くさむすび/けたぐり(ポケモン)

登録日:2010/02/10 Wed 13:09:13
更新日:2023/09/08 Fri 02:40:20
所要時間:約 4 分で読めます




くさむすび/けたぐりとは、ポケットモンスターシリーズに登場する技。


■技データ

【くさむすび】

タイプ:くさ
分類:特殊
威力:‐
命中:100
PP:20
接触:○
範囲:単体
わざマシン86(第4世代〜第7世代)
わざレコード77(第8世代)


【けたぐり】

タイプ:かくとう
分類:物理
威力:‐
命中:100
PP:20
接触:○
範囲:単体
わざレコード07(第8世代)


【概要】

「くさむすび」は草を絡ませて相手を転ばせるくさタイプの特殊技。
「けたぐり」は足を強く蹴り相手を転ばせるかくとうタイプの物理技。
タイプや分類は異なるが、両者とも相手を転ばせてダメージを与える技で、相手ポケモンの体重に応じて威力が変動する効果がある。

  • 体重別威力比較
体重(kg) 威力
0~9.9 20
10.0~24.9 40
25.0~49.9 60
50.0~99.9 80
100.0~199.9 100
200.0~それ以上 120



このように、相手が重ければ重い程に威力が上がるのが特徴。
200kg以上になると威力は「だいもんじ」や「インファイト」と同程度となる。
が……威力に安定性のある同タイプの「エナジーボール」や「ばかぢから」があるため影に隠れがちである。

しかし威力が100以上になるポケモンは少なくなく、火力や持久に優れた強ポケはわりと重い傾向にあるので使い道は十二分にある。
最終進化は50kg以上のポケモンがかなり多いため威力80以上にはなりやすく、PPも高いのも魅力。
なおかつ「くさむすび」や「けたぐり」を覚えて「エナジーボール」や「ばかぢから」を覚えないポケモンが多いため、優秀なサブウェポンとしての採用率は高い。
バンギラスドサイドンカバルドンじめん/みずタイプ複合はがねタイプなどのポケモンに大ダメージを与えられる。
また禁止級には重量級のポケモンが多く、これらが出場できるバトルでは低リスクで「ソーラービーム」や「インファイト」並の威力が出せる。
グラードンカイオーガアルセウスディアルガには最大威力で弱点を突くことも可能。
「くさむすび」はわざマシン、「けたぐり」はHGSSで教え技となったため汎用性は高い。
言うまでもなく軽量級が多いリトルバトルでの使い勝手は最悪。

BW以降は軽くて強いウォッシュロトムブルンゲルが登場したため採用率が下がった。
また、何故か威力の判定ラインが0.1kgだけ変わった。

XYでは旧作から覚えさせて連れてくる必要があるが、メガミュウツーXが190の攻撃力で「けたぐり」が使える。
上述の通り禁止級は重量級が中心のため重宝するが、レートなどでは本作から追加されたフェアリータイプに半減されるという逆風も。

SM以降はZワザとしても使用でき、その場合はどちらも威力160になる。
他に同じタイプのサブウェポンが使えない場合は安定した威力を確保する手段となり得る。
ウォッシュロトムやゲッコウガカプ・レヒレといった軽量級に対して火力を出せるようになったのも大きい。

なお体重が重いポケモンはこれらの技に弱い反面「ヘビーボンバー」に強くなり、200kgを超えれば「フリーフォール」が無効になるというメリットもある。
しかし、これらの技は覚えるポケモンが少なく対戦での使用率も「くさむすび」や「けたぐり」に圧倒的に劣るため、やはり重いことはデメリットであるとされがち。
USMぬしポケモン達があまり使われない理由の一つでもある。

剣盾に登場するダイマックス状態のポケモンには使っても無効化されるが、
逆にダイマックスわざとして使うと「くさむすび」が威力130、「けたぐり」が威力100となり、安定して高い威力が出せる。
ダイマックスエースの技候補としては採用の余地があるかもしれない。
また、どちらもわざレコードでの習得に変更された。


【くさむすびを使う可能性があるポケモン】

  • くさタイプ全般
リーフストームやエナジーボール(XYから威力上昇)などの優秀な草技があるが、それらを覚えないくさタイプに採用される。
ただ第8世代で「リーフストーム」がわざレコードになったせいで、くさタイプが採用する事は稀になってしまった。

苦手なじめんタイプの弱点を突ける技。
第六世代以降お馴染み「めざめるパワー()」の威力が60になったので、採用される機会が多くなった。
第8世代ではそのめざパが消えた為、これが無いと地面相手に何もできなくなった奴もチラホラ。

同じみずタイプの弱点を突ける技として採用されることがある。
特にへんげんじざいのゲッコウガは草結びをタイプ一致で使える。

本来は物理技一本で戦うポケモンだが、特攻も悪くない数値を持っており、特性「かたいツメ」で威力が強化されるため役割破壊技として採用されていた。

他にはマフォクシーゴウカザル等が弱点タイプ対策として使用する。



【けたぐりを使う可能性があるポケモン】

  • かくとうタイプ
「インファイト」を覚えず、「ばかぢから」の攻撃ダウンや「とびひざげり」の不安定な命中率を嫌う場合など採用される。
ただ第8世代で遂に「インファイト」が安売りされてしまった為、やはりかくとうタイプがまともに採用する事はなくなってしまった。
ニョロボンもインファイト覚えたし。

はがねタイプや同じあくタイプ(バンギラスやサザンドラなど)の弱点を突ける優秀なサブウェポン。
XYからは悪技が鋼に等倍となり、格闘と悪を半減するフェアリーも登場したが、攻撃範囲が広いため使い所はある。

その他にもエテボースウソッキーアーマルドなど不一致で使うポケモンはそれなりにいる。
「くさむすび」や「けたぐり」に弱いバンギラス、ドサイドン、カビゴン等の重量級ポケモンを使う時は頭に入れておきたい。
また、「ポケモン超不思議のダンジョン」以降のポケダンでは進化がエンディング後になる仕様上、アチャモ*1が初期から覚えている。


【余談】

「くさむすび」は数少ない接触判定のある特殊技である。
エフェクトからは全然そうは見えないのだが、「ゴツゴツメット」などの影響を受けてしまうことは覚えておこう。

ちなみに、「けたぐり」は金銀まで威力50で3割ひるみ効果付きという全く異なる技だった。
ミルタンク戦の助っ人であるきんにくが覚えていたのがこの技でプレイヤーをがっかりさせたことも。
「からてチョップ」を覚えるまでの辛抱である。
HGSSではミルタンクに使うと威力80になるため、リメイク前よりも役立つようになった。

また、けたぐりの英語名は「low kick」。「ローキック」の方は「low sweep」なので注意。



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最終更新:2023年09月08日 02:40

*1 本編ではタマゴわざ。わざマシンでいわくだきなども覚えられない。