でかいババア(北斗の拳)

登録日:2009/10/01 Thu 13:39:21
更新日:2024/02/14 Wed 00:50:41
所要時間:約 6 分で読めます




北斗の拳第一部にて登場するザコキャラ。
名前は無いが、その容姿やケンシロウの発言からでかいババアと呼ばれ、ネタキャラ化している。
登場はコミック版・8巻。

でかいババアとはいうものの、実は女装した男である。

なのである。

大事なことなので二度言いました。


拳王軍に所属しており、ケンシロウ一味を暗殺しようとするが失敗、返り討ちに遭う。
襲いかかる際のかけ声「けぇ~い!」や、返り討ちに遭う際にケンシロウの放った「おまえのようなババアがいるか」は名言に挙げられる。

●本編での活躍

水を求めて道中の民家(店?)に立ち寄るケンシロウ一行。
すると、
「はああ~い」
「どなたかな~~」
と気前よく迎えてくれたのがこのでかいババアである。
マミヤがこの時点では引き気味であるがまあ気にしない

中に入り、
「さっ、おあがんなされ」
と3人分の水を用意されるが、実はこれ、入りの水である。
それもケンシロウに通じず、
「ばあさんその水飲んでみろ」
と言われる。
「へっ…い、いえあたしは今飲んだばかりでして…」
と答えるが聞く耳もたないケンシロウ。マミヤはケンシロウの態度を咎めるが気にしない。
そしてついに正体を明かすことになる…




「けぇ~い!」




というかけ声とともに腹からを放つでかいババア。
つか槍を腹から出すってどういうギミックなのだろうか

「くくっ、おれの変装を見破っていたのか~!!」
と自信満々のようであったが、
「おまえのようなババアがいるか」
とケンシロウに言われる始末。天井から男が襲いかかるが、あっさり撃退する。
でかいババアは双剣に持ち替えて襲いかかるが、ケンシロウの顔面キックによって一撃で絶命する。
因みにハゲである。



死後、
ばけるなら牛にでもばけるんだったな
とケンシロウにお得意の皮肉を言われてしまう。

因みに、まったくの余談になるが、先述の本編での活躍にて
天井から男が襲いかかるが、あっさり撃退し、
とあるが、でかいババアのインパクトに薄れがちだが、この男もなかなかのくせ者である。
というのもこの男、誰にも触れられずに死んでいるのである。

ケンシロウがでかいババアに誘われて家に入る時に、入り口の帽子掛け(燭台?)を持って入る。
イスに座った際にこの帽子掛けを横に置くのだが、



この男


その帽子掛け(燭台?)に刺さって死ぬのである。
先端部が尖っており、そこに刺さるのだ。
ケンシロウがあらかじめ用意しておいたというのもあるが、誰にも触れられず、ほぼ事故死扱いのこの男のことも少しは思い出してあげてください。
もしかすると、ケンはこの男に気づいてババアもただの女装した大男ではなく敵だと判断したのではないか、という意見も。





以上がでかいババア(他暗殺チーム)の活躍であるが、少しの登場なのに容姿やらセリフやらあからさまに怪しすぎるのに全然疑わないマミヤの節穴っぷりやらのインパクトで未だに愛するファンも多いとか。


アニメ版(CV:二又一成)では客になりすました仲間が数人登場したのと戦闘シーンが追加された以外は原作とほぼ同じ流れだが、ババアでは放送コードにひっかかるのか「でかいバアさん」と台詞が若干マイルドに改変されている。
また「女装している=敵」と即断するのは乱暴だったのかヒゲの剃り忘れを指摘されてバレている。バカだ。
ちなみに仲間が登場するシーンをよく見ると、どう考えても北斗の拳の世界観に相応しくないアニメキャラみたいな猫がいるのがわかる。これは80年代を一世風靡したキャラクター群『タマ&フレンズ 〜うちのタマ知りませんか?〜』シリーズの主人公のタマで、アニメスタッフのいつもの悪ふざけでゲスト出演したらしい。

同様の例としては第1話のカバンに詰められた札束を見たモヒカンの「ケツを拭く紙にもなりゃしねぇのによ~」が「鼻をかむ紙にも~」といったものがある。


また、顔を蹴られ死ぬ時に「ぷげぇ~~っ!!…は、歯が、いてぇ~~!!」と辞世の句を残している。



その人気からか、フィギュアも発売された。






また、とある番組でお笑いコンビ・麒麟の川島(「麒麟です」の方)がケンシロウのモノマネで「おまえのようなババアがいるか」と発言し、
でかいババアファンを歓喜させただけでなく、一般の方々にも笑いを誘った。




エア・ギア25巻でチーム・ジェネシスの一員であり、日本アニヲタでもある「パーシヴァル」がベンケイに対して
「おまえのようなデカイババアがいるか」と発言している。
ベンケイさんに対してなんと失礼な


また、ネット用語としてはロリババア(萌え属性)の実年齢もババアの場合に「おまえのようなババアがいるか」と評される用例もある。
さらに、そこから派生して見た目と中身が噛み合っていない場合に「おまえのような○○がいるか」というのもある。



●北斗の拳 世紀末救世主伝説


プレイステーションのアクションゲームにも登場。
なのだが、遭遇する前の拳王偵察隊との戦闘が時限イベントとなっており、ここで時間が経ちすぎるとそのままケンシロウが村へ直行する展開となり、このイベントが発生しないのである。
癖のある操作性なこともあって、初見ではババアに遭遇できなかった人もいるのではないだろうか。
前述の通り、本編では強いのは印象だけのザコだったのだが、本作ではケンシロウの攻撃をガードするなど、やたら強い。
少なくとも闇雲に攻撃するだけの力押しではまず勝てない。
長槍騎兵、犬と併せて三大ザコとも呼ばれる初心者キラー。
こちらでの断末魔は「ババァの…ば、ば ばばわぁ!!」

パチンコ


CR北斗の拳(新しいほうです)の世紀末モードに登場。

世紀末モードは絵柄が全部ザコで(シーカーとか)ありその中に含まれている。

『CR北斗の拳6天翔百裂』では「でかいババア予告」として、
ケンシロウに「その水のんでみろ」と言われ動揺した後、
槍を出せば強敵とのバトルへ発展、
はぐらかせば何も無く終了…と原作のシーンを再現しその存在感を増した。


北斗無双

CV:赤羽根健治

ジャギ様の幻闘編に登場。
ジャギ様ぞっこんラブの本物のデカいバアサン(オカマに非ず)。
ジャギ様をケンシロウと一方的に思い込んでいる。なんとスーパーアーマー持ちなのでやや強い。
しかも姉妹(同キャラ)が複数いる。
というか原作ストーリーをなぞる伝説編ではカットされてるのにジャギ様の幻闘編だけに登場した。
またこのゲームは味方NPCが戦闘不能になっても撤退で住むのだが、ババアだけは別でやられるたびに「ババア、死亡」というテロップが流れる。

●蒼天の拳


マツコ・デラックスを思わせるデカいナースが登場。
潘光琳にエタノールを点滴しようとしたところを拳志郎に仕留められる。
「そんなデカいナースがいるか!!」 

一方で実は拳志郎も張大炎の潜伏場所をあぶりだすために女装をしたことがある。が、追跡相手がペスト蚤を仕込んだ麦を飲まされすっかり動転していたのと、大炎との連絡役を務めていたのがおかまバーの元締めだったためそれほど不信感を抱かれず、ちゃっかり運転手のおかまとすり替わってまんまと潜伏先を発見することに成功した。

北斗の拳 イチゴ味

北斗と南斗のオールスター戦で北斗軍に混じっていた。
ユダに2コマでボコられたが、ユダを見下ろすほどの巨体は健在だった。

●北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌

本編の裏話と拳王軍の日常を描く本作では、七つの傷の男ことケンシロウを罠に嵌めるべく、いそいそと例の小屋の準備をする様子が描写された。
この時は主人公である新米兵士・ノブに罠と演技の出来栄えを確認してもらうが
  • コップの水によく見ると粉が浮いている
  • ↑を指摘された時のアドリブが出来ない
  • 例の帽子掛けが本当に槍(曰く世紀末にそんな家具があるわけがない)
  • 相方の天井の男が叫びながら襲うせいで暗殺にならない
  • というかババアがやっぱりデカ過ぎて安心できない(ついでに愛想笑いも引き攣ってる)
…とそれはもう散々な有様で、到底七つの傷の男を引っ掛けるなど無理な話だとノブを愕然とさせる。同時にこの不自然さを見抜けなかったマミヤの節穴説が補強されることに。
しかし一般人メンタルのノブにそんな事を指摘する勇気はなく、結局ゴーサインが出て作戦は実行される事に。

その結果がどうなったかは改めて書くまでもないだろう。

●北斗が如く

エデンの街に住んで「スナック楽園」という飲食店を経営しているそっくりさんが登場。ただしこっちは本物の婆さん
メニューは何やら怪しげなものばかりだが味は絶品らしく、客も結構入っている。

またケンシロウがバーテンダーとして働く羽目になる「バー・ラスティネイル」の常連客でもあり、
ミニゲームで彼女の注文を完璧にこなしていくとスナック楽園のメニューが増える。


北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝

北斗の拳がドラマだったら…という世界観で原作へのツッコミを繰り返す作品にも勿論登場。
最初は拳王軍のモヒカン2人が老婆を脅してケンシロウ達を騙させ毒入りの水を飲ませる……という想定だったが、
そのストーリーが少し前に放映された刑事ドラマ*1にかぶることと、妙に現代的で世紀末感が薄い…ということで急遽変更。
本来老婆役をする予定だった女優の提案で、モヒカン役の1人がその老婆役の格好をすることに。
曰く「端役の間でこのドラマは話題であるため、これに出る時は何か爪痕を残して目立とう」というわけである。
だが流石に普通の老婆と比べて非常に大きい為役者陣からはツッコミの嵐。
更にケンシロウ役の橘は寸前までアミバの正体を見破れなかった事にされたのもあり「これ以上ケンシロウが偽物に弱いと見られるのは嫌だ!」と駄々をこねた為、巡り巡ってマミヤ役が老婆に騙される…という流れである。
ちなみにこの変更のせいで本来の老婆役の出番が無くなったが、でかいババア役が「おばあちゃんの役全部取っちゃった…申し訳ない…」と謝罪し、老婆役も「私らみたいなのは出る機会がいくらでもあるから気にしなさんな」と互いに人柄とプロ意識を見せていた。
またもう一人の男が帽子掛けで殺されたのも演じる役者自身の提案であり、結果として最初から敵襲に気付いて帽子掛けを移動させたケンのクレバーさを補強する役割を担った。




「おいばあさん、この項目に追記編集してみろ」
「へっ…い、いえあたしは今やったばかりでして…」
「どうした なぜできん」


「けぇ~い!」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 北斗の拳
  • 何故か立ってしまった項目
  • でかいババア
  • 拳王軍
  • ネタキャラ
  • ザコ
  • みんなのアイドル
  • おまえのようなババアがいるか
  • 麒麟・川島
  • ベンケイ
  • 意地悪ばあさん
  • けぇ~い!
  • 一発屋
  • 男の娘
  • 女装
  • ハゲ
  • 巨漢
  • 名言
  • ジジイ
  • バカ
  • 眼鏡
  • 声優の無駄遣い
  • 二又一成
  • 郷里大輔
  • 赤羽根健治
  • 北斗無双では本当に女
  • 不適材不適所
  • 出オチ
  • 噛ませ犬

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月14日 00:50

*1 既視感を指摘したスタッフ曰く「飲食店に逃げ込んだ犯人が店員を脅して捜査に来た刑事をやり過ごす」という内容だったとの事。