北崎/ドラゴンオルフェノク

登録日:2012/02/07 Tue 23:34:56
更新日:2024/03/09 Sat 01:26:52
所要時間:約 5 分で読めます





僕には…面白いことが何一つないんだ…。隠れてても、無駄だよ?

教えろ…。何が面白いんだ…?何がそんなに楽しいんだ…


北崎とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー555』の登場人物。

演:藤田玲

【概要】

スマートブレイン社長・村上峡児お抱えの4人の私兵「ラッキークローバー」の最後の一人として登場。
年齢は16歳。
下の名前はTV本編では設定されていなかったが、『パラダイス・リゲインド』にて(のぞみ)であるとされた。

影山冴子の働く『バー・クローバー』では、いつも「オリーブ抜きのマティーニ」を注文している。
しかし未成年なので当然酒は飲めず、いつも注文するだけして、すぐに冴子に奢っていた。

酒は飲めないがジェットスライガーは操縦するし、かなり上手い。
ラッキークローバーに入れば子供の無免許運転も許されるのだろうか?(それ以前に殺人犯だが)

【人物】

一人称は「僕」
無邪気さと残虐さを併せ持った悪い意味で子供っぽい性格で、格下相手であろうと嬉々として相手をいたぶることを好む生粋のサディスト。
その上気分屋なため気まぐれに行動することが多く、琢磨逸郎からは特に恐れられている。
ゆったりとしたやる気の感じられない気だるい喋り方をするが、本性は「自分が世界最強である」だと心底信じ込んでいる非常に高慢かつ不遜な性格。
自分の意にそぐわない行動や言動をした者に対しては普段の無邪気さが消え失せ冷酷な本性が露になる短気な部分があり、特に自身のプライドが傷つけられると激しい苛立ちや怒りを見せる。

一方で気分屋なため非常に飽きっぽく、そして「自分には面白いことが何一つない」という動機から面白そうなものに対する執着が強く、日々面白そうなものを探したり他人が面白そうにしている行為に対して興味を向ける風来坊。
その関係から戦いそのものをゲームとしか認識しておらず、興味が湧いた相手とは積極的に戦おうとする好戦的な気質の持ち主。


ドラゴンオルフェノク


わかった? 無駄なんだよ。僕は世界一強いんだから。

身長 魔人態:225cm
龍人態:215cm
体重 魔人態:167kg
龍人態:119kg
種族 オルフェノク
モチーフ
特色・力 魔人態:両腕の篭手、龍人態への変化、破壊光弾
龍人態:高速移動、魔人態への変異
クリーチャーデザイン 篠原保
登場回 第32話「絡み合う糸」~第49話「滅びゆく種」

北崎が変身する龍の特性を持ったオルフェノク。
劇中登場する全オルフェノクの中で唯一「架空の生物モチーフ」という特異性を持つ。
おまけに形態変化を可能にする数少ないオルフェノクの1体でもある。
強力無比な特性を合わせ持つことから劇中のオルフェノクの中では最強クラスのポテンシャルを有している。

この強力なオルフェノクの力を反映した結果、人間の姿であろうとオルフェノク態であろうと有機物・無機物を問わず触れたものをなんでも灰にして消滅させてしまう。
大抵の物質は北崎が触れた後極短時間の内に灰化して消滅。常人ならば北崎を殴ってしまうだけで殴った側が灰化する。
初登場時には紫色の炎のようなエネルギーを放出し、周囲の森を根こそぎ灰化させ隠れた相手を無理やり見つけ出す恐るべき芸当も披露した。
なおある程度出力は操れるのか、それとも触られる側に抵抗力があるからなのかは不明だが、デルタのベルトは全く灰化しなかったり琢磨くんの頬もちょっと灰になっただけで無事に済んでいる。バー・クローバーの扉や椅子も無事だし衣服も灰化していない。
ただ本人的には何でもかんでも灰化する関係でまともに娯楽に興じることもできない*1関係から、この能力は気に入っていない。

デザインモチーフは他のラッキークローバー同様、キカイダー01から。
こちらはギルハカイダーの怪人体「ブラックドラゴン」である。


魔人態

非常に強靭な肉体を持ちパワーとタフネスに長けた形態であり、ドラゴンオルフェノクの通常形態。
武器は両腕に装備した竜の頭を模した篭手に備わる鋭い爪と*2、篭手から放つ破壊光弾。
屈強な肉体を駆使したパワーファイトを得意とするが、設定では頭の角で1万ボルトの雷を呼ぶことや飛行もできる。
この形態でも非常に戦闘力が高くパワーとタフネスでは魔人態方が上手。戦いではライダーが二人がかりでも圧倒されるほどである。


龍人態


いわゆるキャストオフした状態。
分厚い鎧のような全身装甲を取り外したことで非常にスリムになった。なお取り外された装甲は灰となって消滅する。
戦闘スタイルは徒手空拳のみとシンプルだが、アクセルフォームすら上回る速度かつ時間無制限の超高速戦闘が可能。
おまけにこの2形態変身は状況に応じて臨機応変に自在に変身して使いこなせる。
そのため龍人態で翻弄しつつ魔人態に一瞬で戻って重い打撃を食らわせるといった芸当も可能。
だがこれだけの力を以てしてもゴートオルフェノクには敵わなかった。


【変身ライダー】

仮面ライダーデルタ


全員集合という事かぁ…。一気にケリをつけてやる
変身

Complete.

へぇ…気持ちいいんだねぇ…。ベルトの力って♪

デルタといえば三原より北崎を思い浮かべた人も多いのではなかろうか。
ベルトには結構愛着があったようだが、いきなり飽きたために自分から手放した。
能力については当該項目を参照。


仮面ライダーディケイド

「ファイズの世界」にて玄田(演:CHIKARA)という青年が変化するドラゴンオルフェノクが登場。
こちらはラッキークローバーの頂点という訳ではなく、龍人態になっても速くならなかったりあまり強くなく、ディケイドブレイドのライトニングブラストであっさり爆発・灰化する。

一応タイガーオルフェノクの力ですぐに復活するが、
「龍人態で一度敗北し灰化→魔人態になって即復活」という流れだったので龍人態が高速形態ではなく魔人態の強化前のような印象になっている。
その後もバイクに撥ねられたりまた倒され復活させられたりと踏んだり蹴ったりで最後はタイガー・ロブスターと三人合体攻撃を繰り出すがファイズブラスター(FFR)で一気に倒された。


【劇中での活躍】

上記の通り、ジェイ、琢磨逸郎、影山冴子に続く、ラッキークローバー正規メンバーの最後の一人。
実際の登場こそ遅かったものの、ラッキークローバー登場直後からその存在を匂わされていたが、登場後は事ある毎に琢磨をいじめていた。

自分が最強であると証明するためか、ラッキークローバーの追撃から逃れ続けた木場勇治や、ファイズのベルトを持つたっくんカイザのベルトを持つ草加雅人には積極的に戦闘を仕掛けていた。
過去に流星塾の生徒を皆殺しにしたのも彼と塾生の一人が変身したオルフェノクである。

またオルフェノクとしてはラッキークローバー内でも圧倒的な力を誇っていたが、遂にファイズブラスターフォームの前に敗北。
これまで抱いていた自負が完全に破壊され、ショックと屈辱から独り喚き散らす醜態を晒した。


馬鹿な…!?俺が…!俺がやられるだとォッ!?
うあああああッ!!嗚呼アアアアアアアアッ!!!


以降以前の無双ぶりから落ちぶれるようになりファイズ、カイザ、デルタが連携を見せるようになったこともあって次第に敗北することが多くなっていく。

終盤での目覚めが近いと知り、更に木場からオルフェノクの死の運命を聞かされても一切信じず、逆に王を殺して自分が新たな王になろうとする。
しかし、王を殺せばオルフェノクには死が待っているため、遂に琢磨と影山の反感を買って裏切られてしまう。
最後にファイズ・デルタとの戦いではクリムゾンスマッシュとルシファーズハンマーの同時攻撃を両方とも直撃で受けるも、浮かび上がったφとΔの紋章を力ずくでブッ壊して灰化を阻止。それを見たたっくんと三原は明らかにドン引きしていた。

命からがら逃走するも既に満身創痍であり、遭遇した琢磨にはこれまでいじめられてきた復讐とばかりに琢磨得意のムチを使った激しいSMプレイをされる。あんなに近くなのにムチを外す琢磨君は優しいのか無能なのか
その後王として覚醒しつつあった鈴木照夫に見つかり、慌てて逃げ出すも王の糧となって命を落とした。
この王の食事シーンはトラウマものである。


僕がやられる筈がないんだ…!僕は、王様なんだから…!!

うああああああっ!!


傷ついてよろよろと逃げる北崎と、それを追うアークオルフェノク→追いつかれ、断末魔の咆哮をあげながら動きを止められる北崎→その顔を無造作にむしり取って食べるアークオルフェノク→頭からガブリンチョ

敏樹は本当に逃げる相手への追い討ちが好きなようだ。
ヒーローの攻撃で致命傷を受けるもそれでは死なず過去にいじめてきた仲間から復讐されるのは『鳥人戦隊ジェットマン』のトランザ、ヒーローに倒された訳ではない死に方は『超光戦士シャンゼリオン』の闇将軍カウザー/黒岩省吾に似ている。

ちなみに自分の手放したデルタ(三原)には3人決闘のシーンでの援護射撃や最終決戦のゼロ距離射撃など思わぬ部分で痛手を喰らったり、
有利であった状況においてもゴートオルフェノクに乱入されたりとイマイチ相性が良くない模様。
常人故に弱いものの逃げ出さず最後まで戦い抜いた三原に対し、オルフェノク最強クラスの実力ながら戦闘面精神面でも落ちぶれ仲間から裏切られ、かつての玩具(デルタ)にも痛手を喰らい、トドメと言わんばかりに復讐をされた挙句に悲惨な最期を遂げるという正に対の関係である。
その後に冴子が琢磨に対して「良かったじゃない、北崎君がいなくなって」と口にしていた辺り、北崎の人望の希薄さがうかがえる。

なお、劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト、および小説版仮面ライダーファイズ正伝 異形の花々には登場していない。
厳密には「異形の花々」にはドラゴンオルフェノクは登場するのだが、その正体は北崎ではなく、流星塾生の1人、木村沙耶となっている。


【余談】

ちなみに、演じた藤田氏は放送当時なんと14歳。
原作を見てもらえばわかるが、とてもそうとは見えないほど大人びている。
ライダーとしては2007年のミニ電王(映画公開時12歳)が出るまで、怪人としては2008年のラモン(放送開始時13歳)、ゲストも含めると2006年のタランテスワーム・パープラ(放送当時8歳)が出るまでは両方において歴代最年少の人物だった。

ガンバライジング・ゲキレツグランプリ2弾ではなんとプレイアブル化。
藤田氏の新録ボイスも収録された。

できないの? ほら、追記修正だよ。
友達の証にさ…


琢磨「ひ、ひぃっ…!」


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最終更新:2024年03月09日 01:26

*1 例えばダーツならば、矢を投げて矢が命中する前に矢が灰化するためゲームが成立しない

*2 この爪は着脱可能で、第40話やゲームでは外した状態で戦闘していた。