パルシェン

登録日:2010/09/06 Mon 23:01:17
更新日:2023/09/19 Tue 21:31:49
所要時間:約 8 分で読めます





硬い殻は ナパーム弾 でも 砕けない。 カラの 中身の 正体は 未だ 不明。



ポケットモンスターシリーズに初代から存在するポケモン


■データ


全国図鑑No.91
分類:2まいがいポケモン
英語名:Cloyster
高さ:1.5m
重さ:132.5kg
タマゴグループ:水中3
性別比率:♂50♀50

タイプ:みず/こおり
特性:シェルアーマー(急所に当たらない)
  /スキルリンク(連続技が確実に最高回数出るようになる)
隠れ特性:ぼうじん(天候ダメージを受けない、粉系の技と特性「ほうし」を受けない)

HP:50
攻撃:95
防御:180
特攻:85
特防:45(初代のみ85)
素早さ:70
合計:525

努力値:防御+2

シェルダーに「みずのいし」を使うと進化する。


■概要


大きな縦向きの二枚貝のような姿をしたポケモン。
分厚い殻には大量に突起が付いており、非常にトゲトゲしい。
モデルはおそらくシャコガイ。

見た目通りその殻の強度は大したもので、ダイヤモンドを遥かに凌ぎ、ナパーム弾が直撃してもヒビすら入らない。
(ただし、ダイヤモンドが硬いというのはあくまで傷が付きにくいという話であり、ハンマーで叩けば割れてしまう。
また、ナパーム弾は延焼を目的とした焼夷弾であり、貫通力がほとんど無いのは内緒)

またその殻は防御だけでなく攻撃能力にも優れており、刺状の突起を飛ばしたり、刺から光線を発射したりと多彩な攻撃手段を持つ。
普段は殻を閉じており、どんな怪力の持ち主でもこじ開けることはできない。
攻撃をするときだけ殻を開くが、殻の中身はとても柔らかく弱点となっている。
殻の表面についている突起は、潮に流されないようにする為のもので、潮の流れが荒い海に住む個体ほどよく発達する。

殻を開閉させて水流を発生させ後ろ向きに水中を泳ぐ。
これは陸上でも同様であり、ポケモンをフィールド上に出せるタイトルでは設定通り後ろ向きに移動を行う。

殻の中に収まっている丸くて黒い物体はおそらくパルシェンの本体だろうが、その正体は謎らしい。
全国図鑑ではこいつの次にゴースが並んでいることからその正体はゴースではないかと一部で囁かれている。

パルシェンが殻を破ったら、その姿はまんまゴースだろう。
ちなみに進化前のシェルダーは丸い目に大きな舌というひょうきんな顔をしている。*1

因みに某変態新聞社はパルシェンの事を、
「女性器に似ている」「頭の角はクリトリス」「大人の玩具」「子供に見せる物じゃない」という内容で批判したコラム記事を書いた事がある。
当然ながらそれに対するバッシングは半端無くゲーフリもぶちギレたとか。


■ゲームでのパルシェン


進化前のシェルダーは「ふたごじま」に登場するほか、「すごいつりざお」を使う事により割と様々な水辺で手に入る。
レベル30で覚える「オーロラビーム」は威力65・PP20・(当時)3割以上の確率で攻撃ダウンと旅パではかなり優秀な技。
ワタル戦では持ち前の防御で相手の攻撃を凌ぎつつギャラドス以外には弱点を突ける。

トレーナーでは海パン野郎やビキニのお姉さん等が使用し、四天王カンナも使用する。
スカーレット・バイオレット』ではペパーの手持ちとしてシェルダーが登場。後にライバルとしてバトルする際にはパルシェンに進化している。

肝心の「みずのいし」については、初代ならタマムシデパートでいくらでも買えたので大した問題はなかった。
しかし、金銀以降はお店で売られていないことも多々あるので、世代によっては気軽に進化させづらい。

過去ポケモンのリストラが発生している第8世代、第9世代でも続投、いまのところ皆勤賞を維持している。
『スカーレット・バイオレット』では2ndTrailerと第1世代出身の中でもかなり早い段階で続投が決定していた。
しかも、ドンとアップで表示されるなどではなく、ドヒドイデが紹介された浜辺のシーンにシェルダーが小~~さく映っていた。



■対戦でのパルシェン


実は世代が変わる毎の浮き沈みが物凄く激しいポケモン

その凄まじい強度は伊達ではなく、防御の種族値は初代トップの180
さらにこれに攻撃・特攻が次ぐ。
一方でHPは50しかなく、特防は僅か45総合的な特殊耐久はフーディンの物理耐久以下である。
タイプ不一致の「10まんボルト」どころかほのお弱点でもないのに役割破壊の「だいもんじ」で致命傷を負いかねないぐらい紙な特殊耐久である。
また、みず・こおり複合は半減以下の耐性が同じみず・こおりしかない為数値程の硬さは感じられない。

初代

初代では貴重な「だいばくはつ」使いであり、壊れ技筆頭の「ふぶき」もあった為強ポケ……
と言いたい所だが、同タイプのラプラスのほか、フリーザースターミールージュラと環境を牛耳る強豪の影に隠れてしまっていた。
一応当時の仕様では特殊耐久種族値も85かつ努力値は全能力に振れたので耐久力自体はピカイチだったのだが相手が悪すぎた。
ただ「からではさむ」で嫌がらせする戦法はパルシェンの専売特許であり、「どくどく」と絡めるとなかなか強力だった。
また高い防御とふぶきのダメージを1/4に抑える関係上「10まんボルト」を採用していないケンタロスには強い。そんな奴まともにいなかったが

第2世代

ここに来て前述の通りまさかの特防-40
「ふぶき」も「からではさむ」も仕様変更・弱体化を喰らいいきなり残念なポケモンに様変わり。
一応当時のトップメタであるガラガラに強く、「だいばくはつ」も強化されたのでワンチャンなくは無かったのだが、
汎用性が無さすぎた為人気としてはやはりイマイチ。採用率もガッツリ落ちてしまった。

しかしクリスタル版で「まきびし」を習得。
ライコウと組んだほえるコンボで脚光を浴び出し採用率が急上昇。
まともな攻撃技が「だいばくはつ」程度しかないフォレトスよりも相性が良い点が評価された。
地味にこの世代までは「リフレクター」も使えた為、物理相手にはめっぽう強い(ちなみにフォレトスはこの世代では「リフレクター」は覚えない)。
お気づきだろうか。そう。第7世代現在も使われる「昆布」の元祖(の片割れ)は何を隠そうパルシェンなのである
ちなみに特防45と言っても当時の努力値の仕様上全振りすればそれなりの特殊耐久にはなった。

第3世代

努力値の仕様変更がパルシェンを襲う。
低すぎるHP50・特防45の種族値から来る悲惨な特殊耐久が遂に表面化してしまう。
しかもまきびしはエアームドに取られ、両壁もフォレトスに取られると散々。
エアームドはともかくフォレトスはこの時代マイナーだったが
ついでに先述の仕様変更により実は物理耐久も下がっており、物理受けするのに「バリヤー」が必要と言う謎状態に……。
おまけにこの世代で得た特性は「シェルアーマー」。悲惨すぎる……。
間違いなくこの世代のパルシェンは最底辺まで陥落したと言って良く
この世代での採用率はぶっちゃけ皆無と言っても過言ではない。
合計種族値525と高い数値にも関わらず、バトルタワー等の序盤の周回でマイナーポケモンと一緒に出てくる扱いが
それを示していると言っていいだろう…

第4世代

大幅に新技追加。
特に待望の先制技「こおりのつぶて」の存在は大きく、何もできずにやられる事自体は少なくなった。
更に環境首位に上がったガブリアスを始めとしたこおり4倍勢やマンムーに有利と言う事もあり、間接的に強化された。
(ちなみに防御特化すれば鉢巻ガブの「げきりん」を確3に押し込んで返り討ちにできる。りゅうせいぐん」は無理)
その一方で高威力の弱点技も激増してしまい、高威力の物理技で押し切られる事も少なくない状態に陥ってしまった。
ちなみに特性・スキルリンクが追加されたのはこの世代からだが、対象技は当時威力たったの10の「つららばり」と威力20不一致の「とげキャノン」のみ
HGSSで追加された「ロックブラスト」も当時は使いにくく、ぶっちゃけ「厳選の邪魔」と揶揄される程に特性を持て余していた。
役割はできたがアンバランスな性能をフォローし切れる程のものではなく、第3世代よりはマシだがこの世代での人気も微妙だった。

第5世代

最大の転機が訪れた。
なんと、攻撃・特攻・素早さ同時に二段階アップ防御・特防ダウンの積み技「からをやぶる」を習得。
第8世代現在でこそメテノカメックスが上にいるものの、第5世代当時では同技持ちの中では最速であり、スカーフ持ちのラティら110族まで抜ける。

さらに「つららばり」の威力が25まで上昇し、特性「スキルリンク」と合わせれば威力125の襷潰しの可能なメインウェポンとなった。
「ロックブラスト」の命中率も90と上昇したのも追い風。
他にも「ハイドロポンプ」習得と強化が施され注目される事に。

きあいのタスキ」を持たせて確実に1回殻を破ってから、強化された能力値で無双するという型が成立した。
先制技の「こおりのつぶて」も使えるので、こおり4倍の相手をほぼ確実に葬り去れるのも嬉しい。
また安定性は無くなるが、「おうじゃのしるし」を持たせて連続技を撃つことで相手を怯み倒すという悪辣な戦法も存在する。

パルシェンにとって殻とは己の力を縛る枷に過ぎなかったようだ。
また、戦闘中の能力値は6段階まで上昇するので、殻を破った状態からさらに2回殻を破ることもできる


最終的にゴースに進化するのだろうか。


……貝殻がアイデンティティであるはずのパルシェンが殻を破って強くなるのはツッコミどころ満載だが、
実際強力な戦術なので、黙って使うようにしよう。

シナリオではBW2アイリスオノノクス対策としてオススメの1匹でもある。

ただし先制技や「すなあらし」に弱く、せっかく攻撃に耐えて殻破を積んでもあっさり落とされる可能性がある。
特殊耐久が紙という不安定な種族値も健在なので、相手をよく見て使わないと思ったような強さを発揮できない。

爆発力は高いが、それをうまく発揮できるかはトレーナーの力量次第といえる。


一応、他のドラゴンも物理型なら狩ることが可能だが、ガブリアス以外は特殊型の可能性もあるので不用意に繰り出さないように。


「どくびし」「まきびし」も覚えることができ「だいばくはつ」も使える為昆布パの始動役にも便利。
「こうそくスピン」も使える為相手の撒き技にも強い。
素早さも決して速くはないが堅物が多いじめんいわ等を抜かしやすい70なのも地味なポイント。

覚える技的に6VS6のほうが活躍しやすい。

第6世代

特に本人の変化は無かった。
パルシェンの初期技にハイドロポンプが追加されたので「ハートのウロコ」さえあれば覚えるので育成面では楽になった。
しかし、特殊技の威力低下で「ハイドロポンプ」や「なみのり」が弱体化。
おまけにファイアローの蔓延によるでんき技・メガガルーラの流行によるかくとう技の需要上昇の影響をモロに受けた結果、この世代の採用率はやや下火に。

第7世代

またしても価値が上昇。
環境トップメタの一角ミミッキュ、対戦の仕様変更を味方につけたむらっけオニゴーリに強いと事だけあって以前より採用率が高くなった。
同じくトップメタのカプ・テテフの特性で展開される「サイコフィールド」の効果「先制技無効化」でパルシェンの弱点であった「先制攻撃技に弱い」が解消された。
代わりに自身も「こおりのつぶて」が使いにくくなったが……。

この頃になると金銀もVC発売もあって研究が進んでいく事に。
オフ会対戦ではだいばくはつとバインド技を覚えるみずタイプであることが注目される様に。
まきびし云々を抜きにして使われた事もあり、「マイナー気味のポケモンとしては強引にワンチャンスを作れる」と言う立ち位置に。
初代でも大体同様の理由で使われており、もし仮にVC版環境版のレギュレーションの99カップを開催するなら出場不能になってもおかしくないクラス。つまり1軍クラスの需要を得ていると言える。

第8世代

大きな変化はなし。無論、依然猛威を振るうミミッキュを崩す切り札としても活躍できる。
ただし、ダイマックスでパルシェンの高火力に耐えるケースも頻発するようになったので、「タスキで殻破りさえ積めばこっちのもの」というケースは少なくなった。逆にパルシェンがダイマックスしてしまえば、つららばりの連撃や殻破りのチャンスを失う代わりに優秀な物理耐久を得られるので、様々な状況に応じた育成方針や臨機応変さを求められるようになった。
なお、ウオノラゴンの「エラがみ」はパルシェンでさえも一撃で落とされることがあるので要注意。
実は今世代からしれっと「ミサイルばり」を習得し、採用率は高くないがエスパータイプに手も針も出ないということはなくなった。

第9世代

第9世代ではアイデンティティだった「とげキャノン」こそ技ごと消滅したが、肝心の「つららばり」や「ロックブラスト」、特性「スキルリンク」は続投。もちろん「からをやぶる」も健在。
また、新たに「ドリルライナー」も覚え、ようやく苦手なはがねタイプへの打点を得た。
前世代で習得した「ミサイルばり」は再び封印されることに。むしテラスタルからの「ミサイルばり」等と言う変態型は実現ならず前世代でもまず採用率は高くなかったので、影響は大きくないと思われるが……。

実は第9世代ではチラチーノはじめ他のスキルリンク使い達がこぞって欠席しており、スキルリンクが事実上のパルシェン一族の専用特性に戻った。
ただし、連続技の話については「ネズミざん」という新技を引っさげた恐るべきネズミ家族に話題を掻っ攫われている感もある。

自慢の防御力については、ツボツボとハガネールが欠席のため、防御の種族値は第2位まで上がった*2
とはいえ、第9世代は初手から全力を発揮してくる性能を持ったポケモンが多く、本領発揮に一手間かけるパルシェンは少し影が薄い。
それでも、初手の一撃には滅法強い素の物理耐久の高さと、「からをやぶる」による返り討ち性能は、素早さばかりが注目されがちな第9世代の環境内では思わぬ伏兵となりうるポテンシャルも秘めている。現環境では物理が脚光を浴びがちなのはパルシェンにとって追い風ともいえる。
一転、特殊で攻められたら不一致でもいまひとつでもより呆気なく落とされやすくなったのは内緒。

もう片方の通常特性である「シェルアーマー」については、今世代でも引き続き検討不要……と言い切りたいところなのだが、マスカーニャの「トリックフラワー」を軽減できる点を見落としてはならない。見逃せないというほどではないが
仮定の話だが、氷テラスタルで草弱点を取り払い、自慢の防御力と急所無効で相手のトリックフラワーを難なく受けることができれば、こちらは悠々と「からをやぶる」、あとはよしなに「れいとうビーム」なり「ふぶき」なり返り討ちにできるだろう。
相手もおそらくパルシェンといえば十中八九「スキルリンク」で来るだろうと読んでいるであろうし、そんなピンポイントなマスカーニャ対策をすればまず相手の意表を突けることは間違いない

……とは言ったが、正直なところ、スキルリンク型に比べれば到底、現実的な戦術とは言い難い。特に後述する通り、ランクマッチではありえないと考えて良い。
ランクマッチに勤しむマスカーニャ使い諸兄は気にすることでもないと思われる。
せいぜいそんな変態型が現れる可能性を頭に入れておく程度にしておくか、フレンドに「俺はマスカーニャ使いだぜ」などと言いふらしている人はフレンド戦で相手が繰り出してきたパルシェンには警戒するようにしたほうがいいかもしれない。
そもそも一致急所を食らわせたとて地が高耐久のパルシェンを1発では落とせないので、どの道にしてもマスカーニャは引くしかないだろう

第9世代のランクマッチにおいては、パルシェンにとって久しい凪の期となっている。
と、言うのもパルシェンの欠点である「みず技の採用率が低い」「積まないと決定打不足」と言う欠点が露呈してしまっているから
第9世代のポケモンは初手から全力全開は当たり前、積み技に関してもてんねん持ちが跋扈しており特に火力を「からをやぶる」に依存するパルシェンはデメリットばかりが目立つ結果に。
特にヘイラッシャと対面してしまうと嘘偽りなく冗談抜きで詰む
また環境的にはがねテラスタルが跋扈しており、主力の「つららばり」「ロックブラスト」共に半減されやすいのも痛い。一般的なパルシェンだと残りは「こおりのつぶて」「からをやぶる」で埋まるので文字通り何もできず、かといって何を切るのかと言う問題にぶち当たりやすい。
こおりタイプという視点でも、総合力で優るセグレイブの存在が大きな壁になる。

一応、シーズン1は物理環境である為その高い防御が生きる場面は少なくはない。
更に、テラスタルの登場によって貧相極まりない耐性も補強できるようになっている。
SVではむしろ殻を破ってごり押すよりも、その物理耐久で攻撃を受け止めながら戦うのが理に適っているのかもしれない。

なお、SVの水氷複合は他はデリバードみたいなパラドックスポケモンのみ。
あちらも紙特殊耐久というのも共通点。

まとめ

上述した通り、世代ごとの上がり下がりが非常に激しいポケモンだったりする。
最終的にハイリスク・ハイリターンなアタッカーとしての地位を得られたのは昔からのファンにとって喜ばしいことだろう。

なお、物理技を活用するみずタイプでは珍しく微妙にみず物理技に恵まれない欠点があったりする(高速で泳げないため「たきのぼり」が覚えられず、見ての通り尻尾もないので「アクアテール」も無理という事情がある)。
第5世代で「シェルブレード」、第7世代(USM)で「アクアブレイク」を習得し改善の傾向にある。
特にアクアブレイクは「からをやぶる」の後にZワザ化すれば、天敵のギルガルドメガメタグロスを一撃で落とせるようになるので実用性は高い。
しかし襷が持てないことによる安定性の無さや技スペースの問題から運用がかなり難しい。



余談だが、レベルアップがミュウツー並に遅かったりする。


■ポケダンでのパルシェン


出てくるたびに凶悪化していく恐怖の二枚貝。本家同様に特性の影響を大きく受けたポケモンである。


初代の青赤は登場ダンジョンも少なく地味な存在。からにこもるが積めるのが取り柄なくらいだった。

だが探検隊以降から急激な覚醒を始める。
その原因は本編では(当時は)微妙な特性「スキルリンク」。
というのもポケダンでの連続技は1回1回の威力が普通の技と同じ程度となっており、それをパルシェンは「スキルリンク」により確実に5発にしてしまうのだ。

敵としては奇跡の海やゼロ北に登場しその「スキルリンク」により強化された「とげキャノン」で狙撃してくる。
同じく狙撃技であり、追加効果で攻撃力の実数値を半分にする「オーロラビーム」も危険。
更に近づけば「いあつかん」「ちょうおんぱ」「まもる」でパルシェンのターン開始とヤバい…
…のだが、ゼロ北やきせきのうみ15階以降のパルシェンはかしこさ「みがまえる」を所持してしまっている故に火力がない。
このためこのダンジョンは前半はパルシェン。後半はかしこさ「こうげきてき」のオクタンの方が怖い。

ちなみに「スキがない」も所持してるので「とげキャノン」を1発でも外せばその時点で攻撃をやめてくれるので大幅に弱体化
…していると思いきやなぜか遠距離技は対象外なので普通にハチの巣にされる。そこまで甘くはなかった。

まさに本編で微妙なポケモンはポケダンで大活躍するという法則の代表格。
ただパルシェンは活躍する時期とそうでない時期が潮の満ち引きのようにやってくるのだが、コイツは我が道を爆走している。
当然仲間にしても頼もしい。
シェルダー時のみ「てっぺき」「こおりのつぶて」「つららばり」等の強力技を覚える為育てるなら是非シェルダーから。

ただし、通常のダンジョンでは強いがレベル1ダンジョンでは初期能力が異常に低く初期技もショボい為はっきり言って地雷だったりする。
フワライドよりも目立たないのはこの為だろうと思われる。

続編であるマグナゲートではまさかのクビ。涙を呑んだ。

帰ってきた超ポケダンでは調子に乗りすぎたせいかとげキャノンの射程が4まで削られてしまったが、そんなことは問題にならないくらい強い。
からをやぶる→つららばりでボスですらごり押しするとてつもない攻撃力を見せつける。その姿はまさに破壊神
ちなみにXYからとげキャノンの習得レベルが13になった。

当たり前だが敵の時はさらにタチが悪くなった。
先の通り初期技にハイドロポンプとからをやぶるが追加されているため恐ろしく強い。
今まではとげキャノンのない状態なら雑魚だったが、
Lv5ダンジョンのアッカの岩場で超強化されてでてくるのだからたまらない。
1階から最後まで平然と出現しからをやぶって射程と貫通力のある恐怖のハイドロポンプを放ってくる。

赤青のリメイクである「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」では、高確率で「マグマのちてい」にパルシェンが遭難している。冗談ではなく、3匹くらい行き倒れしているのはザラ。
ヒトデマンとかも紛れたりする辺り、海の方から駆けつけてきてくれた他の救助隊なのだろうか…。
リンゴをあげて仲間にすると技次第では無限のPP(ゲスト特権)で「オーロラビーム」や「ハイドロポンプ」で援護射撃する優秀なアタッカーになり、道中とグラードン戦ではナイスアシストをしてくれる。
とても高いが事前に豊かな海キャンプを用意しておけば仲間にもでき、天空の塔でもフライゴンやボーマンダ、ラスボスといった強敵に「つららばり」あたりで活躍してくれる。

また、今作から登場のすごわざで「れんぞくひっちゅう」を覚えさせればパルシェン含めた仲間たちが連続攻撃を全発必中で放てるようになるので、もはや向かうところ敵なしといった勢いでダンジョンを突き進める。
からをやぶるも本編同様のチート性能。なぜならねじりハチマキが装備すると攻撃だけでなく防御低下も無効とパワーアップしており、1積みしとけばもはや手が付けられない。
ステータスの原作再現度が高くなったことで防御に対して特防が低く、特殊攻撃の不意打ちによる事故死にだけ注意すれば、タイプ相性が悪いダンジョンだろうとおかまいなしで突っ込める。
なお、Dxでは進化前限定の技も全て進化後に思い出せるようになっているので、シェルダーから育てる場合もすぐに進化させてしまって問題ない。

スキルリンクのない探検隊まではLv1ダンジョンでは弱かったのだが、
スキルリンク、からをやぶる習得、とげキャノンの習得レベルが13になるのがいろいろと重なった結果
能力低下は踏み倒し、倍速移動し、通常の5倍前後の攻撃を、遠距離から一方的に叩きこむそんな奴が弱いはずがなく、今日も不思議のダンジョンでは蜂の巣にされたポケモンが転がっているだろう…


ポケットモンスターSPECIALでのパルシェン



「とどめだ。パルシェン」

なんとロケット団ボス・サカキ様の手持ちとして初登場。

サカキ様にとっては、あくまで専門外の氷水属性、手加減の状態で使う舐めプ同然の存在に過ぎない。
同じく専門外のスピアーは「別格」なので、パルシェンこそ一番扱いが軽いと言っても過言ではない。*3*4

にもかかわらず、第1章中盤ではブーバー二匹を一瞬で氷漬けにしたあげく、そのまま砕いて殺害するという衝撃的な展開を披露。
この時は正体を隠しつつレッドと交流していたが、サンドで動きをとどめるだけにしてとどめを刺さなかったレッドに対して、
ブーバーの習性(知性が高くて執念深く、狙った相手を追い続ける)に詳しいサカキの知識と、
それらを一瞬で撃破するとんでもない強さ、そして何より敵とみなした相手をためらいなく殺せる底知れない恐ろしさを強調していた。

終盤、レッドとサカキが一騎討ちをした際にも先鋒で使用され、レッドのニョロボンを抜く手も見せずに氷漬けにして見せた。

なお、第2章以降ではゲームと同様にカンナの手持ちとしても登場。
とげキャノンをジュゴンの冷凍ビームと合体させ、岩盤をも貫く氷ミサイルを精製する芸当を見せた。
単独で戦っても一級品の強さがあり、サキはカンナの手持ちの中でも難敵であると評している。
…その割にはピカチュウモルフォンに気絶させられたり、ブルーピクシーに氷の人形を奪われたりとかませな扱いも多いが。

■ポケモンGOでのパルシェン


ドラゴン対策の氷ポケモンとしての採用が主流。ただ進化前のシェルダーが巣に行かない限りあまり出現しない
ので入手難度は高め。防御は高いがHPが低いので弱点タイプの相手はしないほうがベスト。
ゲージ技は威力90で且つ出の早い「ゆきなだれ」がオススメ。ただ攻撃力はそこまで高くないのでレイドバトルよりジム戦でのドラゴン討伐が主な活躍の場となる。
一方、こいつが実装された時は☆2のレイドボスとして登場していた。前述したように入手難易度が高く、☆2は難易度が低いため是非ともソロで倒して捕まえたいところ…
だったが、その当時は下手な☆3ポケモンよりもはるかに強く、ソロ攻略が難しい強敵として立ち塞がることになった。というのも、
  • ポケモンGOでは、攻撃と特攻、防御と特防が一つに統一されていて、パルシェンの場合は高い防御が種族値となっているので、弱点の一つである特防の低さがなくなっている。

  • レイドボスは素の種族値関係なく体力が大幅に上昇するため、弱点の一つである体力の低さも改善しており、前述した高い防御も相まって、体力が削りにくく制限時間以内に倒すのが難しい。

  • こいつの弱点のうち、草と岩はそれぞれ弱点を取られて、電気と格闘は当時は耐久が心許ないものが多く、適正ポケモンが少なかった。

といった要素が噛み合って、☆2のソロ攻略における大きな壁となった。しかもレイドボスは100%捕獲できるわけではないうえ、仮に倒せたとしても☆2なので報酬がしょぼく、プレイヤーの反感を買った。
現在は☆2ボスは☆3に統一されているため順当な難易度となっており、報酬もその苦労に合うほどに増加している。また適正キャラも増加しているためソロ攻略がやりやすくなった(無論、事前の準備をしておけばの話だが)。復刻することもあるため、その際は腕試しついでにチャレンジしてみるといいだろう。

■余談


  • レッツゴーでの移動方法
『スカーレット・バイオレット』でのレッツゴーでは、設定に基づきこちらを向きながら敵に向かっていく。その様子はどことなくシュール。
しかし、実はこの仕様が曲者であり
敵に向かって移動する際には後ろ向き、かつ敵と対峙する時は前向き、そして移動時には急な方向転換はできないというパルシェンの独自の移動法のせいで
敵を倒した後、次の敵に向かおうとする際に一度大回りしてUターンしてから敵に向かわなければならず時間がかかる、という落とし穴がある。

  • いかさま(技じゃないほうの)
第9世代では連続技の回数を確定で4回以上にする「いかさまダイス」という道具が登場して話題を呼んでいる。
回数を増やすという行為はいかさまなのである。そしてパルシェンはといえば、なおも我が物顔で最初からサイコロすら振らないいかさまをし続け、ポケモンたちを蜂の巣にしている。なんにせよ、敵対時には注意されたし。


追記・修正は殻を破ったパルシェンで3タテしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ポケモン
  • ポケモン解説項目
  • ポケモン最終進化形
  • みず
  • こおり
  • 初代
  • 赤緑
  • 第一世代
  • シェルダー
  • パルシェン
  • みずのいし
  • 二枚貝
  • BW強化組
  • 圧倒的防御力
  • 始まったり終わったりと波乱万丈な人生
  • 某変態新聞社の被害者
  • 殻なんかいらんかったんや!
  • あれ?殻を破るとどこかで見たような姿に…
  • ゴース
  • からをやぶる
  • ポケダンでは→ 鬼畜砲台
  • 卑猥な形
  • ダブルバトルはイワークとセットで
  • 要塞
  • キャストオフ
  • からをやぶる
  • だいばくはつ
  • シェルアーマー
  • スキルリンク
  • ぼうじん
  • カンナ
  • スイレン
  • 水/氷複合
  • ペパー

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年09月19日 21:31

*1 多くの公式資料ではベロと言われているが、実はシェルダーの舌に見える器官は足であると某雑誌で紹介されたこともある

*2 第1位はクレベース。同着2位のボスゴドラはリストラ

*3 ベストメンバーに入れてもらえず砕けることが仕事とか言われたゴローニャもいるけど……

*4 ちなみに第1章のスピアーはパルシェンと同列扱いだったりする。2章からすぐに大活躍するが。