ツボツボ

登録日:2010/06/28(月) 14:50:44
更新日:2024/01/02 Tue 22:27:05
所要時間:約 9 分で読めます




ポケットモンスターシリーズに金・銀から登場したポケモン



出典:名探偵ピカチュウ(クリーチャーズ/任天堂/ 2016年2月3日発売)


■データ


全国図鑑No.213
分類:はっこうポケモン
英語名:shuckle
高さ:0.6m
重さ:20.5kg
タマゴグループ:むし
性別比率:♂50♀50

タイプ:むし/いわ

特性:がんじょう(一撃必殺技が効かず、HPが満タンの時にひんしになるダメージを受けてもHPが1残る)
  /くいしんぼう(通常HPが1/4以下になった時に食べるきのみをHPが1/2以下になった時点で食べる)
隠れ特性あまのじゃく(技や道具による能力の上昇・下降補正が正反対になる)

HP:20
攻撃:10
防御:230
特攻:10
特防:230
素早さ:5
合計:505

努力値:防御+1、特防+1

弱点:みず/いわ/はがね
半減:ノーマル/どく


■概要


フジツボのような穴が空いた赤い甲羅から触手のような手足や頭を伸ばしたような不思議な姿をしたポケモン。
普段は敵から身を守るために岩の下に隠れており、木の実を甲羅の中に蓄えながらひっそりと暮らす。
蓄えた木の実と体液を混ぜて発酵させ美味しい木の実ジュースを作る事が出来る。
他国語名はそれぞれ英:Shuckle / 独:Pottrott / 仏:Caratroc / 中:壺壺 / 露:Шакл。


●ネット上では

その容姿はネット上では「£(ポンド)」「ゐ」「器」などの一文字AAで形容されることが多い。
全ポケモン中最強の防御・特防の数値を持つがそれ以外の能力は最低クラスという異常に尖りまくった能力を持つ。
その異常な耐久性能からネット上で

     ,.-─、
     /  ゚__゚)     
     |  r'´      
     ヽ ヽ-、_,.、-、   
     λ'ニ´ノ_ヾ=,ト、_   
  r─'才)) .((、ヽ,_,ノλ   
  `~~~´`"'-─\_)ヽ二)
さすがツボツボだ!なんともないぜ!

と称えられ一部トレーナーからカルト的な人気を誇っている。
ちなみにこの台詞の元ネタは「さすがゴッグだ!なんともないぜ!」というコピペネタ。
2chでは過去には本家であるゴッグスレよりもツボツボスレの方が長寿かつ盛んな時代があった。
(※2020年現在はツボツボスレの途絶とゴッグスレの復活により逆転している)


■ゲームでのツボツボ



●出演作品(過去作からの移動を除く)

本編

■金銀クリスタル:いわくだき(40番水道ほか)、イベント(タンバシティ)
■エメラルド:いわくだき(サファリゾーンジョウト北)
■DPPt:野生(224番道路、要エメラルドダブルスロット)
■HGSS:いわくだき(タンバシティ他)、イベント(タンバシティ)
■BW:野生(14番道路)
■BW2:野生(うみべの洞穴B1F)
■XY:いわくだき(18番道路他)、フレンドサファリ(いわ)
■剣盾:野生(第二鉱山、ワイルドエリア)

番外作品

■救助隊:ほのおのやま他
■探検隊:コロコロどうくつ他
■冒険団:ひみつしょとう他
■超ダン:依頼(ミルホッグ⇒タマタマ⇒ツボツボ)
■コロシアム:ボトムコロシアム(ファイナル)
■XD:イベント(パイラタウン)
■ポケモンレンジャー:レインボ島「無線基地」
■バトルトローゼ:サファリジャングル3(日曜日)
■ポケモンスクランブルU:エントランス「ヒミツの地下室」
■スーパーポケモンスクランブル:いこいのみずべ「レイクエリア」
■みんなのポケモンスクランブル:ゴールド号「復活の山」、スターライト号「V字火山」
■ポケとる:日替わり第三弾
■ポケモンピクロス:N27-03
■名探偵ピカチュウ:きのみジュースの謎
■バッジとれ~るセンター:「ツボツボとなかまたち(通常Ver)」「ジョウト地方 むしタイプ集合!(ドットVer)」

●各作品の来歴まとめ

  • 金銀晶:初登場。交換イベントやきのみジュース生成など好待遇。
  • RSE:アザミの手持ちとして耐久戦法を印象付ける。
  • DPt:実質専用技のパワートリック習得。バクの手持ち。
  • BW:がんじょう仕様強化(きあいのタスキ効果が追加)。パワーシェア・ガードシェア習得。
  • BW2:隠れ特性あまのじゃく実装。からをやぶる習得。
  • XY:各種仕様変更で相対的に性能上昇。ねばねばネット、まとわりつく習得。
  • ORAS:ねばステ両立が可能に。ねばステアンコ岩封@レッカが主流に。
  • USUM:変化無し。一部店舗にツボツボ型のポットが飾ってある。
  • 剣盾:マクワの手持ち。どくどく没収を逃れた数少ない耐久ポケモン。ツボツボ柄Tシャツ有り。


■詳細な変遷・特筆点



  • きのみジュース
設定通り「きのみ」を持たせていると一定確率で「きのみ」が「きのみジュース」に変わる(金銀限定)。
HPを20回復するアイテムで、元のきのみ同様にポケモンの持ち物として使用することができる。
低レベルポケモンなら完全回復が可能であり、きのみ扱いではないため「きんちょうかん」「むしくい」「やきつくす」の追加効果を受けない長所から「Lv1がんじょう」戦術やリトルバトルで重宝される。
第三世代以降のシリーズではツボツボに持たせても作る事が出来ないが「きのみジュース」の内部データだけは存在しており、正規の方法では野生のツボツボが所持していたり、バトル施設の景品等にて入手できる。
FRLGのナナシマにある謎の洞窟は配信で「きのみジュース」を作るイベント用に作られたらしいが結局お蔵入りとなっている。

器< 「さすがツボツボだ!製作陣泣かせな仕様でも何ともないぜ!」

  • 金銀/クリスタル
タンバシティ付近の海辺にある岩を「いわくだき」で砕くと出現する。
同じくタンバシティのポケモンマニアから、ポケモンを盗まれたので他のポケモンが盗まれないようにと、一時的に預かる形でも入手出来る。(盗んだ犯人は恐らくライバル)
かなりなつかせればそのまま譲り受ける事が出来る。ニックネームは「ネッシー」。
また、返さないことも出来るしなつかせなくても野生や孵化で別固体を用意して、それを返却しても何も言われない。


自身の攻撃と防御の数値を入れ替える技「パワートリック」を習得。
これによりデオキシスAFすら越える全ポケモン中最強の攻撃力を入手可能に。
もちろん代償としてペラッペラな物理耐久になってしまい、襷潰し程度の物理先制技でも確定一発でひんしになる。
ただし「物理攻撃・物理防御を入れ替える」ので、実は特殊耐久はそのまま。特殊型のポケモンを起点に発動できる。
そこまでなら『他のポケモン(特にイワパレス)で「からをやぶる」を積むほうが手軽で現実的』ともいえるが、5という最鈍クラスの素早さのおかげで「トリックルーム」の恩恵を最大まで受け、ほぼ最速で攻撃できるのだ。

ゑ< 「さすがツボツボだ!テッカニン相手でも何ともないぜ!」

ちなみにパワートリックツボツボはアニメでも披露された。しかもジャイロボール持ち。


特性「がんじょう」に「きあいのタスキ」の効果も追加され、総合的にかなりの強化を受けている。
また第3の特性「隠れ特性」解禁により「あまのじゃく」を取得。「からをやぶる」を「コスモパワー」感覚で積めるようになり、ようやくまともな積み技を取得できた。
さらに相手と攻撃・特攻の値を等分する技「パワーシェア」を習得。
物理攻撃・特殊攻撃の数値がほぼゼロなツボツボとは相性抜群で、相手の攻撃を半減させつつ自分の攻撃性能を向上させることが可能になった。
同様に防御・特防を等分する「ガードシェア」により、ダブルバトルで味方にそのすさまじい防御性能を分けることができるように。
HPの高いハピナスや奇石ラッキーにでも使おうものなら鉄壁のストッパーが完成する。
え?その場合活躍するのはツボツボよりハピナスやラッキーだって?

無効タイプ無しの拘束技「まとわりつく」を習得。
さらにこの世代から拘束技の割合ダメージ量が強化されたため使い勝手はよい。
一方、天候特性の5ターン制限で砂パで使いにくくなったり、フェアリータイプの登場で弱点のはがねタイプの需要が増えているという点が逆風に。

ステルスロック」と「ねばねばネット」の両立が可能になり、耐久を活かして安定した撒き役のポジションを確立した。

他ポケモンがどくどくを没収される中、数少ないどくどくを自力(遺伝)習得する耐久ポケモンへと相対的に格上げされた。
ダイマックスにより天候の変化が激しいことも追い風。
オトスパスとダブルを組むと、永続デバフ技「たこがため」で毎ターン防御と特防が自動で上昇する。

ポケGOでもその両極端すぎるステータスは健在。
本作における強さの指標であるCPは異常に低いが、
これはCPの算出には攻撃の値に大きく依存しているため。
つまりツボツボに限らず、攻撃は低いが防御が高いというようなポケモンはCPが高くなりづらいのだ。ここまで極端なのはコイツぐらいだが。
そのため、低いCP値に見合わないほどの堅牢さを誇る……のだが、簡単に倒されはしないが倒せもしない
本作では変化技の概念がなく、本家で主流の搦め手戦法が使えないため、
その貧弱すぎる攻撃力で真っ向から殴り合うしかない。
ほぼ確実に相手へロクなダメージを与えられないまま倒されてしまうため、
対戦向けのポケモンではないと言える。
ちなみにレイドバトルの相手としても出現することがあるが、
レイドポケモンにしては低すぎるCP値に釣られたトレーナーを圧倒的すぎる耐久力をもってして時間切れに追い込む罠のような存在なのでスルー推奨。


■対戦でのツボツボ



その異常な防御・特防の数値から全ポケモン中最強の耐久力を持つ………と思われがちだが、HPの種族値まで低いため純粋な耐久性能は実はそこまで突出していない。
ハピナスのように耐久の種族値はHPが高めのバランスのほうが無駄が少ないのだ。
そのためツボツボの能力値は非常に無駄が大きい。
具体的にはツボツボの防御・特防を50ずつHPに回せば総合的な耐久は1.5倍近くなる。
よって育成は努力値をHPに全振りすればより一層硬くなり効果的。防御・特防はもともと高いので効果が薄い。
なお、合計種族値505は地味に進化しない伝説でない一般ポケの中では最高クラス……なのだが、その配分は前述のように無駄だらけである。

ゐ< 「さすがツボツボだ!何とも無い…のか?」

あまりに極端な数値なため実際の耐久が掴み辛いが、数少ない物理耐久・特殊耐久を両立させたポケモンの1匹である。
あと、この書き方のせいで勘違いされがちだが耐久自体は無駄が多いだけで無振りでも相当高い
そもそも仮にツボツボがH120BD180とかになったら防御特化でバンギラスのストーンエッジを2発耐えるような化け物になってしまうので、その辺りはバランス調整と割り切るしかない。

特化させた場合の能力は物理ならパルシェンママンボウコバルオンと同程度、特殊ならミロカロスビリジオンと同程度。
同じ耐久型で比べた場合、スイクンには耐久で勝るが、クレセリアレジスチルには少し劣るくらい。
攻撃系の種族値が壊滅的なのでダメージ原は主に「どくどく」や「まとわりつく」「すなあらし」等の割合ダメージ。じわじわ削り殺す事が基本となる。
砂パのディフェンダーに入れれば「いわタイプは砂嵐時に特防1.5倍」という天候補正の恩恵も受け、耐久力もさらに上がる。
しかし積み技が「からにこもる」「つぼをつく」「あまのじゃく&からをやぶる」とクセが強く、回復技も「ねむる」のみと微妙に恵まれないのがややネック。
「アンコール」「ステルスロック」「ねばねばネット」などツボツボだけが同時に覚えられる技を上手く使っていきたい。

近年の火力インフレに加え、弱点であるみず・いわ・はがねの3タイプにメジャーな攻撃技が多いため、弱点技相手に火力で押し切られる場面もしばしば。
特にはがねタイプには無条件で詰む
「どくどく」も効かず「すなあらし」も効かず割合ダメージ源は「まとわりつく」のみ…はがねが来たら逃げ去るしかない…
他にもHPが異常に低いので「ナイトヘッド」や「ちきゅうなげ」等の防御・特防無視の固定ダメージ技に異様に弱いのも注意。
当然ながら「ちょうはつ」にも異常に弱く、食らうと完全な置き石と化してしまう。
メガシンカZワザによる火力インフレも向い風気味である。

£< 「さすが俺の項目だ!なんかあんまり良いこと言われてない気がするけど何ともないぜ!」


追記・修正はネッシーのなつき度を十分に上げてからお願いします。

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最終更新:2024年01月02日 22:27
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