり直せる」という発言をしている。

激昂しても前述のスタンスを崩す事はなく、むしろ良心に訴える物言いが多い。
とはいえ限度というものはあり、「俺だって許せない」・「あんな奴」と被害者を罵るケースもあったり、
何の罪も無い少女が殺された「黒死蝶殺人事件」では、彼女を殺した犯人に対して怒りをあらわにし、
極めて身勝手な理由で殺人を犯したうえに偶然とはいえ美雪に容疑がかけられた「血染めプールの殺人」では、
犯人に同情する素振りを一切見せず、怒りに満ちた責めの言葉を浴びせた。
一が罵った被害者・犯人は一の身内に直接的・間接的問わず手を出した人物も多く、一の周囲への情の深さ故の怒りともいえる。

Fileシリーズの頃は人の生き死にに非常に厳しく、「雪夜叉伝説殺人事件」で明智に推理合戦を求められた際「まともじゃねーよ」と言い放ち、「飛騨からくり屋敷殺人事件」では巽征丸の死を喜んで宴を開こうとした龍之介に「人が死んでいるのに宴はないでしょう?」と忠告し、「蝋人形城殺人事件」で犯罪を芸術と見なす多岐川かほるに「犯罪は芸術なんかじゃない!」と断言したり、「魔術列車殺人事件」で犯罪を犯罪と思わない高遠に対して「まともじゃねーよ」と評し、「仏蘭西銀貨殺人事件」でメグレ伯爵に推理合戦を求められた挙句彼が「面白くなってきました!」と高笑いした時「人が死んでるんだぞ!」と苦言を言っていた。Caseシリーズ以降はそのような描写は薄れていっているが、おそらくFileシリーズの一の価値観などは金成陽三郎氏の設定によるものであろう。

事件解決を鼻にかけたりせず、エピローグでは憐れみを抱く傾向が強い。
また、犯人が逮捕された後は、面会に行く等でアフターケアを行う事も多い。
大抵、遺品を渡す為や後からわかった事実を知らせるために訪れる。

事件に携わった事は伏せられている事がほとんどで、公には剣持などの警察関係者が事件を解決した事になっているものの、
作家業界、探偵業界、トレジャーハンター業界では名の知られている存在となっている。
なお、「幽霊客船殺人事件」においては、新聞に活躍が載ったりしないのは、本人の意向であると言われている。
後に佐木2号が勝手にHPを開設し、それが事件の発端になる事も多いが、本人はあわよくば簡単な依頼で小遣い稼ぎができれば良い程度に考えている模様。

旅行先で事件に巻き込まれやすい事を悩んだ事もあった。
おまけに、結構友達が殺されたり犯人になっている。
特に「魔犬の森の殺人」では、犯人が幼なじみの少年だったため、かなりショックが大きかった様子。
最もショックが大きかったのは、「学園七不思議殺人事件」において、美雪に瀕死の重傷を負わせてしまったこと。
彼は美雪を1人で部室に行かせた自身の判断ミスだと落ち込み、事件から手を引こうとまでした。
しかし、その彼を救ったのは、誰あろう、意識を取り戻した美雪本人だった。
彼女に励まされ、再び気力を取り戻して事件は解決したが、それでもやはり、美雪への罪悪感は消えず、解決後の見舞いで彼女にハッキリと謝罪。
だが、美雪は「はじめちゃんのせいじゃない」と責める素振りすら見せなかった。(他の事件でも、美雪の言葉で救われたことがある)

もはや死神*5
…とはいえ、彼の場合は事件の舞台に招待されたりするパターンが多く、ちょっと出掛けたら犯罪に巻き込まれるというパターンはそこまで多くはない(とは言え、本人も旅行に出かけると事件に巻き込まれるという自覚はある)。
また、某小学生探偵のように、自分に全く無関係な事件に興味本位で首を突っ込んだりすることも無い。
そもそも、当初は謎解きやミステリーというもの自体に興味は薄かったらしく、有名なミステリー小説すらあまり読んでいなかったりもした。事件を解決しようと行動するのは、あくまで「自分や身内が巻き込まれたため」や「知人から頼まれたため」というパターンが多い。

しかしながら物語が進む内、レストランに立ち寄った時に海外のミステリー小説で読んだトリックの話をしていた他、暗号解読ゲームの話を持ち掛けられて暗号を見せられた時には「面白そうじゃないですか」と興味を示しており、全くそういったことに関心を持つことが無いままだったわけでもなかったらしい。
第一期のラストで高遠からの挑戦の意図が込められた手紙を送られ、真っ向から受けて立つために自転車で旅に出た際には、その後ろ姿を見送る美雪は
「帰ってくるよ、もちろん。だって"ここ"にはまだ謎が───あいつの大好きなミステリーがまだまだいっぱい残ってる。だから大丈夫、きっと…必ず帰ってくる───」と述懐していた。
このように決して事件の発生自体は好ましく思っていなくても謎解きを愛する心自体はあったようだ……少なくとも少年時代は。

悲恋湖伝説殺人事件」において、(登場した医師曰く)犯罪を食い止めるために神(作者)が送り込んだという旨があり、一部の例外*6を除き、彼が訪れた事で救われた人物も多数存在するので、どう判断するかは受け手に任せよう。
ただ彼の通う不動高校は教師、生徒に犯罪者と被害者が多発しているため、こっちの方がヤバい。

むしろ、彼が真の意味で死神っぷりを発揮しているのは犯人に対してとも言えなくもない。
これとかこれとか見ると犯人側からすると如何に一がヤバい存在かよくわかる。
謎はすべて解かれた



趣味はテレビゲームで徹夜する事もしばしば(だが、視力は両目2.0)。好きなゲームはバーチャファイター2。
手先が器用であり、「墓場島殺人事件」ではその場にあったものでボウガンやトラップを作り上げた。
また、スリの手腕と祖父から習ったプロ級の手品の才能もあり、
原作では剣持のライターや拳銃、俵田の手帳、手錠の鍵、不動高校の校長とPTA会長行きつけのラブホテルの割引券等をスリ取った。
ただし、スリ能力は基本的に友人の危機を救うためや事件解決のためにだけ使用している。
囲碁の才能も祖父には1度も勝ったことがないと言うものの、名門校の強者に勝つ程の実力があり、将棋も有段者の剣持相手にそこそこ指せる。

未成年にもかかわらずAV鑑賞・飲酒・喫煙をすることもある。
(喫煙に関しては、ニコチンの害を剣持警部に教えてもらったことが原因でやめているらしい)

実は胃腸が弱いという弱点があり、つい食い意地を張って食べ過ぎて胃を痛める事もしばしば。
だがそれが事件解決のヒントになる事もある。

母親にバイクを買う事をねだった事があるので、免許を持っている可能性もあるが、
作中でバイクに乗っている姿はなく(バイク不所持、及び逃亡などで盗難を犯さないためなのだろうが)、前述の高遠からの手紙を機に一度旅に出た際も自転車を使っていた。
なお、ドラマ版(第一期)に於いては、一の乗っている自転車は祖父・耕助のお下がりと言う設定である。

大層な助平であり、中学生の時に下着泥棒を働いたことがある。
その際は持ち前の頭脳で烏に濡れ衣を着せようとしたが、女の勘によって見破られ袋叩きにされてしまった。
また、特技のスリの手腕で女性から下着をスリ取ったこともある。
この場合は美雪への悪戯を除けば、懲らしめの意味合いもあってか、相手はもっぱらダーティーな女たち(「怪盗紳士の殺人」の冒頭で登場した不動高校の不良女生徒2人組、「血染めプールの殺人」の千吉良澪など)に限定している。
前述の血染めプールの殺人では、殺人の容疑をかけられた美雪の無実を晴らすきっかけになったりと、これが意外な形で役立つこともある。
魔術列車殺人事件」では、ノーブル由良間がスリ取った美雪のブラジャーをスリ返し、代わりにトゲだらけのバラを握らせるという、プロマジシャンのお株を奪う荒業をやってのけた。
(ただし、返さずにちゃっかり自分のポケットに入れていたり、ラストでは悪ふざけで自分が美雪からブラジャーをスリ取っている)
前述したAVに関しても、返しに行こうとしたときに偶然警察に表彰されることになり、警察の備品でウッカリ再生しちゃったという
はじめの一歩』や『GTO』みたいな失態を犯したこともある(「魔術列車殺人事件」)。

しかし実はかなりシャイで、童貞である。
普段は余裕ある態度を取ったり、疎い女性をからかったりしているが、
いざ女性の方から積極的にアプローチされると、しどろもどろになりその場を逃げ出してしまうことが多い。
容姿は、作中でイケメンとされるキャラには及ばないものの、それでもなかなかに整っているためか、女の子からは年上年下問わずなかなかにモテている。
幼なじみの美雪を筆頭に、速水玲香や和泉さくらのように彼に助けられた経験のある女性や、
桜樹るい子や宗像さつきのように彼の「本質」を見抜く「見る目」を持った女性が多い。
しかし、本質的には美雪一筋。とはいえ、シャイな性格が災いして、まだ美雪には気持ちを伝えられずにいる。異人館ホテルでは両刀のおじさんに誘われたり「金田一37歳メンズのビゲン簿」では研修生の男性に迫られたことまで
但し、森宇多子や月読ジゼルなどの電波系の女性は例外。
美雪との初体験を願い、ときどき旅先にコンドームを用意していったりもするが、これまでのところ実現せず。
表面上は幼なじみなのだが、内心では彼女と結ばれることを望んでいる。

美雪については、彼にとって事件を解決するうえで最大の相棒であるが、それ以上に「なくてはならない存在」であり、彼女に何かあれば必ず駆けつけるし、間に合えば身を挺してでも守る。
美雪に容疑がかかった際も、他人の意見に関係無く最後まで彼女の無実を信じ、自らの手でそれ(無実)を証明してみせる。
彼女からも全幅の信頼を得ており、時に凄惨な死体が発見された際には、
現場に行きかける美雪に「来るな!」「そっちに行くな!俺らと一緒に(別の部屋に)来い!」などと言い、彼女が現場を見てショックを受けないよう配慮することも。
他人による美雪を侮辱するような言動や行動は決して許さず、悲恋湖の事件では、ツアー参加者の1人で死体の絵しか描かない画家・小林が、犯人の罠にかかって左大腿部に重傷を負った美雪を、他の死体同様に描こうとしたことに対して、激昂。
鬼の形相で彼の手からスケッチブックを乱暴に叩き落とし、ものすごい剣幕で「やめろって言ってんだよ!!この変態ヤロー!!」と怒鳴りつけた。
錬金術殺人事件」では、不安がる美雪に「お前は俺が絶対守る!!」と発言している。
墓場島殺人事件」では、ある人物にからかわれて、美雪への想いを吐露してしまうが…ある理由から、美雪には聞こえていなかったことが判明。
それでも、「金田一少年の決死行」のラスト「グランドフィナーレ」では、美雪と初めてのキスを済ませた。
ともに危機にある時は、常に「自分を犠牲にしてでも美雪を助けること」を考えており、「飛騨からくり屋敷殺人事件」などで
揃って気絶させられた際は、目を覚ました時、真っ先に自分より美雪のことを案じ、
ゲームの館殺人事件」では、第1の部屋において、美雪を自分より先に脱出させることを常に考え、
結局「自分が正解して美雪を外に出す」という方法で彼女を助け、最後の部屋で眠らされて駆けつけた剣持に起こされた際も、真っ先に案じたのは美雪のことだった。

事件解決例が少なかった当初は素人探偵として刑事達に軽く見られていたが(中学時代以前から事件解決に協力していたのだが…)、
幾多の事件を解決していくうちに刑事達の信頼を得るようになり、刑事関連の人脈が広がった。

それがもとで明智警視とはライバル関係になった。
ただし、決していがみ合うばかりの関係ではなく、事件においては協力して解決に導くこともあるため、
彼の推理力については、なんだかんだ言っても信頼している模様。

石川県警の猪川警部には「全国に多くの警察の知り合いを作っている怪しい民間人」と評価された(ただし現時点では関西と四国が空白域である)。
その他、蝋人形城殺人事件では探偵社の社長から名を知られており、既述の通り探偵業界においてもそれなりに知名度が高いようだ。


表立って自身の功績をひけらかす事は殆どなく、そのため事件解決の報酬等は剣持のオッサンの奢り(経費)での食事と言うパターンが多く、
また異人館ホテルで俵田刑事に北海道の海の幸をねだっている。
しかし、数々の事件を解決した事に対する警視総監直々の表彰の候補になったこともあるが、直前でAV鑑賞癖がバレた為に取り消された。

捜査中は、真相の発覚を恐れた犯人に殺されかける等、危険な目に遭うこともよくある。
ドラマ版ではある事件で恥をかかされた人物(犯人でも何でもないただの関係者)に逆恨みされ襲撃、死に掛けたこともある。
その後死んだことを偽装し、偽の葬式を起こしてその犯人を捕まえたが。

真犯人によって殺人罪の濡れ衣を着せられ、容疑者として警察に追われることもあるのだが…
その回数、実に5回(番外編も含めると6回)と数多くの探偵作品主人公の中でもトップクラスである。
しかも、追われたのではなくガチで牢屋に入れられてしまった事が1回ある。


◇冤罪エピソード

記念すべき(?)初逮捕。一の宿泊していた部屋で佐木1号が殺されたため、容疑者扱いされた。
ただし、これはあくまで犯人が次のターゲットに罪をなすりつける為の時間稼ぎだったので、今回はすぐに疑いが晴れて釈放される。

殺人犯の疑いを掛けられ逃亡。その後金田一が誰か関係者へ接触するたびに彼が死神であったが為に接触された相手が殺されていった。

捜査中に真犯人に襲われ、別の場所で殺されそうになり、その間に金田一が犯人であるかの様に仕立て上げられてしまったが、
彼が自力で戻って来た後、真犯人が明らかになった為、事なき(?)を得た。犯人「ふ…不死身なの?」

たまたま殺人事件が起こった電車のいち車両で熟睡していたばっかりに、犯人に罪を擦り付けられてそのまま逮捕されてしまった。
犯行を終えた直後にその場で爆睡するようなバカが何処にいる…
完全に捕まってしまったために何のアクションも取れず、「自分の疑いを晴らしたい」という頼みも聞き入れられなかったが、代わりに明智警視が事件を解決する。

状況証拠に基づき疑いを掛けられるが、剣持のオッサンが働きかけて釈放してくれた。

行く先々で事件関係者が殺され、殺人犯の疑いを掛けられた。香港の街で逃亡生活を送ることになる。

  • 金田一少年はジッチャンの名をかけすぎだと思うの(蛙男商会による番外編)
図書KANで試験勉強の合間に飯を食べたことで古文書をランチョンマット代わりにして汚したと剣持のオッサンに疑われてしまう。


◇大怪我エピソード
美雪ほど重くはないが、大きなケガをしたこともある。

ライフルを持った犯人と取っ組み合いの結果、腹部を撃たれ重傷
犯人の死後、意識を失うが、幸いにも命中した場所が急所を外れていたため、大事には至らなかった。

ケガをして動けなくなった犯人を救うため崩れ落ちる洞窟に突入、閉じ込められた一。
脱出を図り、地上への穴を塞ぐ岩を、指をかけてどけようとした際、しくじって左手の指数本の爪がはがれてしまった。

罪を暴かれた後、最後のターゲットを殺そうとした犯人。
その犯人が子供の頃からの友人だったため、それ以上罪を犯させまいと前に立ち、
身代わりに腹部を刺される。入院はしたが、「異人館村」の時よりケガは軽かった。

そのほか、「飛騨からくり屋敷」「金田一少年の殺人」「タロット山荘」などで、薬を嗅がされたり頭などを殴られたりして気絶させられた例が多々ある。


◇金田一37歳の事件簿での活躍

現在、雑誌イブニングでは37歳になった彼の物語「金田一37歳の事件簿」が連載されている。
かつての仲間たちが軒並み大手企業で課長・チーフに就任している中、彼だけは音羽ブラックPR会社という何ともバカ正直なネーミングの会社で主任をしており、
やりがいのない仕事を適当に突き返しては上司に怒られ、葉山まりん以外の職場の女性たちからは「万年主任」「キンダニ」と陰口を言われ、近所の小学生にすらバカにされるという冴えない日々を送っている。ただ、一なりに仕事に喜びを感じているような描写はあった。
得意の推理も、高校時代にいろいろあり過ぎた影響からか事件と関係無い時ですら「もう謎は解きたくない」とまで言って封印している状態である。まぁ、必要に駆られることもなく平和だったんだろう。
これについては、玲香とのやりとりで「あれ以来事件とか関わらないようにしてきた」と言っており、何らかのきっかけがあった様子であるが、まだ明かされていない。
しかし、全ての始まりにして三度事件に巻き込まれたあのオペラ座館のあった「歌島」のリゾート施設のPRを任されたことを皮切りに、再び死神素人探偵として大活躍の日々に引き戻されてしまう。
決め台詞も、「謎が全て解けちまった」と、消極的なものになっている。

そんな彼だが、佐木二号(大手映像会社課長)や草太(信用金庫課長、既婚で二児の父)とは未だに飲みに行くし、肝心の美雪(大手航空会社チーフパーサー)とは、フライト先の海外から気遣いのメッセージを送られる程の仲ではあり(それ以上はまだ不明)、
お裾分けにあずかれるほどの近所付き合いもある等、プライベートはそこそこ充実しているように見えなくもない。
剣持のオッサン(定年退官済み、最終階級は恐らく警部)や、明智(警視長・更に作中で警視監へと昇進)、真壁先輩(白金署刑事)といった警察絡みのコネも、私事で絡むことはないものの健在である。

自分で謎を解くのは嫌がっているが、「江戸川乱歩」の作品や「綾瀬連続殺人事件」などの推理小説を読んでいることから、ミステリー自体は好きであることが窺える。
また、社会に出て建前を身に着けた事で、話術に関してはむしろ高校生時代よりも向上している節がある。

三国志大戦での活躍

現在稼働中の方ではなく、いわゆる旧作にゲスト出演。CVは別人
「偉大なる智謀を祖父に持つ」「好色家」といった特徴を持つ司馬炎として登場した。
コスト2で武力7、知力8とかなりの水準(最大値10 コスト×4-1の数値が平均的)であり、特技も魅力(初期の士気―MPみたいなもの―が増える)、募兵(待機しているとHPが回復する)、崩射(槍兵の槍を一定時間消す)と至れり尽くせり。
そして計略(各武将の持つ技みたいなもの)「祖父譲りの明察」は、対戦中一度しか使えない物の軽い士気で範囲内の相手が計略を発動した際、それを無効化する。
「謎は全て解けた!」という台詞も勿論再現。
だがここからがミソで、更に封じた相手を無条件で撤退(戦闘不能)させる
これは「推理を解いたら犯人が自殺する」作中序盤の空気を再現したものだが余りにも強力すぎる上、一度使った後でも高いスペックの本人が残る事から当時のプレイヤーのトラウマとなっている
そのせいでリブート後に講談社の司馬炎が登場しただけで頭痛を訴えるプレイヤーも出現した。

現在はシステム自体が別物となっているため、排出停止であるどころか使用すらできない。
カード自体手に入りにくい為もしあるなら大切にしてあげよう。




現場に残された犯人の名前が書かれたダイイングメッセージ…間違いない…!この連続追記・修正殺人事件の犯人。“地獄のアニヲタ”はこの中にいる!

◇容疑者

  • 国民的アイドル ツヴァイ

  • アニヲタ的アイドル アイン

  • 説明係 りどみ

  • 国民的アナドル 冥殿(死亡)

  • 国民的アニヲタ 動亭(死亡)

  • 役者 稲也 人認葉
いなや じんにんは
  • 冥殿のマネージャー 追子 半仁破
ついこ はんにんは
  • 駆け出しアイドル 野萌 芒都
のもえのぎつ
  • 外国人観光客 メヨラ・カクヤギ
(↑ダイイングメッセージ残して死亡)

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 金田一少年の事件簿
  • 金田一少年
  • 金田一少年登場人物項目
  • 主人公
  • 探偵
  • 名探偵
  • 松野太紀
  • 堂本剛
  • ジッチャンの名にかけて!
  • 謎はすべて解けた!
  • 犯人はこの中にいる!
  • 眉毛
  • ポニテ
  • スケベ
  • 身内が危ない
  • 推理漫画最多の5回 ←殺人罪(冤罪)
  • 死神
  • 歩く死亡フラグ
  • 美雪の旦那
  • 童貞
  • 不動高校
  • 金田一一
  • 山口勝平
  • 岩永哲哉
  • 草尾毅
  • 関俊彦
  • 櫻井孝宏
  • 松本潤
  • 亀梨和也
  • 山田涼介
  • 道枝駿佑
  • 愛すべきバカ
  • キンダニ
  • ミステリー研究会
  • 高校生
  • 高校生探偵
  • はじめちゃん
  • ラスボス←犯人たちの事件簿では
  • 偶然居合わせた名探偵の孫
  • ジッチャンの名にかけて謎をすべて解く男
  • 主任
  • 女好き
  • トラウマ持ち
  • 落ちこぼれ
  • おじいちゃん子
  • 犯罪者ホイホイ
  • サラリーマン
  • 高遠の被害者

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月31日 23:23

*1 そもそも「金田一少年」世界の金田一耕助が原作通りの経緯を辿ったという保証もないが、原作通りでも「女怪」の時点では独身と説明はあるが、「Y先生がプライベートに触れなかっただけで、もっと後に結婚して子供がいた」説・「養子をとった(養子かは不明だが「仮面城」で孤児を引き取り少年探偵にしている)」説・「隠し子がいた」説などで一応辻褄はあわせられる。

*2 因みに耕助は1913年生まれ。ただし老けにくい体質らしく、ほぼ常時「35~6歳ぐらいの外見」と言われる。

*3 しかし耕助も「さえない外見である」と原作中でしつこく明記されており、しまいには中学生から「(この人に頼んでも)心細く思えた」(「大迷宮」より)と思われるほどの扱いを受けていたりもする。

*4 本人曰く家族が皆卓球好きだという。

*5 これはシリーズ物の名探偵キャラのお約束であり、ホームズの時点で災いの前触れだと当人が言い出す回があるほか、ジッチャンも角川版『迷宮の扉』で「金田一が行くところ事件あり」とあらすじ文に書かれている。

*6邪宗館殺人事件」は彼が旧友達と再会したことが遠因となって事件が発生してしまっており、解決後にそのことで苦悩を見せていた。