キリキザン

登録日:2011/07/23Sat 23:55:09
更新日:2024/03/31 Sun 15:35:24
所要時間:約 8 分で読めます





コマタナの群れを率いている。ボスの座を奪い合い戦う。敗れると群れを追い出される。



出典:ポケットモンスター XY&Z、38話『 カロスリーグ優勝!サトシ頂上決戦!!』、
2015年10月29日~2016年11月10日まで放送。
OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon



■データ


全国図鑑No.625
分類:とうじんポケモン
英語名:Bisharp
高さ:1.6m
重さ:70.0kg
タマゴグループ:人型
性別比率:♂50♀50

タイプ:あく/はがね

特性:まけんき(相手に能力を下げられると攻撃が二段階上がる)
  /せいしんりょく(ひるまないいかくを受けない)
隠れ特性:プレッシャー(受けた技のPPを1多く減らす)

種族値
HP:65
攻撃:125
防御:100
特攻:60
特防:70
素早さ:70
合計:490

努力値:攻撃+2


コマタナがレベル52で進化
「かしらのしるし」を持つキリキザンを3匹倒した後にレベルアップでドドゲザンに進化。


■概要


朱色を中心としたボディに黒のアクセント、とげとげしい装飾のついた腕などダークヒーロー然としたルックスをしたポケモン。
金属質の装甲に覆われた外見は東映メタルヒーロー平成仮面ライダーを思わせる。
色違い朱色の部分が青色となり、スマートさが増していてこちらも人気が高い。

待機アニメーションでは手刀を切るようなポーズを取りこれまた格好良い。

悪の組織の幹部っぽく、基本的にコマタナを指揮して戦闘を行い、自身が戦うのはとどめを刺す時だけ。
野生ではオノンドと研ぎ石を巡って縄張り争いする場面が見られる。
群れのボスの座を奪い合いキリキザン同士で戦うこともあり、勝利すれば新たなボスの座につき、敗北すれば権威を失墜、群れから追放されてしまう。また、頭の刃が刃こぼれするとどんなに強いキリキザンであってもボスの座を引退する。


なお第九世代である『パルデア地方』では
  • 金属目当てにキリキザンの群れを明確に獲物として襲撃をかけてハンティングしてくる天敵らしきポケモン「ナカヌチャン
  • キリキザン達を統率する更なるボス「ドドゲザン」
といった新ポケモンが登場。
パルデア地方でのキリキザンのリーダーとしての地位の死守と生存競争は過酷を極めているようだ。


名前の由来は「切り刻む」+「斬」と思われる。


■ゲームでのキリキザン


ポケットモンスターブラック・ホワイトにて初登場のポケモン。
悪/鋼の複合の複合はこの系統のみの組み合わせ。

コマタナは9番道路でレベル30台、11番道路でレベル50のものが出現。
キリキザンは11番道路の濃い草むらにてLV60前後で出現する。

出現場所の都合上、本編クリア前は捕獲することができない。

また、四天王ギーマプラズマ団ゲーチスが手持ちとして使用する。

第六世代ではXYに登場。コマタナが荒れ果てホテルとその周辺に登場する。
第七世代ではUSUMで登場。ポータウン近くの崖の上の草むらにレベル33-36のキリキザンが低確率で出現する。
しかも極めて高い確率で仲間呼びを行い、コマタナが仲間として現われる。


■対戦でのキリキザン


耐性に優れるはがねタイプが組合わさっているので半減や無効にできるタイプが非常に多い。


その数なんと11タイプ

XYで鋼のゴースト・悪耐性が減ったり悪がフェアリー弱点になったりと仕様変更が多く、攻撃で有利を取れる相手や防御面での耐性が変わったが、
半減・無効タイプの数は11タイプのまま変わらなかったという珍しいポケモン。

ただし攻撃面でメジャーである炎や地面、格闘が弱点なので油断は禁物。特に格闘技は先制技の「マッハパンチ」や「しんくうは」一発で昇天するので注意。

また半減自体は多いがHPの種族値が低いので耐久力自体はそれほどない。特に特殊耐久に関しては低いので過信は禁物。
攻撃がかなりの高さだがタイプ一致の物理技に乏しく、最大で後攻「しっぺがえし」と悲惨。
ただ逃げる相手を刈り取るおいうち、不安定ではあるが先制技の「ふいうち」など、読みをいかせれば多大なリターンが返ってくる上級者向けポケモン。
ヒーローっぽい見た目ながらその使い勝手は典型的なあくタイプと言える。
使い勝手はアブソルに若干近い。

サブウェポンは炎対策となる「ストーンエッジ」のほか、鋼に対する「かわらわり」「リベンジ」等があるが若干火力不足か。

変化技は後続サポートになる「でんじは」。
一度積めばある程度の相手を抜けるようになる「ロックカット」。
タイプ上有利な相手を前にしての「つるぎのまい」。
苦手な炎に刺さる設置技の「ステルスロック」。
防御を上昇させる「てっぺき」や流し性能の高い「きんぞくおん」。
耐久型や変化技対策の「ちょうはつ」など、自身を強化するものや居座りを防ぐ技は一通り揃っている。

また、相性の悪いポケモンや耐久型に対する一撃技「ハサミギロチン」や、カウンター技である「メタルバースト」等もあるので型によって対策の変わる戦略が可能。


特にメタルバーストは相性の不利をある程度無視できる上、低い特殊耐久などもメリットに変えることが出来る。
ただしメタルバーストをするには中途半端な素早さを持っているので、うっかり先制メタルバーストをやらかしたら泣きたくなること請け合い。
相手の動きを、そして素早さを確実に読んで扱おう。
特性も「いかく」を受けることで逆に攻撃力を上昇させることの出来る「まけんき」や、
メタルバーストを確実に決めることの出来る「せいしんりょく」と型や技によってそれぞれ有益なものであり恵まれている。

ただし「いかく」持ちにはギャラドスボーマンダムクホーク等サブウェポンの格闘・地面技で弱点を突かれることも多く、一概に有利とは言い切れない。

キリキザン「攻撃の上がったこの一撃で!」
キリキザンの ふいうち!
ムクホークに85%のダメージ
ムクホーク「はいはいインファインファ」
キリキザン「馬鹿なっ!」

こんなことが日常茶飯事なので返り討ちにあわないように気を付けよう。

またランダムの使用率の高いラティオスを安定して受けられる可能性が多いにある。
ただし「おいうち」や「ふいうち」など適宜打たなければならないジャンケンになるのである意味楽しいプレイングになる。

キリキザンの ロックカット!

キリキザン「高速の追記修正d」

ローブシン「はいはいマッパマッパ」

キリキザン「馬鹿なっ!」


第6世代では仕様変更によりはがねタイプがあくタイプとゴーストタイプ等倍になる中、
キリキザンはあくタイプのおかげで耐性としてはそのままとなった。
強化点としては

  • 前述のとおりにあくタイプがはがねタイプに等倍で一貫性が高くなった。
  • 同じ理由で選出機会があがったゴーストタイプに強い。
  • フェアリータイプ登場ではがねタイプの攻撃範囲が広くなった。
  • はたきおとす」の強化で新たなメインウェポンを獲得。
  • ファイアローとフェアリータイプの登場で、天敵のかくとうタイプの採用率が減った

などで前作以上に活躍をするようになった。
特にあくタイプでありながらフェアリーに弱点を突かれず、逆に狩ることができるというのが大きい。
しかしエスパータイプが以前以上に数を減らし、相変わらず炎と地面はメジャーのため注意が必要。

第七世代では「ふいうち」の威力が低下し、Zクリスタル持ちの相手には「はたきおとす」で道具を落とせず威力も上がらないため、技の通りが悪くなった一方、
あくタイプに「いたずらごころ」が効かなくなって妨害技に強くなり、自身がZワザを使うことで半端な威力の一致技を強化できるようになるなど強化点も多い。
あくタイプにとって苦手なフェアリーの数も増えたが、キリキザンははがねタイプの複合なので影響は少ない。

第八世代ではメインウェポンになりえた「はたきおとす」がまさかの没収、「おいうち」に至っては技そのものが消失、頼みの綱の「ふいうち」も威力は低下したままと相対的にかなりの痛手を負ってしまう。
しかし「ふいうち」に頼らずとも豊富な耐性を活かして耐久力と打点を高められるダイマックスと相性が良く、強力なゴーストタイプが跋扈する現状では動きやすさ自体は増している。
特に環境トップのドラパルトを耐性面に加えて「ふいうち」で縛れる点は大きな評価点と言える。

シーズン13最終1位構築で話題を集めたガラルヤドキングに対しては、一致両方を無効化できるため一見有利そうだが、実際は「じしん」「かえんほうしゃ」で対処されるのがオチ。一方、「かいでんぱ」サンダーに対しては「かいでんぱ」を読みで後出しから役割を持てる。

第九世代では新しい進化先としてドドゲザンが追加。そのため「しんかのきせき」の対象となり、持たせた場合の防御と特防の種族値はそれぞれ160、115と驚異的な数値となる。
ただし、HPの種族値はドドゲサンに大きく水を開けられているため、持ち物を含めた総合的な耐久力ではあちらに劣る。
攻撃の種族値も劣るため、単に火力を押し付けようとするだけではただの劣化になってしまう。
最大火力は「つじぎり」と「ふいうち」止まり*1、素早さを上げる手段もなく*2、メタルバーストを採用するならより鈍足のドドゲザンの方が向いている……などなど、素早さが低下してなお総合力ではドドゲザンの方が上と言う評価を下されがち。
当初はキリキザンの方が素早さで優れておりこれを活かせれば……と、言われていたがよりにもよって役割対象に合わせて素早さを振ったドドゲザンと言う型まで生まれる始末。素早さ50~70帯は素早さに振らない事など珍しくもなんもないのである……。
環境全体の素早さの基準が下がっているのが仇になっている……。

その為、差別化する為には専ら最速にするのが基本であり
役割もタスキを持って「ステルスロック」「でんじは」「がんせきふうじ」を軸としたサポートか、スカーフを持たせたアタッカーが主となる。
折角きせき対象になったと言うのに……。
一応、スカーフなら最速130族までは抜ける。
また、総じて先発が推奨される。もうこの辺りが戦闘員に成り下がっているというかなんと言うか
何度も受けられるような耐久はなく、火力も実質まけんき任せになる為後続に控える大将にどれだけ繋げられるかが鍵。

■アニメでのキリキザン一族


コマタナはドラゴンバスターを自称するトレーナー、ラングレーの手持ちとして登場。
一撃技「ハサミギロチン」を使う。

ドンナマイトでのバトルではキリキザンに進化していた。
ラングレーはキリキザンのことを全身凶器と言っていたが、某宇宙の殺し屋とは何の関係も無い。


最強を目指すトレーナー、アランの手持ちとしても登場。
同じくハサミギロチンを使い、「でんじは」による麻痺やダメージの蓄積で動きが鈍ったら確実に当ててくる。
決勝戦で初登場したにもかかわらずサトシのルチャブルヌメルゴンを呆気なく倒し、切り札のゲッコウガを引きずり出すところまでいったという衝撃的な活躍から、視聴者に大きな印象を与えた。




追記・修正はコマタナを引き連れてお願いします

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最終更新:2024年03月31日 15:35

*1 「じごくづき」は没収されており、当然「はたきおとす」も返ってきていない

*2 「ロックカット」は没収されている