デンリュウ(ポケモン)

登録日:2011/11/02 Wed 00:38:51
更新日:2024/01/06 Sat 12:43:37
所要時間:約 7 分で読めます






パルッ!パルルッ!





◇基本データ


ぜんこく図鑑No.181/ジョウト図鑑No.55
分類:ライトポケモン
英語名:Ampharos
高さ:1.4m
重さ:61.5kg
タマゴグループ:怪獣/陸上
性別比率:♂50♀50

タイプ:でんき
弱点:じめん
耐性:でんき/ひこう/はがね

特性:せいでんき(接触技を受けた時30%の確率で相手をまひさせる)
隠れ特性:プラス(特性「マイナス」か「プラス」持ちが場に居る時に特攻が1.5倍になる)

種族値
HP:90
攻撃:75
防御:75→85(XYから)
特攻:115
特防:90
素早さ:55
合計:510

努力値:特攻+3

メリープがレベル15でモココに進化
モココがレベル30でデンリュウに進化。


◇概要


比較的序盤でゲットできるでんきタイプの羊さん、メリープの最終進化形。
モコモコモフモフの羊から進化につれて羊毛が抜けていき、遂にはペンギンのようなフォルムの二足歩行に。
つるつるお肌は魅力的だがモフモフ出来なくなってちょっと残念に思う人も。

尻尾の灯りは宇宙からでも見えるほど明るく、昔の人は道標として利用したほか、遠くの仲間と合図を送り合っていた。
ただし、自身の居場所がバレてしまうため、普段は消している。


金銀のポケモンの情報が出始めた最初期に公開されたポケモンで、
当初はカイリューライチュウと関係があるドラゴンタイプのポケモンかと注目された。

しかしメリープが公開されると、そっくりな尻尾を持っていた事からあっという間にメリープの進化形と判明した。


◇ゲームでのデンリュウ

進化前のメリープは32番道路と42・43番道路で出会える。
クリスタルバージョンでは出現しないどころか、メリープを使用するトレーナーが一人もいないので図鑑に載せることも出来ない。

ポケモンコロシアムではモココがダークポケモンとして登場するほか、バトルカードe+で全てのバトルに勝利すれば、難易度ふつうでダークポケモンのメリープが手に入る*1
続編のポケモンXDでもメリープがダークポケモンとして登場。

エメラルドでは殿堂入り後に解禁されるサファリゾーンの拡張エリアで出会える。


序盤ポケだけに進化が早く、ステータスもすばやさ以外はなかなかの高水準。
リメイク前の金銀では対策の「ほのおのパンチ」(当時は特殊)のわざマシンが楽に買えてサブウェポンを補強できるのもポイント。
リメイクのHGSSでは三色パンチが物理化してしまうが、「シグナルビーム」や「パワージェム」等の特殊技をレベル技で習得可能に。
いずれにせよ序盤から最後まで一線で活躍してくれる優秀な子である。


金銀及びHGSSではアサギの灯台で海を照らすデンリュウ「アカリちゃん」が登場。
我らがミカンちゃんのお願いで病気で弱ってしまった\アッカリーン!/のもとに「ひでんのクスリ」を届けに行くことになる。
無事元気になるとパルッ!パルルッ!というなんとも可愛らしい鳴き声が聞ける。

真珠が埋め込まれた伝説のポケモンが似たような鳴き声だった気もするが、こちらが先。
もちろん某同人STGの嫉妬深い橋姫とも関係ない。

「おのれ一般ポケの分際でギリギリ…でも俺でんき等倍なんだよな…」
「あぁ妬ましい妬ましい」

いざミカンちゃんとジム戦をするとはがね使いで、デンリュウなど欠片も出ないことに戸惑った経験は誰しもあるはず。


◇対戦でのデンリュウ


紙耐久・速攻型の多いでんきタイプでは珍しく、鈍足・高火力・耐久もそこそこと重戦車寄りの能力値を持つ。
特に特攻は初登場時のでんきタイプとしてはサンダー(125)、レアコイル(120)に次いでライコウと同値の115。
現在は上を行く者も増えているものの、それでも8位(メガシンカ含まず)。
因みに大きく負けているすばやさ以外はライコウとほぼ同じ種族値だったりする。
前述の通りでんきタイプにしては高めの耐久を持ち、HP振りだけでタイプ一致のじめん技以外は結構耐える。
HPと防御に振ればあのラムパルドの「じしん」を乱数~確定2発で耐えるレベルまでいける。


特殊技ではタイプ一致技の「10まんボルト」に威力の高い「かみなり」、命中安定で3割麻痺が狙えてダブルでは全体攻撃となる「ほうでん」
サブウェポンにも電気を半減にするエスパー対策の「シグナルビーム」、範囲の広い「きあいだま」、ウルガモスヌケニンに有効な「パワージェム」等。

物理技では「かみなりパンチ」や「ほのおのパンチ」、「きあいのパンチ」等パンチ系を中心に豊富。あの手でパンチ…?
エレキブルライチュウと同じく二足歩行故か…
攻撃は低めなので物理型はほぼネタだが、攻撃108振りの「きあいパンチ」で防御特化ハピナスが確定2発ということぐらいは覚えておいてもいい。
しんかのきせき」持ちラッキーは無理だけどな!(´・ω・`)


余談だが、プラチナでは教え技『げきりん』をなんと覚えることが出来る。デン「リュウ」だからか。
しかし攻撃種族値75で不一致いりょく120の暴走技はやはりネタの領域を出ない。
「りゅうのはどう」ならまだ実用性はあったのに…とか言ってたら本当に習得してしまった。だが今度は「りゅうせいぐん」が欲しくなる…。
しかし、他にでんきタイプで『げきりん』を覚えられるのはゼクロムだけと考えると地味に凄いことなのかも知れない。
(でもタマゴグループに「ドラゴン」は無い)
どうせ使わないしとか言うな。



変化技には鈍足をカバーしたり後続を動かしやすくする「でんじは」を筆頭に特防を上げつつでんき技の威力を上げる「じゅうでん」
耐久潰しのどくどく、高めの耐久をいかした「ねむる」等。
また、「ひかりのかべ」や「リフレクター」の2枚壁を使えるので自身の耐久を高めつつ後続のサポートをすることも可能。

第三世代限定だが「カウンター」もそこそこ高めの耐久を活かせる為便利。

第五世代では新たに防御を3段階上昇させる「コットンガード」を習得。
不安視されている物理面にも対応できるようになった。

ただし、耐久は高めとはいえ回復技は「ねむる」のみ。
耐久を活かすには「オボンのみ」や「カゴのみ」などで対応しておきたい。

またいくら耐久が高いと言っても積極的に繰り出しに行ける程ではなく単でんき故に半減もマイナー気味な為過信は禁物。
とはいえ一撃で倒されることは珍しいので、タイマンからならなにかしら役割を果たすことは可能。
与えられたターンに何が出来るかは貴方次第。
ただ、「単でんきタイプポケモンにしては」器用というだけでやはりじめんタイプに対する有効打が無い。
でんきタイプの宿命かガチの環境で使うならやはり「めざめるパワー()or(草)」が欲しい。

ちなみに隠れ特性は「プラス」。
ダブルやトリプル限定だが種族値換算で特攻172というジバコイルすらぶっちぎるトンデモ火力となる。
ただし現時点で特性がプラス・マイナスなのはプラスル&マイナン以外ではライボルト(隠れ特性)とギギギアル程度。
そのまま組ませるとどうしても攻撃範囲の被り具合や「じしん」での一網打尽が恐いので、
「ふうせん」「シュカのみ」「でんじふゆう」等の地面対策やめざパでの攻撃範囲の住み分けは必須だろう。
他には味方に「なりきり」を使わせる、「じばそうさ」で耐久を上げるために使用するなどの使い方もある。
運が良ければ受動的に発動できる通常特性とは違い、隠れ特性は専用の技構成やパーティ構築が求められる。
クセはあるが、ハマれば強いのが隠れ特性の魅力といえるだろう。

時はVC版第二世代環境、「ほのおのパンチ」「ばくれつパンチ」ではがね、ノーマルに強気に出られる枠として一部で注目され、オフ会で優勝パーティに投入・本戦での全試合選出という実績を残した。


◇メガデンリュウ


  • 種族値(メガシンカ)

HP:90
攻撃:95
防御:105
特攻:165
特防:110
素早さ:45
合計:610

タイプ:でんき/ドラゴン
特性:かたやぶり(相手の特性を無視して技を出せる)


第六世代でメガシンカを習得。
角が伸び、頭と尻尾にもふもふが付いた。もふもふの復活である。
しっぽのもふもふには尾先にあるような赤い球体が散らばっており、他にも手足や体の模様が少し変わっている。

電気とドラゴンの複合タイプはゼクロムに次いで2匹目。
特性も「かたやぶり」になるため、実質タイプと特性はゼクロムと全く同じになる。
上昇数値は攻撃・防御・特防に+20、特攻に+50と全体的に強化されたが、素早さが-10となっている。
「こうそくいどう」を使ってすばやさを補うこともできるし、いっそのことトリパで使うのもアリだろう。

タイプが増えたことで弱点が1つから4つに増えてしまったが、その分耐性も増え、耐久も非常に高くなるのでちょっとやそっとでは落ちない。
特攻は霊獣ボルトロスを大きく引き離しでんきタイプではデンジュモクに次ぐ2位の数値を誇る。
具体的には元のデンリュウに「いのちのたま」を持たせた時と同等である。
まさに鉄壁の重戦車の名にふさわしいポケモンとなっている。
ただしエースとして張るには鈍足がネックとなるので、メガシンカのタイミングと補助用のポケモンが必要となる。
エース以外の運用としては、その遅さと耐久性を利用して後攻で「ボルトチェンジ」を放って有利な仲間への交代を狙う戦術がある。
特性「かたやぶり」でアズマオウ等の電気無効特性持ちだろうが強引に打っていける点もGood。

また、この型ではめざパは氷や草よりもヒードランヒートロトム対策の地面が使いやすい。


◇ポケモンGOでのデンリュウ一族


2017年2月のジョウトアップデートで追加された。
この時点ではかなりのレアポケモンで、野生では滅多に出現せず、タマゴも10kmのものからでないと孵らないという、
ミニリュウやヨーギラスと同等クラスの設定である。
本編ではそこそこ出現しやすいポケモンではあるのだが、そのイメージに反してメリープ難民が続出することとなった。


2018年4月にはメリープのコミュニティ・デイが開催された。
これまでのコミュニティ・デイは、ピカチュウ、ミニリュウ、フシギダネと続いており、
(ピカチュウは初開催記念的な意味合いも強いと思われるのでともかく)御三家と600族が主に選ばれていくのだろうという予想が大多数を占めていた中でのチョイスだったので、驚いた人も多いとか。
もっとも、希少性が上記の通りなのでその点では納得である。

コミュニティ・デイ限定技は、スペシャルアタックの「りゅうのはどう」。
当時ジム防衛で猛威を振るっていたカイリューに対して有効な技となる。
今では防衛側でカイリューやその他のドラゴンを見かけることはあまりないものの、
普通にサブウェポンとして使う分にもなかなか優秀な技なので、すごいわざマシンスペシャルを使ってでも覚えさせておいても損はない。


2021年1月にはメガデンリュウが実装され、「りゅうのはどう」が3年弱越しにタイプ一致技として使えるようになった。
ステータス強化により、でんき技のDPSがなんと同タイプのゼクロム以上と化す。
その後、少し遅れて実装されたメガライボルトが若干ながら更に上回ってはきたものの、
サブウェポンやドラゴン複合としての耐性の違いがあるので、自然と差別化は成されるだろう。


更に、後にあくタイプでDPSの優秀な技「ぶんまわす」、相性補完に優れるくさ技「くさわけ」などを習得したことで技バリエーションはでんきタイプ屈指の豊富さとなった。
ジム攻撃や防衛に使っても強いが、その器用さからPvP、とりわけハイパーリーグでの使用例が多い。
初期から覚える「きあいだま」や上記の「りゅうのはどう」で安易なタイプ受けも許さないなど、でんきタイプの中でも扱いやすさやカスタマイズ性はかなり上。


追記・修正はメリープをモフモフしてからお願いします。

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最終更新:2024年01月06日 12:43

*1 「バトル山」のホウオウ入手に必要な条件の一つ「全てのダークポケモンのリライブ」にはカウントされない