賢い犬リリエンタール

登録日:2010/01/27(水) 14:12:41
更新日:2021/11/04 Thu 13:54:04
所要時間:約 6 分で読めます




週刊少年ジャンプで連載されていた(2010年23号で終了)漫画
コミックスは全4巻。作者は葦原大介。
地味によく間違われるが、タイトルの読みは「かしこいいぬ」じゃなくて「かしこいけん」

保健室の死神と並び、掲載位置の割になかなか人気はあるポジション。
打ち切りサバイバルレース予選にて「ねこわっぱ!」と犬VS猫の死闘が繰り広げられてると噂されてたが、一足先に猫が脱落すると残念ながらこちらも5月10日発売のジャンプにて脱落してしまった。

作者は過去に読み切りでホラーやSFチックな作品を描いており、リリエンタールのようなキャラ物は苦手だったらしい。

なお次回作「ワールドトリガー」には本作と同一世界観であることを示唆する描写が存在する。


【あらすじ】

平々凡々に過ごしていた日野兄妹
ある日 研究で海外を転々としてる両親から「弟と一緒に帰る」という手紙が届く

兄妹は久々に会う両親と、まだ見ぬ弟への期待に胸膨らませ空港へ迎えに
だが両親は急な事情で帰って来れなくなり、やってきた弟はリリエンタールと名乗る「賢くて喋るウザイ犬」だった……


【重要っぽい用語】

◆RD-1
日野博士が作り出した謎の研究物
形状も含めてどんな物かは一切不明だが、かなり重要な物らしく組織に狙われている
RDとは「リアライズ・デバイス」の略で、使用者が思い浮かべた物を実体化させる事ができる
ぶっちゃけリリエンタールのこと


◆組織
黒服に身を包む集団
紳士が言うには「名が広まるのは二流の証」らしく名称不明
活動内容の概要も不明だが多岐に渡り、複数のチームに分かれている


【日野家の人々】

◆リリエンタール
賢い犬で4才
会話と簡単な読み書きができ、とても礼儀正しく素直
てつこに立派な弟として認められるため日々精進中

時折 体が薄く光り、周囲の人の心に影響して不思議な空間や生物を作り出す
よくドヤ顔になるが本人は笑顔のつもり


◆日野てつこ
長女で11才
すこ〜し冷め気味で暴力的だけど、本当は優しいらしい
リリエンタールに対して否定的だったが、最近は文句を言いながらも面倒見は良い

拳法を習っており、大人を瞬殺したり指でレンガに穴をあけられる程の腕前
過去に学校で「シャレで済ますには少々インパクトが強すぎること」をしてしまい、そのトラウマから不登校になる


◆日野・兄
長男で15才、本名不明
楽観的でマイペース、不在の両親に代わり家事全般をこなす

リリエンタールをすぐに受け入れたり誘拐されても動じない器のデカさを持ち、てつこが神経質になったのは多分彼の反動
手先が器用で色々な物を作れ、ドライバーで銃を分解したりできる


◆ごむぞう
テレビの世界から光彦を追ってやってきた風船兵士
強敵だったが栓を抜いたら萎んで、再度空気を吹き込んだリリエンタールに従うようになった

「モギュー」としか喋れないけどこちらの話は理解でき、たまに家事を手伝っている
18話にてリリエンタール&てつこを庇って破裂、現在修復待ち


◆マリー
難破船に取り残されたおばけの少女
自身が死んでいる事に気付かず、寂しさから迷い込んだ人を船に閉じ込めていた
人形のシャーロットを肌見離さず持っている

失意のまま成仏しかけるも、リリエンタールによって日野家の居候に
生物・非生物問わず「幽霊」にすることができ、食事も「食べ物の幽霊」を食べる


◆日野博士
兄妹の父親で、妻と世界を回っている
現時点では台詞と写真の一部のみ登場
変わり者として近所でも有名らしく、リリエンタールのことも「博士なら不思議じゃない」とあまり驚かれなかった


【組織の人々】

◆シュバインさん
26才 管理職でRD-1を狙う
規律を尊守し、どんなに有用でも規則に反して得た成果は認めない
堅物だけど部下や猫の話にもしっかり耳を傾けてくれる


◆サングラス組
第1話でRD-1奪取に失敗し、投獄されるも組織の力で釈放された
リーダー格(?)のアキラは銃を持ってると強気で、取り上げられるとダメダメになる


◆エリート組
組織の中で最も有能なグループ
シュバインにも期待されているが、手柄のために手段を選ばないことがある


◆紳士組
ヨーロッパ支部からやってきた
組織内では無能扱いされていたが、エリート組ですら手を焼いていた案件をあっさり片付けた実績があり、実力の底がしれない奇妙なチーム
果てしなく紳士な紳士ウィルバーと、その部下で名前通りな見た目のローライズ・ロンリー・ロン毛の二人組
リリエンタールとのチェス勝負を通じてウィルバーは強敵(ライバル)、ロン毛は師匠になる
後に組織から追われる身に


【不思議な人々】

◆吉良・ライトニング・光彦
ドラマ『ちょんまげ騎士(ナイト)』の主人公。リリエンタールが憧れる正義の味方
タイトル通り、ちょんまげ頭に騎士の甲冑を身に着けるという恰好をしている
口癖は「私(わたくし)めが!」
騎士道&武士道を体現する男前で、テレビの世界からやってきてごむぞうと死闘を繰り広げた
チェスの駒にもなり、一手で相手の駒を2つ仕留められる
「音速の2.5枚目」の異名を持つ、音羽・スーパーソニック・山彦という従兄弟がいる


◆スーパーうちゅうねこ
リリエンタールの落書きから誕生
無自覚で生まれたので日野家とは面識がなく、「血も涙もない虎」との死闘にアキラを巻き込んで結果的に組織で飼われることに
リリエンタールが落書きに書き込んだ補足文から、能力や好物が決まる
奇妙ないで立ちとは裏腹に、非常に理知的な話し方をする


◆魔女カナリーナ
異世界の魔女。
彼氏いない歴=年齢の400歳
ライトニング・光彦を手中に収めようと、王国にちょっかいを出す恋する乙女
素直になれないお年頃


【その他の人々】

◆春永 雪
日野家のお隣さんで12才、双子の姉
お喋りで賑やか、リリエンタールのことを一目で気に入る
てつこが苦手なのを知ってて、怖い話をするのが趣味
イジワルを考えつくとツノが生える


◆春永 桜
日野家のお隣さんで12才、双子の弟
姉と正反対で冷静沈着、頭の回転も早く人間ができている
過去に起こったミステリー事件を好む
今のところ幽霊船、デカブツと双子なのに彼だけ騒動に巻き込まれてる


◆宇佐美 文
てつこの同級生
お団子頭で書店の娘
桜に好意を抱いてるけど、色々とストーカースレスレ
てつことは互いにちょっと気まずい


◆神堂令一郎
新堂グループ創始者の14才
類い希な天才で、会社を興す為に大学を飛び級で卒業した
実は日野兄とは大学の同窓生だが、入れ替わりで入学したため、直接の面識はなかった
しかし、ことあるごとに在校生から、自身に比肩するという日野兄の話を聞いていたため、一方的にライバル意識を抱くに至った
組織のスポンサー


◆オリガ
令一郎の側近を務める18才の美人さん
戦闘では固定針(杭にワイヤーを通したもの、読みはアンカーニードル)を用いる
ショタコンな匂い






吉良・ライトニング・光彦
「恐れながら、この追記・修正の任、私めが!」

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最終更新:2021年11月04日 13:54