ボーマンダ

登録日 :2009/11/11(水) 15:01:47
更新日 : 2017/05/31 Wed 06:48:12
所要時間 :約 19 分で読めます




図鑑No.373
分類:ドラゴンポケモン
英語名:Salamence
高さ:1.5m
重さ:102.6kg
タマゴグループ:ドラゴン/ひこう
タイプ:ドラゴン/ひこう


特性:いかく(場に出た時に相手の攻撃を1段階下げる。先頭にすると自分よりレベルが5以上低いポケモンの出現率が半分になる)
隠れ特性:じしんかじょう(相手を倒すと攻撃が1段階上がる)

HP:95
攻撃:135
防御:80
特攻:110
特防:80
素早:100



タツベイがLv.30でコモルーに進化
Lv.50でコモルーから進化



■概要


そらを とぶことを ねがいつづけた けっか からだの さいぼうが へんかして つばさが はえてきた。


ポケモンの一種で、タツベイ、コモルーの進化形。
全体的に鋭利なデザインで、鋭い牙や大きな翼等を持ち、西洋風のドラゴンに近い外見。
同じドラゴンポケモンであるカイリューとは違い四足歩行。

英語名Salamenceから、竜の姿をした火の精霊サラマンダーと荒々しく失礼な様を意味する「暴慢」を合わせた名前であると推測される。


進化前から翼を手に入れる事を夢見ており、タツベイ時代は 崖からダイブ 、コモルー時代はパワーを蓄える為に 引きこもる という、
大変な下積みを経て細胞が突然変異。念願の翼を手に入れた。
翼のついでに全てを焼き尽くす炎と全てを凪ぎ払う強力な爪も手に入れた。

進化した際は火を吹きながら飛び回って喜ぶらしい。
因みにこの翼はボーマンダと同じく翼を求めたデビルマンのオマージュである。


しかし、一度怒ると我を忘れて暴走。
あらゆる物を爪で切り裂き、あらゆる物を炎で焼き払いながら飛び回る為極めて危険。

喜んでても怒ってても何でも焼き払う炎を吐く のね………。



■ゲームでのボーマンダ


ルビー・サファイアから登場。
四天王の一人ゲンジの切り札。

かなり高い能力を持つ強敵だが氷技で軽くあしらわれる可哀想な子。
ただ「かえんほうしゃ」(エメラルドでは「いわなだれ」も)を覚えている為、氷タイプ単色のポケモンは注意が必要。


進化前のタツベイはストーリー後半に行くことの出来る「りゅうせいのたき」最奥部に低確率でしか出現しない為、かなりのレアポケに分類される。
因みにこの部屋にはわざマシン「ドラゴンクロー」がある。


その後のシリーズでも登場はかなり遅い…が、XYでは2個目のバッジ入手前と言うかなり序盤に登場する。
600族のクセに安売りされていると感じる人もいるようだが、タツベイが大好きな切り立った崖はここにしかないため仕方がない。
(XYでは図鑑の説明に準拠した場所に出現するポケモンが多い)

さらにSMでは最序盤からタツベイが出現し、更に乱入バトル限定だが レベル10 のボーマンダが登場する。
捕まえられれば殿堂入りまで相棒となる事間違いなしだが、いくらなんでも安売りされ過ぎ感は否めない。
ただ、タツベイの出現する確率がわずか 1% で、加えて乱入バトルでボーマンダが出現する確率となると更に低くなる。
更に、例え低レベルでも600族である事に変わりはないため、所持ポケモンのレベルが低かったり資産の少ない序盤では返り討ちにあったり、
捕まえる前にボールが尽きる事も十分あり得るため、それなりの根気と運と時間が必要となる。


ポケモンXDではシャドー幹部エルデスの所有するダークポケモンの一体として登場。
Lvは50とダーク・カイリューに次いで高い。

HG・SSでは強化版ワタルの先方として登場。
威力が微妙な技ばかり使う為ぶっちゃけ弱い。


RSの時点でもステータス、タイプ、特性のシナジー、こだわり型の使い勝手の良さ、ヘラ等に有利な点などトップクラスにメジャー。
もっとも、この時から氷4倍という弱点も重くのしかかってはいたが。
ちなみにドラゴンタイプの技はまだ特殊依存で、ギャラドスと同じく「めざめるパワー(飛)」も必須だった。


ダイパからは物理のドラゴン技が追加され、氷タイプを半減する「ヤチェのみ
二刀流の強さを後押しする「いのちのたま」が登場したことなどから、一気に最メジャー化。

しかし肝心の「げきりん」は当時覚える事が出来なかった。
そのため「りゅうのまい」を利用した物理型よりも「りゅうせいぐん」を主軸に据えた特殊二刀流型が主流となった。


この時点で他の仲間ドラゴン達とは

「拘りor剣の舞→逆鱗で物理速攻型」のガブリアス

「龍の舞→逆鱗の突破型」のカイリュー

「威嚇撒きor流星群撃ち逃げで特殊二刀流型」のボーマンダ

と、見事な差別化がなされていた。

だが「プラチナ」よりボーマンダが「げきりん」を習得。
特にカイリューの立場を奪いとり、本格的に手の付けられない存在となって行く。
後の世代では新特性により立場を譲ることになったが、彼には己の長所をさらに高める機会が訪れた。



ポケモンルビー・サファイアのリメイク版『オメガルビー・アルファサファイア』では メガシンカ することが判明。
防御が大幅に上昇するほか、特性がメガカイロスと同じ「スカイスキン」になる。

変わらずゲンジの切り札を務めるほか、新キャラクター・ヒガナも使用する。



■対戦でのボーマンダ


カイリュー、ガブリアス、サザンドラヌメルゴンと同じく対策必須とされる超メジャーポケモンの一角で、種族値合計が600の「600族

トップクラスの攻撃と次いで高い特攻から放たれる「げきりん」「りゅうせいぐん」の威力は、耐性持ちが少ないドラゴンタイプであることも相まって脅威。

攻撃技は豊富で、物理は「げきりん」「ドラゴンクロー」「ドラゴンダイブ」に始まり、 
じしん」「ストーンエッジ」「アクアテール」「ほのおのキバ」「かわらわり」
特殊は「りゅうせいぐん」「りゅうのはどう」に始まり「だいもんじ」「ハイドロポンプ」「ハイパーボイス」等。
水辺や水中に棲む種族でないにも関わらず、「ハイドロポンプ」を覚えられるのは謎である。
更に一致技を両方半減以下にできるのが鋼タイプしかいない為、技は鋼対策のみに専念出来る。
その為攻撃範囲が異常に広く、ドラゴン技、炎技、地震or格闘の3つだけでほぼ全てのポケモンに対応可能。

飛行技は「そらをとぶ」「つばさでうつ」「エアカッター」といった貧弱だったり扱いづらいものが多いため、基本的に空気。
ただ、一貫性の高さもあり「いのちのたま」を持たせ「りゅうのまい」を積んだ後の「そらをとぶ」は意外と馬鹿にできない。

また、攻撃・特攻ともに高い為役割破壊能力が半端ではない。
物理型ならそこそこの特攻から放たれる「だいもんじ」でエアームド等の 物理受け を、
特殊型なら無振りでも十分高い攻撃から放たれる「かわらわり」や「げきりん」でハピナスに代表される 特殊受け を軽々突破してしまう。
その為二刀流が主流。「いのちのたま」を持てば更に二刀流に磨きがかかる。

ある意味ゴウカザル以上の役割破壊の申し子であり、こいつを後出しから完全に潰せる(役割理論における『封じ』が成立する)ポケモンはいないと考えられている。

素早さも100と激戦区ながら高水準。しかも「りゅうのまい」で素早さと攻撃を更に上げることも出来る。

耐久も数値的にはそこそこで、威嚇と耐性の多いドラゴンタイプのおかげでなかなか固い。耐久無振りでも格闘等の物理相手にごまかしとして降臨したりする。
また、適切な耐久調整でヘラ、グロスバンギ、ガブの大体の型をタイマンから倒したりといった芸当が出来る。

型は大分してスカーフを巻いて竜星群の撃ち逃げや威嚇撒きをする型、
竜の舞からの逆鱗や物理技を放つ型、そして読み辛過ぎる二刀流型、「じしんかじょう」で火力を上げまくる型、
上記の型に比べて地味だが「てっぺき」や「はねやすめ」を使えるので物理受け型なんかも出来る。
威嚇も合わせた単純な数字の上での耐久力はエアームド以上である。

ボーマンダの一番の特徴にして長所は「 読みづらい事
上記の通り物理・特殊ともに優秀で初見ではどちらか全く分からず、役割破壊能力の高さのおかげ全ての型を交代から安定して受け切れるポケモンが皆無に等しい。

何とか狩れるポケモンでも撃ち逃げがメインだと悠々と逃げられてしまう。

…どうやって止めれば良いんだコイツ。

ただし他のドラゴンの例に漏れず、メジャーな氷タイプが4倍弱点。
ヤチェの実を持つのも良いが、それでも一致の氷技は耐えない点に注意。


…と、第四世代まで上記のように高評価を得ていたが、BWで環境が激変。
「マルチスケイル」で強化されたカイリューを筆頭に他の強力なドラゴン達にお株を奪われ、シングルでは600族中使用率ワースト1にまで落ちぶれてしまった…

一方でダブルバトルでは大活躍。
ロクな攻撃技が無い物理ドラゴンや格闘、フェアリーに弱いサザンドラ、マルスケが機能しにくいカイリューに代わるドラゴンとして注目を集めることに。
BW2にて霊獣ランドロスが登場するまではラティオスを抜いて全ドラゴンで使用率No.1を誇っていた。
上記の通り他の飛行技が貧弱なため、格闘対策として「めざめるパワー(飛)」を搭載するケースが多かった。


隠れ特性は「じしんかじょう」。
『りゅうのまい』と合わせて全抜きコンボが期待出来る強力な特性である。
…ただ若干ロマン色が強く、元の特性「いかく」が無難に優秀(特にダブル・トリプルで)なのも手伝い、あまり人気は高くない。
遺伝の関係上「じしんかじょう」と相性の良い「りゅうのまい」を「げきりん」と両立出来ないのもマイナス点か
しかし、BW2でげきりんが教え技になったので両立は可能になった。
ただ、竜の舞と両立が出来るようになってもスカーフで全抜きしていく型のほうが多かった。


第七世代で登場したZ技のシステムも火力・攻撃範囲に優れた技が多いボーマンダと好相性。
まともな一致飛行技がないという点も「ヒコウZ」を持たせ「そらをとぶ」を使うことで解消できる。
しかし、既に第六世代で登場していた下記のメガシンカ型が強力なため、こちらが使われることは少ない。


■メガボーマンダ


メガシンカ種族値
HP:95
攻撃:145
防御:130
特攻:120
特防:90
素早:120

特性:スカイスキン(ノーマル技が飛行タイプになり、威力が1.3倍になる) SMから1.2倍に変更

能力上昇は防御に+50され威嚇込みで高かった物理耐久に更に磨きがかかる。素早さも+20され性格補正無しでもガブリアスをギリギリ抜ける絶妙な数値に。
一方攻撃面は物理特殊共に+10のみと控え目だが、特性『スカイスキン』により念願の超強力な飛行技を放てるようになり実質的な火力は数値以上に上昇している。
あくまでもひこう技に関してはだが。

なんとスカイスキンにより強化された「すてみタックル」は拘りガブリアスの「げきりん」をも凌駕する破壊力を誇る。
なお、HP振りのマリルリ乱数1発 にしてしまう。 「いかく」を撒いたら逃げられそうではあるが
これに龍の舞が加わった日には…
物理火力に隠れがちだがスカイスキンにより強化された『ハイパーボイス』を主軸にした特殊型も十分に強力。
スカイスキンによりドラゴンタイプよりも飛行タイプとしての側面が強くなったと言える。
事実、2017年時点ではフェアリータイプの存在もありドラゴン技を不採用とする個体も増えた。

このような強化からレートの使用率上位に再び食い込んだ。
なんと一時期はあのメガガルーラの使用率を上回っていた時すらあった。
(禁止級伝説を除けば)オメガルビー・アルファサファイアで追加されたメガシンカの中でもトップクラスの実力者と言っても過言ではない。





…とまあ確かに強力なメガシンカではあるのだが、無視できない弱点も存在している。
能力上昇を見れば分かるが特防の上昇値は+10であり、特殊技が多めな氷タイプを4倍弱点として抱えている身としては結構辛いところ。
詰まるところメガシンカ前の弱点がそのままなのである。
特にコイツのせいで(威力60とは言え)「めざパ氷は必須」風潮がまたもや高くなってしまい、全国の氷4倍ポケモンが辟易しているとか何とか。

また上記の超火力もあくまで「スカイスキン」による賜物であり、
ひこう技の通りが悪くなると途端に「ボーマンダからAC+10されただけのそんなに大して火力の変わらないメガシンカ」と化してしまう。
早い話が「高火力飛行技ぶっぱ」が全てであり、搦め手がとことん弱いのである。
特にひこう技の通りが悪く、採用率も非常に高いギルカルドやロトム辺りは天敵と言える。

そしてメガシンカ直後の素早さは100のまま。「いかく」で物理耐久は問題ないとは言え上からぶっ叩かれるのはかなり痛い。
特に素では素早さで勝っているガブリアスが鉢巻を持って逆鱗してきたり、こいつに対抗する為だけに龍星群を積んできたりしている事例もある。
その後は素早さ120なのだが、「りゅうのまい」のせいで最速にする事が少ない為素早さで抜いてくるドラゴンがぽんぽこ出てきてしまう。
しかも軒並み特殊型が主流の奴らが 。舞ったら抜けるのだが正直自殺行為である…。

そして一番(特に物理型)怖いのは メガシンカ前の特性・「いかく」を逆利用される事
特にメガボーマンダが増えたせいでポリゴン2がアホみたいに増殖、「いかく」をトレースする為に出る機会を虎視眈々に狙っていると言う…。
そのせいで一時 「メガシンカ前の特性はじしんかじょうで良くないか?」 と囁かれた事も。 かなり玄人向けになるが

と言うように攻めで強力すぎるせいで包囲網もかなり張られてしまっており、ORAS初期ではランキング上位当たり前だった数も徐々に減りつつある。
代わりにまた上位に転がり込んできたのはやはりあの親子だった

登場初期からしばらくはマンダピンポイントの対策があまりにも多かったせいか一時期ランク外になってしまった。
メガミミロップメガヤミラミと同じく過大評価なメガシンカポケモンなどと言われていたことも。
その後ウルガモスやマンムーとの抜群の相性補完や「はねやすめ」や「どくどく」を投入する等戦略の幅も幅が広がり、再びランキング上位に舞い戻っている。

SMでは仕様変更でシンカ直後から素早さ120で動けるようになった。
スキンの倍率は落ちたもののやはり強力であり、シーズン1では猛威を振るった。




■ポケダンのボーマンダ


救助隊では天空の塔の上層の他、清らかな森等のレベル1ダンジョンの深層に登場する。
当時の世代のレアポケモン、「そらのはしら」から出張してきたようなポケモンが集う中、
ポケダンのボーマンダはグラがかなり大きめに作られており出てきただけで強烈なインパクトを与えてくる。ちなみに「おおきさ」も普通のより大きい。

しかし能力、技共に悲惨でまさに見かけ倒し。
その弱さは 「レベル1ダンジョンで雰囲気を作る為だけの存在」 とまで言われる始末。
更に出てくる階層も少ないという空気具合…ポケモン本編で活躍したポケモンはポケダンで不遇な扱いを受けるという事の代表例のようなポケモンである。

レベル1ダンジョンではタイプ一致技なしで戦う羽目になるが、レベルアップ速度自体は中盤からよくなるので何とか戦えないこともないらしい。
雑魚補正脱出までの道はきついが。


探検隊ではレベル1ダンジョンにすら登場しなくなったが、ゼロ北やじげんのとうで登場。
前より能力はマシだが、出現ダンジョンは少ないうえ同じ場所にはもっと厄介な相手がいる(とくにじげんのとう)場合が多く空気…

こんなボーマンダだが仲間としてはそこそこ。
かしこさタイプ的にイメージに反して後ろからサポートしたりじっくり探索するのが得意。

しかし全体技が使いにくい「りゅうせいぐん」しかないのでやはり微妙か…


マグナゲートでは中ボス役を貰っていて実は皆勤だったりする。…もしかしたら一番目立ったかも。

ポケモン超不思議のダンジョンでは序盤に登場。
暴れん坊のこいつをどうにかしてほしいというキバゴからの依頼でボスキャラクターとして立ちはだかる。
ちなみにこの依頼の表記難易度はかなり低め。

…がこれがかなりの初見殺しとしてプレイヤーの間では有名。
そこらのシナリオ序盤の一般的なボスキャラが裸足で逃げ出すほどの圧倒的な攻撃力と耐久力を持っている。
一発貰えば主人公一行や依頼人のキバゴは確実に昇天する。フェアリーならドラゴン技は無効化できるものの怒りでどのみち一撃死する。
さらに怒りをつかって攻撃力を上げてくるのでこうなるともう止められない。

しかし、ダメージが強化されたばくれつのタネ、ふっかつのタネ系や各種枝、をフル活用すれば意外とあっさりいける。
コツを掴めばそこまで理不尽な難易度でもなかったりする。

依頼達成後仲間になるがそこでもやっぱり強く、主人公がレベル10とかの段階でもうレベル50である。
思い出しのおかげで技も非常に強力なのでボーマンダをパーティーに入れればサクサク進むこと間違いなし
(たまに今作特有の理不尽に殺される事態もあるけど)。
ただし欠点として閉店ガラガラ率が高く、本編で連れて行ける可能性があまり高くない。
もっとも、セルフ救助のようなペリッパー島経由の場合には関係ないが。


ポケモン+ノブナガの野望


残念ながら600族で唯一出番がなかった…。



■アニメでのボーマンダ


七夜の願い星ジラーチ』に登場するバトラーの手持ちとして登場。
フライゴンと空中戦を繰り広げる。

AG本編ではゲーム通り、四天王ゲンジの切り札。
ドラゴンクローからの火炎放射でロケット団を吹っ飛ばす。


DP編ではポケモンハンターJの手持ちで、戦闘要員。
強さは彼女の手持ちの中で1.2を争う。


最強メガシンカ』に登場するアランは、XY本編の『マノンのメガシンカ絵日記』においてメガボーマンダを

「空を切り裂く赤い三日月」 と高く評した。




ボーマンダ「引きこもったりもしたけど、私は元気です!」

追記・修正は背中に翼をはやしたい人になってから。
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