小銭形平次

登録日:2011/11/14 Mon 15:40:51
更新日:2022/06/25 Sat 19:36:58
所要時間:約 8 分で読めます




――男には、我慢できない一本がある。



●小銭形平次とは

漫画「銀魂」に登場するハードボイルドな同心(岡っ引き、つまり警官)である。

CV:石塚運昇
身長183cm
体重76kg
5月16日生まれ。

濃いモミアゲと口髭、グラサンをしており、その日一日にどんなことがあろうと行きつけのBARで最後を閉めるなど近年稀に見るハードボイルド。

抜群のコントロールを誇る銭投げと鉄より固いハードボイルドな信念で宿敵の盗人、「狐火の長五郎」と10年も渡り合ってきた。

以下に本編でのネタバレを含む活躍を描くので閲覧にはハードボイルドに注意するように。








●人物

無能である。


無能である。



だいぶ無能。
というのもこのオッサン、上記の容姿に加え濃い腕毛や胸毛をしており外見だけなら確かに立派なハードボイルドなのだ。

だがその実態は、

ハードボイルドに拘るだけのオッサン

なだけである。
全くもってハードボイルドとは程遠く内心はとてもビビりな為、作中様々な迷場面を生み出している。

以下その例
  • 上記の狐火の長五郎とは全然渡り合ってない。手玉にとられてる。
  • 上記の行きつけのBARなど存在しない。実際は染みっ垂れた屋台。
  • 心の拠り所は屋台の親父だけ(10年の付き合い)。
  • 拠り所過ぎて極度に緊張するとその屋台にハードボイルドに逃げ込む(職務中でも)。
  • 寧ろビビりなので職務中によく逃げ込む。
  • 焼酎をカミュ(ブランデー)、屋台の親父をマスターと言い張り無理矢理ハードボイルドっぽくしようとしてる。
  • とりあえずカミュって言っとけばハードボイルドになると思ってる。
  • とうとう語尾がカミュになる。
  • どんだけ高額でも支払いは小銭
  • 欲望に負けてイメクラで一本一万円コース(そして冒頭の一言)。
  • 上司からの説教中もハードボイルドに決めようと葉巻を吸う(でも正座)。

等々どこぞの探偵よりハードボイルドとは縁遠い
また語りは決めたい時はナレーターのモノローグ風にいこうとしてウザイ。

長いだけでなくしつこい上に中身も無いのでとても腹立つ。

実際作中で新八をキレさせており作中の登場人物で唯一彼に明確に「死ね」と言われている。

アニメでは悪化しておりアバンを丸々5分乗っ取った為に銀時に射殺された。

また神楽には「ハードボイルドばっかりで仕事も手につかない」と評されており、
「やめちまえバカチンが」とまで言われている(小銭形はショックのあまり一時的に幼児退行した)。




以下作中の活躍

●万事屋との出会い

宿敵狐火の長五郎を追う中ビビって飲酒、イメクラ一本、イメクラ呼び込みの銀時達を誤認逮捕のジェットストリームアタックで謹慎を受ける。

その件を屋台(BAR)で銀時達に謝罪になってない謝罪をし、ツッコミを受けるなどし打ち解ける。

この時屋台の親父とは10年の付き合いでありお互いに父子のように思っているであろうと語った。

親父には拒否されたけど(小銭形はくたばれと直後に罵った)。

打ち解ける中で銀時達に、今自分が追っている長五郎は人殺しまでする偽物であり自分が追ってきた盗人の長五郎ではないと冷静に語る。

そんな中新たな長五郎の予告状が届いたことで敵の汚名を晴らす為に謹慎を破って向かっていこうとする。

それを見かねた親父の依頼で万事屋も協力する事になったのであった親父の方がかなりハードボイルドだった。


●屋敷に突入後

予告状が出された屋敷にバスローブとオートバイで登場。

本人はワインも持参してハードボイルドに登場したつもりだが銀時達には「一仕事終えた後のハードボイルド」とツッコまれた。当然である。

しかし神楽がふざけてそのバイクで屋敷に突入したことで騒ぎになりその騒ぎに乗じて屋敷に忍び込む事には成功した。

突入後はビビってワインを吐くまで飲んだり同僚に見つかって追いかけられるピンチを招くなど完全に足手まといである上、
途中のベルトコンベアーや非人道トラップであるババアオーバーにより死にかけた。

紆余曲折へて狐と対峙するもなんと小銭形の予測通り巷で悪事をしていた狐は偽物であることが発覚した。

本物の義賊、狐と協力し戦う銀時だったが小銭形達を助けようと本物が深手を負ってしまった。

この時の敵とのやり取りや事前の小銭形の台詞からある事実が判明した。


●マジでハードボイルドだった過去

実は小銭形の家族は幼少期、急ぎ働きの凶賊(現:偽狐)達により殺されていた。

それを救ったのが仲間を裏切った本物の狐火の長五郎だったのだ。
そして長五郎は幼い小銭形に、
  • 千両箱を死んでも離さない事
  • できるだけ小銭で小出しに使うこと
  • そうやって自分を護ること
を伝え最後に小銭形へ、

「負けんじゃねぇぞ」

「男は強く」

「はーどぼいるどに生きろ」

と伝えていた。

教えを守ろうと、そして憎い盗人を取り締まろうと同心として生きてきた小銭形は銀時と連携し命の恩人を救い両親の仇を見事に打ち倒す。

しかし本物の狐は屋敷のトラップの炎に消えてしまった。

最後に、ずっと屋台の親父として小銭形を見守っていたという秘密を明かして……。



その後辛い思い出を忘れようするように銀時と飲み歩く小銭形だったが、一軒の屋台を見つけ入っていく。

屋台の主人をマスターと言い張る小銭形に、聞き覚えのある親父の返事が帰ってくるのであった。

「マスターじゃねぇ、親父だ旦那」


●さらば真選組編

喜々の政策によって警察機構が一新させられ、旧将軍派が粛清、失職を余儀なくされる中、末端の彼は事なきを得る。
真選組が解体させられた際に土方が彼の部下として再配属されるが、近藤の処刑執行を前に職務が捗らない様子。

「一杯誘っても一本誘ってもまるで乗ってこない」
「一本て何だ 何に誘ってんだてめーは」

土方を元気づけようと彼の歓迎会にタダ酒を餌に銀時を誘い、その際に前述の警察機構の現状について説明する。
お妙の勤め先のキャバクラで歓迎会を行うも、そこに喜々と見廻組が現れ、権力を盾に横暴を働く。
この時、将軍に手を上げた銀時を佐々木が連行しようとするのだが、小銭形は土方と共に制止を試みる。

「男には 口にしない方がいい言葉もある」
「この期に及んで 怖くなってハードボイルドに逃げんな!!」

結果、この場はキャバ嬢に扮していた桂の犠牲により、お妙と共に全員が無事であったが、土方は警察としての無力さを痛感する。

この時に桂が収監されたのは島そのものが監獄となっている「黒縄島」で、近藤と松平も収監されていた。
ここから桂の計略に沿って近藤の奪還を試みる真選組を、小銭形は移送船を抱き込んで黒縄島への潜入をサポートした。
ところが、朧の偵察により乗り継ぎの移送船を奈落に占拠されており、真選組と共に襲撃を受ける。
小銭形は身を挺して土方を守り、真選組のピンチを切り抜けた。

真選組の謀反が起こった直後は喜々といざこざを起こしたお妙を匿いながら療養を受けていた。
怪我が完治した折、家に帰ろうとするお妙をハジが引き留めようとするが、真選組が戻って来たことを察して小銭形はハジを制止した。


●余談

  • 既婚者である。部下に避妊の重要性を説く辺り多分できちゃった結婚。
  • ハジという頬に傷跡のある女の子の目明かしがおり兄貴と慕われている。ちなみに可愛い。爆発しろ。
  • 若い頃は熱血で純朴そうな青年。ハッキリ言ってイケメン
  • 歌舞伎町四天王篇では町の仲間達と共に銀時に味方する。この時、実はヤクザ数人纏めてぶっ倒せるぐらい強かったことが判明する。
    語尾はカミュのままだったが。

何はともあれ、銀魂らしい非常に魅力的なキャラであると言えるだろう。

ちなみにこんなキャラだが石塚さんが演じてきたキャラの中で十指に入るお気に入りキャラだという。
ラジオ「銀魂放送局」で杉田智和が石塚さんについて触れた際、早く小銭形の出番が来ないか楽しみにしていたと打ち明けている。
それだけ印象的なキャラだったということか。


――ハードボイルドな追記・修正を頼むカミュ。

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最終更新:2022年06月25日 19:36