帰宅部

登録日:2012/06/26(火) 22:56:22
更新日:2023/06/18 Sun 02:54:40
所要時間:約 5 分で読めます




帰宅部とは、学校から自宅へ帰宅することのみに特化された部活で、様々な帰宅方法、帰宅道を極めることが目標だと言われている。
その実態は謎に包まれており、ここでは現時点で判明している情報をまとめていきたい。


野球部等と同じく殆どの学校には帰宅部が存在しているが、どこの学校でも共通しているのは部員達ですら顧問の教師を知らず、
部員間の交流が殆どない為に他の部員が誰なのかすらもわからないということである。
また、運動部にありがちな先輩後輩の上下関係は一切存在しない。
これは、「帰宅部員は他人のことなどという余計なことは一切考えず、ただ己の帰路についてのみを考えるべし」という理念によるものである。
他校の帰宅部との交流等も存在しないが、利害関係の一致により他者との交流そのものはあり得る。

これらのことから帰宅部の規模は全く判明しておらず、殆どいないとも、他の部活の部員を全員合計した人数よりも多いとも言われている。

また、他の部活から密偵として帰宅部へ潜入する者もいるが、彼らは帰宅部員に接触したが最期、一人の例外もなく洗脳されて帰宅部員となってしまう。


【活動内容】

彼らの活動内容は学校から帰宅することに限定されているものの、そのプロセスは様々なものがあり、各々の帰宅技能を高める事に切磋琢磨している。
彼らにとっては帰宅とは全身全霊を賭けた競技なのである。

「直行型」
最もオーソドックスなものであり、基本中の基本。帰宅部員はこれを行っているものが最も多い。
主に帰宅までのタイムを縮める事が重要視されている。
また、ショートカットの方法が危険且つ効果的なほどに高い評価が得られるが、迷惑・違法・犯罪などの各種行為を行った場合は強制的に無得点となる。

「迂回型」
直行型の次に多いパターン。学校から自宅までの道程にある商店等を経由しながら帰宅する。この時いくつの施設に入る事が出来たかが評価対象である。
しかし、多くの施設に出入りする為に徒に家とは逆方向に向かう事は減点の対象となるようだ。
門限が設定されている家…それも門限が厳しければ厳しいほどに施設数に応じたボーナス点が多く加算されるとも噂されている。

「他家経由型」
非常に高い技量が要求されるパターン。帰宅を極めた者のみが挑戦を許される最高難易度の帰宅である。
自宅ではなく他人の家に帰宅して翌日学校に行くというサイクルを繰り返し、自宅に帰宅するまでにかかった日数の長さを競う。
ただし、『帰宅部』なので競技を始めてから在学中に一度も帰宅しないままだと無得点になる。
連続で同じ人物の家に帰宅することは禁止されている。また、同性よりも異性の家に帰宅するとボーナスがついて高得点に繋がると言う。
泊まった先の住人のキスマークを体に付けるor付けられ、登校した場合は更なるボーナス点が入る。
なお、異性ボーナスは逆に大幅な減点対象とされることもあると伝わっており、真相の究明が待たれる。

「スニーキング型」
このタイプは、~に見つからずに家に帰る、または~が帰りまで潜伏し帰るなど敵対勢力がいる場合が多い。
敵対勢力は様々で、極めて個人的なものから帰宅部を廃部させようとする謎の勢力、命を刈り取ろうとする死神など広範にわたって存在すると言われている。
極まると自分の技量を磨くために仮想敵を設定している場合があるとされるが、帰宅部初心者の小さな子供も日々仮想敵と戦っているという噂もあり、情報が錯綜している。
ちなみに都市伝説勢力も出現し現在では『口裂け女対策委員会』が結成させている。
そして敵対勢力にこちらは勝つことはできない。武装化しても無意味だし更なる問題を引き起こすだけなのでしないように。
別名「メタルギアソリッド型」。


帰宅部強豪ともなると窓やベランダから飛び降りたり。
最短経路の為、門ではなくフェンスをよじ登って下校したり、階段をジャンプで降りたり…。
終業ベルと共に教室を飛び出し、ベルが鳴り終わる頃には門を出ている部員がいるという情報も。(ベルサッサとも呼称される)しかしこれらはまだ序の口で中には学校の近くに家があるパターンや超最短距離を移動する怪物も存在するのだ。


なお、早退は恥ずべき行為であり、『皆と共に授業を終え、誰よりも早く帰宅する』ことに意味がある。
遊びで帰ってんじゃねぇんだ! やる気ないなら帰るな!


しかし帰宅部道をあまりに極めると、帰宅するなら最初から出なければイイという考えに陥り、
遂には帰が取れて宅部(別名引きこもり)になってしまった数々のエリート達もいたとか…。

そんな中ある生徒は00:00:10というとんでもない記録を持つらしい。
いったい何者だというのか。


存在するなかで最も極めるのが難しい部活動であろう。




追記・修正は帰宅道を極めた方にお願いします



めざせ! ……[俺達の]










以下、帰宅部の真実。

特定の部活に所属せずただ家へ帰るだけの者への揶揄をこめた名称である。当然正規の部活なはずもない。学校でも大抵「無所属」という括りである。
なかには本当に命がけで帰宅している人間もいるかも知れないが。

高校生にもなると委員会活動に取り組む生徒や放課後は学校にいないで塾があるから、バイトがあるから帰宅部であるという生徒、学校にやりたい部がないため自分個人でスポーツをやったり、部活動よりも町のスポーツクラブの方を選ぶ生徒が主に該当する。
しかし単に部活に入るのが面倒、やる気がないという怠惰な生徒も珍しくない。そんなんじゃ将来、ニートになってしまうぞ。

放課後、掃除を終え次第すぐ帰れるのが何よりのメリットだが、中には中・高体連の際の応援団に、学校行事の設営などで「どーせお前ら暇やろ?」なノリで帰宅部の面々が引っ張り出されることもあったり、思わぬところで皺寄せがくることも。


◆余談
漫画や小説では帰宅部が公式な部活あるいは非公式な集まりとして存在することも。
例)かってに改蔵マテリアルゴースト帰宅部活動記録

パワプロクンポケット4の日の出高校に、帰宅部という投手がいる。

この帰宅部、アンダースローに一本足打法という特徴的な投打に加えヘッドスライディングの特殊能力を持ち、
球速も帰宅部なのに100km/h台を出すためモブキャラなのに時々ネタにされていたりする。






追記・修正は家に帰ってからお願いします。

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最終更新:2023年06月18日 02:54