ざんげちゃん

登録日:2009/10/16(金) 20:51:14
更新日:2023/08/08 Tue 14:19:12
所要時間:約 6 分で読めます




「かんなぎ」の登場人物。
声:花澤香菜

昔、神薙町内を流れる川の向こうに分社を建てた際、ナギの神薙の木を株分けして作られたもう1本の神薙の神で要はナギの妹。
姉のナギとは仲が良くなく、少々サディストの気がある。

ナギと違って神樹が健在なため、涼城白亜を依り代とする。
生身の人間を依り代とするため、ケガレを素手で直接祓うことが出来る。

神薙町で「ざんげちゃん」として人々の悩みを聞き、ざんげちゃんFC(ファンクラブ)を創設するなど、ローカルアイドルとして活躍している。
ただし、アイドルになったのはただ単に神であり続けたいだけであり、ケガレ云々には興味はない。

引っ込みがちな白亜の性格を嫌っている。
表に出ているときは白亜はその行動が見えているため、仁に対し時々白亜がドキドキするような大胆な行動を取る。
不器用なので料理や裁縫が苦手だが、時々白亜と入れ替わることによりカバーしている。

おまけ

涼城白亜(すずしろ はくあ)

ざんげが憑依している少女。
かつて神薙神社の管理をしていた5軒の内の1つ、依代家の子孫。
父の思いとは裏腹に、依り代になることに同意している。
真面目な性格だが、人見知りで引っ込み思案。
料理が得意で、ざんげは料理が下手なため、白亜が協力しないと失敗する。

昔は霊のような存在を惹きつけることが多く、悪霊に憑依されて苦しんでいた。
人生に絶望して首を吊って自殺しようとした際、首を吊ったナギの木が折れ、ナギの木の神・ざんげに憑依される。
それ以降、その身にざんげを宿し続けている。
時折、自身の意思かざんげの力が弱まるなどで憑依状態が解除されることがある。

実は仁とは昔会ったことがあり、仁からは名前を聞き間違えられて「あくあちゃん」と覚えれられていた。


<以降中盤以降のネタバレ注意>
「元々こうなる予定だったんです。姉様を私の手で消滅させるんです」

コミック7巻にて過去に因縁が深い大東(おずま)を取り込んだことで穢れにまみれて黒化したナギと対決することになった彼女は明らかに今までとは様子がおかしい。いがみ合いながらも決して相手の命を取ろうとまでは思っていなかったはずのざんげちゃんは突如として姉への殺意を仁に宣告。

そのままにしておけないと追いついてきた仁に対して穢れてしまった土地神が鎮座するとその土地まで穢れてしまうと理知的に説明しておきながらも突如として仁を(2度も)腹パンで気絶させて拉致監禁した上でナギを完全に払うための儀式を敢行。

白亜からも本当に悪いものだけを祓ってナギは元通りに戻すのでは?と言う質問を肯定していながら既に決まっていたことだとしてナギを消滅させるための準備を続けるなど明らかに普通ではない様子になっていた。

結果としてナギを大東の穢れごと完全に消滅させてしまうと、自分が何をしたのか納得していながら疑問が止まらない様子であり、仁に対して弁明になっていない弁明をするも拒絶される。さらに白亜からも心から拒絶されたことで彼女の肉体から追い出されてしまう。

その後、白亜は仁の家を訪れる。そこでは火上祥峰という修験者の少年がいた。
仁、祥峰、白亜の3人でそもそもどうしてこうなったかの調査を実施。

以前からナギの肉体を借りて神の上位存在が時折姿を見せていたことから上位存在がざんげちゃんの精神を借りて実施したのではないかと推測。またナギと会いたいと言う仁の思いのために奔走。
その際に白亜は以前仁と出会っていた頃の記憶を話し、無事当時の「あくあちゃん」と呼んでいた頃を思い出してもらえた。
ついでにラッキースケベで祥峰のアソコを見てしまった

学校の文化祭におけるナギのライブに合わせて大鉄が密かに用意していたナギのご神木の株を使い、ナギを知る人達の思いに応える形でナギは再降臨。白亜が望んだことによりざんげちゃんもまた白亜に憑依する形で再降臨を果たした。




「私が姉さまを消さなきゃいけなくなるのに……」

いろいろあって上位存在から縁を切られたことでもう二度とその体を乗っ取られることが無くなったナギ。
やがて、仁から告白を受ける。しかしつぐみに対する気遣いからナギは自分の思いを抑え込むのだがその度にその体から穢れが発生するようになりしかもナギが穢れを祓うと、その力に体が耐えられずに消えかかってしまう状態になってしまう。

そんなナギが頼ったのがざんげちゃんだった。
ざんげちゃんが普段生活している教会の地下に身を隠すナギ。長い一枚の毛布を纏って久々に姉妹そろって夜を過ごすことになった二人。

人間の姿で降臨してからいやそれよりも前から姉の様子がおかしいことに対してざんげちゃんはずっと疑問に思っていた。
ついにその疑問をぶつけたことでナギは自分の過去を語る。
より正しい神となるために人間の心を持ってしまったナギ。しかしだからこそ穢れを生んでしまう。

「ねえ、姉さま。ちゃんとしてよ。ちゃんと神様でいてよ 私の姉さまでいてよ……ちゃんとしてくれないと私が姉さまを消さなきゃいけなくなるのに……」

涙ながらに姉に語るざんげちゃん。

「ざんげ……」
「昔の名前で呼んで」
「…………ナギ」

元が同じ存在のためよく考えれば当たり前だが彼女の本名もまたナギであった。
しばらくぶりに姉妹らしい時間を過ごせた二人。やがてざんげちゃんは大晦日の祭りに合わせてすべての穢れを祓うことを決意する。
ナギもまたよき神であるために仁を諦めつぐみに譲る事を決意する。





「もし、大変なことが起こっているのに自分だけ知らされていなかったら……嫌ですよね?」

ナギとざんげちゃんの会話を聞いていた白亜はこのままではいけないと行動を決意。
友人達に今自分が悩んでいることすべてを語り、その上で自分がどうすればいいかを相談。
自分なりに行動することを決めた白亜。その時既に彼女の体からは再びざんげちゃんの意思は消えていたのだった。

大晦日に間に合うためにざんげちゃんを演じて穢れを聖水(変な意味じゃない)で祓いつつ、つぐみに接近する。
また、家の庭に存在するざんげちゃんのご神木から再びざんげちゃんを降臨できないかを考え、仁やナギと行動を開始。
大晦日の祭りでナギと同じように木製の人形からざんげちゃんが降臨。これまでと違って白亜の肉体を依り代にしていないため、姿形こそ白亜に似ているが、目や体格などがナギと酷似した姿になって降臨した。

しかし、記憶や人格こそ引き継いではいるものの神格としては新たに誕生したばかりのためか街中に集合した穢れの塊に対しては何も出来ず、最終的には仁とナギの力を借りることになり、限界を迎えたことでナギは消滅してしまった。

それから5年後。時空の歪みにより、13才の人間の少女に転生したナギ。
彼女を元姉さまと呼びながらもざんげちゃんは新たに誕生した「皆のナギ」と共に二人組地元アイドルとして活躍しつつ、土地神として街を守っていくのだった。



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最終更新:2023年08月08日 14:19