プレミアム殿堂(デュエル・マスターズ)

登録日:2010/06/09 Wed 00:27:34
更新日:2024/03/11 Mon 18:23:46
所要時間:約 42 分で読めます





デッキに1枚でも強すぎる「特別な切り札」だけに与えられる最強の称号!

認定されると公式・公認イベントではデッキに1枚も入れられないぞ!



プレミアム殿堂とは、TCGデュエル・マスターズ』における禁止カードの総称である。


概要

一枚制限の殿堂入りでも環境を荒らし回るようなカード格上げされて使えなくなる。
一方で、制限なしの状態でもあまりにも酷い場合は一発でプレミアム殿堂になることもある。強すぎるから締め出されるってのも因果な話ですな。

プレミアム殿堂に指定されることを 「温泉送り」 と呼ぶこともある。

通常の公式大会では使えないものの、時々開催される特殊ルール(殿堂ゼロデュエル、メガデッキデュエル7など)の大会では扱う事が許される。
もちろん各プレイヤーが自由に対戦する分には何ら問題なく使えるし制限もないため、徹底的に世紀末状態を味わうのもまた一興。超パワーカードを存分に扱える為、超高速環境になるのは間違いなしだろう。

主役級のクリーチャーが多いのでイラストアドも高い傾向にあるが、プレミアム殿堂を喰らったカードは背景ストーリーでも戦線を退いた扱いとなっており、フレーバーテキストでは
といった皮肉を言われることもある。
王来篇ではこの点が掘り下げられており、「強大すぎる力を持ってしまい、それを制御出来なかったが故に歴史の修正力によって歴史の裏側に封印された存在」とされ、プレミアム殿堂入りしたカード達は「プレミアムズ」、彼らのいる歴史の裏側の空間は「殿堂王来空間」と呼ばれているとの事。
なお、フィールドとして《殿堂王来空間》がカード化された際に殿堂王来空間が本当に温泉地だったことが判明している。遊○王では刑務所とか呼ばれているけどな!

切り札として使ってきたカードが禁止になったときの子供の感情に配慮してか、
あくまで名目上ではあるものの、デュエルマスターズにおける制限や禁止は「強すぎることの証明」=「名誉なこと」として扱っている
そのため「殿堂入り」というポジティブなニュアンスの言葉が使われているのだ。
またキクチ師範代が後にツイッターで語るところによれば、
「そのカードを産みだすまでの過程で、様々な人たちが関わっており、そういう人たちの努力を無下にするような呼称を導入したくなかった」
ということもあるらしい。
確かにイラストを描いたカードが公式から「クソゲーを生むカードだ」みたいな扱いされたら嫌だろう。

他にも当初から明確なカードパワーを持つ物がある一方で、地味だが実際に使われた事で評価が見直された物や、環境がフィットした事によって活躍できる様になったプレミアム殿堂も多数存在する。
あの悪名高き《無双竜機ボルバルザーク》ですら当初は特殊敗北効果を備えた事により、使用が躊躇わられていた時期があったのだ。

なお「使用禁止カード」とは区別され、殿堂ゼロデュエルでは多少関係してくる。
「使用禁止カード」という区分は、「環境での実績に関係なく、使い方や入手手段が特殊過ぎてリアルでトラブルを招く恐れがある」カードが含まれる。
じゃあなんでそんなモンを出したんだ………と思うかもしれないが、これらはプロモーション的な側面があって誕生した物が多い。
例えばかつて海外で販売されていた外国語版カードや、映画や雑誌の下敷き付録として誕生したジャンボカード、「メリークリスマス」などお祝いの喜びを込めたホリデーカードなどが当て嵌まる。
これらのカードは日本国内の対戦で使う用途が想定されておらず、本当の意味でコレクション的な扱いにされていたので特に問題は無いのだ。

さて、デュエマでは、規制を掛けられたカードが復帰するというケースは存在しなかった……のだが。
2015年に入り革命編がスタートすると、ボルバル亡き後の環境を焦土と化した蒼い伝説《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》がプレミアム殿堂解除。
翌年の2016年には、炎槍と水剣の裁》、《凶星王ダーク・ヒドラの2枚のプレミアム殿堂解除*1が決定し、プレイヤー達の間では衝撃が走った。
その後は殿堂から解除されるカードも相次いでいる。一部では次に殿堂・プレ殿解除されるカードが予想されてるとか。

プレミアム殿堂一覧

※単独項目があるカードの詳しい解説はリンク先で参照のこと。

光文明(3種類)】



水文明(9種類)】



闇文明(9種類)】



火文明(1種類)】



自然文明(7種類)】



ゼロ文明(1種類)】



多色(4種類)】



【プレミアム殿堂コンビ(1組)】

数少ない例外として「プレミアム殿堂コンビ」や「プレミアム殿堂超次元コンビ」という、特定の組み合わせのうち片方しか投入できなくする規制が掛かることもある。
これまでの規制は、
  • 龍仙ロマネスク》+《母なる大地》or《母なる紋章》(《大地》のプレミアム殿堂及び《紋章》の殿堂入りに伴い2009年4月15日に解除)
  • 時空の支配者ディアボロスZ》+《超次元バイス・ホール》(《バイス・ホール》のプレミアム殿堂により2014年3月15日に解除)
  • 偽りの名 ゾルゲ》+《紅蓮の怒 鬼流院 刃》(2017年1月に解除)
  • 超戦龍覇 モルト NEXT》+《爆熱剣 バトライ刃》/《爆熱天守 バトライ閣》/《爆熱DX バトライ武神》(《バトライ刃》の殿堂入りに伴い2020年12月に解除)
の4例+現在存在する1例が該当する。



以上、2024年3月11日施行版では34種類のカードがプレミアム殿堂、1組がプレミアム殿堂コンビに指定されている。

ちなみに《ガルベリアス・ドラゴン》と英語版デュエマ(及びkaijudo)はプレミアム殿堂ではなく、「使用禁止カード」と分類されていたが、
前者に関しては公式大会でも使用可能なカードが登場した。*10

また、プレミアム殿堂入りしてるカードは《カモン・ビクトリー》《カモン・レジェンド》《超電磁 パックE》による効果でブースターパックを開封して入っていた場合のみ、公式大会でも使うことは可能である。
プレ殿はあくまでデッキに投入してはいけないのであって、デッキ以外から手札に加えるのはOKという裁定である。
その理屈で言うとドローカードを書き換えても有効なわけですが。
(もちろん試合終了後はそれらのカードは全部抜かなければならない。大人しく自分のコレクションに加えておこう)


おまけ:元プレミアム殿堂カード(10種類)

詳しい詳しい解説は単独記事や殿堂入りの項目を参考のこと



以上、10種類のカードが2024年3月時点での殿堂解除されたカードである。
もしかしたら上記のプレミアム殿堂カードもこれらのカードの様に使える日が来るかもしれない。
大切にとっておこう。



追記・修正はプレミアム殿堂に指定された人がお願いします。

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最終更新:2024年03月11日 18:23

*1 裁に至っては完全制限解除

*2 正確には上の《エンペラー・キリコ》も女性型クリーチャーなのだが、そっちは「ブラックボックスパック」の催促ツイートで「温泉旅館の彫像」扱いされていたため、「クリーチャーとしての女性客」は《アマテラス》が初、ということになる

*3 3年に一度のペースで発売されているジョークカード、コラボカード等満載のお祭りパック

*4 まああちらには半公式フォーマットの統率者戦で、「カードプレビューから数時間後に禁止予告をされたカード」なるものも存在するが…

*5 この時の殿堂入り発表では、ぶっ壊れ墓地利用デッキ【オカルトアンダケイン】やバグめいたループをする【ジョー星ゼロルピア】などの主要パーツが第一に規制を食らうと皆考えており、さらに5色デッキ弱体化については《フェアリー・ミラクル》《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》《天災 デドダム》などのカードがかかるだろうと予想されていた

*6 同じWotCの開発しているMtGでは「梅澤の十手は二度と作らない」という教訓があるらしい。

*7 殿堂入りと同義

*8 《サンマッド》もその後殿堂入りしたが

*9 まあこの頃は諸事情で《ドギラゴン剣》の殿堂を回避しようとしていたため、必ずしもカードパワーの問題だけとは言い切れないが

*10 効果は同一だが裏面が異なる為、旧版は使用不可なまま

*11 《サイバーブレイン》からシールドトリガーを除いただけの呪文