アーボック

登録日:2010/02/28(日) 12:21:37
更新日:2024/03/22 Fri 13:02:33
所要時間:約 7 分で読めます




お腹の模様で敵を威嚇。模様におびえて動けなくなったすきに体で絞めつける。

アーボックとはポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン

■データ


全国図鑑No.24
分類:コブラポケモン
英名:Arbok
高さ:3.5m
重さ:65.0kg
タマゴグループ:陸上/ドラゴン
性別比率:♂50♀50

タイプ:どく
特性:いかく(場に出た時に相手の攻撃を1段階下げる。先頭にすると自分よりレベルが5以上低いポケモンの出現率が半分になる)
  /だっぴ(ターン終了時、1/3の確率で状態異常が回復)
隠れ特性:きんちょうかん(相手は木の実を食べられなくなる)

種族値
HP:60
攻撃:85→95(SMから)
防御:69
特攻:65
特防:65→79(金銀から)
素早さ:80
合計:448

努力値:攻撃+2

アーボがLv22でアーボックに進化する。

■アーボ


全国図鑑No.23
分類:へびポケモン
英名:Ekans
高さ:2.0m
重さ:6.9kg

タイプ:どく

■概要


コブラのような姿をしたポケモン。

名前の由来はコブラの綴り“COBRA”を逆さから読んだ“ARBOC”から。
ポケモン界にコブラなんていない?インドぞうがいるんだ、ひょっとしたらいるかもしれないぞ。
進化前のアーボはそこから削ったもの…ではなく、BOA(南米の大型の無毒ヘビ)の逆さ読みである様子。


最大の特長はやはりお腹の模様。その種類は図鑑によるとなんと6種類もある。

アンノーン「アーボックさんパネェw俺の模様は20種類以上あるけどwww」

パッチール「いや、マジでスゲェっすww俺は個体によって模様は全部違うから42億以上だけどwww」

狙った獲物に猛毒を注入し、長い体を巻き付けて締め上げる。獲物を締め付ける時の力はドラム缶を潰すほど。

第四世代までは50音順に並べると一番最初に来る系統だったが、第五世代以降はアーケオス系にその座を奪われている。


■ゲームでのアーボック系


サンドパン系と対の関係になっていることが多い。
FRSSイーブイ等でハナダシティやお月見山周辺をはじめ広範囲の草むらに登場。

おそらくアニメの影響により旧ピカチュウ版では入手できなかった。
LEPEは基本的にピカチュウ版が赤、イーブイ版が緑の分布を再現している中アーボとサンドが入れ替わっているのもそのためだろう。

初代では技の貧弱さやフェアリータイプがいないことから活躍の場はハッキリ言ってない。
わざマシンで「じしん」「のしかかり」「はかいこうせん」等を覚えるがコイツでやる必要もない。

BWBW2ゆめしまで夢特性個体が登場。
これらのサービス終了後はXYの14番道路における群れバトルやUSMにおける2番道路の揺れる草むらで入手できる。

敵トレーナーでは初代やFRLGでカントー四天王キクコが使用。
初代では「へびにらみ」にさえ注意すれば大した相手ではない。
当時「へびにらみ」の命中率は75%、「かみつく」の怯み率が10%なのでまひるみが決まる確率も低い。
FRLGでは蛇睨みを使って来ないため、注意するのは強化後のパーティでの「かげぶんしん」程度か。
いずれにせよ先制「じしん」や「サイコキネシス」で問題なく倒せる。

卵グループは陸上・ドラゴン。ポケモン世界は「蛇≒ドラゴンの親戚」があるのだろうか……
お陰でドーブルからドラゴンタイプのポケモンに個体値の橋渡し等が可能。
旧作のわざマシンで「あくのはどう」をサザンドラに遺伝させるのが一番楽。
だがBW2で教え技となってしまった。お疲れ様でした。

剣盾では残念ながら未参戦。
BDSPでは登場したが、いかくを無効にする特性の増加が逆風。なぜかドククラゲ同様どくタイプなのにどくどくを没収されている。

SVではDLC「碧の仮面」に登場が決定している。へびにらみを完封するサーフゴーキョジオーンの存在が重い。新技に期待。



■対戦でのアーボック


やや低めのHP・防御・特攻で平均的な攻撃・特防・素早さという控え目な能力を持つ。

初代はエスパータイプ全盛期のため、毒タイプ自体が不遇。
しかもコイツは毒単タイプかつマタドガスベトベトンと違って「ヘドロこうげき」を覚えないため、タイプ一致の最強技が「ようかいえき」という有様だった。
当時専用技地面タイプ麻痺させる「へびにらみ」やそれと相性の良い「まきつく」や「じわれ」を覚えたが、その地面が弱点な上に耐久力も低いので微妙…

しかしその後は有用な技や特性の追加によって徐々に強化されていった。
物理アタッカーのほか、「いかく」と毒タイプの優秀な耐性を活かした耐久型も可能。
サブウェポンとして人気な「じしん」に弱いが、タイプ不一致なら威嚇も合わせてそれなりに耐える。

アーボック自身のサブウェポンは豊富で弱点を突ける範囲も広いが、上述の通り攻撃・素早さ共にパッとしないのが難点。

補助技もトリッキーなものを数多く覚える、上手く使えばかなりのポケモンを封じることが出来る。
浮いていないので、「どくびし」も回収可能なのも魅力的。

●攻撃技
  • ダストシュート
タイプ一致の最高火力。
XYで命中が80に底上げされた。

  • どくづき
命中安定のタイプ一致技。

  • じしん
安定のサブウェポン。
鋼タイプ対策にもなるが、弱点を突けない相手も多い。

  • ふいうち
強力な先制技
相性補完としてもゲンガーエスパーにも有効。

  • かみくだく
補助技を使うことが多いゴーストやエスパーにはこちらの方が有効なことも。

  • ほのおのキバ
エアームドナットレイハッサム等「じしん」で抜群が取れない鋼タイプに。

  • こおりのキバ
4倍勢を中心とする地面タイプのほかドラゴン等にも有効だが、素早い相手が多いのが辛い。

  • タネばくだん
こちらも地面対策だが、特に複合に有効。

  • がんせきふうじ
メガリザードンY等4倍狙い+素早さダウン。

  • ドラゴンテール
ダメージ+強力交代技。後述の「とぐろをまく」とセットで積み合戦に強くなる。
みがわりごと吹き飛ばせないのが欠点。

●変化技
  • へびにらみ
アーボックの十八番とも言える麻痺撒き技。命中率がやや不安定だったが第五世代で命中が90%に、第六世代では100%になった。
「でんじは」「しびれごな」と違って電気タイプ以外には無効化されず、自身の素早さも遅くは無いのでそれなりの相手に先制が取れる。

因みに技の説明を見るに「お腹の模様で相手を怯えさせて麻痺にさせる」とのこと。

ノコッチ&クリムガン「お腹の……模様……?」
ジャローダ&ハブネーク「俺達そんな模様無いんすけど……?」

  • たくわえる
耐久力アップ。
防御種族値69と心許ないので便利。特性「いかく」の相性も良好。

HGSSから遺伝で習得。
「かえんだま」をすり替えれば威嚇と合わせて結構固くなる。

  • うらみ
PP破壊。
「たくわえる」が積んであればかなりのポケモンの攻撃に耐えるので、確実にPPを削れる。

  • かなしばり
実はできる攻撃制限技。これもBWで命中率が100と強化。

  • ねむる
回復技
特性“脱皮”ならターン終了後起き、次のターンに行動も可能!あまり1/3に期待してはけないが…

  • いやなおと
微妙な決定力の補佐に。

  • とぐろをまく
攻撃防御命中アップと、BWの強力な積み技の一つ。
ダストシュートや三色牙が使いやすくなる。


「ちょうはつ」に弱くなるため、補助型でも「じしん」「ダストシュート」等の攻撃技も一つは欲しい。

持ち物は毒タイプ専用回復アイテムで「すりかえ」で押し付けたら厄介な「くろいヘドロ」、いざという時の「オボンのみ」、「ねむる」の保険用に「カゴのみ」等。
こだわりスカーフ」型はアタッカーは勿論、「すりかえ」「へびにらみ」の存在もあって奇襲に最適。

しかしながら素の耐久はかなり微妙で特性や技に頼っている感が否めない。
耐える攻撃と耐えない攻撃を見極め無いと痛い目を見るまさに上級者向けなポケモン。うまく使いこなせ!

現在は「きあいのタスキ」を持たせて補助技を撒きつつアタッカーもこなす汎用型が主流な様子。
火力インフレで耐久型が厳しくなったこと、メガシンカZワザの流行でスカーフすりかえがしづらくなった影響だろうか。


■アニメでのアーボック


CV:坂口候一

ムサシの手持ちとして無印編第2話から登場。第32話でアーボから進化した。
基本的にロケット団はやられ役なのでかませ犬的な役割が多いが、実力はかなりあると思われる。
コジロウのマタドガスは撹乱担当だが、アーボックは戦闘を任されることが多い。

サトシ達と壊れかけのつり橋を引き上げた際には、タケシイワーク尻尾で握手していた。

ムサシには忠実だが受けた恩義は忘れず、命令を拒否するシーンがあった。


AG編序盤のロケット団!みだれひっかきでサヨウナラで密猟者からアーボとドガースを守る為、
マタドガスと共にムサシ、コジロウ、ニャースと涙ながらに別れる。

代わりの蛇枠にハブネークが加わったが「しっくり来ない」と言う人もおり、どれだけ愛されていたかがわかるだろう。


ポケットモンスターSPECIALでのアーボック


ジムリーダーでありR団幹部のキョウ、及び四天王キクコの手持ちとして登場。

キョウのアーボックは驚異的な再生能力を持ち、
キクコ戦では両断された尾を一瞬で再生させ、
ポケモンタワーでグリーンのリザードに人間でいう首か胸の辺りを両断されたのにもかかわらず死亡せず、再生している。
キョウ曰く『頭さえ残っていれば再生できる』らしい。あのアーボックはプラナリアかナメック星人の遺伝子でも持っているのだろうか。
さらに切られた尻尾側もしばらくは自分の意志で自由に動かすことが可能。

キクコのアーボックは、キクコが触れると腹の模様が変化し、すばやさが上がったり攻撃力が高まったり、毒を無効化したり(…アレ?)…と、
特化している能力が変わる(通称:死化粧)という特性を持ち、キョウのアーボックを圧倒している。

また、作中でトラウマシーンを2つ作っているトラウマメイカー。両方やられている側なので、アーボックが優遇されてるのか不遇なのかイマイチ分かりづらい。

しかし、ポケスペに出てきたアーボックはそれぞれチートじみた能力を持っているが、作者は何かアーボックに思い入れでもあるのだろうか?

最近の環境下を考えると、耐久型が主な今のアーボックはキョウの個体に近いといえるだろう。いつか「じこさいせい」でも覚えてほしいものである。




アーボックのAAできたよー
\(^o^)/
g

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最終更新:2024年03月22日 13:02