ラーメンズ

登録日:2011/05/27 (金) 14:04:06
更新日:2024/01/23 Tue 09:50:10
所要時間:約 4 分で読めます




『ラーメンズ』は小林賢太郎、片桐仁によるお笑いコンビ。
トゥインクル・コーポレーション所属、1996年結成。

小林・片桐ともに多摩美術大学版画科の出身で、在学中にオチケンを発足したことからコンビを組むことに。
1998年にNHK新人演芸大賞に出場、のちにシリーズ化される『日本語学校』のアフリカ編を披露し、注目を浴びる。

1999年に始まったNHKのお笑い番組『爆笑オンエアバトル』には第1回から参加。番組内で高得点の指標である「オーバー500」を初めて獲得。
チャンピオン大会では優勝こそしていないものの、審査員の立川談志から絶賛され、審査員特別賞を受賞した。

その後『トップランナー』にも出演し、メディア露出がかなり増えたが、ある時期からラーメンズとしてはTV等にほとんど出なくなった。
かわりに定期的に『劇場公演』を行ない、各々の個人活動も精力的に行なっている。

演劇とお笑いのその狭間を行く独創性の高いシナリオや言葉遊びの珍妙さ、強烈なキャラクターの数々から多くのお笑いファンを虜にした。またそれまでテレビへの踏み台として見られていたお笑いライブを芸人の稼げる場として発展させた先駆けとして評価する声もある。


◆メンバー


◇小林 賢太郎◇

脚本、俳優、漫画担当。
神奈川県横浜市出身。
ひょろっとした長身が特徴。
様々な声色・表情を使い分け、実は小林賢太郎は複数人いるらしいとまで言われている。
テレビには出たがらない。が、目立ちたがりな節がある。
椎名林檎やKREVAのPVに出た事がある。
モノマネやパントマイム、手品もこなし、プロマジシャンの経歴も持つ。
と、何でもさらっとこなす彼だが「裏ですっごい練習してんだから」と片桐がポロッと言ってしまった。


ラーメンズの何でも出来る方と言われたり。

2020年11月16日付で肩書からパフォーマーを外し、芸能活動を引退したと所属事務所や本人が発表した。
その理由は様々らしいが、主な理由として足の故障が悪化し、これまでのようなパフォーマンスが出来なくなったからとの事。
ただし表舞台から引退しただけで、創作活動は続けるとも表しており、現在は2017年に設立した創作関連の個人事務所「studio Contena」を通して脚本・演出作品を発信している。

なお2020年オリンピック・パラリンピックの開会式・閉会式の演出(ショーディレクター)に選ばれていた。
…が、2021年7月、東京オリンピック開会直前。
かつてラーメンズ時代にネタにしていた「ユダヤ人虐殺ごっこ」という単語がユダヤ人団体の逆鱗に触れ、急遽開会式の演出を降板することになった。
…もっとも、この内容は「してはいけない事の例」として挙げた事なのだが。


◇片桐 仁◇

癒やし、怪優担当。
埼玉県南埼玉郡宮代町出身。
もじゃもじゃ髪とメガネが特徴。
小林の背の高さに霞むが、片桐も背は高い。
最近は舞台やドラマに出演し、俳優としても活躍している。
エレキコミックとのユニット、エレ片としても活動中で、エレ片の素人担当。
かなりのガノタであり物を作るのが趣味で、Hobby Japanでコラム連載も行っている。
また新し物好きなのか、iPad発売日に使い道もないのに行列に並び、その様子がニュース取材陣に見つかったことはあまりにも有名。
ラーメンズの何もしてない方とか言うな。
最近は、朝のお子さま番組「シャキーン!」のMCをしていたり岩手県限定で鉄神ガンライザーに出演したためと、再放送がかなりの頻度で行われているためお子様への知名度はうなぎのぼりである。

粘土細工による立体作品の制作を得意としており、「ピタゴラスイッチ」のコーナー「おとうさんスイッチ」で超ハイクオリティのスイッチを持ち出したことは有名。


◆ネタ


音の響きを使った言葉遊びと、演劇のようなストーリーコントが得意。
緻密な演技で魅せる小林と、天然で自由な振る舞いが味の片桐が、「非日常の中の日常」を表現しつくす。

小道具はあまり使わない傾向にあり、基本的に身一つと衣装で演技をこなす。そのため舞台も常に殺風景な白無地・黒無地で統一され、舞台中央に出入り口がひとつあるっきり。
表現の幅は主にパントマイムで補うことが多い。『風と桶に関するいくつかの考察』での小林のパフォーマンスは必見。

歌うのが好きなのか、様々なコントでよく歌い出す。
民謡や古い歌謡曲の替え歌を使った「全編歌ネタ」もあるほど。

片方が延々とボケ続け、もう片方がノーリアクションを貫く、通称「片桐vs小林」なるネタも。
最低限の台本はあるようだが、演目のほとんどはだんまり役をどうにかして笑わせようとするボケ役のアドリブのみが占める。その支離滅裂さは時に狂気すら感じるほど。
『ギリジン』『たかしと父さん』など、ボケ役が片桐のものが有名だが、実際にはどちらもボケ倒している。小林ボケの代表作は『バニー部』など。
小林曰く、「やってはいけないわけじゃないのに誰もやらないこと」。

他にも「奇人ネタ」「外国人ネタ」など、彼らの演目の特徴を挙げればキリがない。

ちなみに、ネットでFLASHが流行した頃に誕生した「千葉!滋賀!佐賀!」は彼等のネタの一つ(『日本語学校イタリア篇』)。

なお、ラーメンズのネタは視聴者にやや広めの教養を要求していることがあり、まれに聞き慣れない単語が出てくることも。
螺鈿紫檀の五弦琵琶……ってなんだっけ……?


◆その他の活動


かつて
バナナマンとおぎやはぎと「君の席」
バナナマンと「genico」
アルファルファ(現東京03飯塚・豊本)とオークラと「チョコレイトハンター」
というユニットを組んだ事がある。
genico、チョコレイトハンターはDVD化されていない。DVD化されればいいのに。
小林はかつてヤングマガジンアッパーズで鼻兎という漫画を書いていた。

小林賢太郎と小島淳二による映像制作ユニット「NAMIKIBASHI」も。
こちらの代表作は「The Japanese Tradition 〜日本の形〜」など。

CM出演もそこそこ多く、かつてはApple社のCMにMacとパソコンとして出演していたり、
ケンタッキーのCMで匂いに釣られて買いに走る小林の姿が見られたことも。

また、NHKの深夜に何故か彼らの公演が放送されたり、ピタゴラスイッチでは『10本アニメ』で片桐が声を担当したり、
何してるの?おじさんとして小林が出演していたり、何かとNHKと縁が深い。

現在はコンビでの活動は減少しているが、小林はフランスやモナコで単独公演を行い、
片桐はドラマ『99.9%』の出演を期に一気に露出が増え、現在は家族揃ってバラエティに出ることも。



バニーボーイ「追記、修正?まあ、いいんじゃない?たーまーにーはー、らしくない事もさ☆」

イラッとした人は追記、修正してくれたらいいのに。

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最終更新:2024年01月23日 09:50