ヘル・スラッシュ UC 闇文明 (8) |
呪文 |
相手の山札を見る。その中から3枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。その後、相手は自分自身の山札をシャッフルする。 |
コストは重いが、強力な山札破壊呪文。特にカードプールの限られた当時のデッキだと2,3回撃たれただけでデッキが壊滅するのも珍しくない。
そのために盤面を充分にコントロールをしてからこのカードを回すデッキが成立。
相手のデッキを確認し、使われたくないカードを一気に落とし、そのままライブラリアウトさせる友達をなくすデッキが流行。
相手のデッキを触ることのトラブルや遅延行為も多かった為禁止になった。
仮に解除されても現代デュエマでは重すぎて誰も使わないだろうとされているが、上記のトラブル防止という運営上の観点から解除されることはありえないと見ていい。
ロスト・チャージャー R 闇文明 (3) |
呪文 |
自分または相手の山札を見る。その中からカードを1枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。その後、そのカードの持ち主は山札をシャッフルする。 |
チャージャー |
序盤から相手のデッキを削ったり、自分に打って墓地肥やしも出来る便利な山札破壊呪文。
自分に撃った場合は狙ったカード(《
黒神龍グールジェネレイド》など)をピンポイントで墓地に埋めることができ、
相手に撃った場合はデッキを覗き見た挙句、厄介なカードを墓地に送ることができる。
このカード自体がチャージャーなので実質2マナとして唱えられる為、いろんな意味で許されるはずも無かった。
《ヘルスラ》と下記の《フューチャー》はトラブル防止の意味合いが大きいが、こいつは軽さとチャージャーであることも手伝ってあらゆるコンボが可能なため別の意味で緩和はまず無い。
フューチャー・スラッシュ P 闇文明 (7) |
呪文 |
相手の山札を見る。その中から2枚まで選び、墓地に置かせる。その後、相手は自分自身の山札をシャッフルする。 |
前二者と同じ山札破壊呪文。
公式大会での実績は特になかったが、《ヘル・スラッシュ》と《ロスト・チャージャー》だけが規制された場合のライブラリアウトの後釜としては必要十分な性能。
結果、デッキピーピング・破壊カード全規制の為、禁止に。
もっとも、このカードはプロモーションカードなので非常に集めにくく、かなり地味であった。
現在はコレクション等の需要で中々に高騰している。
強力なハンデスカード。3ターン目に打つ事も可能な軽さ。
序盤~中盤にかけての手札は重要なので、それを2枚落とされるのは非常に辛い。特に先攻でマナ加速から3ターン目に打たれると、相手のドローカードが間に合わずに叩き落されることも多かった。
それゆえ闇文明が入るデッキではほぼ確実に投入されており、これ1枚で殆どの中速〜低速デッキを叩きのめしていた時代があったほどである。
当時《ゴースト・タッチ》が高く評価されなかったのは、このカードの存在が大きかったとも。
およそ5年間に渡って数多のプレイヤーを苦しめたカードだったが、2008年10月より遂にプレミアム殿堂入り。
このカードの影響か、これ以降の手札破壊カードには
バイスと付く事が多くなった。
後に、この効果を内蔵しながらもWブレイカーと踏み倒しが行える効果を持つクリーチャー、《
復讐 ブラックサイコ》が登場し、あらゆるデッキを恐怖のドン底に突き落とした。
だが、そちらも当然の用に殿堂入り。
現在の2枚ハンデスでは調整版である《デモニック・バイス》や《強襲する髑髏月》を見るあたり、コスト5~6程度が妥当なようである。
ソウル・アドバンテージ R 闇文明 (6) |
呪文 |
自分のシールド1枚につき相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。 |
書いてあることは一見条件付きの大量ハンデス。つまり実質1コスト軽い《
ロスト・ソウル》。
そっちは殿堂にすらなっていないが、このカードゲームでは6マナと7マナは天地の差があるので…。
結果、当時コントロール同士の戦いは先に打ったもん勝ちのクソゲーだった。
シールドをどんどん割ってくる速攻やビートダウン相手だと効果が減衰するが、そもそも打ってる暇がないわ、相手の手札がハンデスする前に勝手になくなるわなので大した問題ではない。
その後、このカードを意識した《イビルアイ・アドバンテージ》が登場。こちらは逆に自分のシールドが少ないほど捨てさせる呪文になっている。
インフェルノ・ゲート R 闇文明 (5) |
呪文 |
進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。 |
デュエマ版《
死者蘇生》であり、デュエマ初の
リアニメイト呪文。
《サファイア》がプレミアム殿堂になった最大の要因である。
これと《サファイア》のせいで出たばかりのハイブリッド種族は一気に空気と化した。
相方が禁止になった後も発動条件も蘇生対象にもなんの条件もなかったために長年に渡り墓地から蘇生し続けた。
この呪文の反省からか、現在のコスト上限のないリアニメイト呪文は《無情秘伝 LOVE×HATE》《ビシャモンス・デーケン/「深淵より来たれ、魂よ」》《阿修羅ンチュラ/傀儡が来る!》など、コスト8~9相当に設定されている。
ヴォルグ・サンダー VIC 闇文明 (6) |
サイキック・クリーチャー:デーモン・コマンド/ハンター 7000 |
W・ブレイカー |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、プレイヤーを一人選ぶ。そのプレイヤーは、自身の山札の上から、クリーチャーが2体出るまでカードを墓地に置く。 |
-----↓覚醒リンク↓----- |
雷獣ヴォルグ・ティーガー VIC 闇文明 (12) |
サイキック・スーパー・クリーチャー:デーモン・コマンド/ハンター 11000 |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが攻撃する時、相手の手札を見ないで1枚選び、捨てさせる。その後、その捨てたカードよりコストが小さいクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。 |
リンク解除 |
デッキの上からクリーチャーが2体落ちるまでカードを墓地に送り続けるライブラリアウトの権化。
【紅蓮ゾルゲ】や【ジャバランガループ】、【バッシュギヌス】といった数々のデッキで猛威を振るい、ありとあらゆるプレイヤーを地獄送りにしてきたこの悪魔も、7月1日付けで殿堂入りからプレミアム殿堂への格上げが決まった。
サイキック初のプレミアム殿堂である。
ぶっちゃけると殿堂入りになっていた時点で《ヴォルグ》を使ったデッキはほぼ環境から死滅しており唐突なプレ殿への格上げに多くのプレイヤーが困惑していた。
彼が温泉旅行に行く原因となったのは超天篇で登場した新たなカードタイプである「オレガ・オーラ」。同シリーズで登場したGRクリーチャーを強化するカードなのだが、オーラであってクリーチャーではない。
その都合上、このカードがヤバイぐらい刺さる刺さる。超天篇開始に合わせて発売されたオレガ・オーラのスタートデッキなんかはクリーチャーが3枚しか入っていない都合上、《ヴォルグ》を1回出されるだけでほぼ即死する。
オレガ・オーラの存在を否定してくるこのカードがあってはいくら公式がプッシュしたところでオーラメインのデッキが実戦で使われることは難しいだろう。
そうした理由からなのかは不明だが上述したように7月1日付けで《ヒラメキ・プログラム》共々プレミアム殿堂となった。
要するに商売的事情であるのだが、後に進化クリーチャーをサポートするカードタイプ「
タマシード」が登場。
もしオレガ・オーラの件で生き延びたとしても、今度はこのタマシードのプッシュを阻害する形になる為、いずれにせよいつかはプレ殿となる定めだったと言える。
なお殿堂入りが発表される前には、墓地にあるオーラの枚数だけコストが減少する能力を持ったマスターカード《大卍罪 ド・ラガンザーク》の能力が発表されたが、その時には墓地にオーラをぶち込みまくれるこのカードとの相性の良さに注目が集まった。
プレミアム殿堂の原因にはそれも関わっていると見られている。形式としては《暴龍警報》や《ビックリ・イリュージョン》と同じタイプである。
プレ殿発表当初はあまりに露骨な規制に公式批判をする者
や爆笑する者もいた。しかしこのカードの存在で活躍できなかったり《
悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》に枠を割かざるを得ないデッキもいたため咎が完全に無いとは一概には言えない。
余談だが、このカードが使えなくなったので公式戦においては《雷獣ヴォルグ・ティーガー》を降臨させることができなくなってしまった。今もなおいぶし銀の活躍を続ける《サンダー・ティーガー》にとってはとばっちりである。
なお、のちにリメイクされた《勝利のヴォルグ・サンダー》が登場したことで、表が《ヴォルグ・サンダー》の《雷獣ヴォルグ・ティーガー》のみ使用不可で《勝利の〜》ならばリンク可能に。文章にすると非常にややこしい。
生まれ変わった相方の帰還に《サンダー・ティーガー》くんは泣いて喜ぶことだろう。
ヨミジ 丁-二式 R 闇文明 (4) |
GRクリーチャー:マフィ・ギャング/デリートロン 2000 |
マナドライブ7(闇):このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが7枚以上で闇文明があれば、このクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、このクリーチャーの◆能力を使う。 |
◆コスト8以下の進化ではないクリーチャーを1体またはコスト8以下のオーラを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出す。 |
マナドライブ達成で自壊することにより、コスト8以下の非進化クリーチャーかオーラ1枚をリアニメイトできるGRクリーチャー。
登場直後から事前に危惧されていたように条件が容易なループデッキが次々と開発されていき、環境が世紀末化した超天篇の最終弾にある意味相応しいカードとして名を挙げた。
2ブロック戦どころかカードプールが1エキスパンションに限定される上に自由度の低いシールド戦ですらループが成立する辺りこのカードのループ適性の程が分かるだろう。
下記の《マリゴルド》とともに「文明縛りをつけなければループが起こりやすい」という当然の教訓をもたらした。
2020年7月1日に一発でプレミアム殿堂となったが、実は発売から194日でのプレミアム殿堂は実質お遊びの《緊急プレミアム殿堂》を除くと最短記録の更新である。
しかし、《ヨミジ》が使用可能な期間の内の約半分は新型コロナウイルスの影響下で公式大会・公認大会での使用例の報告が殆どないという状況だった。
そんな環境において実質最短でプレミアム殿堂になり、その判断に対してユーザーからの異論もほぼない(最短記録を更新するようなカードを刷ったこと自体への批判はあるが)辺りがこのカードのスペックのヤバさを物語っている。
裏切りの魔狼月下城 R 闇文明 (2) |
呪文 |
S・トリガー |
相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。 |
マナ武装 4:自分のマナゾーンに多色カードが4枚以上あれば、相手は自身の手札をさらに2枚選び、捨てる。 |
軽量ハンデス呪文。
普通に使えば弱体版《ゴースト・タッチ》と言える能力。相手に手札を選ばせる点で重要なカードを落としにくい。
しかし自分のマナに多色カードが4枚以上あれば、
2マナ3ハンデスという歴代ハンデスカードが霞んで見えるほどのコスパをもつ凶悪な呪文となる。
登場時はマナ武装の達成条件の難しさから使われていなかったが、【5色ドギラゴン剣】などの多色デッキが台頭すると、中盤以降に余ったマナで相手の残り手札を叩き落すことができたため、殿堂入りに。
その後は中速の多色デッキが斜陽になったため使われなかったが、王来篇で再び5色系のコントロールデッキが台頭し始めてまた使われるようになり、2021年7月にプレミアム殿堂へ昇格が決まった。
ヤバいことが書いてあるのは皆分かってはいたのだが、このタイミングで規制されると予想していた者はかなり少なく、昇格には驚きの声が多数上がった。
その後、2ターン目に加速→3ターン目に3ハンデス、という流れが容易になる「アンタップインできる3色マナ」という性質を持つ《
Volzeos-Balamord》が登場。このカードとのシナジーで生じる理不尽さを危惧しての規制だった模様。