パッチール

登録日:2011/11/22(火) 22:54:24
更新日:2024/01/10 Wed 01:00:32
所要時間:約 5 分で読めます




パッチールとは、『ポケットモンスター』シリーズのポケモンの一種である。

○データ


全国図鑑No.327
分類:ぶちパンダポケモン
英語名:Spinda
高さ:1.1m
重さ:5.0kg
タマゴグループ:陸上/人型
性別比率:♂50♀50

タイプ:ノーマル

特性:マイペース(こんらん状態にならない)
  /ちどりあし(こんらん状態の時、相手から受ける技の命中率を半分にする)

隠れ特性:あまのじゃく(能力の変化が逆転する)

HP:60
攻撃:60
防御:60
特攻:60
特防:60
素早さ:60
合計:360

努力値:特攻+1


○概要


ルビー・サファイア』で登場した、パンダとウサギを足したような姿をしたポケモン。
赤いぶち模様とグルグル目玉が特徴。
目が回っているかのようにフラフラと歩く。
英語版ではSpindaという。回るという意味のspinに分類名のpandaと、なかなかうまいネーミングである。

体のぶち模様は個体ごとに全く違い、同じ模様をしたパッチールはいないとされている。

ゲームをプレイすれば分かるが、同じ模様のパッチールは全く見かけない。
というのも性格値によって模様が決まっている為、模様の組み合わせは約42億(232より少し少ないくらい*1)通りにもなる。
全ての模様のパッチールを集めるのはほぼ不可能と言っても良い。ちなみにこの数字は通常色だけでの数字である。
ちなみに色違いはぶちが抹茶色カビとか言うな。
色違いを含めると84億通りのパターンのぶち模様を持つ。


○ゲームでのパッチール


ホウエン地方では113番道路に出現する。
専ら図鑑埋めの為に捕まえられるのが主。
そして特攻の努力値稼ぎの為に様々なトレーナーから虐殺対象にされていた時期もあった。

ダイヤモンド・パールでは227道路に大量発生する事がある。

ハートゴールド・ソウルシルバーでは、ホウエンサウンドを流しながら塔の中を歩いていると出現する。



ポケダンでは『救助隊』『探検隊』のどちらでも重要な役割を担っており、特に『空の探検隊』ではカフェを開いている。
また、自分の事をてまえと言い、語尾にですぅと付けて喋る。
こちらは模様は全て同じ。
『救助隊』ではホウオウに会う事を夢見ており、一連のイベント終了後に話しかけると街を去るのだが、その時にホウオウをリーダーにしていると専用の台詞が聞ける。
『救助隊DX』ではリーダー変更システムが撤廃されたことでこのイベントも無くなってしまったので、リメイク前限定の要素となっている。

やはりコレクションとしてゲットする事が多いが、コンプリートするには膨大な数をゲットしなければならない。
そもそも40億匹もボックスに預けられない。最大6000匹収納できるポケモンHOMEを動員しても70万アカウント分が必要である。
厳選系実況者に「パッチールの模様コンプ動画出してください!」とリクエストするのは、馬鹿丸出しのリクエストとして度々話題となる。


○対戦でのパッチール


種族値オール60とかなり低く、特性も普通と素のスペックはかなり酷く活躍させるにはかなり工夫がいる。
というかぶっちゃけかなりの『愛』が無いと使うには厳しい不遇ポケモン…

攻撃能力は皆無に等しいので基本的には豊富な変化技によるサポートや妨害が生きる道。
トリック」や「さいみんじゅつ」「フラフラダンス」「アンコール」等の優秀な技を覚える。

しかし、他のノーマルタイプにライバルが非常に多く、「しんかのきせき」も使えないので厳しいところ。

マイペースを利用し「あばれる」を放つ、「きあいのタスキ」で耐えて、「じたばた」や「カウンター」で返す。
等の、コンボも考えられるがカウンター以外は素の攻撃力の低さも相まってネタの域を出ない…
襷カウンターもこいつ以外に出きる奴は腐る程いるし…

実はポケスペにて、ノーマル使いのジムリーダーセンリがとんでもない使い方をした。
ダブルバトル時で味方のケッキングに「スキルスワップ」をして「なまけ」を取り除いた後、「フラフラダンス」でサポートするというもの。
特性が入れ替わったケッキングには「フラフラダンス」は効かず、相手のみが混乱した。
このように、ダブルバトルで味方のデメリット特性を打ち消し、「フラフラダンス」でサポートする戦い方もある。

…まあ実際はパッチールの能力値でそこまでやりきれるかは疑問が残る…というほぼ無謀に近いのだが。

隠れ特性は『あまのじゃく』
PDW個体限定技の「ばかぢから」とシナジーしており使う度に攻撃・防御一段階アップとジャローダカラマネロラランテスに先駆けて強力な能力強化が可能。
さらに「ねこのて」を覚えるので、「Vジェネレート」や「ガリョウテンセイ」等の限定ポケモン(とドーブル)しか覚えない使用後に能力値の下がる技を使うロマンもある。
…しかし素の能力の低さのせいで実際はそんなに強くない。「ばかぢから」も所詮不一致だし。
とはいえ、あまのじゃくをスキルスワップできるのは第8世代まではパッチールの特権だったのだが………
「ばかぢから」「オーバーヒート」「りゅうせいぐん」等を使う味方を補助できる点を活かしたい。

このようにコンボや技は優秀かつ面白い物ばかり揃っているのだが、種族値が全てを台無しにしている。
進化してまともな種族値さえ与えられれば光りそうだが……
ある意味「宝の持ち腐れ」という言葉が最も似合うポケモンかもしれない。

一応彼(彼女)の名誉のために言っておくと、「スキルスワップ」で味方のウインディの「いかく」を再発動しつつ、ウインディに自身の「あまのじゃく」をパスするというコンビを軸とした「パッチールスタン」がJCS2015オンライン予選環境でそこそこ使われたのだが。

…が、そんな僅かな個性を長らく持っていたパッチールだが、第9世代の「藍の円盤」で復帰したカラマネロがあろう事かスキルスワップを習得してしまう。
復帰するには至らず、その間に個性すら摘み取られたこのポケモンに、今後の未来はあるのだろうか………

○アニメでのパッチール


AG編に登場。やはり模様に関する話。ハートの模様を持ったパッチールが出ていた。
また、何故かタケシの前には割れたハート模様のパッチールが度々出ていた。


○余談


模様についての仕様は既述の通りだが、ポケモンGOとBDSPではこの仕様が他シリーズとは異なっており、
これらの作品で捕まえたパッチールをポケモンHOMEへ預けたり、
逆に他作品産のパッチールを連れてくることもできない(これはポケGOは元からだが)。
詳細は割愛するが、仮に他作品産パッチールをBDSPへ送るとシステム上の処理の関係で模様の位置が反転すると言われている。

また、ポケモンHOMEでは一時期パッチールの模様が全種統一されるというバグが発生し、
今後の作品ではパッチールの模様システムがオミットされるのではないかと物議を醸したことがある。
まあ、その少し前に公開された「Pokemon 1008 ENCOUNTER」という動画でパッチールは模様の多さがフィーチャーされたばかりだったこともあり、
単なる一時的なバグだと看破していた人も多かったが。


追記・修正よろしくお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ポケモン
  • ポケモン解説項目
  • 無進化ポケモン
  • ノーマル
  • 第三世代
  • RSE
  • パッチール
  • 不遇
  • マイナー
  • ウサギ
  • パンダ
  • コレクション
  • 40億分の1
  • 1/4294901760
  • ハートブレイク
  • グルグル
  • 渡辺直美
  • てまえ
  • ですぅ
  • ふらふら
  • 60
  • ふいうち
  • さいみんじゅつ
  • トリック
  • トリックルーム
  • マイペース
  • あまのじゃく
  • 327

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月10日 01:00

*1 2^32=4294967296。